JP3198680U

JP3198680U - 女性用褌パンツ

Info

Publication number: JP3198680U
Application number: JP2015002373U
Authority: JP
Inventors: 正代上田; ミヨ子大野
Original assignee: 正代上田
Priority date: 2015-04-23
Filing date: 2015-04-23
Publication date: 2015-07-16
Anticipated expiration: 2025-04-23

Abstract

【課題】従来の褌の持つ体を締め付けない長所とパンツの体になじむ長所を合わせ持つ着心地の良い女性用褌パンツを提供する。【解決手段】天然布素材の並幅一枚布を用いて、股部の幅を絞り込むように折りたたみ、前布と後布、各々にダーツをとり、折り縫いすることにより、体になじむ褌パンツを形成する。股部には極薄い天然布素材の当て布１１を縫い付け、前後布の上部９，１０両端には結び紐となる前紐１２ａ、１２ｂと後紐１３ａ、１３ｂを縫い込む。【選択図】図７

Description

本考案は、従来の褌の長所とパンツの長所を合わせ持つ女性用褌パンツである。

活動的な洋服の広まりと共に、下着としてのパンツが使用されるようになった。現代女性の多くは、体型や洋服の美観を意識し、体を締め付ける下着を着用している。その結果、ウエストや鼠蹊部を圧迫するようになり、体内の循環機能が衰えている。女性の多くを悩ます、便秘、生理不順、生理痛、冷え症等の一因となっている。そこで、通気性が良く、体を締め付けないという理由から、昔から使用されていた褌が注目されている。

特開２０１４−２２７６３５号公報

従来の褌のように、前後、股部の布幅を一定のままにすると、体の部位により布の過不足が生じ着心地が悪く、見た目の美しさも欠ける。パンツの着用が定着した現代において、股部の布のなじみは、安心感を伴うものである。股部の布のもたつきを減らすため先行技術（特許文献１）では褌の前後、股部の布幅に変化をもたせているが、さらに変化をもたせた形で着心地のよい女性用褌パンツを提供することを目的とする。

課題が解決するための手段

第一の考案は、一枚布を用いて、股部の幅を絞り込むように折りたたみ、前布と後布の各々にダーツをとり、折り縫いし、体になじむように形成することを特徴とした女性用褌パンツ。

第二の考案は、股部に天然布素材による極薄い当て布を縫い付けた第一考案に記載の女性用褌パンツ。

第三の考案は、前後布の上部両端にひもを縫い付けた第一考案、第二考案に記載の女性用褌パンツ。

第四の考案は、手ぬぐい、晒などの並幅の天然布素材を使用した第一考案から第三考案に記載した女性用褌パンツ。

考案の効果

本考案の褌パンツは並幅の一枚布を折りたたんで形成するため体になじみやすく、同時に強度、厚み、耐洗濯性が増し、型崩れしにくい。折り縫いしてできるラインが美しいデザインとなる。また褌型にすることにより、ウエストや鼠蹊部を圧迫せず、健康によい。肌着としての美しさのみならず体内の循環を阻まない着心地のよい肌着となる。

股部の当て布により折り山の凸凹が覆われ、皮膚への刺激を防ぎ、見た目も美しくなる。

前後布の上部両端に紐を縫い込むことにより、ウエストに合せて、着装できる。その結果、褌パンツの前後布が常に左右にはられ、布部が中心からずれたり、左右にかたよったりしないため、着心地がよく、美観をそこなわない。後紐を結び、その結び目に前紐を通しスライドさせることによりパンツ感覚で着脱が可能となる。

手ぬぐい、晒等、天然布素材である木綿は、吸湿性、通気性、肌触りの良さが優れ、着心地が良く健康に良い。また、静電気の発生を防ぎ、肌の乾燥、アレルギー、湿疹による痒みや痛み等、体のトラブル回避の一助になる。木綿の持つ堅牢性は、繰り返しの洗濯に耐え、使うほど柔らかさを増す利点を持つ。

本考案の褌パンツを開いた状態図である。褌パンツ股部の横ダーツの作り方図である。褌パンツの折り方図である。褌パンツ本体を折り縫いした状態図である。褌パンツ股部に当て布を縫いつけた図である。褌パンツを表から見た出来上がり図である。褌パンツの着装状態を示した概観図である。

本考案の実施例を図１から図７に基づいて説明する。
図１、図２、図３において、点線を谷折り、一点鎖線を山折りとする。

図１は本考案の褌パンツを開いた図である。１は前布で、着装したとき腹部を覆う。２は後布で着装したとき腰部を覆う。３、４ａ〜４ｄ、５ａ〜５ｂ、６ａ〜６ｂは股部を覆う部分である。７ａ〜７ｄは前布ダーツの、８ａ〜８ｄは後布ダーツの折り縫い線である。９は前布上部、１０は後布上部を示す。

図２は股部後布側の横ダーツの作り方図である。臀部を覆う形を作るため、３の中心を山折りにして、印に沿って縫う。

図３は褌パンツ本体の折り方を示した図である。図４は折り縫いした状態の図である。本体作成の手順を以下に示す。
１股部を作る
・４ａと４ｂを山折り、４ｃと４ｄを谷折りして、中心にそろえて折りたたみ、４ａと４ｄを縫い合わせる。
２前布ダーツを作る
・前布の７ａと７ｂを山折り、７ｃと７ｄを谷折りして各々中心につなげて折る。７ａと７ｂを各々縫う。
３後布ダーツを作る。
・後布の８ａと８ｂを山折り、８ｃと８ｄを谷折りして各々中心につなげて折る。８ａと８ｂを各々縫う。
４股部脇ダーツを折る
・５ａ、５ｂと６ａ、６ｂを谷折りする。硬くなるのを防ぐため縫わない。

図５は褌パンツの裏側股部に当て布をした状態図である。天然素材による薄い布を縫い合わせる。前布と後布の両端の耳を折り縫いする。

図６は褌パンツを表から見た出来上がり図である。完成までの手順を以下に示す。
・８ｃ〜４ｃ〜７ｃと、８ｄ〜４ｄ〜７ｄのラインを、表側より一気に縫い留める。装飾のラインとなる。
・前布上部９を垂平に切り落とし、伸び止めテープをはって三つ折り縫いをする。同時に前紐１２ａ、１２ｂを縫いこむ。
・後布上部１０を三つ折り縫いする。同時に後紐１３ａ、１３ｂを縫い込む。

図７は実際に褌パンツを身に着けた状態を現す概観図である。後紐の結び目に前紐を通してしっかり結び、前紐をスライドして着脱する。前紐をスライドしてウエスト部を広げた状態で穿き、各々ウエストに合うところで留める。木綿は滑りにくいため、ゆるんでくることは少ないが、さらに花結びしてもよい。

本考案の褌パンツの素材は、手ぬぐいや晒等の並幅を利用して作製する。天然素材である木綿の持つ、吸湿性、通気性、堅牢性、肌ざわりは、肌着に最適といえる。更に静電気の発生を防ぎ、肌の乾燥、アレルギー、湿疹等が気になる方々にとっても快適素材といえる。

昔より使用されてきた、体を締め付けない褌の長所と体になじみ、利便性に富むパンツの長所を合わせ持つ女性用褌パンツは、体内の循環機能を改善し、体調を整える。従って、衣類としての肌着にとどまらず、健康や医療の分野において活用できる。

Claims

一枚布を用いて、股部の幅を絞り込むように折りたたみ、前布と後布の各々にダーツをとり、折り縫いし、体になじむように形成することを特徴とした女性用褌パンツ。
股部に、天然布素材による極薄い当て布を縫いつけたことを特徴とする請求項１に記載の女性用褌パンツ。
前後布の上部両端に紐を縫いつけたことを特徴とする請求項１と請求項２に記載の女性用褌パンツ。
前記一枚布の素材は、手ぬぐい、晒など並幅の天然布素材を使用したことを特徴とする請求項１から請求項３に記載の女性用褌パンツ。