JPH0338214B2 - - Google Patents

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JPH0338214B2
JPH0338214B2 JP60173909A JP17390985A JPH0338214B2 JP H0338214 B2 JPH0338214 B2 JP H0338214B2 JP 60173909 A JP60173909 A JP 60173909A JP 17390985 A JP17390985 A JP 17390985A JP H0338214 B2 JPH0338214 B2 JP H0338214B2
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JP
Japan
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acid
flotation
ore
iron oxide
iron
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JP60173909A
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JPS6236025A (ja
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Minoru Wada
Chikara Hidaka
Takeshi Noma
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US06/785,615 priority patent/US4697744A/en
Priority to DE3536735A priority patent/DE3536735C2/de
Priority to BR8505109A priority patent/BR8505109A/pt
Priority to NL8502827A priority patent/NL8502827A/nl
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、自然に産する主として、三二酸化
鉄、四三酸化鉄を主とするヘマタイト鉱石およ
び/またはマグネタイト鉱石からなる鉄鉱石を原
料として、高純度の酸化鉄、特にフエライト用酸
化鉄を製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 従来、フエライト用酸化第二鉄の製造に際して
は、酸化鉄鉱石を出発原料とし、これを微粉砕し
た後、分級し、浮遊剤(ザンセート)を用いて浮
遊選鉱し、その後焙焼して酸化鉄を得る。あるい
は、磁鉄鉱を0.1〜5μに粉砕した後、磁力選鉱し、
精製して得る。 他の製造方法は、鋼板の酸洗廃液から硫化鉄ま
たは塩化鉄を回収し、これを焙焼する方法であ
る。 現在の主流は、この後者の方法で、これに関す
る提案も特開昭58−151335号公報、同48−73414
号公報等によつてなされている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 フエライト用酸化鉄は、その磁性特性等を満足
するために、JIS−K−1462の別表1によつて品
質が定められており、SiO2,Al2O3,SO4 2-イオ
ン,Cl-イオン分が所定%以下であることが要求
される。 しかし、前記の硫化鉄鉱石を出発原料とする方
法は、SO4 2-イオン分およびCl-イオン分の低下
に限度があり、また磁鉄鉱を原料とする方法は、
予め微粉砕するため、必らずしも精製効率が高く
ない。さらに後者の酸洗廃液から得る方法は、使
用する酸に由来するSO4 2-イオン、Cl-イオンの
混入量が多いし、かつ製造コストも嵩む。他方
で、磁鉄鉱や硫化鉄鉱を出発原料とする方法は、
鉄鉱石の中で特殊な鉱石に限定されるという難点
もある。 そこで、本出願人は、先に特願昭59−216566号
として、従来法を根本的に改良する方法(以下先
行法という)を提案した。 しかるに、同法は、基本的には湿式分粒分級
分離→比重選鉱→浮遊選鉱→湿式粉砕の4
つの製造工程を必要とする。 そこで、本発明の目的は、製造工程の簡素化が
可能であるとともに、精製効果も先行法と同様に
高い酸化鉄の製造方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記問題点を解決するための本発明は、鉄鉱石
を湿式分級分離工程を経た鉱液に対してPH5以下
の酸および浮選剤を添加して、酸リーチング処理
するとともに、不純物を浮選し、その不純物を除
いた粒度分布10〜250μmの精鉱液をテーブル選鉱
工程に導き精粒精製する過定を踏むことを特徴と
するものである。 〔作用〕 本発明に係る出発原料は鉄鉱石である。その代
表例は、先カンブリア紀イタビラ層群鉱層から産
出する鉄鉱石および鏡鉄鉱を主体とする鉄鉱石等
を用いるが、これに付随する脈石鉱物としては、
石英SiO2、ギブサイト(Al(OH)3)、カオリナイ
ト(Al2O3・2SiO2・2H2O)であり、鏡鉄鉱で
は、石英SiO2、方解石CaCO3、直閃石(MaFe)
(CH)2(Si4O112等である。 一方、前述のように、フエライト用酸化鉄の場
合、SiO2,Al2O3,SO4 2-等の成分が所定量以下
であることが要求される。したがつて、不純物
(SiO2・Al2O3等からなる脈石)の除去が必要で
ある。しかるに、鉄鉱石表面には凹凸があり、特
にその破砕面凹部にカオリナイトやギブサイト等
からなる脈石が付着しセメンテイング状態となつ
ている。この種の脈石の除去は一般的にきわめて
難しい。 しかしながら、本発明に従つて、強酸にて、特
にPH5以下で、酸リーチング(浸出)処理する
と、容易に不純物を除去できることが明らかとな
つた。 一方、本発明においては、酸の添加に際して、
浮選剤も添加しているので、酸リーチングに伴う
不純物の剥離性および浮遊分離性が高まり、もつ
て精製効果が高まる。しかも、予め浮選により不
純物を可能な限り除去するものであるため、テー
ブル選鉱工程における負担が軽減され、この面か
らも精製効果が高まる。さらに、酸リーチング処
理に先立ち湿式分級分離工程により粒度分布10〜
250μmに分級分離するので、それ以降の酸リーチ
ングおよびテーブル選鉱処理効果が、最終成品の
フエライト用酸化鉄の品質の観点から、良好に現
れる。 〔発明の具体例〕 次に本発明を図面を参照するなどしてさらに詳
説する。 第1図は本発明に従う処理例のフローシートで
ある。 原料1としての鉄鉱石は、スクリーン2にかけ
られ木クズ等の異物が除去された後、濃度調整槽
3に供せられ、最適濃度状態で湿式分級機として
のサイクロン4に導かれる。サイクロン4で分離
された大径分4Aは撹拌槽7に導かれる。他方
で、小径分はカローコン等の沈降分離槽5に供せ
られ、そこで分離された大径分5Aが撹拌槽7B
に供せられる。小径分は排水濃縮槽17へ導かれ
る。 撹拌槽7A,7Bにそれぞれ供せられる粗粒原
料としては、それまでの湿式分級分離工程によつ
て粒度分布10〜250μのものに精粒される。 撹拌槽7A,7Bに供せられる粗粒原料22
A,22Bに対して、強酸および浮選剤からなる
試薬6が添加され撹拌処理を受けた後、それぞれ
粗テーブル選鉱機としてのウイルフレーテーブル
選鉱機8および細テーブル選鉱機としてのジエー
ムステーブル選鉱機9により精鉱10A,11A
と尾鉱10B,11Bとに分離される。この尾鉱
10B,11Bは排水濃縮槽17に導かれる。 さて、不純物を除去し、精粒精製した精鉱10
A,11Aは水洗撹拌槽12にて酸分を水洗し、
水洗液13Bについて石灰ミルク14により中和
撹拌槽15で中和し、排水濃縮槽17へ導く。 他方で、精鉱13Aについては粉砕機16およ
び分級機18により粒度分布0.8〜2μのものに粉
砕,分級し、サイクロン19を含めて大径分につ
いては再度粉砕処理を行う。サイクロン19から
得た鉱は、濃縮槽20を径てベルトフイルター
等による脱水処理21を行い、乾燥22後、製品
23とする。 排水濃縮槽17での濃縮液における大径分につ
いては脱水機にかけ、その小径部分および槽17
からの小径分を含む排水は、繰返し用水として再
利用する。脱水機24により得た脱水ケーキ25
は製鉄原料として再利用を図る。 上記例において、第1図破線で示したように、
撹拌槽7A,7Bの酸リーチング処理した後の酸
性液にアルカリを添加して、一旦PH9〜10程度の
アルカリ領域にした後、浮遊選鉱30するほか、
それぞれテーブル選鉱機8,9にかけた後の精鉱
10A,11Aに対して、同様にアルカリ領域に
した後、浮遊選鉱してもよい。この浮遊選鉱で得
た精鉱31Aは、製品23化のために水洗撹拌槽
12へ導かれる。しかし、テーブル選鉱工程を経
ない場合、後記の第2表に示すように良品質のフ
エライト用酸化鉄を得難い。また、アルカリ化の
ための処理工程およびアルカリ添加剤が必要とな
り、経済的でない。 本発明は、分級分離した後粗粒原料4A,5A
に対して、酸リーチング処理することに主要点が
ある。このために試薬6中に強酸(HCl,
H2SO4,HNO3,HFあるいはそれらの混合酸等)
が含まれる。また、試薬6中に浮選剤も含まれ
る。浮選剤としては、起泡剤(パイン油、
MIBC、フロトール、樟脳油など)、捕収剤(ザ
ンセート、灯油、エロフート、TMDAC(トリメ
チルドデシルアンモニウムクロライド)、オレイ
ン酸ソーダ等)、石部制限剤(ソーダ灰、石灰、
水ガラス、タンニン等)、抑制剤(石灰、青酸ソ
ーダ、重クロム酸等)、活性剤(硫酸銅、硫化ソ
ーダ、硫酸等)、条件調整剤(石灰、ソーダ灰、
硫酸等)を用いることができるが、起泡剤および
捕収剤の使用は効果的である。 第2図のように、撹拌槽7A,7B中の精粒原
料液に対して、H2SO4等の酸を投入してPH5以
下とするとともに、浮選剤としてパイン油および
TMDACを添加し1時間程度撹拌すると、下部
の鉄鉱石層と上部の不純物を含んだ泡沫層とに分
離する。この泡沫層は、Al2O3等を含む脈石が、
鉄鉱石の凹部に付着した状態から、酸の影響の下
に付着面が剥離し、さらに浮選剤によつて浮き上
つたものである。撹拌層7A,7B下部の鉄鉱石
分は続いてテーブル選鉱機8,9にかけられる。
このテーブル選鉱機8,9では、比重差(真比
重:鉄鉱石5.0〜5.2、SiO2,Al2O3等を含んだ脈
石2.5〜2.6)を利用した比重選鉱と、泡沫層を利
用した浮遊選鉱とを同時に行うことができ、精鉱
と尾鉱とに分離できる。 また第3図のように、撹拌槽7A,7Bでリー
チング処理後、条件槽30′にてパイン油を添加
し、続いて浮遊機30にてTMDACを添加しな
がら選鉱することもできる。 さらに、第4図のように、テーブル選鉱と浮遊
選鉱とを組合せることもできる。 上記いずれの方法でもよいが、対精製効果から
みて、第2図の方式が最も経済的である。 本発明では、酸リーチング処理するに際して、
PH5以下とされる。この理由について説明する。 第5図〜第8図は、酸の種別を変えるととも
に、各種別においてPHを変えたときの製品の品位
変化を示したものである。工程は、第図1図の浮
遊選鉱30を含まないことを除いて同一のもので
(つまり第2図方式を含む例)、浮選剤としてはパ
イン油およびTMDACを用いた。これら各図か
明らかなように、PH5以下になると所期の高い品
位が得られる。さらに好ましくはPH4以下であ
る。 ところで、本発明では酸リーチングをなし、か
つ重比重鉱石を扱うものであるから、撹拌槽7,
8、テーブル選鉱機8,9および浮遊選鉱30
(30′)の内面はゴムライニングすることによつ
て、酸および重比重鉱石に耐え得るようにするの
が好ましい。 〔実施例〕 次に実施例によつて本発明の効果を明らかにす
る。 JISに規定する第1表の品質の満足を狙つて第
1図に示す工程に従つて酸化鉄を製造した。
【表】 得られた製品の品位を、原料と共に対比的に示
すと、第2表の通りであつた。結果は、第3種を
十分満足しており特願昭59−216566号(特開昭61
−97135号)の酸化鉄製造法における精製工程を
簡素化した本発明の方法で充分精製できた。 なお、第2表における「比較」の欄のものは、
実施例の場合と異り、酸添加のみで、浮遊選剤
を同時添加しない場合のものである。 結果によると、単に酸添加の場合に比較して、
純度向上のために浮選剤を同時添加する効果が明
瞭に現れている。
【表】 また、途中工程の粒度分布は、第3表および第
4表の通りである。
【表】
【表】
【表】 さらに、製品の磁石特性を調べたところ、第5
表の通り
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、高品位な酸化鉄
を得ることができるとともに、工程が簡素となる
などの利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法の一具体例のフローシート、
第2図〜第4図は酸リーチングおよび選鉱工程例
の概要図、第5図〜第8図は酸リーチング時のPH
の影響についての結果を示したもので、各a図は
酸使用量とPH、b図はPHと品位との関係図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄鉱石を湿式分級分離工程を経た鉱液に対し
    てPH5以下の酸および浮選剤を添加して、酸リー
    チング処理するとともに、不純物を浮選し、その
    不純物を除いた粒度分布10〜250μmの精鉱液をテ
    ーブル選鉱工程に導き精粒精製する過程を踏むこ
    とを特徴とするフエライト用酸化鉄の製造方法。
JP17390985A 1984-10-16 1985-08-07 フェライト用酸化鉄の製造方法 Granted JPS6236025A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17390985A JPS6236025A (ja) 1985-08-07 1985-08-07 フェライト用酸化鉄の製造方法
US06/785,615 US4697744A (en) 1984-10-16 1985-10-09 Process for the production of iron oxide fine powder
DE3536735A DE3536735C2 (de) 1984-10-16 1985-10-15 Verfahren zur Herstellung von feinteiligem Eisenoxidpulver
BR8505109A BR8505109A (pt) 1984-10-16 1985-10-15 Processo para producao de po fino de oxido de ferro de alta pureza a partir de um minerio de oxido de ferro
NL8502827A NL8502827A (nl) 1984-10-16 1985-10-16 Werkwijze voor het bereiden van fijn ijzeroxydepoeder.

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KR920016348A (ko) * 1991-02-05 1992-09-24 도오사끼 시노부 고순도 산화철 및 그 제조방법
AR092441A1 (es) * 2012-09-04 2015-04-22 Vale Sa Depresor en la flotacion de mena de hierro, que comprende bagazo de caña de azucar, utilizacion del bagazo de caña de azucar como depresor en la flotacion de la mena de hierro y proceso para la preparacion del depresor que comprende bagazo de caña de azucar
CN110947494B (zh) * 2019-11-20 2021-05-07 郑州中科新兴产业技术研究院 一种磁铁矿制备天然氧化铁黑的方法

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JPS6236025A (ja) 1987-02-17

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