JPH0336835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、除湿機の除湿水を貯える排水タンク
と圧縮機を仕切る仕切板に関するものである。

従来の技術 従来の除湿機は第３図に示すように構成され、
内部に冷凍サイクルを構成する圧縮機１、蒸発器
２および凝縮器３がそれぞれ設置されている。そ
して、フアン４で空気を吸入グリル５から吸い込
み、吹出しグリル６から吐出する。蒸発器２で凝
縮され、水受皿７で集められた除湿水は、蒸発器
２の下方に設けられた排水タンク８内へ水受皿７
のドレン口９から滴下して貯えられる。排水タン
ク８内に貯えられている除湿水が所定の水位に達
すると、自動的に除湿機の運転を停止させる。

連続運転をする場合は、水受皿７のドレン口９
にドレンエルボ１０を螺合して、除湿水を室外へ
排水することができる。ドレンエルボ１０は、第
４図に示すように、圧縮機１と排水タンク８を支
持する基板１１へ保持部１２により保持してい
る。また、圧縮機１と排水タンク８を仕切板１３
で仕切り、基板１１と水受皿７を外装箱１４で保
持固定している。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構成では、ドレンエルボ１
０の保持を基板１１で保持しているため、排水タ
ンク８の容量が小さくなり運転時間が短くなる。
また運転時間を長くすことは、排水タンク８の容
量を大きくつくらなければならない。ゆえに除湿
機自体大きくしなければならないという問題点が
あつた。

本考案は、上記問題点を鑑み従来の除湿機に見
られる欠点を除去するもので、ユニツトの小型
化、ドレンエルボの保持向上、外装箱の強度向上
等を実現するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案の除湿機
は、排水タンクと圧縮機とを仕切る仕切板に、外
装箱の補強を兼ねるリブを設け、この仕切板のリ
ブに水受皿のドレン口に螺合するドレンエルボを
係止したものである。

作 用 かかる構成により、仕切板にて除湿機の側壁の
補強が行え、また仕切板をドレンエルボの取付部
と兼ねることができる。

実施例 以下、本考案の一実施例のドレンエルボの係止
め装置を設けた仕切板について図面を参照しなが
ら説明する。

第１図、第２図において、１１は除湿機の基板
で、外装箱１４により保持固定されている。１３
は排水タンク８と圧縮機室とを仕切る仕切板で、
前記仕切板１３は外装箱の補強用のリブ１３ａを
形成し、そのリブ１３ａに、ドレンエルボ１０を
係止する係止部１３ｂを有し、ドレンエルボ１０
を係止している。

上記構成において、仕切板１３のドレンエルボ
１０の係止構造について説明する。まず仕切板１
３に係止部１３ｂを有したリブ１３ａを設け、ド
レンエルボ１０を係止部１３ｂに嵌合することに
よつて係止が行なわれる。

ここで第２図に示すように仕切板１３に外装箱
１４の補強用リブ１３ａを設けることによつて輸
送時の衝撃を緩和することができ、ドレンエルボ
１０は確実に仕切板１３の係止部１３ｂによつて
保持することができる。

考案の効果 上記実施例から明らかなように、本考案は外装
箱の補強を兼ねるリブを設け、前記リブにドレン
エルボの係止部を設けたもので、リブによつて輸
送時の衝撃等による外箱の破損を減少することが
でき、またリブにてドレンエルボの保持固定を行
うため、除湿機の小形化がはかれる。このことは
スペースの有効利用につながり、排水タンクの容
量を大きくすることができる等、種々の利点を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における除湿機の仕
切板部を示す斜視図、第２図は同仕切板部の拡大
断面図、第３図は従来の除湿機の一部切欠き斜視
図、第４図は従来のドレンエルボの保持状態を示
す要部斜視図である。 ８……排水タンク、１０……ドレンエルボ、１
３……仕切板、１３ａ……リブ、１３ｂ……係止
部、１４……外装箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍サイクルの熱交換器により生成された除湿
   水を水受け皿のドレン口から滴下して排水タンク
   内に貯える除湿機を構成し、前記排水タンクと圧
   縮機とを仕切る仕切板に、外装箱の補強を兼ねる
   リブを設け、この仕切板のリブに前記水受け皿の
   ドレン口に連続したドレンエルボの嵌合溝を設け
   た除湿機の排水装置。