JPH0338274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、地面に掘削した溝の側壁地肌の崩
れを防止するために設ける矢板を直接に又は、腹
起しを介して押圧支持する切粱サポートの当て板
構造に関する。

〈従来の技術〉 従来、この種の切粱サポートの当て板構造とし
ては、例えば、実公昭58−45318号及び実公昭59
−10195号等に示されるようなものが知られてい
る。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような従来の切粱サポート
の当て板構造にあつては、回動させることによつ
て引掛けロツドを当て板に対し突出自在とするの
ものなので、引掛けロツドの「突出」、「収納」の
都度一々切粱サポートの両端に行つて引掛けロツ
ドを操作しなければならないことになり、余分な
手間暇が掛かる、また回動軌跡内に障害物がある
場合は使用しずらい等の不具合があつた。

そこで、この考案では、引掛けロツドの「突
出」、「収納」をワンタツチで行える切粱サポート
の当て板構造を提供することを目的としている。

〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための手段として、この
考案では、切粱サポートの先端に装着される当て
板に設けた略筒状の軸受に挿通され、前記当て板
から突出収納自在とされる引掛けロツドを有する
切粱サポートの当て板構造に於いて、上記軸受を
上記当て板面に対し直立させて設け、そしてこの
軸受に引掛けロツドを進退動自在に挿通させるこ
とを要旨としている。

〈作用〉 以下、この考案に係る切粱サポートの当て板構
造の作用をこの考案の一実施例を示す第１図及び
第２図を参照して説明する。

引掛けロツド１が当て板２面に対し直立（この
明細書において、「直立」とは、当て板２面に対
し引掛けロツドが略垂直に突出した状態を意味す
るものとする）させて設けた軸受３で進退動する
ことによつて当て板３に対し突出収納自在となる
ようにされているので、この切粱サポート５を腹
起し６を介して使用する場合、即ち引掛けロツド
１を突出させて使用する場合には、切粱サポート
５をその一端に手の届く程度の一端寄りで持つ
て、一端の引掛けロツド１は直接手で操作し突出
させる必要があるものの、他端の引掛けロツド１
は、切粱サポート５を傾斜させ又は必要に応じて
軽く振つて引掛けロツド１に慣性を与えるだけで
突出させることができ、引掛けロツド１の突出を
ワンタツチ式に行える。逆に、引掛けロツド１を
収納して使用する場合、即ち、切粱サポート５を
矢板７を直接押圧支持する場合には、引掛けロツ
ド１を矢板７に押し当てれば引掛けロツド１は簡
単にワンタツチ式で収納される。

さらに、引掛けロツド１の移動軌跡が直進軌跡
となるので、従来の如き回転軌跡に比べ場所を取
らずに済み作業場所の条件に限定を受けることが
ない。

〈実施例〉 この考案の一実施例を第１図及び第２図を参照
して説明する。

この考案に係る切粱サポートの当て板構造は、
当て板２、左右一対の軸受３、引掛けロツド１及
び結合ブラケツト８から主に構成される。

当て板２は、略正方形状の金属板から成り、必
要に応じ当て板２を矢板７乃至腹起し６に釘止め
するための複数の釘穴９を設けている。

円筒から成る軸受３は、当て板２の上端部に当
て板２面に対し直立させて設けられている。

引掛けロツド１は、「門」形形状の棒片で、当
て板２面に対し突出収納自在な引掛けアーム部１
０及び連結部１１より成る。引掛けアーム部１０
は、軸受３に進退動自在に挿通され、その先端に
設けたピン１２によつて軸受３からの抜けを防止
せしめられている。尚、この実施例では、「引掛
けロツド」を門形形状の棒片としているが、これ
に限られず、例えば、「引掛けアーム部」のみか
ら成るものであつてもよい。また、「棒」を断面
丸形のものとしているが、断面角形のものであつ
てよいことも勿論である。

結合ブラケツト８は、当て板２の切粱サポート
５への装着を媒介するもので、断面略「こ」の字
状片を当て板２から突出させて成り、その両側面
には装着に使用するボルト穴１３を各々設けてい
る。

以下、この切粱サポート５の使用状態を説明す
る。

この切粱サポート５を腹起し６を介して使用す
る場合、即ち引掛けアーム部１０を突出させて使
用する場合には、切粱サポート５をその一端に手
の届く程度の一端寄りで持つて、一端の引掛けロ
ツド１は直接手で操作し突出させ、他端の引掛け
ロツド１は、切粱サポート５を傾斜させ又は必要
に応じて軽く振つて引掛けロツド１に慣性を与え
て突出させる。即ち、当て板２に直立させて設け
た軸受３に引掛けアーム部１０を進退動自在に挿
通し、この進退動により引掛けアーム部１０を当
て板２に対し突出収納自在とすることにより、引
掛けロツド１の突出をワンタツチ式に行える。

逆に、引掛けロツド１を収納して使用する場
合、即ち切粱サポート５で矢板７を直接押圧支持
する場合には、引掛けロツド１を矢板７に押し当
てれば引掛けロツド１は簡単にワンタツチ式で収
納される。

〈効果〉 この考案に係る切粱サポートの当て板構造は、
以上説明してきた如く、 軸受を当て板に対し直立させて設け、この軸受
に引掛けロツドを進退動自在に挿通し、この進退
動により引掛けロツドを当て板に対し突出収納自
在とするものなので、引掛けロツドの突出・収納
をワンタツチ式に行え、切粱サポートの設定を迅
速に行え且つ、直進動によつて操作できるので場
所を取らず狭い場所でも扱い易いという秀れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す概略斜視
図、そして、第２図は、この考案に係る切粱サポ
ートの使用状態を示す概略正面図である。 １……引掛けロツド、２……当て板、３……軸
受、５……切粱サポート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 切粱サポートの先端に装着される当て板に設け
   た略筒状の軸受に挿通され、前記当て板から突出
   収納自在とされる引掛けロツドを有する切粱サポ
   ートの当て板構造に於いて、 上記軸受を上記当て板面に対し直立させて設
   け、そしてこの軸受に引掛けロツドを進退動自在
   に挿通したことを特徴とする切粱サポートの当て
   板構造。