JPH0338493A - 水中翼船の制御装置 - Google Patents

水中翼船の制御装置

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JPH0338493A
JPH0338493A JP17483089A JP17483089A JPH0338493A JP H0338493 A JPH0338493 A JP H0338493A JP 17483089 A JP17483089 A JP 17483089A JP 17483089 A JP17483089 A JP 17483089A JP H0338493 A JPH0338493 A JP H0338493A
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今村 博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、船首および船尾に翼を有する水中翼船の翼走
時の制御方法および装置に関する。
従来の技術 水中翼船において、第10図のように、船体101には
翼102が設けられ、水面103下で水中を進む翼10
2によって船体101が持ち上げられて揚力が生じ、翼
走することができる。船体101が旋回する際に、その
船体101の甲板または床104を水平にしたままにす
ると、乗客は、遠心力Flによる横方向の力を受け、そ
の乗客の重力F2とのき力は参照符F3で示され、乗り
心地が悪くなる。
このような問題を解決するための先行技術は、たとえば
特開昭55−160679に内示されており、それは簡
略化して第11図に示されている。
舵輪であるヘルムからの旋回指令信号に応答し、第11
図で示されるように船体101の横揺れ角度であるバン
ク角θ1は、船速に関係なく、決められる。このような
バンク角θ1が得られるように、翼102が駆動される
発明が解決しようとする課題 このような先行技術では、実際の船速が、ヘルムの旋回
指令信号に対応して決定されたバンク角θ1に対応する
予め想定した船速よりも遠いときには、第11図(1〉
で示されるように乗客に作用する遠心力Flの床104
に平行な成分が、バンク角θ1による床104に平行な
横方向の力よりも大きくその合力はFllとなり、した
がって乗り心地が悪い、ここで遠心力Flと乗客の重力
F2との合力F3は、床104に平行な力Filと、床
104に垂直な力Fl2とのき力に等しい。
また実際の船速か、前記想定した船速よりも遅いときに
は、第11図(2)で示されるように遠心力Flの床1
04に平行な成分が、バンク角θ1による横方向の力よ
り小さいので、乗客には横方向の力F21が発生し、乗
り心地が悪くなる。
本発明の目的は、旋回時における乗り心地を良好にする
ことができるようにした水中翼船の制御方法および装置
を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、ヘルムを操縦して船体を旋回し、この旋回時
における遠心力を検出し、 検出した遠心力に基づいて、その遠心力が打ち消される
ように船体を傾斜させることを特徴とする水中翼船の制
御方法である。
また本発明は、船首にフォワードストラットを有し、こ
のフォワードストラットに翼が設けられ、船尾にも翼が
設けられる水中R船の制御装置において、 旋回のために操作されるヘルムと、 船尾の翼を駆動する手段と、 フォワードストラットを駆動する手段と、横揺れ角度を
検出する垂直ジャイロと、船体の遠心力を検出する手段
と、 ヘルムと遠心力検出手段との各出力に応答して、ヘルム
の操縦出力に応じてfQ体が傾斜するように、かつ遠心
力が打ち消されるように、船尾翼駆動手段を制御する手
段と、 垂直ジャイロと、遠心力検出手段との各出力に応答して
、船体が旋回するように、かつ船尾翼駆動手段が遠心力
を打ち消すように船尾の翼を駆動することによって生じ
る船体の横揺れ角度の成分に対応したフォワードストラ
ットの角度の変化を防いで、フォワードストラット駆動
手段を制御する手段とを含むことを特徴とする水中翼船
のf/11rn装置である。
作  用 本発明に従えば、舵輪であるヘルムを操縦して船体を旋
回し、この旋回時における船体の横揺れ角度を垂直ジャ
イロで検出し、また遠心力、したがって船体の甲板また
は床に平行な横方向加速度を検出し、こうして得られる
横揺れ角度、すなわちバンク角と、横方向加速度とに基
づいて、旋回時に発生する遠心力を求めることができる
。この遠心力が打ち消されるように、船体を傾斜させる
これによって遠心力の床92(後述の第7図参照)に平
行な成分はバンク角θ(後述の第7図参照)による横方
向の力で完全に打ち消され、乗客には横方向の力が加わ
ることがない、これによって旋回時に最良の乗り心地が
確保される。
また本発明に従えば、船尾に設けられた翼は、ヘルムの
t!縦出力に応じて船体が傾斜するように、かつその旋
回時に生じる遠心力が打ち消されるように、駆動される
。このときフォワードストラットは、旋回をすることが
できるように、しかも船尾に設けられた翼が遠心力を打
ち消すように駆動されて生じる船体の横揺れ角度の成分
をなくすように駆動される。′シたがってヘルムの操作
量とフォワードストラットの角変位Iとを一対一に対応
させて船体を旋回させることができ、操縦性が良好であ
り、遠心力を打ち消すために横揺れ角のみが変化され、
旋回方向が変化することはない。
実施例 第1図は本発明の一実施例の簡略化した斜視図であり、
第2図はその側面図であり、第3I2Iはその底面図で
ある。これらの図面を参照して、水中翼船の船体1の船
首2にはフォワードストラット3が設けられる。このフ
ォワードスト・ラット・3は鉛直軸4のまわりに角変位
可能であり、これによって舵取りすることができ、支柱
または方向舵と呼ばれることもあるにのフォワードスト
ラット3の下部には、船首2のg5が設けられる。
船体1の船尾6には、一対のアフトストラット7.8が
設けられ、これらのアフトストラット7゜8間にわたっ
て船尾の′R9が設けられる。アフトストラット7.8
間の中央位置には、ガス・タービン水噴射推進装W10
が設けられ、これによって船体1は前方〈第1図〜第3
図〉の右方に前進駆動され、またその噴射水の向きを変
化して、後進することもまた可能である。フォワードフ
ラッフ13.14およびアウトフラップ18〜21を主
として使用して、船体1を縦揺れ(pitch)軸Yお
よび横揺れ(roll)軸Xのまわりに制御され、また
フォワードス)・ラット3と11キわせて使用して、旋
回中に船体1をその横揺れ軸Xのまわりに傾斜させるこ
とも可能である。さらに船体1は、片揺れ(yaW)軸
2のまわりに運動をすることもある。
第4図は、真5,9ft近の拡大して示す斜視図である
。フォワードストラット3の下部には、フォワードフォ
イル11.12が左右に突出して延び、このフォワード
フォイル11.12の後方に、フォワードフラップ13
.14が支持される。これらのフォワードフラップ13
.14は、相互に連結されて同期して作動し、したがっ
て船首2に単1個のフラップが設けであるということが
できる。
船尾6には前述のようにアフトストラフ1−フ。
8が下方に突出して設けられる。翼9はこれらのアフト
ストラット7.8間にわたって延びる左右のアフトフォ
イル16.17と、これらの後方に支持される2組の対
をなすアフトフラップ1819;20,21とから成る
。右舷のアフトフォイル16の後方に配置される一対の
アフトフラップ18.19は、同期して作動することも
できるけれども、個別的に作動することもまた可能であ
る。左舷のアフトフォイル17の後方に配置されている
。一対のアフトフラップ20.21もまた、同期して作
動することもできるが個別的に作動することも可能であ
る。
アフトストラツ)−7,8間で、船体1に取付けられて
いるガス・タービン噴射水推進装置10は、右U側と左
舷側とに噴射水を後方に向けて噴射する推進ボン122
.23と、これらのボン′ブ22゜23に海水などの水
が共通に吸入されて供給される吸入口24を有するノズ
ル25と、ボ〉プ22゜23を駆動するガス・タービン
26.27とを含む、タービン26.27の出力軸28
.29からは、減速機30.31を介してポンプ22.
23に動力が伝達されて、ポンプ22,23が駆動され
る。
第5図は、本発明の一実施例のアフトフラップ18.1
9.20.21と、フォワードストラット3とを駆動す
るための構成を示すブロック図である。舵輪であるヘル
ム70は、操作者によって角変位して操舵され、その操
舵角に比例した電気信号である操舵出力は、増幅回路7
1によって増幅され、ラーfン72から、加算回路73
.74の一方の入力に与えられるととちに、逆転器75
に才3いて極性が逆転され、加算回路76.77の一方
の入力に与えられる。船体1の船首2には、横加速度計
78が取付けられている。この横加速度計は、船体lの
甲板または床92(後述の第7図参照〉に平行な横方向
に作用する遠心力に対応した加速度を検出し、この加速
度に比例した電気信号をライン79に導出する。横方向
加速度計78からライン79に導出される信号は、増幅
回路80において増幅され、ライン81から、加算回路
73.74の他方の入力にそれぞれ与えられるとともに
、逆転器82によってその極性が逆転されて加算回路7
6.77の他方の入力にそれぞれ与えられる。
加算回路73の出力は、左舷側のアフトフラップ21を
駆動するサーボ回路60に与えられ、また加算回路74
の出力は左舷側のアフトフラップ20を駆動するサーボ
回路5つに与えられる。また加算回路76の出力は、右
舷側のアフトフラップ18を駆動するサーボ回路55に
与えられ、加算回路77の出力は右舷側のアフトフラッ
プ1つを駆動するサーボ回路56に与えられる。
ライン72に増幅回路71から導出される信号は、アフ
トフラップ18〜21を角変位駆動して、右舷のアフト
フラップ18.19と、左舷のアフトフラップ20.2
1との角度を相互に逆方向とし、ヘルム70の操舵量に
対応して船体1が傾斜するように駆動されるための信号
である。
ライン81に増幅回路80から導出される信号は、船体
1の遠心力による横方向加速度を打ち消す横揺れ角度の
成分を発生させるためにアフトフラップ18〜21を駆
動する信号である。
横加速度計78からライン79に導出される信号はまた
、増幅回路84からライン85を介して加算回路86の
一方の入力に与えられる。船体1にはバンク角θである
横揺れ角度を検出する垂直ジャイロ87が設けられる。
この垂直ジャイロ87の横揺れ角度θを表す電気信号は
、増幅回路88において増幅され、ライン89を経て加
算回路86の他方の入力に与えられる。加算回路86の
出力は、フォワードストラット3を駆動するサーボ回路
90に与えられる。このライン89に導出される増幅回
路88からの出力は、垂直ジャイロ87によって検出さ
れた横揺れ角度に対応して、方向舵であるフォワードス
トラットを角変位して旋回するための信号である。この
ライン8つに関連して、ライン85に増幅回路84から
与えられる信号は、前述のライン81に与えられる信号
によってアフトフラップ18〜21を駆動して生じた横
揺れ角度の成分によって、フォワードストラット3が角
変位することを打ち消して補償するための信号である。
したがってフォワードストラット3は、アフトフラップ
18〜21が遠心力を打ち消すように駆動されることに
よって生じる船体の横揺れ角度の成分によっては、角変
位駆動されないことになり、操縦性が向上される。
第6図を参照して、前述の第5図の構成による勤fセを
説明する。ステップn1において舵輪であるヘルム70
を操作する。ステップn2では、サーボ回路55,56
;59,60によってアフトフラップ18.19.20
.21が駆動される。
そのためステップn 3では、船#1が横に傾斜して、
第7図に示される状態となる。そのためステップn14
では、垂直ジャイロ87が横揺れ角度θを検出する。ス
テップn5では、この垂直ジャイロ87の出力に基づい
てサーボ回路90はフォワードストラット3を駆動する
。その結果、ステップn 6では、船体1が旋回する。
ステップn7において、横加速度計78は、遠心力に対
応した甲板または床に平行な横方向の加速度を検出する
ステップn8では、その横方向の加速度が零であるかが
判断され、零でないときには、ステップn9において、
その加速度計78の出力に基づいて、サーボ回路55,
56.59.60はアフトフラップ18〜21を駆動し
て、遠心力、したがって横方向の成分を打ち消し、また
サーボ回路90の働きによってフォワードストラット3
が補償的に駆動される。
こうして前述のように第7図では、乗客に作用する遠心
力Flと、その乗客の重力F2との重力F3は、船体1
の垂直軸91上にあり、船体1は横方向の加速度または
遠心力が打ち消される方向に傾斜されるので、最良の乗
り心地が実現される。
このとき、乗客には、床92に平行な方向に作用する力
は零である。
本発明の他の実施例として、横方向の加速度は、片揺れ
速度と、船速と、横揺れ角度θとから演算して求めるよ
うにしてもよい。この4き、第8図に示される等遠征運
動では、第1式と第2式が成立する。
V2 Fc=m ・ ・・(1〉 V =  r・ω                 
     ・・・(2〉ただし、 Fc:遠心力 V:船速 ω:旋回角速度 m:質量 r:旋回半径 第1式と第2式とから第3式が成立する。
Fc = m−V・ω          ・・・(3
〉本件水中翼船の旋回翼走中において、横方向の力Fは
第9図から明らかなように、 F = Fc−cosθ−m・g・sinθ   −(
4)ただし、 θ:横揺れ角(バンク角〉 g:重力加速度 第1式および第2式を用いて第4式を書き直すと、F 
= m−V・ω−cosθ−m−g−sinθ −(5
)したがって横方向の加速度αは = V−ω・cosθ−g−sinθ       −
(6)ただし、容量の単位は次の通り。
α1g: [rn/5ec2] 、 (cm/5ec2
>V: [m/sec]、 (cm、’5ec)ω:r
ad/sec θ:  rad F、 Fc : [N] 、 (dyn)m: [Kg
] 、 (g> r : [ml 、 (cm) []・・・MKS系 (〉 ・−・CG S系 横方向の加速度または遠心力は、その他の構成によって
求めるようにしてもよい。
上述の実施例ではヘルム70の操舵出力は増幅回路71
において増幅され、ライン72から加算回路73.74
および逆転器75に与えられるように構成されたけれど
も、これに代えて、ライン72の信号を加算回路86に
与え、このとき垂直ジャイロ87および増幅回路88を
省略するようにしてもよい。
発明の効果 以上のように本発明によれば、旋回時に発生する遠心力
、したがってその横方向の力が、横揺れ角であるバンク
角によって生じる横方向の力で完全に打ち消されるよう
に船体を傾斜させることが可能になるので、左右旋回時
に最良の乗り心地が確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の水中翼船の簡略化した斜視
図、第2図はその水中翼船の側面図、第3図はその水中
翼船の底面図、第4図はwe;、 9に関連する構成を
示す拡大斜視図、第5I2Iは本発明の一実施例のアフ
トフラップ18〜21とフォワードストラット3とを駆
動するための構成を示すブロック図、第6図は本発明の
一実施例の動fYを説明するためのフローチャート、第
7図は本発明の一実施例において、船体1が遠心力が打
ち消されるように傾斜されて旋回する状態を示す図、第
8図は横加速度を求めるための等遠征運動の状態を示す
図、第9図は第8図の等遠征運動に基づいて横方向の加
速度を求めるための式を求めるために用いられる図、第
10図は本発明の従来技術において、船体101を旋回
する際に傾けないときに乗客に作用する力を示す図、第
11図は先行技術における旋回時に乗客に作用する力を
説明するための図である。 1・・・船体、2・・・船首、3・・・フォワードスト
ラット、5.9・・・翼、6・・・船尾、7,8・・・
アフトストラット、10・・・ガス・タービン噴射水推
進装置、11.12・・・フォワードフォイル、13.
14・・・フォワードフラップ、16.17・・・アフ
トフォイル、18,19;20,21・・・アフトフラ
ップ、22.23・・・推進ポンプ、26.27・・・
ガス・タービン、70・・・ヘルム、71,80.84
.88・・・増幅回路、78・・・横加速度計、87・
・・垂直ジャイロ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヘルムを操縦して船体を旋回し、 この旋回時における遠心力を検出し、 検出した遠心力に基づいて、その遠心力が打ち消される
    ように船体を傾斜させることを特徴とする水中翼船の制
    御方法。
  2. (2)船首にフオワードストラツトを有し、このフオワ
    ードストラツトに翼が設けられ、船尾にも翼が設けられ
    る水中翼船の制御装置において、旋回のために操作され
    るヘルムと、 船尾の翼を駆動する手段と、 フオワードストラツトを駆動する手段と、 横揺れ角度を検出する垂直ジャイロと、 船体の遠心力を検出する手段と、 ヘルムと遠心力検出手段との各出力に応答して、ヘルム
    の操縦出力に応じて船体が傾斜するように、かつ遠心力
    が打ち消されるように、船尾翼駆動手段を制御する手段
    と、 垂直ジャイロと、遠心力検出手段との各出力に応答して
    、船体が旋回するように、かつ船尾翼駆動手段が遠心力
    を打ち消すように船尾の翼を駆動することによつて生じ
    る船体の横揺れ角度の成分に対応したフオワードストラ
    ツトの角度の変化を防いで、フオワードストラツト駆動
    手段を制御する手段とを含むことを特徴とする水中翼船
    の制御装置。
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