JPH0340298B2 - - Google Patents

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JPH0340298B2
JPH0340298B2 JP9696483A JP9696483A JPH0340298B2 JP H0340298 B2 JPH0340298 B2 JP H0340298B2 JP 9696483 A JP9696483 A JP 9696483A JP 9696483 A JP9696483 A JP 9696483A JP H0340298 B2 JPH0340298 B2 JP H0340298B2
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compressor
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JP9696483A
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍サイクルを最適化し、冷凍・空
調機の効率の向上をはかる冷凍サイクルの冷媒流
量制御装置に関するものである。
(従来例の構成とその問題点) 従来より、電気式膨張弁を用いて、圧縮機の吸
入温度と蒸発器の入口温度との差により得られる
冷凍サイクルの過熱度を制御する方法がある。こ
の種の制御装置において、特に圧縮機始動後の制
御動作として、以下に述べる理由により圧縮機始
動時より電気式膨張弁に一定の信号を与え、充分
に時間が経過した後(例えば8分後)、過熱度を
所定値に維持するように電気式膨張弁への信号を
制御する。
その理由は、圧縮機始動後しばらくの間は冷凍
サイクルが極めて不安定であり、過熱度の特性も
不安定となる。このような不安定な期間は冷凍サ
イクルの負荷状態や前回圧縮機の停止からの経過
時間等で変化し、例えば2〜10分程度となる。特
に圧縮機始動直後の1〜3分程度は、過熱度は電
気式膨張弁の動作とほとんど無関係に複雑な動作
を呈する。
こうした不安定な期間に通常の過熱度を行なう
と、しばしば電気式膨張弁の絞り量が異常となり
絞り過ぎとなつたり、過熱度を所定値に維持する
までに長時間を要することになつたり、あるいは
その後の過熱度特性が大きく発振し安定しない場
合があつた。このうち特に絞り過ぎや発振を防止
し、安定した過熱度制御を得るため、通常の過熱
度制御の開始時間(例えば8分)を選定してい
た。
しかしこの従来の制御装置は前述の通り、通常
の過熱度制御の開始を時間のみで与えているた
め、それまで膨張弁への一定信号が負荷状態によ
つて極めて不適当な場合があつても、開始時間は
遅く、かつ一定であり、このため過熱度を設定値
に近づけるのに長時間を要することがあつた。こ
の結果圧縮機への長時間の液バツクが発生しやす
くなつたり、冷凍サイクルの効率運転の面で問題
があつた。
(発明の目的) 本発明は上記従来の問題点を解消し、圧縮機の
始動後早期に冷凍サイクルを最適化し、機器の安
全性および効率を向上させることを目的とするも
のである。
(発明の構成) この目的を達成するために本発明は特に圧縮機
始動後、過熱度の値を検知し、この過熱度と経過
時間とにより冷凍サイクルの負荷状態等を判断
し、それに対応して過熱度制御を早期に開始する
ものである。
(実施例の説明) 以下、本発明の一実施例について添付図面を参
照して説明する。
第1図はこの実施例の冷凍サイクル制御装置の
構成図であり、特に冷房装置に適用した場合を示
している。
同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、5は
蒸発器であり、これらを循環経路に設置して冷凍
サイクルが構成されている。3は凝縮器2用の送
風機、4は電気信号により弁開度を調節しうる膨
張弁(ここでは熱電膨張弁とする)、6は蒸発器
5用の送風機、7は蒸発器5の入口部に設けた第
1の温度センサ、8は圧縮機1の吸入部に設けた
第2温度センサ、9は温度センサ7,8からの温
度信号を入力して膨張弁4に電気信号(直流電
圧)を出力する制御回路である。図中VCは圧縮
機の運転・停止を表わす運転信号であり、外部よ
り制御回路9へ与えられる。また膨張弁4はバイ
メタル、ヒータ、スピンドル、ばねなどにより構
成され、ヒータに印加される直流電圧の大きさに
対応して冷媒通路の開度が変化し、冷媒流量を調
節する周知のものである。
第1図で用いる膨張弁の構造は通電閉形であつ
て、膨張弁4に供給する直流の印加電圧(これを
VTとする)を高くすれば冷媒流量(これをQと
する)を減少させ、低くすると冷媒流量Qを増大
させる。この印加電圧VTに対する冷媒流量Qの
特性例を第2図に示す。図中、QLおよびQHは、
圧縮機1を運転している場合の冷媒流量Qの範囲
の最小および最大を示しており、また曲線が2通
りあるのは、ヒステリシス特性があるためであ
る。
第1図における構成において、圧縮機1による
冷媒の圧縮作用により冷媒が凝縮器2、膨張弁
4、蒸発器5、圧縮機1の吸入部の経路で循環
し、蒸発器5において冷房能力を出力する。この
冷凍サイクルの動作において、理想的には蒸発器
5内で蒸発した冷媒が、その出口で乾燥飽和蒸気
となる時が最も効率的な運転状態となる。しかし
実際の構成上は、蒸発器5の内部および蒸発器5
より圧縮機1の吸入部までの冷媒配管の通路抵抗
により温度降下があり、また圧縮機1が冷媒のガ
ス液混合域で吸入して液圧縮するのを防止する
(アキユムレータを設けている場合は必ずしもそ
うではないが)ため、冷媒ガスをわずかに過熱し
た領域で動作させることが適切である。そこでこ
のような動作状態を達成するために、温度センサ
7,8の検出するそれぞれの温度の差(これを過
熱度SHとする)が常に設定値SHd(冷媒配管に
よつても異なるが、例えば数deg)となるように
膨張弁4への印加電圧VTを変化し、冷媒流量を
制御するものである。
次に制御回路9の構成を第3図に示す。第3図
において、VCCは直流電源、10は圧縮機1の運
転停止の状態を示す外部信号VCを入力する運転
信号入力回路、11は制御回路9の主体を構成す
るマイクロコンピユータ(以下マイコンと称す)
であり、12,13は抵抗、14は過熱度検知回
路である。過熱度検知回路14は温度センサ7,
8からの温度信号(図中の記号VEおよびVS)に
より、温度センサ7の検知する温度TEと、温度
センサ8の検知する温度TSとの差、すなわち過
熱度SH=TS−TEを検知し、この過熱度SHをマ
イコン11に出力する。15はD/Aコンバータ
であり、マイコン11からの膨張弁4へ印加すべ
き電圧VTに対応するデイジタル信号を入力し、
それをアナログ信号に変換する。16はオペアン
プ、17は抵抗、18はトランジスタであり、こ
れらはD/Aコンバータ15の出力のインピーダ
ンスを変換し、膨張弁4に印加電圧VTを出力す
る駆動回路を構成する。
このような回路構成において、過熱度検知回路
14により検知された過熱度SHはマイコン11
に入力され、マイコン11はこの過熱度SHの値
に対応して印加電圧VTの出力すべき値を演算し
出力する。ここで過熱度SHが設定値SHdよりも
低ければ、過熱度SHを上昇させるように印加電
圧VTを上昇し、膨張弁4の絞り量を増大させる。
過熱度SHが設定値SHdよりも高くなれば、前述
とは逆に印加電圧VTを減少させる。このような
動作を繰り返して過熱度SHを設定値SHdにほぼ
一定に維持するものである。
しかしながら、以上のような通常の制御動作を
開始するタイミングは、少なくとも圧縮機1が停
止から運転状態となつた以後であり、過熱度制御
特性が暴走、発振を起こさず、かつ設定値に安定
するまでの時間が短かくなるタイミングで行なわ
れる。第4図は、圧縮機1の始動後、膨張弁4の
印加電圧VTを所定値に維持した場合の過熱度特
性を示す。図中の特性h,m,lは冷凍サイクル
の負荷状態等が異なる3例を示しており、特性m
は標準的な場合で他の2つは実使用状態で起る極
端な場合を示している。また過熱度SHの設定値
SHdは5degとし、時刻t=0分で圧縮機1を始
動し、t=0分以前の過熱度SHは意味がないが
図中ではSHdと等しく示した。図のように印加
電圧VTが一定であつても、過熱度特性は圧縮機
1の始動後、特に1〜3分間は極めて不安定で複
雑な変化をし、始動後10分間程度不安定な状態が
続く。しかしながら始動後3〜5分程度経過した
以後は、過熱度特性は冷凍サイクルの特性から、
特性hやmのように過熱度は下降する傾向を示
し、上昇してもごくわずかである。また特性lの
ように液バツク状態であるものはほとんど回復す
ることがない。
そこでこのような圧縮機1の始動後の過熱度特
性に鑑み、制御回路9は、以下のように構成され
る。これを第5図を用いて説明する。
同図において、圧縮機1の始動時、運転信号
VCにより運転信号入力回路10が圧縮機1の始
動を検知し、その後所定時間tA(=3分間)は一
定の印加電圧VTを出力する。始動後、tA経過後、
過熱度SHを判断し、設定値SHd以下なら(第4
図特性lのとき)、特性Lに示すようにただちに
過熱度SHを設定値SHdに近づけるよう印加電圧
VTを増大する。また始動後所定時間tB(=5分間)
経過しても過熱度SHが設定値SHdよりも高い時
(第4図特性hのとき)は、始動後tB経過時点よ
り、特性Hのように印加電圧VTを減少させる動
作に入る。また第4図特性mのように時刻t1即ち
所定時間tAとtBの間で過熱度SHが設定値SHdよ
り低くなれば、特性Mで示すようにその時点から
印加電圧VTを調整するように働く。なお特性L,
M,Hにおいて印加電圧VTの増減幅は、過熱度
SHと設定値SHdとの差、即ち偏差に対応した値
(段階的に与えても良い)とし、一定時間(第5
図では2分毎)に増減動作を行ない、過熱度SH
を設定値SHdに維持させる。
もし第4図における特性h及びmのとき、特性
lと同様に始動後所定時間tA(=3分間)経過時
点で印加電圧VTを変更すると、VTが一定であつ
てもその後過熱度SHが下降する傾向がある上に
一層下降させる働きをなすことになり、過熱度
SHが特性lのように液バツク状態に陥いる危険
性が大きい。この状態の回復に長時間(例えば15
分)要することになり、過熱度SHの早期安定化
を逆行する。
第3図における制御回路9は、圧縮機1の始動
後の経過時間並びに過熱度SHより、冷凍サイク
ル負荷状態等を判断し、出来る限り早期に通常の
過熱度制御動作へ移行し、過熱度SHを設定値に
維持するように働く。
なお第3図の制御回路9の構成として、所定時
間tA経過後、通常の過熱度制御に移行する過熱度
SHの値は、設定値SHdとする他、設定値SHdよ
り低い適当な値(例えばSH=2.5deg)としても、
ほぼ同様な結果が得られると考えられるが対象の
冷凍サイクルの特性から選定することが望まし
い。また所定時間tA及びtBについても同様の選定
が望まれる。
(発明の効果) 以上のように、本発明に基づく冷凍サイクルの
冷媒流量制御装置は、電気信号によりその絞り量
が調節可能な膨張弁を用いて冷凍サイクルを過熱
度制御により最適化をはかるものであり、特に圧
縮機始動後の冷凍サイクルの不安定な状態から早
期に最適状態に移行させることができる。これに
より機器の安全性・効率の向上をはかり、種々の
冷凍空調機器への適応性を拡大することが可能と
なるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す冷凍サイクル
の冷媒流量制御装置の構成図、第2図は同制御装
置における膨張弁の特性図、第3図は同制御装置
における制御回路の構成図、第4図および第5図
はそれぞれ同制御装置の動作説明を行う特性図で
ある。 1……圧縮機、2……凝縮機、4……膨張弁
(熱電膨張弁)、5……蒸発器、7……第1の温度
センサ、8……第2の温度センサ、9……制御回
路、10……運転信号入力回路、11……マイク
ロコンピユータ、14……過熱度検知回路、VT
……印加電圧、VC……運転信号、SH……過熱
度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電気信号により絞り量が調節可能な膨張弁
    と、蒸発器の入口ないし中間部に設けた第1の温
    度センサと、前記蒸発器の出口ないし圧縮機の吸
    入部に設けた第2の温度センサと、前記第1およ
    び第2の温度センサからそれぞれの検出温度TE
    およびTSの温度差(TS−TE)を設定値に維持す
    るように前記膨張弁への電気信号を制御するとと
    もに、前記圧縮機始動時より時間を計測し、所定
    時間tA経過時に出力を発する第1のタイマ手段お
    よび所定時間tB(>tA)経過時に出力を発する第
    2のタイマ手段を有し、前記圧縮機始動後、前記
    第1のタイマ手段が出力を発するまでの間、およ
    び前記第1のタイマ手段が出力を発した後、前記
    第2のタイマ手段が出力を発するまでかつ前記温
    度差(TS−TE)が所定温度差より小さくなるま
    での間は、共に前記電気信号を所定値に維持する
    制御回路を具備したことを特徴とする冷凍サイク
    ルの冷媒流量制御装置。
JP9696483A 1983-06-02 1983-06-02 冷凍サイクルの冷媒流量制御装置 Granted JPS59225258A (ja)

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JP9696483A JPS59225258A (ja) 1983-06-02 1983-06-02 冷凍サイクルの冷媒流量制御装置

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JPS59225258A JPS59225258A (ja) 1984-12-18
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JPS61202052A (ja) * 1985-03-06 1986-09-06 ダイキン工業株式会社 電動式の膨張弁を備えた冷凍機
JP6031987B2 (ja) * 2012-12-13 2016-11-24 富士電機株式会社 冷却装置

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