JPH0337436Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案はタバコ箱に取付けられるべきタバコ
カバーに関する。

「従来の技術」 タバコの一箱は第４図に示すように上端面の一
端部を切取つて内部のタバコを取出すことができ
るようにして使用されることが多い。このように
上端の一部を切取つたタバコの一箱を例えば胸の
ポケツトに入れて携帯すると、お辞儀をした時
に、タバコが箱の中から抜け出して落下すること
がある。その他タバコ箱を取扱う時に、誤つてタ
バコを落下させることがよく生じる。

「問題点を解決するための手段」 この考案によれば互いに対向した第１、第２挿
入片がタバコ箱の包装紙と透明カバーとの間に挿
入できるようにされ、第１、第２挿入片の上端は
連結部で互いに連結されてタバコ包装紙内のタバ
コの端面と対向するようにされ、これら第１、第
２挿入片、連結部は腰のある合成樹脂シートで一
体に形成され、連結部の一端より中間部までは第
１、第２挿入片との間に切込みが形成されてい
る。

「実施例」 第１図はこの考案によるタバコカバーを示す。
一箱のタバコは包装紙１１上に透明カバー１２が
かぶされ、包装紙１１内には図に示してないがタ
バコが収容されている。

この考案においては包装紙１１及び透明カバー
１２間に挿入されるべき第１、第２挿入片１３，
１４が設けられ、第１、第２挿入片１３，１４の
上端は連結部１５で互いに連結されている。

これら第１、第２挿入片１３，１４、連結部１
５は腰のある合成樹脂シートで一体に形成され、
第２図の展開図に示すように連結部１５の一端よ
り中間部までは第１、第２挿入片との間に切込み
１６，１７が形成されている。第１、第２挿入片
１３，１４を包装紙１１と透明カバー１２との間
に挿入し易いように一方の第２挿入片１４は他方
の第１挿入片１３より短かくし、かつ斜めに切落
され斜縁１８が形成されている。更に連結部１５
の切込みの入つた側を係止することを可能とする
小突起２１，２２が一体に形成されている。

この考案のタバコカバーを使用するには、第４
図に示したようにタバコ箱の上端面の一部を切取
り、取出し口を形成してから、第１図に示すよう
にタバコ箱の前面側及び背面側において包装紙１
１と透明カバー１２との間に第１、第２挿入片１
３，１４を挿入し、タバコ取出口を練結部１５の
切込み１６，１７が形成された側で塞ぐ。

このようにタバコ取出口が塞がれているからタ
バコ箱からタバコが抜け出て落下するおそれはな
い。タバコを取出すには連結部１５の切込み１
６，１７が形成された側を折曲げればよい。その
連結部１５から手を離せば合成樹脂シートの復元
力で連結部１５は自動的にタバコ取出口を塞ぐよ
うになる。比較的強い復元力が得られ、かつ比較
耐久性が得られる点から、いわゆる腰が強い合成
樹脂材、例えばポリエステル樹脂が好ましい。

タバコ箱内のタバコの数が少しになつた時には
連結部１５を小突起２１，２２に係合させれば、
連結部１５側の第１、第２挿入片１３，１４が互
に接近できず内部のタバコが潰れ難くなる。

第３図に示すように第１挿入片１３に広告２３
を表示すれば各種の宣伝効果が得られる。また第
３図に示すように第１、第２挿入片１３，１４と
連結部１５との境界に間欠スリツト２４，２５の
ようなものを形成しておけば、展開したタバコカ
バーを所望の形状に容易に折曲げることができ
る。

「考案の効果」 以上述べたようにこの考案のタバコカバーによ
れば、タバコ箱からタバコが落下しないようにす
ることができ、しかもタバコの取出しも簡単であ
り、実際に使用して頗る便利であり、かつ著しく
安価に作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるタバコカバーの一例を
示す斜視図、第２図は第１図の展開図、第３図は
他の例を示す展開図、第４図はタバコ箱の斜視図
である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 タバコ箱の包装紙と透明カバーとの間に挿入さ
   れるべき、互いに対向した第１、第２挿入片と、 これら第１、第２挿入片の上端間と連結され、
   上記タバコ包装紙の上端面と対向すべき連結部と
   よりなり、 これら第１、第２挿入片、連結部は腰のある合
   成樹脂シートで一体に形成され、 上記連結部の一端より中間部まで上記第１、第
   ２挿入片との間に切込みが形成されているタバコ
   カバー。