JPH0336455Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 産業上の利用分野 本考案は自動車用シート、特に運転者用シート
に関する。

ｂ 従来技術とその問題点 従来の自動車用シートは例えば第２図に示すよ
うになつている。即ち、シート１００は、シート
クツシヨン１０１とシートバツク１０２とよりな
り、シートクツシヨン１０１は、センタークツシ
ヨン１０３とサイドクツシヨン１０４とよりな
る。符号１０５はセンターコンソールボツクス
で、車体１０６に固設されている。センターコン
ソールボツクス１０５には、シフトレバー１０
７、サイドブレーキグリツプ１０８、アームレス
ト部１０９が設けられている。

かかる構造で、シート１００を前後に調節する
と、シフトレバー１０７、サイドブレーキグリツ
プ１０８とシート１００との寸法関係が変わり操
作しづらくなり、又、アームレスト部１０９に肘
をかけづらくなるおそれがある。

この為、実公昭53−6915号公報に示すように運
転者座席を車両前後方向にスライドさせるスライ
ドアジヤスタのアツパレールに自動車用ハンドブ
レーキを取付けた技術が開示されている。

ところが、かかる技術によれば、新たな課題が
提供される。即ち、スライドアジヤスタの近傍に
自動車用ハンドブレーキが取付けられることによ
り、不用意な乗員の挙動により、該自動車用ハン
ドブレーキに身体の一部が触れる恐れがある。か
かる場合が自動車の停車中ならばまだしも、走行
中に、不用意に触れると、ブレーキがかかる恐れ
がある。この為、走行速度を検知して、ある一定
速度以上だと該自動車用ハンドブレーキを操作し
ても機能しないようにするとか、種々の工夫を付
加する必要が有り、かかる場合には原価高騰の原
因となる恐れがある。

本考案は、かかる従来例の課題に鑑み、シート
と共に移動可能とするばかりか、不用意な乗員の
挙動によつても、何ら操作性を損なわないように
したシート構造を提供することを目的としてい
る。

ｃ 本考案の構造 本考案は、かかる目的を達する為に、シートク
ツシヨンとシートバツクとよりなり、前記シート
クツシヨンは、センタークツシヨンとサイドクツ
シヨンとよりなり、サイドクツシヨンの前側に
は、ロツク装置で該サイドクツシヨンに固持され
た時には、アシストグリツプとしての機能を有
し、ストツパボタンを操作することで前記ロツク
装置を解除して回転可能とした時には操作用グリ
ツプとしての機能を有するグリツプ部が配設され
てなることを特徴とするシート。

ｄ 実施例 第１図は、本考案の一実施例に係り、シート１
は、シートクツシヨン２とシートバツク３とより
なり、シートクツシヨン２は、センタークツシヨ
ン４とサイドクツシヨン５とよりなり、サイドク
ツシヨン５の前側には、ロツク装置（図示省略）
で固定された時はアシストグリツプとして機能
し、ストツパボタン６を操作することで前記ロツ
ク装置を解除して前記サイドクツシヨン５内に軸
支されたヒンジ（図示省略）を中心に回転可能と
した時には、操作用グリツプ、たとえばサイドブ
レーキグリツプとして機能するグリツプ部７が配
設されている。尚、シート１は前後動自在であ
る。

このため、シート１が前後、いずれの位置に移
動しても、操作用グリツプとしてのグリツプ部７
との相対位置は不変である。

ｅ 効果 かかる構成よりなるため、相対位置が不変であ
るから、操作性を損なわず、常に安定したドライ
ビングポジシヨンを得られ、不用意な乗員の挙動
によつてグリツプ部に身体が触れても何ら操作性
を損なわないという実益的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る斜視図、第２
図は従来の第１図相当図である。 １……シート、２……シートクツシヨン、３…
…シートバツク、４……センタークツシヨン、５
……サイドクツシヨン、６……ストツパボタン、
７……グリツプ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートクツシヨンとシートバツクとよりなり、
   前記シートクツシヨンは、センタークツシヨンと
   サイドクツシヨンとよりなり、サイドクツシヨン
   の前側には、ロツク装置で該サイドクツシヨンに
   固持された時には、アシストグリツプとしての機
   能を有し、ストツパボタンを操作することで前記
   ロツク装置を解除して前記サイドクツシヨン内に
   軸支されたヒンジを中心に回転可能とした時には
   操作用グリツプとしての機能を有するグリツプ部
   が配設されてなることを特徴とするシート。