JPH0339302Y2 - - Google Patents

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JPH0339302Y2
JPH0339302Y2 JP1989081864U JP8186489U JPH0339302Y2 JP H0339302 Y2 JPH0339302 Y2 JP H0339302Y2 JP 1989081864 U JP1989081864 U JP 1989081864U JP 8186489 U JP8186489 U JP 8186489U JP H0339302 Y2 JPH0339302 Y2 JP H0339302Y2
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【考案の詳細な説明】 この考案は電気鉄道の給電装置に係り、特に交
流電力を直流電力に変換して電気車の駆動源とし
て供給する直流式電気鉄道の給電装置に関するも
のである。
従来、一般に鉄道線路に沿つて適当な間隔で設
備された直流変電所には1組ないし数組の変換装
置を設け、各変換装置の直流出力側は変換装置専
用の直流しや断器に接続し、交流入力側は直後に
共通の導体に接続している。すなわち、順電力変
換装置と直流高速度しや断器とを含めた給電系は
変電所間で並列に接続されて直流変電所の直流電
源を構成しており、一方、電車線路は一般に隣接
変電所間および線路別に区分され、前記区分され
た給電回線の電車線は各回線専用の直流高速度し
や断器を介して各変電所でそれぞれの正極母線に
接続され、レールは負極母線に接続される。
一般に前記区分された電車線路には隣接する変
電所が並列に電力を供給する給電回路が構成され
ている。第1図は従来の給電装置で、1は直流変
電所、2は交流電力を直流電力に変換する順電力
変換装置、3は逆電力変換装置である。4は力行
母線、5a〜5dはそれぞれサイリスタ遮断器、
6a〜6dはセクシヨン間電位差を略零とする為
に必要な回生用ストツパダイオードである。7a
〜7dは給電用直流断路器、8は変電所用負極母
線、9a,9bおよび10a〜10dは選択しや
断リレーである。11a,11bはデツドセクシ
ヨン12で区分された電車線路、13はレールで
ある。
第1図において電気車の力行運転用電力は変電
所においてそれぞれ図示しない一般の商用周波3
相交流送電線より交流しや断器を通して受電され
た3相交流電圧を変圧器で適当な電圧に変換し、
順電力変換装置2により直流電力に変換して、各
区分された直流電路15及び電車線路11a,1
1bにより電気車14に供給される。
電気車が回生運転時にある場合は、この回生電
力は電車線路11a,11bおよび回生用ストツ
パダイオード6a〜6dを経て力行母線4に至
り、逆電力変換装置3により、それぞれ3相電力
に変換され、変圧器、しや断器を経て3相交流送
電線に回生されると共に、力行母線4及び各直流
電路15の経路を介して電車線下の図示しない力
行車両に力行パワーとして供給される仕組みとな
つている。
この第1図に示す従来の直流式電気鉄道の給電
装置によれば、電車線11aのF点で短絡事故が
発生し、事故回線側の断路器7aを開極した後
に、電気車14が慣性で事故点下側に進入して来
て電気車14のパンタグラフ15aと15bがデ
ツトセクシヨン12をまたいだ状態になると、不
都合な事態が発生する。すなわち、電気車14が
第1図に示す状態にあると、電気車14のパンタ
グラフ15a側は断路器7aが既に開極してある
ので、無電圧区間、これに対して他方のパンタグ
ラフ15b側は断路器7dを通して加圧されてい
るので、断路器7d→電車線11b→パンタグラ
フ15b→電気車14→パンタグラフ15a→事
故点Fの経路を通して電気車14側へ過大なバイ
パス電流が流れ込むことになる。この状態でさら
に電気車14が慣性で事故点F側へ進行して、パ
ンタグラフ15bがデツドセクシヨン12を通過
すると、パンタグラフ15bがデツドセクシヨン
12を離れ始めた途端に、パンタグラフ15bと
セクシヨン間にアークが発生して、このアーク熱
と前記過大なバイパス電流とによつてパンタグラ
フとデツドセクシヨン12にも損傷を与えるとい
う重大な欠点があつた。
この考案は上記の欠点を除去するために、1変
電所内に少なくとも2つのデツドセクシヨンを設
けた電車線路に事故電流遮断機能を有する順電力
変換器からの直流電力をサイリスタスイツチを介
して供給するようにしたので、回路構成の簡素化
を図ることができるとともに極めて経済的となる
直流式電気鉄道の給電装置を提供することを目的
とする。
以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明
する。
第2図において、20は送電線で、この送電線
20は交流しや断器21a,21bを介して第
1,第2変圧器22a,22bの一次側に接続さ
れる。両変圧器22a,22bの二次側はサイリ
スタ整流器等の事故電流限流機能を有する第1,
第2順電力変換器23a,23bを介して直流母
線24に接続される。25a,25b及び26
a,26bは力行用の第1,第2サイリスタスイ
ツチで、これら第1,第2サイリスタスイツチ2
5a,25b及び26a,26bのアノード側は
前記直流母線24に接続される。またそれらのカ
ソード側は第1,第2直流断路器27a,27b
及び28a,28bを介して第1,第2電車線路
29a,29b及び30a,30bに接続され、
これら電車線路には前記第1,第2順電力変換器
23a,23bから直流電力が供給される。
前記第1,第2電車線路29a,29b及び3
0a,30bには2つのデツドセクシヨン31
a,31b及び32a,32bがあり、両デツド
セクシヨンは所定距離隔てて設けられ、かつ両デ
ツドセクシヨン間には第3電車線路29c,30
cが形成される。38,39は回生用のサイリス
タ遮断器で、このサイリスタ遮断器38,39の
カソード側は直流母線24に接続され、アノード
側は直流断路器27c,28cを介して第3電車
線路29c,30cに接続される。前記力行用の
第1,第2サイリスタスイツチ25a,25b及
び26a,26bの各カソード側と回生用のサイ
リスタ遮断機38,39の各アノード側との間に
は図示極性のダイオード33a,33b及び34
a,34bが接続され、これらダイオードは第3
電車線路29c,30cに力行あるいは回生電力
を供給するためのものである。
次に上記実施例の動作を述べる。第1,第2順
電力変換器23a,23bは並列運転されて、直
流母線24から力行用の第1,第2サイリスタス
イツチ25a,25b及び26a,26bと直流
断路器27a,27b及び28a,28b介して
直流電力を第1,第2電車線路29a,29b及
び30a,30bに供給している。また、第3電
車線路29c,30cにはダイオード33a,3
3b及び34a,34bと直流断路器27c,2
8cを介して直流電力が供給される。
上記のようにして電力が各電車線路29a,2
9b,29c及び30a,30b,30cに供給
されているとき、第1電車線路29aの図示F点
で地絡事故が発生したとする。この事故により力
行用の第1サイリスタスイツチ25aの電路を介
して短絡電流がレール36aに流れる。短絡電流
が流れると図示しない制御回路が動作して第1,
第2順電力変換器23a,23bはゲートブロツ
クされ電源母線側より流入する事故電流を限流す
ると共にこの事故電流は21a,21bの遮断器
によつて遮断される。このとき、第1サイリスタ
スイツチ25a,25bもオフされる。このよう
に電流母線側より流入する事故電流が遮断され、
しかも第1サイリスタスイツチ25a,25bが
オフされる。その後、事故点Fに連なる直流電路
の遮断器27aを通して流れる電流が略零になつ
た時点で、27aの断路器を開極して事故回線の
みを他の健全回路より遮断した後に順電力変換器
23a,23bと第1サイリスタスイツチ25
a,25bに所望のトリガーパルス群を与えて再
給電される。かかるき電線側の地絡事故時に際し
て電気車37が事故セクシヨン31a側へ進入し
て来たような場合、本実施例では事故回線側の断
路器27aの開極動作と共に、事故セクシヨン3
1a側の電車線路29cに連なる断路器27cも
開極するので、順電力変換器23a,23bの再
給電時に、たとえ電気車37が慣性で惰行し電気
車のパンタグラフP1が事故セクシヨン31aを
またがつたような場合でも、前述した断路器27
a,27cの開極と云う条件で事故回線側は勿論
のこと、29cの電車区間も無電圧状態となつて
いるので、電気車37側へ健全直流電路より過大
なバイパス電流が流れることは決してない。従つ
て本実施例によれば、第1図の従来装置にみられ
るようなアーク熱によるデツドセクシヨン及びパ
ンタグラフの損傷と云う重大事故を未然に防止す
ることができる。次に電気車37が第3電車線路
29c内を通過しているとき、回生電力が発生し
たとする。この回生電力はサイリスタ遮断器38
を通して直流母線24に供給された後、所定の電
車線路へ供給される。また、電気車37が第1電
車線路29aか第2電車線路29bかを進行して
いるときの回生電力はダイオード33a,33b
を通して第3電車線路29cに供給される。
上記電気車37が回生運転時に前記事故が発生し
たときには、前記電気車37よりの回生電力及び
隣接する健全変電所(図示省略)よりの廻り込み
電力をサイリスタ遮断器の遮断によつて防止でき
るので、前記第1,第2順電力変換器23a,2
3bのオフ動作と相俟つて事故点を速やかに遮断
することができる。
以上述べたように、この考案によれば、力行時
の直流電力を電気車に供給する電路にはサイリス
タスイツチを介挿しただけであるから回路構成の
簡素化を図ることができるとともに安価に製作し
得、かつ、電車線路に事故が発生したときには第
1,第2順電力変換器と第1,第2サイリスタス
イツチが動作して各電車線路を両者で無電圧にす
るので、電気車を通して過大な電流が流れること
を防ぐことができる。また、電気車の回生運転時
において電車線路に事故が発生したときでもサイ
リスタ遮断器をオフさせれば事故点を速やかに遮
断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の直流式電気鉄道の給電装置の回
路図、第2図はこの考案の一実施例を示す回路図
である。 20……送電線、23a,23b……第1,第
2順電力変換器、24……直流母線、25a,2
5b,26a,26b……力行用の第1,第2サ
イリスタスイツチ、38,39……回生用のサイ
リスタ遮断器、29a,29b,30a,30b
……第1,第2電車線路、29c,30c……第
3電車線路、31a,31b,32a,32b…
…デツドセクシヨン、33a,33b,34a,
34b……ダイオード、37……電気車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 並列運転され、交流電力を直流電力に変換する
    事故電流遮断機能を有する複数の順電力変換器
    と、これら順電力変換器の出力側に接続された直
    流母線と、この直流母線とデツドセクシヨンで区
    画される第1,第2電車線路とを結ぶ電路に各々
    直列に介挿された力行用サイリスタスイツチと、
    前記第1,第2電車線路のどちらか一方に前記デ
    ツドセクシヨンから所定距離隔て別のデツドセク
    シヨンを設けて形成された第3電車線路と、この
    第3電車線路と前記直流母線とを結ぶ電路に介挿
    された回生用サイリスタ遮断器と、このサイリス
    タ遮断器のアノード側に各々カソード側が接続さ
    れるとともに、前記力行用のサイリスタスイツチ
    のカソード側に各々アノード側が各別に接続され
    た一対のダイオードとを備えてなることを特徴と
    する直流式電気鉄道の給電装置。
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