JPH034078Y2 - - Google Patents

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JPH034078Y2
JPH034078Y2 JP1986049470U JP4947086U JPH034078Y2 JP H034078 Y2 JPH034078 Y2 JP H034078Y2 JP 1986049470 U JP1986049470 U JP 1986049470U JP 4947086 U JP4947086 U JP 4947086U JP H034078 Y2 JPH034078 Y2 JP H034078Y2
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fibers
glass
cotton
spreading
conductive fiber
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JP1986049470U
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は金属被覆ガラス繊維などの導電性繊維
のマツトに関するものである。 [従来の技術] 近年、電子機器が発達し普及するにつれて、電
子機器の発する電磁波による電子機器相互の影響
を防ぐために導電性繊維マツトをプラスチツク中
に埋設する方法が行われるようになるつつある。
また、FRP製のパラボラアンテナにも、導電性
繊維が使用されるようになつてきた。 この導電性繊維マツトの製造法の一つとして、
展綿法がある。 まず第2図及び第3図を参照して展綿法による
導電性ガラス繊維マツトの製造方法を説明する。 第2図において、10はガラス12を溶融する
ガラス溶融槽であり、その底部には溶融ガラスを
流出する紡糸ノズル14が複数個所定間隔毎に一
直線状に配列するように設けられている。 溶融槽10の下方には、ノズル14から垂下す
るガラス繊維16を巻き取る回転ドラム18、該
回転ドラム18回転用の駆動装置及び回転ドラム
18をその軸方向(紙面と垂直方向)に往復運動
させる駆動装置(共に図示せず。)を有した巻取
装置が設置されている。またこの巻取装置と溶融
槽10との中間の位置には、ガラス繊維16に金
属被覆を施すための溶融金属保有炉20が設置さ
れている。この溶融金属保有炉20は、その側面
に開口22が設けられると共に、この開口22に
被さるようにコーテイング用ノズル24が取り付
けられ、このノズル24先端から膨出する溶融金
属の膨出部中をガラス繊維16が通過し得るよう
構成されている。 なおドラム18又は溶融金属保有炉20は、図
中左右方向にシフト可能とされており、これによ
り、所望の時期だけガラス繊維16がノズル24
先端の溶融金属膨出部中を通過し得るようになつ
ている。 このように構成された製造装置において、溶融
槽10中の溶融ガラス12は、ノズル14から流
下し、ドラム18によつて引つ張られて延伸し、
細い繊維となつてドラム18に巻き取られる。こ
の際ドラム18は、その軸方向(図において紙面
と垂直方向)に往復運動しているから、各ガラス
繊維16は波状に蛇行して巻き取られる。 回転ドラム18に巻き取られたガラス繊維の層
状の束体26が所定の厚さに達したとき、ドラム
18の回転を停止し、そのガラス繊維の層状束体
26をノズル18の軸線方向に切断してドラム1
8から取り外す。取り外した束体26は、第3図
に示すように、ガラス繊維に直交又はほぼ直交す
る方向に引き伸ばしながら展開すると、(この引
き伸ばしながら展開する作業を展綿するという。)
ガラス繊維のシート状の展綿マツト28となる。 即ち、第3図において、ドラム18から取り外
したガラス繊維層状束体26を、その一端から展
綿しながら別の回転ドラム30に巻き取ると、該
別の回転ドラム30上にシート状に巻き取られ
る。このようにしてでき上がつた展綿マツト28
は、一方向に延びるガラス繊維の層と、これと交
叉する方向に延びる繊維の層とが交互に積層され
たものとなる。 しかして、この展綿法による製造プロセスにお
いては、従来、交叉する繊維がなす角度のうち、
展綿方向の角度α(第1図参照)がほぼ90゜となる
ように展綿されている。 [考案が解決しようとする問題点] このように繊維が略直交するように展綿するの
は、マツトの縦方向と横方向との電磁波遮蔽性能
及び強度等を均等化させるためである。 しかしながら、近年、需要先によつては繊維を
なるべく一方向に配向させるようにしたマツトの
提供が期待されている。例えば、直径の大きな
FRP製パラボラアンテナを製造するときには、
細長い形状のFRPを連結して製造するのである
が、このような需要先においては、繊維が長手方
向(縦方向)に配向しており、該長手方向の補強
効果の高いマツトの提供が期待されている。また
短手方向(横方向)に配向し、該短手方向の補強
効果の高いマツトが必要となることもある。 [問題点を解決するための手段及び作用] 本考案は、展綿法によつて得られる導電性繊維
マツトにおいて、導電性繊維が展綿方向と交叉方
向に連続している金属被覆ガラス繊維であり、該
導電性繊維の交叉角度αが30〜80゜又は100〜150゜
の範囲となるようにしたものである。 かかる本考案の導電性繊維マツトにおいては、
繊維が一方向に配向しており、該方向の強度が高
いものとなる。 以下本考案について詳細に説明する。 本考案において用いられる導電性繊維は、金属
被覆ガラス繊維である。金属被覆ガラス繊維は、
コスト、量産性、軽量性、耐久性等の点から極め
て好適である。 このガラス繊維としては、その径及び材質とも
に特に限定されるものではないが、径としては直
径が数μm〜30μm程度のものが好ましい。また材
質としては無アルカリガラス、アルカリガラスの
いずれでも良く、Eガラス、Cガラス、Aガラス
等従来からガラス繊維に用いられる各種の組成の
ものが用いられる。 ガラス繊維を被覆する金属としては、溶融温度
が低く被覆が容易で、かつ耐食性の良いものが好
ましい。例えばアルミニウム或いはアルミニウム
合金が好適である。その他には、銅、亜鉛、銀等
が用いられる。金属の被覆量は、余りに少ないと
導電性を確保できず、逆に多過ぎると繊維の可撓
性を低下させると共にコスト高となる。アルミニ
ウムを用いる場合には、繊維の単位長さ当りにお
いてガラス繊維重量の5〜200%程度、とりわけ
20〜100%程度とするのが好ましい。 なお、導電性繊維の展綿シートにおけるシート
面方向の間隔は電磁波の周波数によつて変わる。 しかして、本考案においては、展綿方向の繊維
交叉角度αは30〜80゜又は100〜150゜の範囲となる
ようにする。 この角度αが80゜を超え100゜未満の範囲にあつ
ては、繊維に配向性が無く、特定方向の強度を高
めることはできない。 また、上記角度αが30゜を下回る場合、あるい
は150゜を上回る場合には、繊維配向方向と直交す
る方向の強度が極端に低下し、FRP補強材とし
て不適当である。 なお、角度αの測定法は、本考案では第1図の
如く行う。即ち、倍率40〜50倍の顕微鏡にて、マ
ツト(展綿シート)の側辺部の写真撮影を行い、
90゜よりも小さい側の角度θ1,θ2について測定す
る。なお、θ1は展綿方向上流側の角度であり、θ2
は展綿方向下流側の角度である。 θ1,θ2をそれぞれ10個測定し、その平均値1
及び2を求める。これら角度より、本考案の角
度αは、次式α=180゜−(12)に基いて算
出される。 なお、展綿して得た展綿シートは、通常、その
端部の薄肉部同士を重ね合わせて継ぎ、ロール状
に巻き取り、バインダを上方よりシヤワー状に散
布し、余分の液を吸引脱水した後、熱処理するこ
とにより、展綿シート相互の結合を行うことがで
きる。なお、バインダとしては澱粉系のもののほ
か、フエノール樹脂や酢酸ビニル等の熱硬化性合
成樹脂系のものなど各種のものが用いられる。 〔実施例〕 以下実施例について説明する。 実施例 1 第2図に示す装置を用い、ガラス繊維にアルミ
ニウム被覆を施しててアルミニウム被覆ガラス繊
維を製造した。まず、30本のチツプ14が底面に
配列されているガラス溶融槽10から幅160mmで
30本のガラス繊維(直径15μm)を平行に引き出
し、これに溶融金属の膨出部を接触させアルミニ
ウム被覆を行う。そしてこのアルミニウム被覆ガ
ラス繊維を、軸心方向にストローク幅75mmで往復
動されているドラム18に連続的に巻き取る。ア
ルミニウム被覆ガラス繊維層が目付7860g/m2
なるまでドラム18に巻き取つた後、ドラム18
を停止し、次いでドラム軸線方向に束体26を切
り、該ドラム18から取り外す。なおガラス繊維
径は約15μmである。また、アルミニウムの付着
量はガラス繊維の重量の67%である。 ドラムから切り取られた束体は、第3図の如く
ロール30に巻き取つて展綿した。なお角度αが
130゜となるように展綿した。展綿後に、シートに
酢酸ビニル系のバインダを7.2重量%の割合で塗
布した。 次いでこれを熱処理炉に通してバインダを硬化
させ、ロールに巻き取つて導電性ガラス繊維マツ
トとした。 第1表に、このマツトの強度の測定結果を示
す。なお、第1図はこのマツトの概略的な構成を
示す平面図である。 実施例 2 交叉角度αが110゜となるように展綿したこと、
及びバインダの付着量を4.1%としたこと以外は
実施例1と同様にして導電性繊維マツトを製造し
た。このマツトの強度の測定結果を第1表に示
す。 比較例 1 交叉角度αが90゜となるように展綿したこと、
及びバインダの付着量を4.2%としたこと以外は
実施例1と同様にして導電性繊維マツトを製造し
た。このマツトの強度の測定結果を第1表に示
す。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば特定方向の
強度及び電磁波遮蔽効果の高い導電性繊維マツト
が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は交叉角αの測定法を示す平面図、第2
図及び第3図は展綿法によるガラス繊維シートの
製造法を説明する断面図及び斜視図、第4図は本
考案品及び比較例品における電磁波遮蔽効果の測
定結果を示すグラフである。 10……ガラス溶融槽、14……紡糸ノズル、
18……回転ドラム、26……束体、28……展
綿マツト(シート)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方向に延びる導電性繊維層と、これと交叉す
    る方向に延びる導電性繊維層とが交互に積層され
    た展綿シートよりなる導電性繊維マツトにおい
    て、導電性繊維層は展綿方向と交叉方向に連続し
    ている金属被覆ガラス繊維で構成され、かつ、展
    綿シートの展綿方向側の繊維の交叉角度が30〜
    80゜又は100〜150゜の範囲にあることを特徴とする
    導電性繊維マツト。
JP1986049470U 1986-04-02 1986-04-02 Expired JPH034078Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986049470U JPH034078Y2 (ja) 1986-04-02 1986-04-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986049470U JPH034078Y2 (ja) 1986-04-02 1986-04-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62160600U JPS62160600U (ja) 1987-10-13
JPH034078Y2 true JPH034078Y2 (ja) 1991-02-01

Family

ID=30871948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986049470U Expired JPH034078Y2 (ja) 1986-04-02 1986-04-02

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JP (1) JPH034078Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62111500A (ja) * 1985-11-08 1987-05-22 株式会社デンソー 電磁波反射体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62111500A (ja) * 1985-11-08 1987-05-22 株式会社デンソー 電磁波反射体

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JPS62160600U (ja) 1987-10-13

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