JPH0340025Y2 - - Google Patents

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JPH0340025Y2
JPH0340025Y2 JP18049886U JP18049886U JPH0340025Y2 JP H0340025 Y2 JPH0340025 Y2 JP H0340025Y2 JP 18049886 U JP18049886 U JP 18049886U JP 18049886 U JP18049886 U JP 18049886U JP H0340025 Y2 JPH0340025 Y2 JP H0340025Y2
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JP
Japan
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thermosetting resin
guide wire
thermoplastic resin
electrical wiring
reinforcing
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JP18049886U
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Description

【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》 本考案は地中に埋設された管路あるいは建造物
の配線用管路などにケーブル、配電線等を挿通す
るに際し、予め案内用として挿通される線材に関
する。 《従来技術とその欠点》 近年、美観上や災害防止などの目的から電気通
信などの配線類は地下の管路中に、あるいは建造
物中では、壁中あるいは床下、天井裏等に配設さ
れた管路中に配線される傾向にある。 このように地下の管路あるいは建造物の配線用
管路に配線材を挿通するようにあたつては、後方
より押込みが可能な線材として鋼線や、割竹、ガ
ラス繊維強化プラスチツク(以下GFRPと称す)
線材などが使用されている。押込みによる挿通到
達性あるいは挿通の作業性などの点からGFRPの
線材は優れているが、GFRPの表面に被覆を有さ
ないものは表面が摩耗しやすく、繰返し使用によ
り摩耗による物性低下が大きいこと、また摩耗な
どによつて折損した場合に、その反発弾性のため
怪我などの人身事故発生の危惧があることなどが
問題となつていた。 一方、上記のGFRPロツドに類似するものとし
て、炭素繊維強化プラスチツク(以下CFRPと称
す)による線材があるが、このものでも上記の摩
耗折損の問題、あるいはカーボン繊維が導電性で
あるため、高圧線などに接触した場合の感電など
の問題があつた。 また、上記の問題を解決するために、単に
GFRPあるいはCFRPの外周を熱可塑性樹脂で被
覆しても、芯部のFRPと熱可塑性樹脂層が接着
していなければ、折損時の危険性は若干少なくな
るが、摩耗によつて被覆がはがれて挿通時の抵抗
が増すなどの問題があり、根本的な解決とはなら
なかつた。 本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、繰返し使用による摩耗、ね
じり、曲げ変形などに対する耐性が高く、かつ破
損時の安全性の高い新規な電気配線材の案内用線
材を提供することにある。 《考案の構成》 上記の目的を達成するため本考案の構成は、配
線用管路内に電気配線材を挿通する際に、その配
線材を所定方向に導入する案内用線材において、
前記案内用線材は、長繊維状の補強材と、この補
強材に含浸させられ該補強材を相互に結着させる
熱硬化性樹脂からなる結着材とで構成した芯部
と、この芯部の外周に設けられた熱可塑性樹脂か
らなる被覆層とを備え、前記熱硬化性樹脂はスチ
レンモノマーを重合性単量体成分として含む不飽
和ポリエステルで構成し、且つ前記熱可塑性樹脂
をスチレンを誘導体として含むもので構成すると
ともに、この熱硬化性樹脂はそれが未硬化の状態
で前記熱可塑性樹脂で被覆した後に硬化させら
れ、これらの樹脂が相互に結合していることを特
徴とする。 本考案の長繊維状の補強材は、高強度にして比
較的低伸度で補強効果のあるものから用途物性に
応じて選択されるが、ガラス繊維、炭素繊維、芳
香族ポリアミド繊維、セラミツク繊維、ビニロン
繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維などが用
いられ、熱硬化性樹脂との接着性向上のための処
理を施されたものが使用できる。 また、上記の補強材を結着するための熱硬化性
樹脂としては、未硬化時においてスチレンモノマ
ーを重合性単量体(架橋成分)として含むもので
あつて、被覆層のスチレンを誘導体成分として含
む、例えばAAS,AS,ABS,PSなどの熱可塑
性樹脂と相溶性、親和性によつて、これらの熱硬
化性樹脂の硬化後において結合可能であるものを
使用することを要する。 《実施例》 以下、本考案について実施例により説明する。 実施例 1 長繊維状補強材10として単糸径13μガラスロ
ービングに、補強材10を相互に結着させるため
の熱硬化性樹脂として、スチレンを重合性単量体
とする不飽和ポリエステル樹脂(結着材12)を
含浸し、これを絞り成形して、外径8.0mmの未硬
化の芯部14とし、引続いてこれをクロスヘツド
ダイに挿通して、環状のダイからアクリロニトリ
ル・アクリル・スチレン樹脂を押出して被覆し、
外周のこの熱可塑性樹脂被覆層16を冷却した
後、120℃に加熱された硬化槽に挿通して、内部
の不飽和ポリエステル樹脂(結着材12)を硬化
し、被覆層16の外径が11.0mm、芯部14の
GFRP部外径8.0mm、ガラス繊維の体積含有率が
58%の線材を得た。この線材の物性は第1表に示
すように後述する比較例によるものよりも優れて
おり、電気配線材の案内用として極めて望ましい
数値のものであつた。 比較例 1 実施例1と同一の補強繊維および熱硬化性樹脂
を使用し、被覆用の熱可塑性樹脂として高密度ポ
リエチレンによつて被覆し、冷却、硬化して、被
被覆外径11.0mm、GFRP部外径8.0mm、ガラス繊維
の体積含有率が58%の線材を得た。このものは被
覆の熱可塑性樹脂層とGFRP界面とは全く接着し
ておらず容易に剥離可能な状態であつた。 第1表は上記の実施例および比較例による線材
について、後述する測定方法によつて物性テスト
をした結果についてまとめて表わしたものであ
る。
【表】
【表】 なお、実施例1、比較例1の線材および参考例
として被覆を有さない外径8mmのFRP線材につ
いて(ガラス繊維含有率は同一)第2図に示すよ
うな外径82mmのローラーの表面に#80のサイドペ
ーパーを貼着し、300gの張力で保持されている
サンプルの表面の摩耗して、所定摩耗回数ごとに
前述の方法により曲げ試験を行ない、曲げ強力の
保持率を測定した。 この結果を第3図に示す。 《作用効果》 本考案による電気配線材の案内用線材は、繊維
強化熱硬化性樹脂よりなる芯部と熱可塑性樹脂よ
りなる被覆層とが、未硬化状で熱硬化性樹脂中の
重合性単量体としてのスチレン成分とスチレンを
誘導体として含む熱可塑性樹脂との接触によつ
て、芯部の硬化後において、芯部と被覆層とは強
固に接着し、被覆層と芯部が一体化された物性が
得られる。 このため、本考案によれば、硬化したFRP線
材に熱可塑性樹脂に被覆したものや、相互に接着
性を有さない比較例のような被覆FRP線材に比
較して、物性および折損などの破断に対する安全
性に優れた物性の電気配線材の案内用線材を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は摩耗試験の方法を示す図、第3図は第2図の
摩耗試験の結果を示すグラフでである。 10……補強材、12……結着材、14……芯
部、16……被覆層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 配線用管路内に電気配線材を挿通する際に、
    その配線材を所定方向に導入する案内用線材に
    おいて、前記案内用線材は、長繊維状の補強材
    と、この補強材に含浸させられ該補強材を相互
    に結着させる熱硬化性樹脂からなる結着材で構
    成した芯部と、この芯部の外周に設けられた熱
    可塑性樹脂からなる被覆層とを備え、前記熱硬
    化性樹脂はスチレンモノマーを重合性単量体成
    分として含む不飽和ポリエステルで構成し、且
    つ前記熱可塑性樹脂をスチレンを誘導体として
    含むもので構成するとともに、この熱硬化性樹
    脂はそれが未硬化の状態で前記熱可塑性樹脂で
    被覆した後に硬化させられ、これらの樹脂が相
    互に結合していることを特徴とする電気配線材
    の案内用線材。 (2) 上記補強材はガラス繊維からなることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の電
    気配線材の案内用線材。
JP18049886U 1986-11-26 1986-11-26 Expired JPH0340025Y2 (ja)

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JPS6388014U JPS6388014U (ja) 1988-06-08
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124569A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Ube Nitto Kasei Co Ltd 通線ワイヤー用線材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010124569A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Ube Nitto Kasei Co Ltd 通線ワイヤー用線材

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Publication number Publication date
JPS6388014U (ja) 1988-06-08

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