JPH034100A - 潤滑機構 - Google Patents

潤滑機構

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JPH034100A
JPH034100A JP13746389A JP13746389A JPH034100A JP H034100 A JPH034100 A JP H034100A JP 13746389 A JP13746389 A JP 13746389A JP 13746389 A JP13746389 A JP 13746389A JP H034100 A JPH034100 A JP H034100A
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JP
Japan
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vacuum
friction
tool steel
speed tool
ceramics
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Pending
Application number
JP13746389A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shikauchi
鹿内 勉
Hitoshi Marumo
丸茂 斉
Takeshi Nishioka
岳 西岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、種々の機械部品の潤滑を行なうための潤滑機
構に係り、特に宇宙空間や真空を取扱う装置などの真空
環境において、潤滑油やグリースなどが使用できない分
野における摩擦部材の摩擦機構およびその応用製品の潤
滑機構に関する。
(従来の技術) 現在「真空」に関する機器は宇宙機器のみならず、X線
管や半導体製造装置などのように地上機器でもますます
需要が増えてきている。しかしながら、その潤滑技術に
ついてはいまだ確立されたものがなく、実用化されてい
るものも非常に少ないのが現状である。
一般に、機器で潤滑を必要とするものは要素レベルのも
のが多く、真空機器では真空用軸受や真空用歯車などが
最も代表的なものであろう。真空用軸受では、内外輪お
よび玉を5US4400114材とし、摩擦部(玉表面
および内外輪転走面)に二硫化モリブデンスパッタリン
グ薄膜をコーティングさせた真空用ころがり軸受が現在
実用化されている。
また、母材材質をSi3N4材やSiC材などセラミッ
ク材とし、母材摩擦部に何等かの固体潤滑剤をコーティ
ングさせた真空用セラミック軸受も発売されている。X
線管用軸受では、軸受は高温真空中にさらされるためそ
の母材材質は高速度工具鋼材であり、耐高温性の固体潤
滑剤をコーティングさせたものが開発されつつある。ま
た、真空用歯車では、その要求寿命により多種多用な母
材材料が使用されているが、いまだ確立されたものはな
く、まだ開発の段階にある。
ところで5O84400鋼材は300℃程度までの真空
中では使用できるが、それ以上の温度では自身の焼戻し
温度に達してそれ自身の材料としての性質を失うため、
その温度以上の高温真空中では使用できないという欠点
がある。そのため高温真空(500℃程度まで)となる
X線管用軸受の母材材質は高速度工具鋼高速度工具鋼材
に限定して使用されており、現在実用化されている真空
用ころがり軸受の場合は高温真空では使用できず、30
0℃程度までの真空中での使用に限定されることになる
発明者らは一つの試みとして母材材質をパラメータとす
る二硫化モリブデンスパッタリング薄膜コーティングの
被膜破断寿命を調べる摩擦試験を実施するに至った。そ
の結果の詳細は後の(実施例)でも述べるが、押付荷!
fr1.000gf 、摩擦速度500〜600■■/
 seeで摩擦係数はいずれの母材材質でもμm0.0
5程度で顕著な差はないが、被膜破断までの累積摩擦回
数は、5US440Cjt4材/5US440CN材の
組合わせで2.4X10’回、セラミックスS i a
 NJ材材上セラミックス513N4材組合わせで8.
5X105回であった。
5US440Cm材/ 5O8440C鋼材の組合わせ
は真空用ころがり軸受を、セラミックス513N4材/
セラミツクス513N4材の組合わせは真空用セラミッ
ク軸受を想定した摩擦試験である。これら被膜破断寿命
は製品の要求寿命を満足するものであれば特に問題とは
ならないが、真空機器の需要がますます増えている今日
では寿命の信頓性向上としてまだまだ長寿命化を目指す
必要がある。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の潤滑技術特に真空中あるいは高温真空
中においては、機器の信頼性、寿命の向上を目指す必要
があった。
本発明は上記真空機器要素の長寿命化を目指す目的で考
え出された潤滑手段であり、摩擦部材の母材材質および
固体潤滑薄削をある特定の組合わせに限定させた摩擦機
構を採用することにより高温真空中もしくは真空中でも
使用可能で、低摩擦、従来以上の長寿命、である固体潤
滑摩擦機構およびその応用製品を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の潤滑機構は、セラミックスから成る第1の部材
と、高速度工具鋼から成る第2の部材と、これら第1お
よび第2の部材の少なくとも一方の摩擦部に塗布あるい
はコーティングされる潤滑剤と、から成ることを特徴と
している。
(作  用) 上記のように摩擦部材の一方をセラミックス、他方を高
速度工具鋼とすることにより、従来の摩擦機構よりも寿
命を向上することができる。
特に固体潤滑剤を両摩擦部にコーディングすることによ
り真空中での寿命が格段に向上する。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例である固体潤滑摩擦機構の概
念図であり、摩擦部材1をセラミックスSi3N4材と
し、摩擦部材2を高速度工具鋼材5KH4とし、摩擦部
材2は二硫化モリブデンスパッタリング薄膜3でコーテ
ィングされ、摩擦部材1と摩擦部材2両部材が摩擦部4
で摩擦している状態を示したものである。この摩擦機構
は、従来の摩擦機構、すなわち真空用ころがり軸受やセ
ラミック軸受に代表される5US400C鋼材/5US
400C鋼材、セラミックス513N4材/セラミツク
スSi3N4材の組合わせからなる摩擦機構よりも極め
て長寿命である。このことは発明者らの実験結果により
裏付けられており、第2図にその結果を示す。
押付荷重t、ooogr 、摩擦速度500〜600a
mlsecで、摩擦係数についてはいずれの部材組合わ
せの場合でもμ−0,05程度で顕著な差はなかった。
しかしながら、被膜破断までの累積摩擦回数は、Sυ8
400G鋼材/ 5O8400C鋼材の組合わせ、5U
S400C鋼材/セラミツクスS i a N 4の組
合わせが各々2.3 X 10  回、5.lX10’
回にすぎないのに対し、セラミックス81 a N4 
/Si  N  の組合わせでは3.5X10’回でそ
の4 100倍程の被膜破断寿命となっている。つまり、5U
S400C鋼材を一方の摩擦部材とする組合わせより、
両部材をセラミックスSi3N、材とする組合わせの方
が被膜破断寿命が長いという結果となっている。
しかし、この実験で発明者らはセラミックスSi  N
  材/セラミックスSi3N4材の組合4 わせより、セラミックス513N4材/高速度工具鋼材
の方がさらにその2倍程度(6,5X105回)まで被
膜破断寿命を長くできる効果があることが分った。
また、上記例で摩擦部材1と摩擦部材2とを上記の逆の
母材材質としたケース、すなわち摩擦部材1を高速度工
具鋼材とし、摩擦部材2をセラミックス5L3N4材と
し、摩擦部材2を二硫化モリブデンスパッタリング薄膜
3でコーティングさせた場合についても同様の効果があ
り、また、二硫化モリブデンスパッタリング薄膜3を一
方の母材側だけに限定してコーティングせず、両者の母
材にそれぞれコーティングさせたケースについても同様
の効果があることも確認できた。
被膜破断寿命を長くできる効果の原因の究明は今後の課
題であるが、現時点では部材と部材との組合わせ、被膜
と部材との相性に関するものと考えられる。
第3図に本発明の応用製品の一例である総玉軸受の正面
図(a)、断面図(b) (c)を示す。第3図(a)
(b)で、外輪5 a s内輪5bは高速度工具鋼材で
あり、玉6 a 、6 b +  6 c・・・・・・
はセラミックス513N4材である。また、玉6 (6
a、6b。
6c・・・・・・)は二硫化モリブデンスパッタリング
薄膜でコーティングされている。このように構成された
総玉軸受は上記の発明者らの実験結果が示すように従来
のどの軸受よりも長寿命となる。また、第3図(a) 
(c)で、外輪5 a s内輪5bを−t?5ミックス
513N4材、玉6a 、 6 b * 6 c=’ 
””を高速度工具鋼材とし、玉6 (6a、6b、6c
・・・・・・)を二硫化モリブデンスパッタリング薄膜
でコーティングさせた場合でも同様の効果を示す。この
構成ではSilS440C鋼材は使用されていないため
、高温真空中でも真空中でも使用できる。二硫化モリブ
デンスパッタリング薄膜については真空中では1000
℃程度まで使用可能とされており、被膜の耐高温性につ
いては特に問題はないといえる。
本発明の他の実施例として第4図に一対の噛合った歯車
機構の正面図を示す。歯車7aをセラミックスSi3N
4材とし、歯車7bを高速度工具鋼材とし、歯車7bの
歯面摩擦部はすべて二硫化モリブデンスパッタリング薄
膜3でコーティングされている。この歯車機構も前記軸
受のケースと同様、従来のどの歯車機構よりも長寿命と
なる。
応用製品はこれらの倒置外にボールねじ機構や、すべり
軸受、リニアガイド(ころがり式、すべり式)など多種
多用なものが考えられるが、基本的には上記摩擦機構を
応用した製品全てを対象としている。
なお、本発明者等はセラミックス、高速度工具鋼材、潤
滑剤の種類を種々変えて実験を継続中である。
例えばセラミックスとしては、513N4以外に5iC
(炭化ケイ素) 、Z r 02  (ジルコニア)、
Al2O3(アルミナ)等。高速度工具鋼材としては、
5KH4以外にタングステン系の5KH2,5KH3,
5KH5,5KHIO等、あるいは、モリブデン系の5
KH9,5KH52乃至5KH57等。また潤滑剤とし
ては固体潤滑剤としてM o S 2  (二硫化モリ
ブデン)以外にWS2 (二硫化タングステン)、Ag
5(硫化銀)、AgF(硫化鉄) 、 N b S e
 2  にセレン化ニオブ) 、 WS e 2  に
セレン化タングステン)等の硫化物、セレン化物。また
軟質金属としては、金、銀(Ag)、鉛(Pb)、アル
ミニウム(/j! ) 、インジウム(In)、錫(S
n)、ガリウム(Ga)、モリブデン(MO)等。また
大気中においては潤滑油。
特に、錫、アルミニウム、インジウム、ガリウムは蒸気
圧が低いため高温真空中でも真空度を低下することなく
使用できる。
これら各々の組合せについてデータの整理は終了してい
ないが、いずれの組合せについても被膜破断までの累積
摩擦回数が従来のものよりも向上する傾向が見られる。
したがって、本発明のように摩擦母材の一方をセラミッ
クス、他方を高速度工具鋼、そして少なくともどちらか
一方に適当な潤滑剤を塗布あるいはコーティングするこ
とによって、真空中、特に高温真空中においては従来の
ものより格段に寿命が向上するものと思われる。
そして、この潤滑機構の応用製品は先に述べたように種
々のものが考えられる。
[発明の効果] 本発明の潤滑機構を存する応用製品は、高温真空中でも
真空中でも使用可能なため使用温度が限定されることが
なく、低摩擦で従来以上の長寿命であるため信頼性が高
く、よりメンテナンスフリーで低コストの真空機器を製
作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の固体潤滑摩擦機構の概念図、第2図
は、発明者らの実験結果の一例とする被膜破断寿命を示
す特性図、第3図は、本発明の応用製品の一例である総
玉軸受の正面図と断面図、第4図は、本発明の応用製品
の一例である一対の噛合7た歯車機構の正面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セラミックスから成る第1の部材と、高速度工具
    鋼から成る第2の部材と、 これら第1および第2の部材の少なくとも一方の摩擦部
    に塗布あるいはコーティングされる潤滑剤と、 から成ることを特徴とする潤滑機構。
  2. (2)前記セラミックスはSi_3N_4、SiC、Z
    rO_2、あるいはAl_2O_3のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の潤滑機構。
  3. (3)前記潤滑剤は、硫化物、セレン化物、あるいは軟
    質金属のいずれかであることを特徴とする請求項1記載
    の潤滑機構。
  4. (4)前記潤滑機構を真空中で使用することを特徴とす
    る請求項1記載の潤滑機構。
JP13746389A 1989-06-01 1989-06-01 潤滑機構 Pending JPH034100A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103820738A (zh) * 2014-02-28 2014-05-28 江苏大学 一种添加WSe2的铁基高温自润滑关节轴承及其制备方法
CN107082639A (zh) * 2017-04-23 2017-08-22 南京云启金锐新材料有限公司 高纯高强高韧氧化锆二硫化钨复合自润滑陶瓷及其制备方法

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