JPH0336125B2 - - Google Patents

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JPH0336125B2
JPH0336125B2 JP59262630A JP26263084A JPH0336125B2 JP H0336125 B2 JPH0336125 B2 JP H0336125B2 JP 59262630 A JP59262630 A JP 59262630A JP 26263084 A JP26263084 A JP 26263084A JP H0336125 B2 JPH0336125 B2 JP H0336125B2
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turbine
temperature
pressure
steam
calculator
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JP59262630A
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Kureeiensen Iensu
Sutanree Sheefuaa Harisu
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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Publication of JPH0336125B2 publication Critical patent/JPH0336125B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K13/00General layout or general methods of operation of complete plants
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D17/00Regulating or controlling by varying flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K13/00General layout or general methods of operation of complete plants
    • F01K13/02Controlling, e.g. stopping or starting

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、蒸気タービンに、また特に蒸気ター
ビンの発電機システムの瞬時的運転状態を評価す
るための、熱的動作状態監視装置に関する。
〔背景技術〕
巨大な蒸気タービンシステムは、その所有者に
とつて重要な投資であり、また所有者にもたらす
経済的利益は蒸気タービンの運転における熱効率
によつて変化する。高熱効率運転の重要性を強調
するものとして、1ギカワツトの発電機を駆動す
る蒸気タービンの1%の熱効率の差は、同機の全
寿命期間にわたつて数千万ドルの程度に値するも
のと信じられている。かくて、巨大な蒸気タービ
ンの所有者は、システムの運転パラメータを、こ
のシステムのために設計されたように、また、シ
ステム建設後の試運転期間に開発されたように、
各運転パラメータの最適値に可能な限り近い値に
維持することについて重大な関心を抱いている。
これはこれらのパラメータから離れると熱効率が
減少する傾向を示すためである。更に、長い期間
中に、運転には機内各部の劣化や他の原因によつ
て不可避的な運転性能の低下がおこり得る。この
ような劣化の発生及び悪影響を検出する手段は有
益である。更に、タービンの内部の問題、特に迅
速な検出を必要とするものを監視することは望ま
しいことであり、これにより時宜を得た行動が可
能となる。
正常の運転において熱効率を最大とする水準に
運転パラメータを維持し、大型蒸気タービンの制
禦可能なパラメータを1分刻みで制禦することは
重要なことであるが、タービンの交替運転者は、
このような運転パラメータを、習慣的に最適水準
に近い値に保ちながら、コスト高を招くように実
質的な効果の偏差をもたらすには充分の程度に最
適値から離れた水準に保つことがある。更に、従
来の発電所の計測技術は、蒸気タービンを最良の
水準に調整し、これを維持することにおいて、運
転者に指針を与えるのに充分な精度も、また情報
内容も提供していない。実際に、従来術の監視シ
ステムを用いてシステム運転を最良の状態に置こ
うとする試みにおいて、交替運転者が、運転パラ
メータを効率を改善する方向に変えるのではな
く、効率が低下する結果となる方向に運転パラメ
ータを変えてしまうことがあり得る。
蒸気タービン式発電機のサブシステムの据附け
工事の一部として、所有者又は契約者、又はター
ビン製造者にとつては、システムの熱消費率
(HEATRATE)を実証し又は決定するために極めて
高精度の試験を行うことは習慣となつている。熱
消費率は単位電力出力値当りの熱入力の単位数と
して定義された蒸気タービン発電機システムの熱
効率の目安である。便利な単位系において、熱消
費率は出力の1kWh当りのBTU値で計量される。
熱消費率の1つの標準試験法はASME試験法と
して知られ、ASMEPUBLICATION ANSI/ASME
PTC6−1976STEAM TURBINEに定められている。
簡単化されたASME試験法は、1980年9月30日
のアリゾナ州フエニツクス市で開かれた合同電力
会議(JOINT POWER CONFERENCE)で発表された
「A SIMPLIFIED ASME ACCEPTANCE TEST
PROCEDURE FOR STEAM TURBINES」に記載されてい
る。前述の試験法の双方の必要条件及び特徴は、
温度、圧力及び流量を、その結果としての発電機
出力と共に正確に測定し、そのような条件及びそ
の結果としての出力のエネルギー量を正確に決定
することにある。測定の精度は充分に高く、その
結果について測定公差を適用する余地はない。そ
のような試験の実行には多くの費用を伴うもので
ある。例えば、標準的ASME試験法は試験を推
行する多大のマンパワー(MANPOWER)と共
に、莫大な経費を必要とする特殊な計測装置を設
置する必要がある。かくて、経済的な現実は、こ
のようなテストの実行を、新しい蒸気タービン発
電機システムの初期的就役及び(頻度は低いが)
分解掃除に引続く期間に、蒸気タービンシステム
の再就役の際に制限する結果となる。
経費上の問題の他に、ASME型試験は蒸気タ
ービンシステムの毎日の運転について使用するの
に適当でないという欠点がある。必要とされる測
定のタイプは長期間にわたつて有用な精度を維持
し得ないものである。更に、仮りにこのような試
験が、事実上、並行的な瞬時値的な、また日常的
な基準で行われたとしても、そのような試験の間
に従来得られた情報のタイプは(システムの初期
的な技術評価には計り知れない価値を有するにし
ても)制禦調整を行うためには多大の解釈や計算
を必要とするものであるから、高々、制禦操作の
際の運転者の指導において有用な限界値であるに
過ぎない。
通常は、直接に蒸気タービンシステムを制御す
る交替運転者は、ASME型試験法の技術的結果
を、事実上の瞬時値がわかるような、理解し易い
形式(FORMAT)に書き改めるだけの時間も性向
も、また知的能力も持たない。運転者の1次的な
職務は、タービン発電機の運転状態を監視するこ
とであり、これは同機が送電系に結合されている
他のタービン発電機と関連しているためである。
この観点からすると、熱的運転状態監視装置は、
タービン発電機システムより比較的瞬時的なデー
タを収集し、交替運転者に対し、簡潔な、迅速に
読むことのできる、解り易い形式で、限られた量
の情報を提供するものであるべきで、このため、
運転者がタービン発電機をより効果的に調整でき
るようなものでなければならない。
これと対象的に管理技術者(RESuLTS ENGIEER
は、より詳細な方法でタービン発電機についての
周期的な運営上の統計を再調査する。管理技術者
の注意は、蒸温度、圧力及びタービンに影響を与
えるその他のパラメータに直接的には向けられな
いから、管理技術者は落着いてタービンの運転に
ついてより詳細な解析を続けることができる。管
理技術者の展望より、蒸気タービン発電機システ
ム内の主要な構成要素の熱的運転状態についての
遥るかに高度な技術的水準における詳細な観念が
記述される。一例を挙げれば、タービンの運転の
一週間にわたつて収集された詳細な熱的運転状態
に関するデータは、蒸気コンデンサーに関する初
期的な問題が、排気圧力の上昇に起因したもので
あることを明らかにすることができる。管理技術
者が、例えば、2月間に亘る期間について他の構
成要素と対比しながら排気圧力にその注意を集中
することにより、タービン発電機システムの所有
者に対し、コンデンサーの清掃又は改良を提案す
ることができよう。熱的運転状態を監視すること
により、これ以上の傾向解析を促進することがで
きるであろう。
しかし、ASME型試験法は、最初のうちは、
新らしいタービン発電機システムについて、最適
運転パラメータの組み合せ、熱消費率、その他の
パラメータが導出される基準又は設計データの基
礎をもたらす点で信頼される。一度そのような運
転データの最適値の組み合せが確立されれば、シ
ステムの事後の運転パラメータは、システムの正
しい運転を決定するために、これと比較されるで
あろう。
発明の目的及び要約 従つて、蒸気タービンシステムの最適運転を指
導するための装置を提供することが本発明の目的
である。
更に、蒸気タービンシステムについての計測を
行い、事実上の瞬時値に基いて
(SUBSTANTIALLY INSTANEOUS
BASIS)蒸気タービンの制禦可能なパラメータ
を制禦し、改善されたシステム効率を得るために
使用できる出力を発生させるための装置を提供す
ることが本発明の目的である。
更にまた、蒸気タービン発電機システムについ
て計測を行い、運転パラメータの現在の値がもた
らす経済的結果を運転者に対して直接に通知し、
システム効率が改善される方向に運転パラメータ
を修正するように運転者を導くのに効果的な出力
を発生するための装置を提供することが本発明の
目的である。
更にまた、管理技術者に対し、タービン発電機
システムの蒸気流径路内の主要な各構成要素に関
する詳細な情報及び解析を通知する手段を提供す
ることが本発明の目的である。
更に、蒸気タービンシステムの蒸気の流動径路
内の主要な構成要素の熱的運転状態を監視し、こ
れを表示するのに有効な、蒸気タービン発電機シ
ステムを計測する装置を提供することが本発明の
目的である。
発明の要約 蒸気タービン発電機の熱的運転状態監視装置
は、蒸気タービン発電機システム内の蒸気の圧力
及び温度を測定するための数箇のセンサーを有し
ている。蒸気流量制禦弁の位置もまた感知され
る。運転者用の熱的運転状態監視装置は、制禦弁
の上流の圧力及び温度、蒸気タービン下流の排気
圧力を得る。発電機からの出力信号が得られ、ま
た、定格負荷に対するパーセント比率(発電機が
この値で瞬間的に運転される)を決定する手段も
提供される。初期圧力熱量率補正係数及び排気熱
量率補正係数に加え、初期温度熱量率補正係数が
発生される。タービン発電機について熱消費率設
計値の事実上の瞬時値(蒸気タービンについての
温度及び圧力信号、制禦弁位置信号、圧力及び温
度の設計値に基くものである)を決定する手段が
提供される。主蒸気温度損失信号が、第1温度熱
量率補正信号、電力信号、及びタービン発電機シ
ステム内の単位熱量当りの原価を表示する信号を
掛け合せることにより発生される。主蒸気温度損
失信号は、タービン運転者に対し、単位時間当り
の原価として表示することができる。蒸気圧力損
失信号(これを単位時間当りの原価として表示す
ることができる)は、圧力熱消費率補正信号及び
他の信号を用いて、類似の様式で表示することが
できる。排気圧力損失信号は排気圧力熱消費率補
正信号及び同様の信号を使用することによつて発
生される。運転者の監視装置は、事実上連続的
に、主蒸気温度損失信号、蒸気圧力損失信号、及
び排気圧力損失信号を単位時間当りの原価の形式
で表示する手段を含んでいる。この表示は、運転
者に制禦可能なように選択された温度及び圧力及
び一定の排気圧力におけるタービン運転の経済的
結果を知らせるものである。
蒸気タービンシステムは第1、第2及び第3の
タービンを含むことがあり、更に温度及び圧力信
号が発生され、監視装置に供給される。再加熱蒸
気温度損失信号(単位時間当りのコストで表示可
能)は第1蒸気温度損失信号に加算され、全蒸気
温度損失信号を供給する。表示手段は全蒸気温度
損失信号を単位時間当りの原価の形式で、蒸気タ
ービン発電機システムの運転者に対して表示す
る。
管理技術者の熱的運転状態監視装置は蒸気ター
ビンシステム全般について温度及び圧力の事実上
の瞬時値を測定する。実際のエンタルピー降下量
及びエンタルピーの等エントロピー的降下量が第
1又は高圧タービン(以下HPタービンと記す)
及び第2又は中間圧力タービン(以下IPタービ
ンと記す)について計算される。HPタービンに
ついての設計効率の事実上の瞬時値が、同タービ
ンの圧力及び温度の設計値の他、第1温度及び第
2温度及び制禦弁の位置に基いて計算される。
IPタービンはその設計効率について設備に依存
する常数を有する。HP及びIPの実際の効率は実
際のエンタルピー降下量とエンタルピーの等エン
トロピー的降下量の比に基いて計算される。HP
及びIPタービンについて、夫々熱量率の設計計
算値からの偏差が適当な信号を発生する。HP及
びIPタービンの実際の効率、HP及びIPタービン
の効率設計値及びHP及びIPタービンの熱消費率
の設計値からの偏差を表示する手段は、管理技術
者に特定の時間にタービンの全体としての運転状
態を検証することを許容するものである。
管理技術者用の熱的運転状態監視装置は、主要
主蒸気温度電力損失、主蒸気圧力電力損失、再加
熱蒸気温度電力損失、タービン効率電力損失、及
び排気圧力電力損失を計算する手段を含むことが
ある。これらの電力損失信号は管理技術者に提供
され、蒸気タービン発電機システムの運転パラメ
ータを変更する基準を供給し、システムの保守に
資し、またはシステムの改善を助言するものであ
る。
発明と見做される主題は、明細書の特許請求の
範囲に指摘され、明確に主張されている。しか
し、発明は、その更なる目的及びその利点と共
に、添附図面を関連してなされる以下の説明を参
照することにより最もよく理解されるであろう。
〔実施例〕
蒸気タービンシステムの交替運転者が利用し得
る主要制禦器は、主要蒸気及び再加熱蒸気源の温
度及び圧力を定めるボイラー制禦器、主蒸気進入
制禦弁、又は第1又は高圧タービン段への蒸気進
入量を決定する弁を有する。このような蒸気ター
ビンシステムの運転者に対する実際的な指導は、
容易に、迅速に、また詳細な技術的解析なしに理
解され、主要制禦の推行を容易にすることができ
るような方法で、運転パラメータの事実上の瞬時
値に関する評価を含むものである。
ここで、第1図を参照すれば、タービン発電機
システム10が全体的に示されている。蒸気ター
ビン発電機システムは、蒸気ボイラー14から熱
入力を受ける蒸気タービン発電機12を含んでい
る。ボイラー14は、石炭式、又は石油式のよう
な便利なタイプであれば何でもよい。蒸気タービ
ン発電機及びボイラー14の双方は直線16で表
示される運転者よりの入力により制御され、直線
20により示される電気出力を発生する。蒸気タ
ービン発電機12からの測定パラメータは線路2
2を経由してデータ処理サブシステム24に入力
する。後に、より充分に議論するように、測定パ
ラメータのタイプは、長期間にわたり充分の信頼
性と精度をもつて得られるものであり、また、デ
ータ処理サブシステム24によつて、蒸気タービ
ン発電機12及びボイラー14を1分刻みで制御
する運転者を指導することができるような形式で
説明することができるものである。データ処理サ
ブシステム24の出力は運転者用サブシステムイ
ンターフエイス26(例えば、CRT表示装置、
プリンタ又は他の型のアナログ又はデイジタル式
表示装置のような従来の型の表示装置)へ供給さ
れる。データ処理サブシステム24からのデータ
はデータ貯蔵サブシステム28へも供給され、こ
こで短期間の、又は長期間の目的のために貯蔵さ
れる。データ貯蔵サブシステム28は、プリンタ
を含む便利なタイプであれば何でもよい。しかし
好ましい実施例においては、データ処理サブシス
テム24はデイジタル処理装置を有し、またデー
タ貯蔵サブシステム28は例えば磁気又は光デイ
スク、又は磁気テープ貯蔵装置のような、デイジ
タル貯蔵装置を有することが好ましい。
運転者用インターフエイスサブシステム26と
並列に、管理技術者用インターフエイスサブシス
テム27が結合されている。インターフエイス2
7は、管理技術者29に、運転者18に較べれ
ば、より落着いてデータ処理サブシステム24の
出力データを検討させるものである。管理技術者
29は運転者18と連絡し、それによりデータが
検討されるより高い水準の、知的な解析によつ
て、蒸気タービン発電機システム10の長期間の
運転を改善する。技術者は、また、システムの保
守についての処置を決定し、サブシステム27は
これらの処理を伝達を援助する。
次に第2図を参照すれば、蒸気タービンシステ
ムの簡単化された線図が本発明を開示するのに充
分なもののみを含んで示されている。蒸気タービ
ン発電機12は本発明を保持するために取り附け
られた計測装置を除けば、在来のものと変りな
い。従つて、蒸気タービン発電機の詳細な説明は
省略する。一般に、本発明は、蒸気タービン発電
機の各部における温度及び圧力の測定(発生され
た電気的出力の測定を含む)に依存するものであ
り、また、これらの量をこれに対応する設計値と
比較し、電力損失、効率及び熱消費率の事実上の
瞬時値を全系統について定めるものである。
第1図の蒸気タービン発電機12は、機械的接
続32を通して、電気出力を発生する発電機34
に結合された蒸気タービン30より成る。発電機
34の変換器(図示せず)は電気的出力信号W1
を発生し、同信号は線路22へ印加され、データ
処理サブシステム24へ伝送される。直線16上
の運転者よりの入力は、水圧的電気水圧的、デイ
ジタル又は他の周知の手段によつて主制御弁アク
チユエータ36(主制御蒸気進入弁38を直線4
0で示すように作動させる)へ加えられる。弁位
置信号V1は適当な手段によつて発生され、主制
御弁38が開かれている量を表示し、また、同信
号は線路22に印加され、データ処理サブシステ
ム24へ伝送される。弁38は、蒸気タービンに
共通的に組み合されている多くの蒸気進入弁の代
表と理解すべきである。
ボイラー14の部分である蒸気発生機42は、
管路44上の主制御弁38へ供給される高温加圧
蒸気の供給源をなす。主制御弁38を通過する蒸
気は主蒸気管路46を経由して高圧タービン48
の入力へ供給される。ここで用いられているよう
に、「HP」の字は高圧ガスタービン48を指す
ものである。HPタービンを出た蒸気は、部分的
に膨張し、冷却されるが、なお相当のエネルギー
を有してお、冷再加熱管路50を経由して、これ
もボイラー14の部分である再加熱機52へ供給
される。主制御弁38の上流に位置し、通常その
入気管をなす管路44内の蒸気の圧力及び温度は
センサー(図示せず)により測定され、代表的な
第1圧力信号P1及び第1温度信号T1を発生
し、これらの信号はデータ処理サブシステム24
へ伝送される。高圧タービン48の下流の本質的
にその出口に位置する冷再加熱管路50内の圧力
及び温度はセンサー(図示せず)により測定さ
れ、代表的な第3圧力信号P3及び第3温度信号
T3を発生し、これら信号もデータ処理信号サブ
システム24へ伝送される。
圧力センサー(図示せず)がHPタービン48
の第1段の近傍で感知された圧力を表わす圧力信
号P2を発生し、同信号はデータ処理サブシステ
ム24へ伝送される。
中圧タービン54(以下「IP」タービンと記
す)は高温再加熱管路56を経由して再加熱機5
2により再加熱蒸気を受け取り、蒸気を膨張させ
てこれからエネルギーを抽出し、排気管路58を
経由して低圧タービン60へ向けて蒸気を排出す
る。高圧タービン48、中圧タービン54及び低
圧タービン60(以下「LP」タービンと記す)
は、図示する通り、結合手段62及び64により
相互に接続され、更に接続32へ、また発電機へ
と順番に結合される。IPタービン上流の高温再
加熱管路56内の第4温度及び圧力はセンサー
(図示せず)によつて測定され、その代表的信号
はデータ処理サブシステム24へ伝送される。更
に、IPタービン54下流の管路58内の蒸気の
第5温度T5及び圧力P5はセンサー(図示せ
ず)により測定され、これらの量を表す信号もま
たデータ処理サブシステム24へ伝達される。他
の一つの実施例においては、T5及びP5はLP
タービン60の低圧ボール(LOW PRESSuR
BOWL)において測定される。
LPタービン60からの排気蒸気は管路66を
通つてコンデンサー68に供給され、ここで蒸気
は凝結して水となり、その後、再利用のために管
路70を通つて蒸気発生機42へ送られる。シス
テムの効率を低下させるおそれのある要因の一つ
は、コンデンサー68の非効率的な運転であり、
これは低圧タービン60の排気において、正条な
値よりも高い背圧に帰着することがある。このよ
うな背圧は、コンデンサー68の運転に効率を改
善するための調整が必要であることを示すもので
ある。管路66内の圧力センサー(図示せず)は
排気圧力信号P6を発生し、この信号は、データ
処理サブシステム24へ向けて、更に処理され表
示されるために伝送される。
温度センサーは便利なものであればその形式は
問わないが、しかし、好ましい実施例においては
各温度センサーは、縦孔の内に配列され、温度を
測定すべき蒸気に接近するように配置された、高
精度のクロメル コンスタンタン(E型)熱電対
の複数箇を有するものであることに注意すべきで
ある。各センサーに複数箇の熱電対を使用するこ
とにより、熱電対の複数箇から得られた結果は平
均化され、個々の熱電対の誤差又はシステム温度
の小さい偏差は相当に減少する。更に、1以上の
熱電対の有効性は、センサー位置において熱電対
の1又はそれ以上が故障した場合の冗長度の尺度
を与えることである。温度信号の伝送はアナログ
電圧を用いて行うことができ、又は、温度信号は
ケーブル条長又は雑音による測定への影響を少な
くするために伝送前にデイジタル化することもで
きる。同様に圧力センサーは、例えば適当な圧
力、精度及び周囲温度範囲を有し、HEISE MODEL
715Tの各の下に購入可能な圧力センサーのよう
な便利な型式のものを使用することができる。
第3図を参照すれば、データ処理サブシステム
24の一部としての、運転者用熱的運転状態監視
装置72を組み立てる主要構成要素のフローチヤ
ートが示されている。フローチヤートは運転者用
熱的運転状態監視装置72内の種々の構成要素を
機能的に説明する。第3図の上部左手のコーナか
ら始めると、温度及び圧力の入力は監視装置72
へ供給される。全ての温度及び圧力の入力は温度
及び圧力の設計値よりの偏差量計算機74へ供給
される。計算機74はデータベース(Data
Base)を有し、ここには感知された各温度及び
圧力信号についての温度及び圧力の設計値が保持
されている。従つて、制御弁38の入力側で感知
された圧力P1は、これに対応する第1設計値P
1DESを有する。同様に温度T1,T3等はこ
れに対応する温度設定値T1DES,T3DES等
を有する。これらの圧力及び温度の設計値は計算
機74の括弧の中に示されている。蒸気の温度及
び圧力の設計値は蒸気タービン製造業者により確
立され、又はタービン発電機ユニツトの初期就役
の期間中に確立されるものである。タービン発電
機システム全般について感知された温度及び圧力
の瞬時値は、運転者に対して、運転者用表示装置
76によつて表示される。計算機74は各設計値
を、これに対応する瞬時値として感知された値か
ら差引き、温度及び圧力の設計値からの偏差を得
る。温度及び圧力の設計値よりの偏差は運転者用
表示装置76へ供給される。
運転者用表示装置76は運転者用インターフエ
イスサブシステム26の一部であり、サブシステ
ムは、運転者18に対して、簡単で解り易い形式
で情報を提供しなければならないものであること
に注意することは重要である。技術において通常
認められているように、運転者18は蒸気タービ
ンシステムの他の重要な制御システムを数系統に
亘つて管理する責任がある。従つて、運転者用表
示装置76は一定の運転パラメータ(例えば選択
された温度及び圧力)に基いて得られた極めて洗
練された情報を、運転者に提供する。
温度及び圧力の素データについてデータ処理を
施すことについて中心的役割を果たすものが経済
的損失計算機78である。基本的には、経済的損
失計算機78には数種の熱消費率補正係数、電力
出力信号W1、及び熱消費率設計値信号H3が供
給される。後述するように、損失計算機78はこ
の情報を処理して、単位時間当りのコスト(通常
はドル/日)の形で特殊な経済的損失図形を表示
し、これを運転者用表示装置76を通じて運転者
に示す。
特に、初期熱消費率補正係数信号FHR1は初
期温度熱消費率補正係数計算機80により発生さ
れる。計算機80には信号T1及び定格負荷に対
する実負荷(現に運転中のシステムに加えられて
いる負荷)の百分率の事実上の瞬時値を表す信号
が入力する。ここでは同信号は%LOADの記号
で表されている。定格負荷百分率信号は容易に計
算され、技術において周知である。初期温度熱消
費率補正係数FHR1はT1及び%LOAD信号の
函数である。初期温度函数はT1の、設計値温度
値T1DESからの偏差との関係として与えられ、
設計熱消費率値の百分率の変化として求められる
ものである。
第4図は、例示的なシステムについての初期温
度補正係数値をグラフとして示したものである。
FHR1は低い左側の象限(第3象限)を通り、
上の右側の象限(第1象限)へ拡がる直線によつ
て表される。さきに説明したように、初期温度函
数の勾配は定格負荷の百分率値により影響され
る。初期温度補正係数のグラフは、第5図の再加
熱温度補正係数のグラフ、第6図の初期圧力補正
係数グラフ及び第7図の排気圧力補正係数グラフ
のように、蒸気タービンの一定のグループに関し
て理論値に計算されたデータに基くものであり、
また、実際のタービンを試験することにより確証
されたものである。周知の通り、第4,5,6及
び第7図に示されたグラフは、普通はタービン発
電機システムが同システムを使用する会社又は所
有者に売却されたときに、タービン発電機製造業
者により提供されるものである。ここに示された
グラフは一般に第2図に図示されたシステムにつ
いてのみ、関係するものである。
よく認められている通り、HPタービン48は
これに関係した設計温度T1DESを有し、この
温度において設計された熱消費率値が得られるべ
きものである。T1がT1DESよりずれると、
熱消費率は第4図に示すように変化する。
第3図の再加熱温度熱消費率補正係数計算機8
2は、これに対応する信号FHR2(T4及び%
LOADの函数である)を決定する手段を有して
いる。IPタービン54は、特定の設定温度、す
なわちT4DESで運転せらるべきである。従つ
て、係数FHR2は、第5図の小さい勾配の直線
群によりグラフとして表示されたように、熱消費
率の百分率変化として求められる。
初期圧力熱消費率補正係数FHR3計算機84
には、第3図に示すように、圧力P1及び%
LOAD信号が供給される。FHR3信号はP1、%
LOAD及びHPタービンの圧力設計値、P1DES
の函数である。FHR3補正係数はグラフとして第
6図に示されている。基本的にはHPタービン4
8は設計圧力P1DESで運転するように設計さ
れており、設計圧力からの偏差は熱消費率に影響
を与える。
第3図に明らかに示されているように、FHR1
信号、FHR2信号及びFHR3信号は経済的損失計
算機78へ供給される。これらの信号は全て熱消
費率の設計値よりの百分率変化量として与えら
れ、一定の運転パラメータの設計値よりの偏差に
関連するものである。
一般に、蒸気タービンシステムの全体としての
運転状態は、システム内の最終のタービンの出口
に存する背圧又は排気の圧力により影響される。
従つて、LPタービン60は、排気圧力P6を決
定するために、管路66上に配置されたセンサー
を有している。調整された流量信号AFが調整さ
れた流量計算機88から送られてくるように、P
6は排気圧熱消費率補正係数FHR4へ供給する。
AF信号は、普通に知られているように色々な方
法で計算することができる。
調整された流量AFを計算する一つの方法はT
1,V1(蒸気進入制御弁38の位置)、P1,
P1DES、蒸気流量設計値FL1、及びT1DES
に基くものである。調整された流量信号AFを得
るアルゴリズムは次の通りである。
AF=FL*〔(T1+460)/(T1DES+460)〕1/2*P1/P1
DES FL1はld/hr、T1,T1DESは〓、AFは
lb/hrで夫々表示される。AF信号及び排気圧力
信号P6は計算機86に入力する。
第7図は係数FHR4を定める例示的な函数を
グラフとして示したものである。係数FHR4は
排気ガス圧設計値からのズレとの間の関係として
与えられ、タービン発電機システムの熱消費率設
計値の百分率変化として求められる。第7図に示
すように、排気ガス圧の勾配は調整された流量
AFの設計値に対する比に影響される。信号FHR
4は経済的損失計算機78へ供給される。
周知の通り、蒸気タービン発電機システムは定
格負荷百分率に特有の熱消費率設計値を有してい
る。タービン発電機システムの熱消費率設計値
は、部分的に、設計温度T1DES及び設計圧力
P1DESの蒸気を供給されているタービンに依
存している。従つて、P1及びT1が設計値から
ズレると、タービンシステムの熱消費率設計値は
変化する。熱消費率設計値計算機90は、タービ
ン及び発電機を含むシステムについて、熱消費率
設計値の事実上の瞬時値を定める手段を有してい
る。熱消費率設計値信号H3は計算機90により
発生される。制御弁信号V1、信号T1及び信号
P1は計算機90に供給される。H3信号はター
ビンシステムを通過する流量の補正後の百分率
(PCF2)に関し、PCF2をデータベース(ター
ビン発電機ユニツトの就役時の初期テストのと
き、またはその後にタービン製造業者によつて開
発されたものである)と比較することによつて熱
消費率設計値信号H3が得られる。PCF2は既に
周知の方法により計算され、その1つは次の方程
式から得られる。
PCF2=f(V1)*〔P1/VOL(P1、T1) /(P1DES/VCL(P1DES、T1DES))〕1/2 ここで、fV1は制御弁を流れる蒸気流量百分
率、VP1,T1は圧力及び温度P1,T1にお
ける蒸気の比容積、またVOL P1DES,T1
DESは圧力設計値及び温度設計値における蒸気
の比容積である。制御弁を通過する蒸気流量百分
率をV1の函数として如何に定めるかは周知のこ
とである。
計算機78にはFHR1信号、FHR2信号、
FHR3、FHR4信号、電気出力信号W1及びH3信
号が入力する。計算機78は内部にシステム運転
時の単位熱量当りのコスト係数CFを格納してい
る。換言すれば、ボイラー14はドル/106BTU
のような単位熱量当りに一定コストにおいて、熱
量又は熱エネルギーを出力する。一般に計算機7
8は数箇の入力を数箇の変換係数と共に掛け合
せ、これにより単位時間当りのコストで表示する
ことができる経済的損失係数を求める手段を有し
ている。主蒸気温度損失信号LOSS1はW1,
FHR1,H3及び単位熱量当りコスト係数CFを
第1常数と掛け合せることによつて求められる。
ここで議論の対象となつている蒸気タービンシス
テム(HPタービン48、IPタービン54及びLP
タービン60を含む)については、主蒸気温度損
失信号LOSS1は再加熱蒸気温度損失信号LOSS
2に加算されて、全温度損失信号LOSS5が得ら
れる。よく認められている通り、蒸気タービンシ
ステムが1箇の電磁発電機に機械的に結合された
単一のタービンのみを有するときは、主蒸気損失
信号LOSS1が単一タービンシステムの運転者に
対して直接的に表示されるであろう。
主蒸気温度損失信号LOSS1を定めるアルゴリ
ズムの1つは次の通りである。
LOSS1=(FHR1(T1、%LOAD)/100)* H3*10-3*W1*106*24*CF*10-6 上掲の方程式においては、主蒸気温度損失信号
LOSS1はドル/日で表示することができる。
再加熱蒸気温度損失信号LOSS2は温度及び圧
力の設計値と異つた温度及び圧力で運転中のIP
タービン54の経済的損失を表すものである。再
加熱蒸気温度損失信号を定めるアルゴリズムは次
の通りである。
LOSS2=(FHR2(T4、%LOAD)/100)*H3*10-3
*W1*106*24*CF*10-6 一定の圧力において運転中の蒸気タービンシス
テム30の経済的損失は、次式により導かれる主
蒸気圧力損失信号LOSS3によつて与えられる。
LOSS3=(FHR3(P1、%LOAD))*H3*10-3*W1
*106*24*CF*10-6 排気圧力損失信号LOSS4は排気圧力P6にお
いて運転中の蒸気タービンシステムの経済的損失
に関するものである。排気圧力損失信号LOSS4
を決定する方程式の一つは次の通りである。
LOSS4=(FHR4(P6、AF)/100)*H3*10-3*W1*10
-6*24*CF*10-6 さきに述べた通り、全温度経済的損失LOSS5
はLOSS1及びLOSS2の和である。全温度損失
LOSS5、主蒸気圧力損失LOSS3及び排気圧力
損失LOSS4は運転者用表示装置76へ入力す
る。このように、運転者18は、ドル/日の形
で、制御可能な温度及び圧力で運転中の蒸気ター
ビンの経済的結果を提供される。排気圧力損失は
LPタービン60の下流の構成要素が背圧を上昇
させており、このため、全般的に蒸気タービンシ
ステムを通過する蒸気の膨張に影響を与えている
ことを示すものである。制御弁の位置V1及びボ
イラー14への入力を変えることにより、運転者
18はタービンシステム30への蒸気供給の温度
及び圧力の影響を与え、システムの熱的運転状態
及び経済的状態を向上させる。運転者用表示装置
76は電力出力信号W1及び制御弁位置信号V1
をも夫々MW(MEGA−WATT)及び%で示す。
第8図は運転者用熱的運転状態監視装置を示
す。運転者用表示装置はCRTでも、又はその他
人間が読み得る機構であつてもよい。運転者用表
示装置の構成要素は既に説明されている。既に認
められているように、運転者用表示装置へ供給さ
れるデータは、データ貯蔵サブシステム28によ
り、適当な手段の上に記録される。また、周知の
ように、運転者用熱的状態監視装置は直接に蒸気
タービンシステム30を制御する電子制御システ
ムに結合させることができる。この見地から、制
御システムは経済的損失値を許容し得る範囲に保
つことができよう。もし、蒸気タービンシステム
30が、これら予め定められた範囲内で運転して
いるのであれば、電子制御システムは種々の制御
可能なパラメータを変え、タービンシステム30
を許容し得る運転範囲内に至らしめるであろう。
第8図において測定された温度、圧力及びこれら
に対応する設計値からの偏差は、蒸気タービンシ
ステム30内の選ばれた範囲に単に強調するだけ
のものである。表示装置はP2,P3,P5及び
これらに関連する設計値よりの偏差をも表示す
る。
第1図内に示されているデータ処理サブシステ
ム24もまた、管理技術者用熱的運転状態監視装
置を有する。一般的に、管理技術者用熱的運転状
態監視装置はHP及びIPタービンの実際の効率、
これらのタービンについての熱消費率設計値から
の偏差、及び供給温度瞬時値及び再加熱温度瞬時
値、供給圧力瞬時値、及び排気圧力瞬時値におい
て運転中の蒸気タービンに関する圧力損失を計算
する。管理技術者に対する広範囲にわたる技術的
訓練、教育及びタービン発電機システムに関する
経験のために、彼又は彼女は、この情報を提供さ
せれば、保守の手順又は蒸気タービンシステム3
0、ボイラー14、コンデンサー68及び蒸気タ
ービン発電所内の他の関連構成要素の全体的な運
転の実質的な変化について助言することができ
る。普通、管理技術者は、タービンシステム運転
についての交替運転者の監視に較べれば相当に長
い期間(例えば1週間)に亘つてタービンシステ
ムの運転状態を点検することができる。相当に長
い期間が長期的傾向に解析に使用される。
第9図は、データ処理サブシステム中に含まれ
る、管理技術者用熱的運転状態監視装置の一部の
機能の特色を示すフローチヤートである。第一
に、第9図はHPタービン及びIPタービンに入
り、またこれらを去る蒸気のエンタルピー計算
し、これらエンタルピーの値をHP及びIPタービ
ンの効率に換算し、更に熱消費率設計値からの偏
差をHP及びIPについて計算する手段を取り扱つ
ている。入力エンタルピー計算機110には、制
御弁38の入口の温度T1及び圧力P1が入力す
る。計算機110はモリアー線図(MOLLIER
DIAGRAM)により特徴附けられるベータベース
(DATA BASE)を含むことがある。従つて、
蒸気の入力エンタルピーJliが計算され、その信
号は「実際のHP効率計算機」112へ供給され
る。出力エンタルピー計算機114はT3及びP
3を供給され、蒸気の出力エンタルピーJleを定
め、その後、信号Jleを計算機112へ向けて出
力する。信号Jli及びJleは、温度及び圧力を感知
しながら、事実上瞬時値として計算される。従つ
て計算機112はHPタービン運転状態を代表す
る効率信号を、連続的に、また最新の状態に一致
させながら出力する。
等エントロピー的出力エンタルピー計算機
(ISENTROPIC OUTPUT ENTHALPY CALCULATOR)116
は、T1,T1及びP3を受理する。エンタルピ
ーの等エントロピー的降下量
(ISENTROPIC ENTHALPY DROP)J 1ethは温度及び圧
力の読みに基づくもので、蒸気タービン及び制御
弁内の断熱的及び可逆的過定を仮定している。こ
の計算は周知のものであり、モリアー線図により
特徴づけられるデータベースから求めることがで
きる。
計算機112は実際のエンタルピー降下量
(J1i−J1e)及びエンタルピーの等エントロピー
的降下量(J1i−J1eth)の比を求め、E3信号を
発生する。実際のHPの効率信号E3は管理技術
者用表示装置116(第1図に示す管理技術者用
インターフエイスサブシステム27の一部をな
す)へ供給される。
IPタービン54の効率もまた管理技術者に係
り合いをもつている。従つて、計算機118は
IPタービン54の入口側において感知された信
号T4及び信号P4を受理し、同タービンの入力
エンタルピーJ2iを決定する。計算機120は
信号T5及び信号P5(IPタービン54から排
出される蒸気の状態を表わす信号)を受理し、出
力エンタルピー信号J2eを決定する。計算機1
22は信号T4、信号P4及び信号P5を受理
し、IPタービン54について等エントルピー的
出力エンタルピーJ2ethを決定する。これら三
つのエンタルピー信号は「実際のIP効率計算機」
124へ入力する。計算機124は等エントロピ
ー的なエンタルピー信号J2ethを入力エンタル
ピー信号J2iから差引くのみならず、出力エン
タルピー信号J2eを入力エンタルピー信号J2
iから差引く。IPタービン54についての実際
のエンタルピー降下量及びエンタルピーの等エン
トロピー的降下量の比は実際のIP効率信号E4
をもたらす。E4は究極的には管理技術者用表示
装置116へ供給される。
設計効率計算機126には信号T1、信号P1
及び制御弁位置信号V1が入力し、蒸気タービン
の設計効率瞬時値を決定する。設計効率信号E1
は蒸気タービンについての上述の諸入力及び設計
圧力及び温度値に基いて計算される。特に、計算
機126はタービン発電機製造業者により公式化
され、又はタービン発電機ユニツトの初期就役時
の期間に確立されたデータベースを内蔵してい
る。信号E1はタービンシステムを通過する蒸気
流量の補正後の百分率、PCF2に依存する。
PCF2を決定する方法の一つは、設計熱消費率
計算機90に関連して既に論じたアルゴリズムに
より開示されており、入力としてV1,P1及び
T1を使用する。
信号E1は、実際のHP効率信号E3と同様
に、「HPの熱消費率の設計値よりの偏差量計算
機」(HP DEVIATION IN HEAT RATE FROM
DESIGN CALCULATOR)130へ入力する。計算機1
3は熱消費率の計算値よりの偏差量H1を、HP
効率設計値の瞬時値E1を実際の効率E3より差
引き、その結果を設計効率瞬時値E1及び換算係
数で除することによつて得る手段を準備してい
る。
HPの熱消費率の偏差信号(HP DEVIATION IN
HEAT RATE SIGNAL)H1を求めるアルゴリズ
ムは次の通りである。
H1=−(100*((E3−E1)/E1)/6.7 H1信号は管理技術者用表示装置116へ入力
する。除数6.7は特有のタービン設計に依存し、
従つて、この値は例示的なものに過ぎない。
IPタービン132の設計効率(効率設計値)
は、タービン製造業者より設備に依存する常数E
2として提供される。IPタービン効率の設計値
は、これを通過する蒸気を妨げるような弁又はそ
の他の器具がないために、本来は一定である。こ
の技術における通常の専門家は、IPタービン効
率の設計値は、蒸気流の事実上の全範囲に亘つて
一定であることを認めている。効率設計値信号E
2は「IPの熱消費率の設計値よりの偏差量計算
機」(IP DEVIATION IN HEAT RATE FROM DESIGN
CALCULATOR)134へ入力する。実際のIP効率
信号E4もまた計算機134へ供給される。計算
機134は信号E2を信号E4から差引き、その
結果E2で除し、変換係数を生じ、「IPの熱消費
量の設計値よりの偏差量信号」(IP DEVIATION IN
HEAT RATE FROM DESIGN SIGNAL)H2を発生
する。H2に関するアルゴリズムの一つは次の通
りである。
H2=−(100*((E4−E2)/E2)/10) 信号はH2は、信号E2及び信号E4と同じ
く、管理技術者用表示装置116へ供給される。
係数10は例示的のものに過ぎず、特有のタービ
ンシステムに関連するものである。第9図に示す
通り、「HPの設計値よりの偏差量信号」H1及
び「IPの設計値よりの偏差量信号」H2は、第
10図内に機能的に示された他の構成要素へ伝達
される。
第10図は、管理技術者用熱的運転状態監視装
置の残余の部分を説明するフローチヤートであ
る。基本的に、第10図は、制御可能な温度及び
圧力(設計値から変ることがある)で運転中の蒸
気タービンシステムに関する電力損失に関するも
のである。初期温度キロワツト負荷補正係数(F
LOAD 1計算機140にはT1及び定格負
荷百分率信号%LOADが供給される。係数F
LOAD1を決定する函数は、設計温度T1DES
からの温度T1の偏差に基づく表現であり、ター
ビンシステムの熱消費率設計値の百分率変化とし
て求められるものである。この初期温度電力表現
(INITIAL TEMPERATURE POWER EXPRESION)は%
LOAD信号により影響される。一つのF
LOAD1函数は第4図内に、左上の象限(第2象
限)から右下の象限(第4象限)へ延びる直線群
によりグラフとして図示されている。第3図の計
算機80に関連して記述した、初期温度熱消費率
補正係数の函数FHR1と同じように、函数は、
実際のタービンシステムにおいて現地実験により
確められた、理論的計算に基づくものである。
信号F LOAD1は主蒸気温度電力損失
〔W6〕計算機142へ入力する。計算機142に
は電力出力信号W1が供給され、W6を計雑算す
る一方法は次の通りである。
W6=(FLOAD1(T1、%LOAD)/100)*W1 信号W6は直接に管理技術者用表示装置116
bへ入力し、又は第10図に示すように加算器1
44へ入力する。
再加熱温度キロワツト負荷補正〔F
LOAD2〕係数計算機146にはT4及び%
LOADが入力する。F LOAD2を決定する函数
は、再加熱温度設計値T4DESからの温度T4
の偏差に基いた表示式であり、タービンシステム
の熱消費量設計値の百分率変化として求められる
ものである。F LOAD2函数はグラフとして第
5図に図示され、FHR2、F LOAD2及び
FHR1と本質的に同様に発生される。
F LOAD2信号は、再加熱蒸気温度電力損失
〔W7〕計算機148、信号W1と同様に、供給さ
れる。次に、一例として示すアルゴリズムのよう
に、計算機148はF LOAD2係数を補正係数
で除し、信号W1を乗ずる。
W7=(F LOAD2(T4、%LOAD)/100)*
W1 信号W7は加算器144に供給され、ここで同
信号は信号W6に加算され、全温度電力損失信号
W9が得られる。信号W9は究極的に管理技術者
用表示装置116bに提供される。
初期圧力キロワツト負荷補正係数〔F
LOAD3〕計算機150はP1及び%LOADを受
理する。信号F LOAD3を定める函数はP1
DESからの信号P1の偏差に基いた表示式で
あり、蒸気タービンシステムの熱消費率設計値の
百分率変化として求められるものである。初期圧
力熱消費率補正係数FHR3と同様に、F
LOAD3係数は定格負荷百分率信号により影響さ
れる。キロワツト負荷の変化に関連する初期圧力
補正係数の一例が第6図にグラフとして図示され
ている。F LOAD1係数、F LOAD2係数及
びF LOAD3係数の函数は、前述の、これらの
対応する熱消費率補正係数と同じように確立され
ることが理解されるはずである。
F LOAD3信号は、信号W1と同じく、主
蒸気圧電力損失W8計算機152に入力する。計
算機152は、次式に示すようにF LOAD3
信号を変換係数により除し、信号W1を乗ずるこ
とにより、信号8を定める手段を提供する。
W8=−(F LOAD3(P1、%LOAD)/100)*
W1 信号W8は表示装置116bへ入力する。
不正排気圧力信号(POOR EXHAUST PRESSURE
POWER LOSS SIGNAL)W3は、管理技術者に対
し、LPタービン60下流のシステム内の構成要
素に起因する、不当に高いタービン排気圧力に起
因する電力損失を指示する。信号W3は排気圧力
電力損失計算機154(信号W1及び排気圧力熱
消費率補正係数信号FHR4を受理する)により
発生される。排気圧力熱消費率補正係数信号
FHR4は適当な計算機156により発生される。
計算機156及び調整された流量〔AF〕計算機
158は、本質的に第3図の計算機86及び計算
機88と相似である。管理技術者用熱的運転状態
監視装置は運転者用熱的運転状態監視装置から独
立したものであつてもよく、又は運転者用監視装
置に結合されてもよいことには特に注目すべきで
ある。両監視装置を結合する場合においても、計
算機158及び156を二重に設ける必要はない
であろう。W3を得るアルゴリズムの一つは次の
通りである。
W3=〔FHR4(P6、AF)/(100+FHR(R6,AF))〕*
W1 第10図に図示するように、「HP及びIPター
ビン効率電力損失計算機」(HP AND
IPTURBIN EFFICIENCY POWER LOSS
CALCULATOR)160には「HPの熱消費率
の設計値よりの偏差量を表わす信号」(HP
DEVIATION IN HEAT RATEFROM DESIGN SIGNAL
H1及び「IPの熱消費率の設計値よりの偏差量
を示す」(IP DEVIATION INHEAT RATE FROM
DESIGN SINGNAL)H2が入力する。「HP及びIPタ
ービン効率電力損失信号」W2は、信号H1に換
算係数を乗じ、その結果にH2に加算し、その結
果に信号W1及び他の換算係数を乗ずることによ
り計算される。「HP及びIP効率電力損失信号」
W2を導出する一つの方程式は次の通りである。
W2=((1.7*H1)+H2)*(W1/100) 信号W2は表示装置116bへ供給される。上
記方程式内の換算係数1.7は、特有のタービンシ
ステムに関連するものである。この係数は、HP
の熱消費率の設計値よりの偏差は、IPの熱消費
率の設計値よりの偏差よりも、電力損失に対しよ
り大きく寄与することを示すものである。この効
果は、HPタービン内のエンタルピーが減少する
と、H1に影響が現れるように、再加熱器内で蒸
気に加えることができるエンタルピーが減少する
ためである。従つて、IPタービンから抽出する
ことができるエネルギーは減少する。
設計温度及び圧力のデータベース162は圧力
及び温度の設計値を管理技術者用表示装置116
bへ供給する。管理技術者用表示装置116bへ
は又、圧力及び温度の全測定値P1,P2,P
3,P4,P5,P6及びT1,T2,T4及び
T5が供給される。これらの測定値信号の源は第
2図に明瞭に示されている。
第11図は管理技術者用表示装置の全体図を示
すもので、同装置は制御弁の位置V1、設計効率
値E1及びE2、実際の効率E3及びE4、熱消
費率の設計値よりの偏差量H1及びH2のほか、
各種電力損失信号W9,W8,W2及びW3、及
び測定された負荷又は電気出力信号W1とこれら
の量の関係を表示する。
この分野の通常の専門家は、タービン発電機シ
ステムは推奨された設計パラメータを越えて運転
することができること、すなわち、T1及びP1
はT1DES及びP1DESよりも高くすることが
できることを認織している。この点を更に進めれ
ば、システムはより高い効率で運転することがで
き、このときは負の経済的損失(運転者用監視装
置にみられるように)、また負の電力損失(管理
技術者用監視装置にみられるように)が得られる
ことになる。ここで議論し又は主張された監視装
置はこのような状態をもカバーするように意図さ
れている。
運転者用熱的運転状態監視装置及び管理技術者
用熱的運転状態監視装置を結合して、一つの全般
的熱的運転状態監視装置を構成することもできる
ことを認識すべきである。この分野の通常の専門
家は、このような結合は、実現可能であることを
認識するであろう。ここに添付される特許請求の
範囲はそのような全般的熱的運転状態監視装置を
カバーするように意図されている。
本発明の実施例に関する議論を通じて、蒸気タ
ービンシステム30はHPタービン48、IPター
ビン54及びLPタービン60を含んでいる。こ
の分野の通常の専門家は、他の蒸気タービンシス
テムも、ここに開示された熱的運転状態監視装置
を使用することができることを認識するであろ
う。事実、単一の蒸気タービンも電磁式発電機を
駆動することができ、熱的運転状態監視装置は単
一の蒸気タービンと結合して運転することも可能
である。解り易くするために、これまでの議論は
3タービンシステムに焦点を合せてきたに過ぎな
い。しかしながら、ここに添付した特許請求項の
あるものは単一タービンシステムに関連してい
る。何れのシステムにおいては、各種の信号を駆
動するために、小文字は単一タービンシステムの
信号を、また、大文字は複数タービンシステムの
信号を、夫々明示している。例えば、単一タービ
ンシステムにおいては、第1温度は「t1」と明
示され、第1効率設計値の事実上の瞬時値
(FIRST SUBSTANTIA-LLY INSTANTANEOUS DESIGN
EFFICIENCY)は「e1」と明示される。対照的に、
複数タービンシステムにおいてこれらに対応する
信号は夫々「T1」及び「E1」により明示され
る。この命令法は明確を期するためのものであ
り、如何なる意味においても制限的なものではな
い。
他の視点からみると、蒸気タービンシステム
は、1箇の中圧タービン及び1箇の低圧タービン
及び究極的には発電機に、2又はそれ以上の高圧
蒸気タービンを含むことがある。この分野の通常
の専門家は、適当な手段を追加することにより、
本発明を利用して、この附加的なタービンの運転
を熱的運転状態監視装置の中へ包含することがで
きるであろう。添附された特許請求の範囲はこの
ような蒸気タービンシステムをもカバーするよう
に意図されている。
ここで、P、T信号を得るために数箇のセンサ
ーが議論されているが、これらセンサーについて
は、熱的運転状態監視装置への入力の完壁を保証
するために、検査調整の手段(CONDITIONING MEAN
又はフエイルセイフ(FAIL-SAFE)の手段を使用す
ることができることを認識すべきである。これら
検査調整の手段は、P,Tの素データを正すため
に、毎年のように、定期的に調整することができ
るであろう。
この分野の通常の専門家は、ここに開示された
熱的運転状態監視装置として多くの型の電気的装
置(ELECTRICAL DEVICE)が利用され得ることを認
識するであろう。一実施例においては一組のフオ
ートランサブルーチンを組み込まれたHEWLETT
PACKARDHP1000型ミニコンピユータが使用され
た。第2の実施例においてはINTEL CORPORATION
のINTEL8086型ミニコンピユータがフオートランサ
ブルーチンと共に使用された。しかしながら、稼
動中の数箇の実施例がデイジタル型電子装置を使
用しているけれども、完全にアナログ的な熱的運
転状態監視装置が、ここに開示されたように、こ
の分野の通常の専門家により開発され得ることを
理解すべきである。
ここに添附された特許請求の範囲は、この分野
の通常の個々の専門家にとつて明白な全ての変形
を含むように意図されている。特許請求の範囲内
に述べられている各種の常数、比例的特性、数及
び変換係数は制限的なものであるように意図され
たものではない。
以上説明した通り、本発明の蒸気タービン発電
機用熱的運転状態監視装置によると、現在の運転
状態を監視し、その結果に基づいて運転者用表示
装置に経済的損失を金銭的単位で表示するととも
に管理技術者用表示装置に電力損失を電力単位で
表示するようにしたので、運転者は直ちに運転状
態の補正を行つて経済性が低下するのを抑制し、
また、管理技術者は保守、部品の交換等の長期補
正を行つて装置の運転性の低下を防ぐ効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例に係る蒸気タービ
ン発電機システムの簡単化されたブロツク線図で
ある。第2図は、本発明に使用される監視点を示
す蒸気タービン発電機の簡単化された図面であ
る。第3図は、第1図のデータ処理サブシステム
の一部としての、運転者用熱的運転状態監視装置
の機能的局面を説明するフローチヤートである。
第4図は、初期温度補正係数グラフの例示であ
る。第5図は、再加熱温度補正係数グラフの例示
である。第6図は、初期圧力補正係数グラフの代
表例である。第7図は、排気圧力補正係数グラフ
の代表例である。第8図は、運転者用熱的運転状
態監視装置用の運転者用表示装置を示すものであ
る。第9図は、第1図のデータ処理サブシステム
の一部としての、管理技術者用熱的運転監視装置
の機能的局面を説明する部分的フローチヤートで
ある。第10図は、第9図に示すフローチヤート
を補完するもので、更に、管理技術者用監視装置
の機能的局面を説明するものである。第11図
は、管理技術者用表示装置を示すものである。 符号表、10……蒸気タービン発電機システ
ム、12……蒸気タービン発電機、14……ボイ
ラー、16……運転者入力、18……運転者、2
0……電力出力、22……線路、24……データ
処理サブシステム、26……運転者用入力インタ
ーフエイス、27……管理技術者用インターフエ
イスサブシステム、28……データ貯蔵サブシス
テム、29……管理技術者、30……蒸気タービ
ン、32……機械的接続、34……発電機、36
……主制御弁アクチユエータ、38……制御弁、
40……直線、42……蒸気発生機、44……管
路、46……主蒸気管路、48……高圧タービン
(HP)、50……冷再加熱管路、52……再加熱
機、54……中圧タービン(IP)、56……高温
再加熱管路、58……排気管路、60……低圧タ
ービン(LP)、62,64……結合手段、68…
…コンデンサー、72……モニター、74……
T、Pの設計値よりの偏差量を求める計算機、7
6……運転者用表示装置、78……経済損失計算
機、80……初期温度熱消費率補正係数計算機、
82……再加熱温度熱消費率補正係数計算機、8
4……初期圧力熱消費率補正係数計算機、86…
…排気圧力熱消費率補正係数計算機、88……調
整後流量計算機、90……熱消費率設計値計算
機、110……入力エンタルピー計算機、112
……実際のHP効率計算機、114……出力エン
タルピー計算機、116……等エントロピー出力
エンタルピー計算機、116a,b……管理技術
者用表示装置、118,120,122……計算
機、124……実際のIP効率計算機、126…
…効率設計値計算機、130……HP熱消費率の
偏差量計算機、132……IPタービンの設計効
率常数、134……IPの熱消費率の設計値より
の偏差量補正係数計算機、140……初期温度キ
ロワツト負荷補正係数計算機、142……主蒸気
温度電力損失計算機、144……加算機、146
……再加熱温度キロワツト負荷補正係数計算機、
148……再加熱蒸気温度電力損失計算機、15
0……初期圧力キロワツト負荷補正係数計算機、
152……主蒸気圧力電力損失計算機、154…
…排気圧力電力損失計算機、156……排気圧力
熱消費率補正係数計算機、158……調整後流量
計算機、160……HP、IP効率電力損失計算
機、162……T、P設計値のデータベース。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蒸気発生機、蒸気タービン、発電機、および
    運転者用表示装置および管理技術者用表示装置に
    異なつたデータ出力を提供する監視表示システム
    を有した電力プラントにおいて、 (i) 蒸気温度、蒸気圧力、入口弁の位置、および
    発電機出力を検知する検知手段、 (ii) 運転者用表示装置に接続された運転者用熱性
    能監視手段、 (iii) 管理技術者用表示装置に接続された管理技術
    者用熱性能監視手段、 を含み、 前記運転者用熱性能監視手段は、 (a) 温度および圧力の現在の測定動作状態と、温
    度および圧力の設定動作状態の差を判定し、そ
    の出力を運転者用表示装置に接続した設定値か
    らの偏差を計算する偏差計算機、 (b) 蒸気タービンの熱消費率、蒸気タービンの排
    気、システムの設定熱消費率、および電気出力
    に関係する入力に基づいた単位時間当りの金銭
    的損失を判定し、その出力を運転者用表示装置
    に接続し、それによつて運転者用表示装置に、
    弁位置、単位時間当りの金銭的損失、発電機の
    測定出力あるいは負荷、測定圧力および温度、
    および設定温度および圧力からの測定温度およ
    び圧力の偏差を表示させる経済損失計算機、 を含み、 前記管理技術者用熱性能監視手段は、 (a) エンタルピに基づいて現実のタービン効率を
    判定するタービン効率計算機、 (b) 測定動作状態に基づく理想のタービン効率を
    判定する設定効率計算機、 (c) 現実のタービン効率を理想のタービン効率と
    比較する熱消費率偏差計算機、 (d) 設定温度および発電機負荷に関係する入力と
    ともに、前記管理技術者用表示装置に全て接続
    される、主蒸気温度電力損失計算機、主蒸気圧
    力電力損失計算機、タービン効率電力損失計算
    機、および排気圧力電力損失計算機を含むこと
    により、前記管理技術者用表示装置に、弁位
    置、設定効率、現実の効率、熱消費率計算偏差
    値、電力損失計算値、測定負荷、および温度/
    圧力設定値を表示させる手段 を含むことを特徴とする蒸気タービン発電機用熱
    的運転状態監視装置。 2 運転者用表示装置は、主として電力プラント
    の運転において直ちに補正するのに役立つ情報を
    含み、管理技術者用表示装置は、主として電力プ
    ラントの長期運転に役立つ情報を含む特許請求の
    範囲第1項記載の蒸気タービン発電機用熱的運転
    状態監視装置。 3 少なくとも1つの高圧タービンと、少なくと
    も1つの再加熱圧力タービンが設けられ、 更に、再加熱タービンの入力温度および圧力を
    検知する検知手段、および再加熱タービンの出力
    温度および圧力を検知する検知手段、 パーセント負荷あるいは再加熱蒸気温度損失に
    おける設定温度からの偏差に基づく熱消費率のパ
    ーセント変化を判定する再加熱温度熱消費率補正
    係数計算機、主蒸気温度損失を計算する初期温度
    熱消費率補正係数計算機、前記経済損失計算機に
    おいて主蒸気温度損失と再加熱蒸気温度損失を組
    み合わせて運転者用表示装置に提供される全温度
    損失信号を決定する手段、 を含む特許請求の範囲第1項記載の蒸気タービン
    発電機用熱的運転状態監視装置。 4 少なくとも1つの高圧タービンと、少なくと
    も1つの再加熱あるいは中間圧力タービンが設け
    られ、 更に、再加熱あるいは中間タービン入力温度と
    入力圧力を検知する手段および再加熱あるいは中
    間タービン出力温度と出力圧力を検知する手段、 エンタルピ計算に基づく現実の再加熱あるいは
    中間タービン効率を計算する手段、 前記再加熱あるいは中間タービンの設定効率定
    数を供給し、前記現実の効率と設定定数を他の設
    定値からの熱消費率偏差値計算機へ入力して再加
    熱タービンの設定値からのパーセント偏差を決定
    する手段、 高圧タービンの熱消費率からのパーセント偏差
    と再加熱タービンの熱消費率からのパーセント偏
    差を、プラントの合計出力を表わす信号に組み合
    わせて管理技術者用表示装置へ報告される結合さ
    れたタービン効率電力損失を決定する手段、を含
    む特許請求の範囲第1項記載の蒸気タービン発電
    機用熱的運転状態監視装置。 5 運転者用表示装置および管理技術者用表示装
    置は、データ処理サブシステムの一部である特許
    請求の範囲第1項記載の蒸気タービン発電機用熱
    的運転状態監視装置。
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