JPH0339535Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、建造物の天井パネルを天井枠に支
架した場合の天井パネルの押え装置に関するもの
である。

従来の技術 従来、建造物の天井パネルにおいては天井スラ
ブに桟木を組設し、該桟木の下面に天井スラブを
釘止めしながら張設していたもので、施工に多く
の手間を要するため、近年、アルミニウムを素材
としたπ型の天井枠を天井スラブに吊下し、該天
井枠の受部に天井パネルを支架すると共に各天井
枠の上面にパネル押えを装着して天井パネルを係
止しているものである。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、端面がπ型の天井枠は主枠に交
差枠を継手する場合、十字型の継手を必要とし、
施工に多くの手間を要するため、出願人は逆Ｔ型
の枠杆の上端にコ型杆を一体成型した天井枠を開
発し、該天井枠を天井スラブに吊下すると共に主
枠と交差枠とを突き合せて継手し施工の能率化を
図つたわけであるが、本考案は該逆Ｔ型の天井枠
に装着して天井パネルを係止する様になした押え
装置に関するもので装着が容易であることを特徴
とするものである。

問題点を解決するための手段 以下、実施例図により本考案の構成を説明す
る。

逆Ｔ型の枠体１の垂直部の上端にコ型杆２を一
体成型し、該コ型杆２の下面両側に上部受縁３，
３を垂下すると共に枠体１の水平部に上部受縁
３，３と対向した下部受縁３′，３′を突設した天
井枠４を建造物の天井スラブに適当間隔をおいて
対向吊下し、該左右対向した天井枠４，４の水平
部に天井パネル５の両端部を載着し、長板６の長
手方向の前後端を下方へＬ型状に折曲してガイド
溝７，７′を設けると共に上面中心に同じく長手
方向に向けた把手板８を突設した押え材９を形成
し、先端を斜上方へ折曲１０した係止板１１を押
え材９の両端よりガイド溝７，７′内へ嵌挿させ、
天井枠４，４に交差する様に押え材９を天井パネ
ル５上面に載着し、該押え材９の両端に装着した
係止板１１，１１の上方へ折曲１０した先端を天
井枠４，４の１方側の上部受縁３内に係着すべく
なして成るものである。

作用、効果 天井枠４は天井パネル５の形状に対応させて左
右対向させると共に、対向した天井枠４の間隔の
長さの天井枠を交差枠として順次継手しながら組
立して天井スラブに吊下するものである。そして
方形状の天井枠４のます目内に天井パネル５を上
方より載着して支架し、該各左右または前後に対
向した天井枠４寄り位置で天井パネル５の上面に
押え材９を載着し、該押え材９の両端に嵌挿した
係止板１１の先端を対向した天井枠４のコ型杆２
の１方の上部受縁３に係着して押え材９でもつて
天井パネル５の浮き上りを防止するものである。
係止板１１は押え材９のガイド溝７，７′内に嵌
挿したことにより押え材９の端部に対する伸縮が
自由であり、天井枠４に対する微調整をなし得る
と共に先端を上方へ折曲１０したことにより、板
スプリング状の弾力を押え材９に付与し得るもの
であり、押え材９の取付も容易である等、前記し
た顕著な諸効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る押え装置で天井
パネルを押圧した状態を示した一部平面図、第２
図は第１図Ａ−Ａ線矢視図、第３図は押え材の側
面図、第４図は係止板の平面図、第５図はその正
面図である。 １……枠体、２……コ型杆、３，３′……受縁、
４……天井枠、５……天井パネル、７，７′……
ガイド溝、８……把手板、９……押え材、１１…
…係止板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 逆Ｔ型の枠体の垂直部の上端にコ型杆を一体成
   型し、該コ型杆の下面両側に上部受縁を垂下する
   と共に枠体の水平部に上部受縁と対向した下部受
   縁を突設した天井枠を建造物の天井スラブに適当
   間隔をおいて対向吊下し、該対向した天井枠の水
   平部に天井パネルを載着し、長板の下面縁部に長
   手方向にガイド溝を対向して設けると共に上面中
   心に同じく長手方向に向けた把手板を突設した押
   え材を形成し、先端を斜上方へ折曲した係止板を
   押え材の両端のガイド溝内に嵌挿し、該押え材を
   天井パネル上面に載着して両端の係止板の折曲の
   先端を対向した天井枠の１方の上部受縁に係着し
   たことを特徴として成る、天井枠に支架した天井
   パネルの押え装置。