JPH0340340A - マグネトロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に用いら
れるマグネトロン、とくに、高調波成分の漏洩を阻止す
るためのチョーク手段をマイクロ波出力端子側に備えて
なるマグネトロンに関するものである。

従来の技術 マグネトロンの出力端子からとり出されるマイクロ波出
力に高調波成分が畳重すると、種々の通信電波に妨害を
与える危険がある。そこで、高調波成分の管外漏洩を阻
止するためのチョーク手段をマグネトロンの管内に設け
ることが一般に行なわれている。特開昭６３−２６１６
５１号公報や特開昭６３−２６９４３６号公報等に開示
されているマグネトロンでは、任意法高調波、すなわち
管外漏洩を阻止しようとする高調波の波長の約４分の１
の電気長に相当する軸方向長を有するチョーク用金属管
をマグネトロン管内のマイクロ波出刃端子側に設けてい
る。

発明が解決しようとする課題 しかし、このようなチョーク用金属管によって第２高調
波ないし第７高調波の漏洩を阻止しようとすると、６個
のチョーク用金属管を管内に縦列配置せねばならず、マ
グネトロンが長大となるのみならず、電極構成が複雑化
してコスト高を招く。

課題を解決するための手段 本発明によると、陽極筒体の一方の開口端に金属筒体を
介して絶縁環が気密に封着され、前記陽極筒体内の空洞
共振部から延び出た細長い出力導出用導体が前記金属筒
体および前記絶縁環を貫通してこの絶縁環上のマイクロ
波出力端子に至っているマグネトロンにおいて、前記金
属筒体を縦続接続された第１、第２および第３の金属管
でもって構成する。ただし、前記第１の金属管は前記絶
縁環に封着され、前記第２の金属管は前記第１の金属管
内に入り込んでチョーク部を構成する径小筒状部と前記
第３の金属管に封着される径大筒状部とを有する。また
、前記第３の金属管は前記第２の金属管内に入り込んで
チョーク部を構成する径小筒状部と前記陽極筒体に封着
されるフランジ部との間に径大筒状部を有し、この径大
筒状部から径小筒状部に至る環状領域にチョーク用スロ
ットを有する。

作用 このような構成であると、金属筒体を形成する金属管が
その筒状部によって高調波阻止用チョークを構成するの
みならず、チョーク用スロットによっても高調波成分を
減衰せしめ得るので、比較的簡素な構成でもって多種の
高調波成分の管外漏洩を阻止することができる。

実施例 つぎに、本発明を図面に示した実施例とともに説明する
。

第１図に示すように、陽極筒体１の−・方の開口端に金
属筒体２を介して気密に封着されているセラミック製絶
縁環３は、その外端面上にマイクロ波出力端子４を気密
に封着している。陽極筒体１の内周面から中心軸側へ向
かって突出した多数の陽極ベイン５は空洞共振部を形成
しており、この空洞共振部から延び出た細長い出力導出
用導体６は、金属筒体２および絶縁環３を貫通してマイ
クロ波出力端子４に至っている。金属筒体２は気密に縦
続接続された第１の金属管７、第２の金属管８および第
３の金属管９からなり、第１の金属管７は絶縁環３に封
着された内側筒状部７ａと、その外側へＵ字状に折り返
された外側筒状部７ｂとを有している。第２の金属管８
は第１の金属管７の内側筒状部７ａ内に入り込んでチョ
ーク部を構成する径小筒状部８ａと、第３の金属管９に
封着される径大筒状部８ｂとを有し、第３の金属管９は
第２の金属管８の径大筒状部８ｂ内に入り込んでチョー
ク部を構成する径小筒状部９ａと、陽極筒体ｌに封着さ
れたフランジ部９ｂとの間に径大筒状部９ｃを有し、第
２図に示すように径大筒状部９ｃから径小筒状部９ａに
至る円環状領域９ｄに、円弧状の第１１第２および第３
のチョーク用スロット１０ａ、ｆｏｂ、１０ｃを有して
いる。

なお、マイクロ波出力端子４は排気管を兼ねる銅製管状
のもので、金属製帽状体１１によって覆われている。１
２は出力端子側の磁極片、１３．１４は大小一対の均圧
環を示す。

本実施例では、マイクロ波出力端子４の管内側軸方向長
Ａを１４．５ｍｍに、第１の金属管７の外側筒状部７ｂ
の内径Ｂを１９ｍに、第２の金属管８の径小筒状部８ａ
の外径Ｃを９ｗｍに、内側軸方向長りを６．２ｍ＋に、
第３の金属管９の径小筒状部９ａの内径Ｅを９鴫に、内
側軸方向長Ｆを３１ｎｌＩに、そして、第１の金属管７
の外側筒状部７ｂの内側軸方向長Ｇおよび内側筒状部７
ａの内側軸方向長をともに４．９ｍｍに設定した。また
、第１のチョーク用スロット１０ａの円周方向長を１８
．３−に、第２のチョーク用スロット１０ｂの円周方向
長を８．４ｍに、そして、第３のチョーク用スロット１
０ｃの円周方向長を７．２１１Ｉ１１にそれぞれ設定し
た。

かかるマグネトロンは、２，４５０ＭＨｚを基本波とす
るマイクロ波発振をなすので、その第２高調波の波長（
約６１　ｍｍ　）の約４分の１の電気長を有している軸
方向長Ａの空間において、第２高調波成分の通過を阻止
するチョーク作用が働く。また、第４高調波の波長の約
４分のｌの電気長を有する軸方向長りの空間においては
、第４高調波成分の通過を阻止するチョーク作用が働き
、第５高調波の波長の約４分のｌの電気長を有する軸方
向長Ｇの空間においては、第５高調波成分の通過を阻止
するチョーク作用が働く。

一方、第１のチョーク用スロット１０ａは第３高調波波
長の約２分の１の電気長を有しているので、ここで共振
フィルタ回路が構成され、第３高調波成分が共振して減
衰する。また、第２のチョーク用スロット１０ｂは第６
高調波の波長の約２分の１の電気長を有しているので、
ここでは第６高調波成分が共振して減衰する。さらに、
第３のチョーク用スロット１０ｃは第７高調波の波長の
約２分の１の電気長を有しているので、ここでは第７高
調波成分が共振して減衰する。

第３図は前述のように構成したマグネトロンのコールド
ロス特性図で、ａ−ｆで示す周波数での第２ないし第７
高調波威分が大きく減衰している。

発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、マグネトロンを
長大化させることなく、また、複雑な電極構成をとるこ
となく、多種の高調波成分の管外漏洩を阻止せしめるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施したマグネトロンの要部の側断面
図、第２図は同マグネトロンの第３の金属管の斜視図、
第３図は同マグネトロンのコールドロス特性図である。 １・・・・・・陽極筒体、２・・・・・・金属筒体、３
・・・・・・絶縁環、４・・・・・・出力端子、６・・
・・・・マイクロ波導出用導体、７・・・・・・第１の
金属管、８・・・・・・第２の金属管、９・・・・・・
第３の金属管、１０　ａ　＊　１０　ｂ　、１０　ｃ・
・・・・・スロット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 陽極筒体の一方の開口端に金属筒体を介して絶縁環が気
   密に封着され、前記陽極筒体内の空洞共振部から延び出
   た細長い出力導出用導体が前記金属筒体および前記絶縁
   環を貫通してこの絶縁環上のマイクロ波出力端子に至っ
   ているマグネトロンにおいて、前記金属筒体は縦続接続
   された第１、第２および第３の金属管からなり、前記第
   １の金属管は前記絶縁環に封着され、前記第２の金属管
   は前記第１の金属管内に入り込んでチョーク部を構成す
   る径小筒状部と前記第３の金属管に封着される径大筒状
   部とを有し、前記第３の金属管は前記第２の金属管内に
   入り込んでチョーク部を構成する径小筒状部と前記陽極
   筒体に封着されるフランジ部との間に径大筒状部を有し
   、この径大筒状部から径小筒状部に至る環状領域にチョ
   ーク用スロットを有していることを特徴とするマグネト
   ロン。