JPH0337387A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はスクロール式の電動圧縮機に関するものであ
る。

従来の技術 第４図は、特開昭５９−１９７７７４号公報に示す従来
の小形の電動圧縮機の例で、圧縮機本体２０１に吸入冷
媒中の冷媒液が多量のとき、これを−時貯溜して圧縮機
構の激しい液圧縮を避けるための大きなアキエムレータ
−２０２が取り付けられている。

第５図は、特開昭５７−７０９８４号公報のものである
。

密閉容器１０１の内部に圧縮機構１０２と、その下方に
電動機の固定子１０３を固定し、更にその下方に潤滑油
を溜める潤滑油溜１０４が設けられている。

圧縮機構１０２は、固定ａＦｉ１０５の上に一体に形成
した固定渦巻羽根　１０６を有する固定渦巻羽根部品１
０７と、この固定渦巻羽根１０６と噛み合って複数個の
圧縮作業空間１１１を形成する旋回渦巻羽根１０８を旋
回鏡Ｆｉ１０９の上に形成した旋回渦巻羽根部品１１０
と、この旋回渦巻羽根部品１１０の自転を防止して旋回
のみをさせる自転拘束部品１１２と、この旋回鏡Ｆｉ１
０９に設けた旋回駆動軸１１３を偏心旋回駆動する偏心
駆動軸受１１４を有するクランク軸１１５とその主軸１
１６を主軸受１１７で支承する軸受部品１１９等で構成
されている。

また、固定鏡板１０５の旋回鏡板側の固定鏡板平面１２
０と、旋回鏡板１０９の固定鏡板側の旋回鏡板平面１２
１を摺動自在に当接させるとともに、旋回鏡板１０９に
圧縮作業空間１１１と連通ずる中間圧力孔１２２を設け
て、旋回鏡板１０９の旋回渦巻羽根１０８の反対側の背
圧室１２３を吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力に保って
いる。

圧縮機の吸入管１２４から吸入し吸入空間１２５、吸入
口１２６から、圧縮機構１０２に吸入された冷媒気体は
、圧縮作業空間１１１で圧縮された後、吐出穴１２７を
出て、圧縮機構１０２の下方の吐出室１２Ｂを通り、吐
出管１２９から圧縮機外に吐出される。

潤滑油溜１０４の潤滑油は、クランク軸１０５の主軸１
１６を貫通した給油通路１３０から、一部を分岐させて
分岐給油路１３１を経て、主軸受１１７に給油する。他
の一部の潤滑油は給油通路１３０から偏心駆動軸受１１
４の給油量制限部１３２の隙間を通り減圧されて背圧室
１２３に排出される。

背圧室１２３の潤滑油は、中間圧力孔１２２などから、
圧縮作業空間１１１を経て、圧縮され、冷媒と共に圧縮
機構から吐出される。

発明が解決しようとする課題 最近の冷暖房兼用のエアコンは非常に広い負荷条件で使
用され、封入される冷媒の量も極めて多い、このためこ
れらのエアコンに搭載される圧縮機に付属するアキュム
レーターは大きな空間と面積を占有している。

スクロール形の電動圧縮機で第６図、引例公開特許のよ
うな構造にして、アキュムレーターを圧縮機本体に内蔵
すれば、この圧縮機の占有面積、体積が小になるが、高
温の圧縮機構が下方に、アキュムレーターに相当する吸
入空間１２５が上方にあるから、吸入冷媒が過熱されて
、圧縮機の効率が著しく低下する。

逆に、この吸入空間を圧縮機構の下方に位置させると、
上記の吸入冷媒の過熱は著しく緩和されるが、吸入冷媒
とともに圧縮機に戻ってきた潤滑がこの吸入空間の底に
滞留して、圧縮機の潤滑が阻害される。

いずれにしても、圧縮機が停止した瞬間に吐出冷媒気体
及び潤滑油が吸入側に逆流したり圧縮機が逆転したりす
ることを防止するための逆止弁の設置が必要である。

課題を解決するための手段 上に述べた課題を解決するための本発明の技術的手段は
、密閉容器内部の上方に電動機、下方に圧縮機構を配設
し、この圧縮機構を、固定渦巻羽根部品と、旋回渦巻羽
根部品と、自転拘束部品と、クランク軸と、このクラン
ク軸の主軸を支承軸受部品を含んで構成し、この圧縮機
構の外周を密閉容器に密閉固定し、電動機側の空間に圧
縮機構の吐出口を開口させ、圧縮機構の下方の空間を吸
入空間とし、前記の固定渦巻羽根部品の固定鏡板の下面
に吸入口を設け、端板に設けた吸入穴を薄板からなる逆
止弁で閉止し、この端板で吸入口を閉塞し、この端板の
前記逆止弁薄板に当接する部分に小孔を設け、この小孔
に前記吸入空間の底部に連通ずる管通路を接続しするこ
とである。

作用 上に述べた本発明の技術的手段の作用は、圧縮機の密閉
容器の内部に大きな吸入空間を設けて、圧縮機本体の外
部に大なるアキュムレーターを付属させることを不要に
することと、密閉容器の下方にこの吸入空間を設けて、
圧縮機構から吸入空間の吸入冷媒への熱伝達を軽減する
ことである。

さらに、吸入口と吸入穴の間の空間の圧力は、吸入空間
の圧力より僅かに小であるから、管通路を通じて吸入空
間の底部に溜った潤滑油や冷媒液が吸入口に吸入される
。

管通路の端板側の通路端は前記逆止弁によって吸入穴と
共通に開閉される。

実施例 本発明の実施例として、第１図にスクロール式の電動圧
縮機の断面を示す。

密閉容器１の内部に、圧縮機構２と、これを駆動する電
動機の固定子３を固定し、この電動機の下方に潤滑油溜
４を設ける。

圧縮機構２は、固定鏡板５に一体に形成した固定渦巻羽
根６を有する固定渦巻羽根部品７と、この固定渦巻羽根
６と噛み合って複数個の圧縮作業空間１１を形成する旋
回渦巻羽根８を旋回鏡板９の上に形成した旋回渦巻羽根
部品１０と、この旋回渦巻羽根部品ｌＯの自転を防止し
て旋回のみをさせる自転拘束部品１２と、この旋回鏡板
９に設けた旋回駆動軸１３を偏心旋回駆動する偏心駆動
軸受１４を有するクランク軸１５と、このクランク軸の
主軸１６を電動機の回転子１２の下方で支承する主軸受
１７を有する軸受部品１９等で構成されている。

クランク軸１５の上端を、隔壁２０に固定した玉軸受２
１を嵌入し、隔壁２０は電動機の固定子３と回転子１２
の上の空間を電動機側空間２２と吐出室２３に仕切って
いる。

軸受部品１９の外周に設けた環状突起１８が密閉容器胴
部２７の下端と密閉容器下部２８の上端で挟み込み、一
体に密封溶接されている。

圧縮機の吸入管２９から密閉容器下部２８の内部の吸入
空間３０に入り、吸入穴３１から圧縮機構２に吸入され
た冷媒気体は、圧縮作業空間１１で圧縮された後、旋回
鏡板９に設けた吐出穴３２から、旋回駆動軸１３の中を
通り、クランク軸１５の中に設けた連通孔３３を通り、
クランク軸囲い３４の上方の隙間から出て、電動機の固
定子３の周囲に設けた連通路３６を経て、固定子３の上
方の電動機側空間２２に導かれ、通路孔２４を通過して
吐出室２３に入り、吐出管３７から圧縮機外に吐出させ
る。

管通路３８から潤滑油や冷媒液が圧縮機構２へ吸引され
る。端板３９は断熱ガスケット４０を介して固定鏡Ｆｉ
９に固定されている。

第２図は上記第１図の固定渦巻羽根部品７と端板３９の
付近の詳細図で、固定鏡板５の背面に吸入口４３及び４
３Ａとこれをつなぐ連通溝が設けられている。

第３は端板３９の吸入穴３１の上に逆止弁４１と逆止弁
押え４４がリベット４５で固定されている。逆止弁４１
が端板３９に当接する面に小孔４６が設けられている状
況を示している。

なお、小孔４６は前記の管通路３８に接続されている。

発明の効果 本発明の技術的手段′による効果は、上に述べたように
、吸入空間を圧縮機構の下方に設けることにより、圧縮
機本体の外方にアキエムレータ−のスペースが不要とな
り、占有体積と占有面積がきわめて少なく、吸入冷媒の
過熱が少ない効率の良い圧縮機が実現できる。

また、吸入空間に溜った潤滑油は吸入穴と吸入口の間の
僅かに低い圧力で確実に圧縮機構に戻され、圧縮機が停
止したときは、全ての吸入空間に通じる穴が逆止弁で閉
止されるために、逆転や潤滑油の逆流のない極めて高い
信頼性が実現出来る。

さらに、薄板からなる端板と簡単な逆止弁だけで、安価
にこの圧縮機が実現出来るなどその効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる電動圧縮機の実施例の断面図、
第２図（ａｌ、（ｂ）、（Ｃ）は同固定鏡板の平面図、
断面図、背面図、第３図（ａ）、（ｂ）は同端板の平面
図と側面図、第４図、第５図はそれぞれ異なる従来例を
示す圧縮機の断面図である。 ｌ・・・・・・密閉容器、２・・・・・・圧縮機構、３
・・・・・・電動機固定子、４・・・・・・潤滑油溜、
５・・・・・・固定鏡板、６・・・・・・固定渦巻羽根
、７・・・・・・固定渦巻羽根部品、８・・・・・・旋
回渦巻羽根、９・・・・・・旋回鏡板、１０・・・・・
・旋回渦巻羽根部品、１１・・・・・・圧縮作業空間、
１２・・・・・・自転拘束部品、１３・・・・・・旋回
駆動軸、１５・・・・・・クランク軸、１９・・・・・
・軸受部品、２９・・・・・・吸入管、３１・・・・・
・吸入穴、３７・・・・・・吐出管、３８・・・・・・
管通路、３９・・・・・・端板、４０・・・・・・断熱
ガスケット、４１・・・・・・逆止弁、４６・・・・・
・小孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　密閉容器の内部の上方に電動機を、この電動機で駆動
   する圧縮機構を下方に配設し、この圧縮機構を、固定鏡
   板に形成した固定渦巻羽根を有する固定渦巻羽根部品と
   、前記固定渦巻羽根と噛み合い複数個の作業空間を形成
   する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に固定又は形成した旋
   回渦巻羽根部品と、この旋回渦巻羽根部品の自転を防止
   して旋回のみをさせる自転拘束部品と、前記渦巻羽根部
   品を旋回駆動するクランク軸と、このクランク軸の主軸
   を支承する主軸受を有する軸受部品を含んで構成し、こ
   の圧縮機構の外周を前記密閉容器に密閉固定し、前記電
   動機の側の空間に前記圧縮機構の吐出口を開口させ、反
   対側の空間を吸入側の圧力を作用させた吸入空間とし、
   前記固定鏡板の当接面と反対側に吸入口を設け、この吸
   入口を、薄板からなる逆止弁を設けた端板で閉塞し、こ
   の端板の前記逆止弁の薄板に当接する部分に小孔を設け
   、この小孔に前記吸入空間の底部に連通する管通路を接
   続したスクロール圧縮機。