JPH0339005B2 - - Google Patents

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JPH0339005B2
JPH0339005B2 JP2925483A JP2925483A JPH0339005B2 JP H0339005 B2 JPH0339005 B2 JP H0339005B2 JP 2925483 A JP2925483 A JP 2925483A JP 2925483 A JP2925483 A JP 2925483A JP H0339005 B2 JPH0339005 B2 JP H0339005B2
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JP
Japan
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reaction
sih
monosilane
silica
dichlorosilane
Prior art date
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JP2925483A
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English (en)
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JPS59156907A (ja
Inventor
Masayoshi Harada
Tatsuhiko Hatsutori
Kazuo Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP2925483A priority Critical patent/JPS59156907A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、クロロシランあるいはモノシランの
改良された製造方法に関するものである。 モノシランは、半導体級シリコンの製造原料と
して、またICデバイスや、複写機用感光性ドラ
ム、アモルフアス太陽電池等のシリコン析出原料
ガスとして賞用され、需要の増大が見込まれてい
る。従つて、安全で且つ安価なモノシランの製造
方法の開発が望まれている。 一方、ジクロロシランも、同様に半導体級シリ
コンの製造原料およびICデバイスのエピタキシ
ヤルガスとして大巾な需要の増大が見込まれてい
る。 モノシランには、種々の製造方法がある。即
ち、マグネシウムシリサイドに、塩酸を作用させ
る方法(反応式(1))、マグネシウムシリサイドと
臭化アンモニウムを液体アンモニア中で反応させ
る方法(反応式(2))、エーテル中で四塩化珪素と
水素化リチウムアルミニウムを反応させる方法
(反応式(3))、塩化リチウムと塩化カリウムの溶融
塩中で水素化リチウムと四塩化珪素を反応させる
方法(反応式(4))、更にはトリクロロシランを触
媒の存在下で不均化もしくは再分配により多階段
法によつてジクロロシラン、モノクロロシランを
経て、モノシランにする方法(反応式(5))等があ
る。 Mg2Si+4HCl→SiH4+2MgCl2 ……(1) Mg2Si+4NH4Br ―――――――→ 液体NH3中 SiH4+4NH3+2MgBr2 ……(2) SiCl4+LiAlH4 ――――――→ エーテル中 2SiH4+LiCl+AlCl3 ……(3) SiCl4+LiH ―――――――――→ LiCl+KCl中 SiH4+LiCl ……(4) SiHCl3cat ―――→ SiH2Cl2cat ―――→ Si3Clcat ―――→ SiH4 ……(5) 反応式(1)の方法は、モノシラン以外に多量の高
級珪化水素(SioH2o+2,n≧2)を副正し、しか
も収率の低い方法である。また、Mg2Siの原料で
あるMgが高価であるため経済的でない。反応式
(2)の方法は、反応式(1)の方法に比べ高収率の方法
であるが、凝縮熱の大きいアンモニアの分離およ
び工程の完全な連続化(マグネシウムおよび臭素
の回収利用等)に経済性を欠く方法である。反応
式(3)の方法は、モノシランの収率が高く、高純度
品を得ることができる優れた方法であるが、
LiAlH4等の水素化剤が高価であり、工程の連続
化が難しい等の問題がある。反応式(4)の方法は、
副生する塩化リチウムを電解して金属リチウムと
した後、水素化して水素化リチウムに戻すことで
リサイクルシステムとすることができるため、安
価なモノシランの製造方法として注目されてい
る。しかし、腐触性の強い物質を取り扱うので、
装置の腐触による故障が発生しやすい等困難な点
が多く、実用化に至つていない。反応式(5)の方法
は、多段階の反応であるため、工程が長くなり、
大きな設備投資が必要であるが、大量生産されて
いるトリクロロシランを出発原料とするため、安
価に大量にSiH4を製造する有利な方法である。
反応式(5)の方法、即ち不均化反応には触媒が必要
であり、今までに、アミン及び塩酸塩、金属ハロ
ゲン化物、シアナミド、ニトリル、シアン化水
素、ヘキサメチルホスホトリアミド、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ピリジン、
N−置換α−ピロリドン、尿素、陰イオン交換樹
脂等数多くの触媒が提案されているが、なかでも
ユニオンカーバイド社の陰イオン交換樹脂を触媒
とする方法がユニークである。しかし、これらの
触媒には、反応温度に制約がある他、収率が低
い、触媒が失活する、触媒に含まれる元素が半導
体に悪影響を与える等の問題がある。 一方、ジクロロシランの製造方法には、上記反
応式(5)による方法と、金属Siからトリクロロシラ
ンを製造する際に副生するSiH2Cl2を取り出す方
法があるが、共に収率が低い等の欠点を有する。 本発明は、前記従来の欠点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、クロロシラン例えば最も豊富
な珪素の工業的供給源であるトリクロロシラン
(SiHCl3)から、原料とは異なるクロロシラン例
えばジクロロシラン、モノシランを製造する改良
された方法を提供することである。 本発明者らは、トリクロロシランからジクロロ
シランあるいはモノシランを得る方法について鋭
意研究した結果、トリクロロシランをアミノアル
コールとシリカの反応生成物(以下アミン化シリ
カと呼ぶ)の存在下に不均化反応させると、ジク
ロロシランが得られ、ジクロロシランを同様に不
均化反応させると、モノシランが得られることを
見い出した。ここでいう不均化反応とは、次の各
反応を意味し、これらの組み合わさつたものであ
る。 SiHCl3SiH2Cl2+SiCl4 SiH2Cl2SiH3Cl+SiHCl3 SiH3ClSiH4+SiH2Cl2 本発明において触媒として使用するアミン化シ
リカは次の様にして調製される。即ち、例えば、
特開昭53−23899に記載された方法等によつても
調製出来るが、特に酸素非存在下である必要はな
く、シリカを空気中で120℃以上に加熱して十分
乾燥した後、還流冷却器のついた反応釜又は高圧
反応釜に仕込み、シリカの表面水酸基濃度に対し
て3倍以上のアミノアルコールを加えて、100〜
250℃の温度で3〜4時間加熱することにより反
応を完結させることが出来る。この後、過剰のア
ミノアルコールを別するか、あるいは本反応に
対して不活性なn−ヘキサン、シクロヘキサン、
トルエンの如き炭化水素系の溶媒で洗浄して、し
かる後に窒素気流中で、溶媒及び吸着しているア
ミノアルコールを加熱蒸発させる方法等で調製出
来る。 もとより、アミン化シリカの調製方法は上記に
限定されるものではなく、シリカとアミノアルコ
ールが有効に反応する調製方法なら如何なる方法
でも良い。 シリカとしては、通常各種の触媒担体として用
いられる純度98%以上の粒状、ペレツト状のシリ
カ及びシリカゲルが望ましいが、アエロジル、ホ
ワイトカーボン等も用いられる。 アミノアルコールとしては、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、n−アミノフエノール、ジメチルエタノール
アミン、N−メチルエタノールアミン等が使用出
来るが、これらに限定されるものではなく、窒素
原子を含むアルコールであれば触媒効果が期待出
来る。 本発明のクロロシランの不均化反応は前記の方
法で調製したアミン化シリカを触媒として、50〜
400℃、望ましくは100〜300℃の反応温度で、こ
れにクロロシランを気相で流通させることにより
容易に実施することが出来る。即ち、上記好適温
度迄加熱可能な管状反応器にアミン化シリカを充
填し、所定の反応温度もしくはそれ以上の温度に
加熱しつつ、窒素、水素、ヘリウム、アルゴン等
の不活性ガスを流すか、または真空にすることに
より完全に酸素を除去する。 次いで、所定の反応温度で、不活性ガス気流中
もしくは不活性ガスを流さない状態においてクロ
ロシランを一定流速でその蒸発器に通し、ガス状
でアミン化シリカの触媒層に流すことにより不均
化反応を行わしめることが出来る。 クロロシランの流量は、触媒単位重量部当り、
単位時間当り5〜80重量部が適当であり、それ以
上に供給しても反応率が低く経済的ではない。 また、クロロシランとしてトリクロロシランを
供給すれば、 2SiHCl3→SiH2Cl2+SiCl4 (1) の如く、ジクロロシラン及び四塩化珪素が主の生
成物として得られ、一部ジクロロシランが更に不
均化されて、モノシラン、モノクロロシランが生
成する。 また、トリクロロシランの不均化生成物より、
通常の分溜法に従い、分離されたジクロロシラン
を供給すれば、 2SiH2Cl2→SiH3Cl+SiHCl3 (2) 2SiH3Cl→SiH4+SiH2Cl2 (3) の如く、モノシラン、モノクロロシランが生成す
る。 反応温度は50〜400℃、特に100〜300℃が好ま
しい。反応温度が低いと不均化の反応率が低く、
また高過ぎるとクロロシラン、モノシランが分解
し好ましくない。 上記温度範囲内で反応温度を高めることによ
り、また供給クロロシラン量を下げることにより
不均化の程度が高まる傾向にある。それ故、反応
条件の選定とそれに続く分溜工程からの中間生成
物の反応器へのリサイクルの割合を変化させるこ
とにより、モノシラン、ジクロロシラン等所望の
生成物の割合をコントロールすることが可能であ
る。また、最も豊富で安価な珪素供給源であるト
リクロロシランを出発原料として、不均化反応に
より、モノシラン、ジクロロシランを製造する際
には、四塩化珪素が副生する。四塩化珪素は有用
な工業薬品であり、光フアイバー母材、窒素珪
素、アエロジル、合成石英、シリコーン等の原料
に用いられるが、水素化して、トリクロロシラン
としてリサイクルすることも出来る。 本発明をさらに説明するために以下に実施例を
記す。 実施例 1 市販シリカゲル(IDタイプ)10gを空気中120
℃で十分乾燥し、エタノールアミン50gを加え、
150℃で4時間加熱処理する。冷却後、未反応の
アミノアルコールをガラスフイルターを用いて吸
引ロ過により除去する。反応シリカゲルをPyrex
ガラス管に充填し、窒素気流下管状電気炉にて
250℃にて3時間加熱し、付着したエタノールア
ミンを完全に除去した。 また、エタノールアミン以外のアミノアルコー
ルを用いて、同様にして他の触媒を調製した。 上記の方法で調製したアミン化シリカ1gを、
内径4mmのPyrexガラス製反応器に充填した。充
填流さは210mmであつた。反応器内を十分窒素置
換しながら、管状電気炉が用いて130℃で1時間
加熱した。次に窒素の供給を止めて、純度99.9%
のトリクロロシランを20〜30g/Hrで供給した。
生成物をドライアイスーメタノールで冷却補集
し、ガスクロマトグラフ分析によりその組成を求
めた。 結果は下表に記載したとおりで、各種のアミノ
アルコールを用いて調製したアミン化シリカのい
ずれによつても、ジクロロシランの生成が確認さ
れた。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1と同様にしてモノエタノールアミンと
シリカゲルを反応させて得たアミン化シリカ1g
を内径4mmのPyrexガラス製反応器の充てんし、
実施例1と同様な方法で不均化を行なつた。トリ
クロロシランの供給速度と反応温度を変化させた
ところ、次の表のような結果となつた。
【表】 実施例 3 実施例2において、トリクロロシランの代わり
に純度98%のジクロロシランを8g/Hrの速度
で供給した。生成物を保温し、ガス状でサンプリ
ングし、ガスクロマトグラフで分析した。結果は
下表のようになり、生成ガスを空気中へ放出する
と自然発火し、炎を出して燃えた。
【表】 上記の実施例2〜3を通じて、40時間にわたる
不均化反応の継続によつても、触媒の失活は見ら
れなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アミノアルコールとシリカの反応生成物を触
    媒として、SiHoCl4-o(ただし1≦n≦3)で示さ
    れるクロロシランを不均化させることを特徴とす
    るモノシランおよび/またはクロロシランの製造
    方法。
JP2925483A 1983-02-25 1983-02-25 シランの製造方法 Granted JPS59156907A (ja)

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US4613491A (en) * 1984-05-17 1986-09-23 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Redistribution catalyst and methods for its preparation and use to convert chlorosilicon hydrides to silane
CN103112861B (zh) * 2013-02-26 2015-09-02 天津大学 Dcs歧化制硅烷的西门子联产工艺

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