JPH0339413Y2

JPH0339413Y2 -

Info

Publication number: JPH0339413Y2
Application number: JP1984146858U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-27
Filing date: 1984-09-27
Publication date: 1991-08-20
Also published as: JPS6162848U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本案は、びんの口部へ装着して使用するノズル
付きの注出キヤツプに係る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」従来、この種のキヤツプとして、キヤツプ本体
の頂部にノズルを出没自在に装着して、キヤツプ
本体内部と適宜に連通させ、また、キヤツプ本体
の頂部に上記ノズルを覆う蓋体を開閉自在に枢着
して、上記ノズルと機械的に連係させ、該蓋体の
開閉に伴いノズルを出没連動させるようにしたも
のがある（実公昭53−27649号公報）。

しかし、この場合、ノズルの中途部外周に環状
溝を周設し、該環状溝に蓋体のボス部から突出さ
せた二又アームを係合させているので、機構上の
制限から蓋体を大きく回動させることも、ノズル
を大きく出没させることもできず、ノズルを進出
させてもこれが蓋体の陰に隠れ込んで注出状況が
見難く、注出に不便であつた。

本案は、斯る問題点を解決しようとするもので
ある。

［課題を解決するための手段」本案は、キヤツプ本体１の上面に前後方向で且
つ一端が前方へ開口する凹溝２を形成し、該凹溝
内に先端が前方に面して前後に出没するノズル３
を摺動自在に内装すると共に、該ノズルをキヤツ
プ本体１内へと適宜に連通させ、また、凹溝２に
は、該凹溝を開閉する蓋体４を配して、該蓋体の
後部を凹溝２の両側壁５，５後部に90度以上の回
動可能に枢着ａし、更に、蓋体４の後部とノズル
３の後部とを連結片６によりヒンジ７，８を介し
て機械的に連係し、その蓋体４、連結片６、ヒン
ジ７，８及びノズル３を合成樹脂で一体成形した
ことを特徴とする。

なお、キヤツプ本体１は、合成樹脂成形する。

「作用」如上の構成であり、キヤツプ本体１を以て液体
を収容したスクイズタイプ等のびんの口部に装着
して使用するが、その液体の注出に当たつては、
蓋体４を閉じた状態において、その蓋体４を後方
へと回動開蓋させれば、蓋体４は90度以上回動し
て後方へ倒れ、同時にノズル３が連結片６で前方
へと突き出され、注出可能となる。その後、蓋体
４を前方へと回動させれば、ノズル３が再び凹溝
２内に没し、蓋体４が閉じて、元の状態に戻る。

「実施例」その１第１図乃至第３図は、実施の一例であり、この
場合は、上記構成において、ノズル３の摺動自在
な内装には、該ノズルの両側面と凹溝２の両側壁
５，５に互いに摺動自在に嵌合する突条９，９と
案内溝１０，１０を設けて、出没を案内させるよ
うにしている。

蓋体４には、先端につまみ片１１を突設し、後
部にボス部１２を設けて、該ボス部で軸１３によ
り枢着し、且つ、ボス部から斜め後方へ垂下する
腕片１４を設け、該腕片の先端にヒンジ７を介し
て連結片６を連ねている。

その２第４図、第５図は、他の実施例であり、この場
合は、上記構成において、凹溝を大きくして、後
方に開通させ、ノズル３の両側面と凹溝２の両側
壁５，５とに互いに摺動自在に係合する案内突条
１７，１７、１８，１８を設け、蓋体４の後部両
側に一対のボス部１９，１９を設け、該ボス部の
外面に片持ちの軸２０，２０を突設し、これに対
応する凹溝２の両側壁５，５後部に軸受凹部２
１，２１を設けて、該軸受凹部にその軸２０，２
０を回転自在に嵌合させている。

「考案の効果」本案によれば、ノズル３を蓋体４の単なる回動
だけで極めて容易に出没させることができること
は勿論、その蓋体４を凹溝２の後部で90度以上回
動可能に枢着ａしているので、蓋体４を後方へと
倒し込んで十分に回動させることができ、また、
その蓋体４の後部とノズル３の後部とを連結片６
及びヒンジ７，８を介して連係し、蓋体４の回動
に伴いその連結片６及びヒンジ７，８を介してノ
ズル３を前方へと突き出すようにしているので、
ノズル３を前方へと十分に進出させることがで
き、従つて、進出したノズル３は十分に露出し
て、従来のように蓋体４の陰に隠れ込むことはな
く、ノズル３からの注出状況を支障なく目視で
き、注出に頗る便利である。

更に、蓋体４、連結片６、ヒンジ７，８及びノ
ズル３を合成樹脂で一体成形して、キヤツプ本体
１の凹溝２へと組み込んだものであるから、部品
点数が少なく、そして、これらは単に嵌め合わせ
ればよく、構造並びに製作が簡単で、生産性がよ
く、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、一例の斜視
図、第２図は、同例の動作を示す斜視図、第３図
は、同例の縦断側面図、第４図は、他の例の縦断
側面図、第５図は、同例の分解斜視図である。１……キヤツプ本体、２……凹溝、３……ノズ
ル、４……蓋体、６……連結片、７，８……ヒン
ジ、ａ……枢着部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

キヤツプ本体１の上面に前後方向で且つ一端が
前方へ開口する凹溝２を形成し、該凹溝内に先端
が前方に面して前後に出没するノズル３を摺動自
在に内装すると共に、該ノズルをキヤツプ本体１
内へと適宜に連通させ、また、凹溝２には、該凹
溝を開閉する蓋体４を配して、該蓋体の後部を凹
溝２の両側壁５，５後部に90度以上の回動可能に
枢着ａし、更に、蓋体４の後部とノズル３の後部
とを連結片６によりヒンジ７，８を介して機械的
に連係し、その蓋体４、連結片６、ヒンジ７，８
及びノズル３を合成樹脂で一体成形したことを特
徴とする注出キヤツプ。