JPH0339444Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案ははかまや作務衣の形状の衣服に関する
ものである。

［従来の技術とその問題点］ 我が国では古来から現在に至るまで、はかまや
作務衣が実用に供されている。そして剣道、弓
道、合気道等においては従来男子が殆どであつた
が、最近では男子のみならず女子が稽古するよう
になつてきたのではかまを女子も着用するように
なつてきた。このような傾向に伴い、はかまを着
用したとき両脇の切込み部から肌が見えることが
問題となつてきた。また作務衣は禅宗の僧が作業
のときに着るいわば作業着であり、永い歴史と伝
統に裏付けられた機能性と着易さを有しているの
で見なおされているが、この作務衣においても同
様に着衣したとき両脇の切込み部から肌が見える
ことが問題である。

本考案は上記問題点を解決し、着衣したとき両
脇の切込み部から肌が見えないように形成されて
いるはかまを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決し、考案の目的を達成するた
め本考案に係るはかまは次のように構成したこと
を特徴とする。すなわち、はかまの前部上両端縁
と前紐との間に略三角形状の布を配設して成り、
着衣したときはかまの両脇部の切込み部から肌が
見えないように形成されていることを特徴とす
る。

［実施例］ 以下図面に示す本考案の実施例により詳細に説
明する。第１図は本考案に係るはかまの正面図、
第２図は同背面図である。ここで、１は前部、２
は後部、３は前部１の上両端縁、３１は笹ひだ、
４は前紐、５は後紐、６は略三角形状の布、７腰
板である。

本考案に係るはかまは、前部１の上両端縁３す
なわち第１図に示されるはかまの笹笹ひだ３１と
前紐４との間に略三角形状の布６を配設して成
る。当該略三角形状の布６に、はかまの素材と同
質の例えば綿100％の手紡ぎ手織の風合を織込ん
だ藍木綿を使用すると、着衣したとき切込み部が
目立たず、しかも肌が見えない。

本考案に係るはかまは上記のように構成されて
いるので、次のように従来と同様に着用して便利
に使用できる。すなわち、はかまをはき、前部１
を腹部に当て、前紐４を後へまわし、左右の紐４
を締め、後で結ぶ。このとき、略三角形状の布６
がはかまの両脇部の切込み部を覆う。次に後部２
を背中に当て後紐５を前中央において結ぶ。この
後紐５を結ぶときに、略三角形状の布６は何も妨
げとならない。このようにして本考案に係るはか
まの略三角形状の布６がはかまの両脇部の切込み
部を覆うので、着衣したとき切込み部から肌が見
えない。

また、第３図は本考案に係るはかま形式である
作務衣の形状のものの正面図、第４図は同背面図
である。当該作務衣の形状のものにおいても笹ひ
だ３１と前紐４との間に略三角形状の布６を配設
してある。従つて前記はかまの場合と同様に着用
したとき切込み部から肌が見えずに便利に使用で
きる。

本考案に係るはかまは、上記はかまや作務衣の
形状のものに限定されず、本考案の要旨を逸脱し
ない範囲において形状が変つていても差支えな
い。また本考案は、腰板７が後部３上部に配設し
てあるもの、また配設してないもの何れにも適用
できる。更に、前部にストツプ止めした前開き部
８を形成したり、右側にポケツト９を形成したり
してもよい。

［考案の効果］ 本考案は上記のように構成され使用されるの
で、着衣したとき両脇の切込み部から肌が見えな
いという効果を有する。従つて男子のみならず女
子も安心して便利に着用することができるという
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案に係るはかまの正面図、第２図は同背面
図、第３図は本考案に係るはかま形式である作務
衣の形状のものの正面図、第４図は同背面図であ
る。 １……前部、２……後部、３……前部の上両端
縁、３１……笹ひだ、４……前紐、５……後紐、
６……略三角形状の布、７……腰板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) はかまの前部上両端縁と前紐との間に略三角
   形状の布を配設して成り、着衣したときはかま
   の両脇部の切込み部から肌が見えないように形
   成されていることを特徴とするはかま。 (2) はかまが作務衣の形状であることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載のはか
   ま。