JPH0335914Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0335914Y2 JPH0335914Y2 JP1983194853U JP19485383U JPH0335914Y2 JP H0335914 Y2 JPH0335914 Y2 JP H0335914Y2 JP 1983194853 U JP1983194853 U JP 1983194853U JP 19485383 U JP19485383 U JP 19485383U JP H0335914 Y2 JPH0335914 Y2 JP H0335914Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing ring
- rotating shaft
- inner peripheral
- ring
- fixed sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 8
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 4
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Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(1) 考案の目的
本考案は、水中ポンプにおける回転軸密封装置
に関するものである。
に関するものである。
従来、水中ポンプにおける回転軸密封装置では
固定密封環の固定部が、第4図Aに見られるよう
金属製固定密封環1′の外周面1′dと、環溝内周
面3′cとの間の間隙部にOリング6′を介在さ
せ、或いは第4図Bに見られるよう、固定密封環
1′の裏側端面1′bから外周面1′dにかけてL
形ゴムパツキング6″を貼着させた構造となつて
いる。しかし第4図AのようにOリング6′を介
在させたものは、シール部が線接触であつて間隙
Gの密封効果に乏しいという欠点がある。また、
金属製のものには適用できるが、焼結品について
は成型上適用が困難である。他方、第4図Bのよ
うにL形ゴムパツキング6″を貼着させたものは、
固定密封環1′の裏面で断熱層となるため、摺滑
面に生ずる発熱の放熱性が悪く、長時間使用すれ
ば蓄熱されて摺滑面に焼付を生ずるという危険を
孕んでいる。そして第4図AおよびBのものはい
ずれも、回転軸4′の外周より流入した水が直接
固定密封環1′と回転密封環2′との摺接面に接触
するのであるから、水中ポンプを汚水中で使用し
た場合、泥土等によつて回転密封環2′の表側端
面2′aは磨損が激しく、また、ベローズ8′の腔
内間隙gの圧力が高まつて外径方向に膨出させる
ため、スラスト方向への押圧力が減少して封水機
能が弱められると共にベローズ8′の劣化を早め
ることにもなる。更にまた、ベローズ8′の腔内
間隙gへの泥土の侵入を阻止するため、シールボ
ツクス内壁の外側にオイルシールSを装着すれ
ば、ポンプの軸長が長くなると共にコストアツプ
にもなる。
固定密封環の固定部が、第4図Aに見られるよう
金属製固定密封環1′の外周面1′dと、環溝内周
面3′cとの間の間隙部にOリング6′を介在さ
せ、或いは第4図Bに見られるよう、固定密封環
1′の裏側端面1′bから外周面1′dにかけてL
形ゴムパツキング6″を貼着させた構造となつて
いる。しかし第4図AのようにOリング6′を介
在させたものは、シール部が線接触であつて間隙
Gの密封効果に乏しいという欠点がある。また、
金属製のものには適用できるが、焼結品について
は成型上適用が困難である。他方、第4図Bのよ
うにL形ゴムパツキング6″を貼着させたものは、
固定密封環1′の裏面で断熱層となるため、摺滑
面に生ずる発熱の放熱性が悪く、長時間使用すれ
ば蓄熱されて摺滑面に焼付を生ずるという危険を
孕んでいる。そして第4図AおよびBのものはい
ずれも、回転軸4′の外周より流入した水が直接
固定密封環1′と回転密封環2′との摺接面に接触
するのであるから、水中ポンプを汚水中で使用し
た場合、泥土等によつて回転密封環2′の表側端
面2′aは磨損が激しく、また、ベローズ8′の腔
内間隙gの圧力が高まつて外径方向に膨出させる
ため、スラスト方向への押圧力が減少して封水機
能が弱められると共にベローズ8′の劣化を早め
ることにもなる。更にまた、ベローズ8′の腔内
間隙gへの泥土の侵入を阻止するため、シールボ
ツクス内壁の外側にオイルシールSを装着すれ
ば、ポンプの軸長が長くなると共にコストアツプ
にもなる。
本考案はこのような従来の欠点を払拭して、シ
ール効果が万全で放熱性に優れ、かつ、耐久性に
富み、しかもポンプ軸長を増大させることなく低
コストに製造し得る回転密封装置の提供を目的と
する。
ール効果が万全で放熱性に優れ、かつ、耐久性に
富み、しかもポンプ軸長を増大させることなく低
コストに製造し得る回転密封装置の提供を目的と
する。
(2) 考案の構成
本考案に係る水中ポンプにおける回転軸密封装
置では、表側端面を回転密封環と対接する摺滑
面、となし裏側端面を非摺滑面とする固定密封環
を、回転軸の外周に遊合するようシールボツクス
内壁に凹設せられた環溝内に収容して非摺滑面を
溝底面に当接させると共に、固定密封環の外周面
と環溝内周面との間の空隙部には緩衝パツキング
を介在させ、かつ、固定密封環の内周面に焼付さ
れて回転密封環の方向へ向けてその内周面空隙部
を利用するよう伸延せられた合成ゴム製リツプの
内周縁が、回転軸と摺接して外液流入阻止面とな
るよう構成せられている。
置では、表側端面を回転密封環と対接する摺滑
面、となし裏側端面を非摺滑面とする固定密封環
を、回転軸の外周に遊合するようシールボツクス
内壁に凹設せられた環溝内に収容して非摺滑面を
溝底面に当接させると共に、固定密封環の外周面
と環溝内周面との間の空隙部には緩衝パツキング
を介在させ、かつ、固定密封環の内周面に焼付さ
れて回転密封環の方向へ向けてその内周面空隙部
を利用するよう伸延せられた合成ゴム製リツプの
内周縁が、回転軸と摺接して外液流入阻止面とな
るよう構成せられている。
実施態様を例示した図面について説明すると、
1は表側端面1aを回転密封環2と対接する摺滑
面となし裏側端面を非摺滑面とする固定密封環で
あつて、例えばセラミツク、カーボン、シリコン
カーバイトなど、焼結品で作られている。3は回
転軸4の外周に沿うようシールボツクス内壁5に
凹設せられた環溝であつて、裏側端面1bを溝底
面3bに当接させるようにして固定密封環1を収
容すると共に、固定密封環1の外周面1dと環溝
内周面3cとの間の空隙部に緩衝パツキング6を
圧入させる。7は固定密封環1の内周面1cに焼
付されて回転密封環2の方向へ向けてその内周面
空隙部を利用するよう伸延せられた合成ゴム製リ
ツプであつて、その内周縁7cが回転軸4と弾褥
的に摺接して外液流入阻止面を構成する。リツプ
内周縁7cの具体的形状としては、例えば第1図
および第2図のように内方から外方へ傾斜した襞
状の断面形状として弾力性を増大させ、或いは第
3図のように螺溝を刻設してラビリンス状に形成
することが望ましい。なお、8は回転密封環2を
裏面から支承するベローズ、9は押圧スプリング
である。
1は表側端面1aを回転密封環2と対接する摺滑
面となし裏側端面を非摺滑面とする固定密封環で
あつて、例えばセラミツク、カーボン、シリコン
カーバイトなど、焼結品で作られている。3は回
転軸4の外周に沿うようシールボツクス内壁5に
凹設せられた環溝であつて、裏側端面1bを溝底
面3bに当接させるようにして固定密封環1を収
容すると共に、固定密封環1の外周面1dと環溝
内周面3cとの間の空隙部に緩衝パツキング6を
圧入させる。7は固定密封環1の内周面1cに焼
付されて回転密封環2の方向へ向けてその内周面
空隙部を利用するよう伸延せられた合成ゴム製リ
ツプであつて、その内周縁7cが回転軸4と弾褥
的に摺接して外液流入阻止面を構成する。リツプ
内周縁7cの具体的形状としては、例えば第1図
および第2図のように内方から外方へ傾斜した襞
状の断面形状として弾力性を増大させ、或いは第
3図のように螺溝を刻設してラビリンス状に形成
することが望ましい。なお、8は回転密封環2を
裏面から支承するベローズ、9は押圧スプリング
である。
(3) 考案の効果
本考案装置によれば、従来のOリングを介在さ
せた構造のものとは異なり焼結品についても適用
し得る構造であるから、固定密封環1をシリコン
カーバイト製とすることにより耐磨耗性を著るし
く増大させることができる。また、L形ゴムパツ
キングを貼着させた従来の構造とは異なり固定密
封環1の裏側端面1bが環溝3の溝底面3bと直
接当接しているため、放熱性は極めて良好であ
り、長時間使用しても摺滑面に焼付を生じないと
いう利点がある。
せた構造のものとは異なり焼結品についても適用
し得る構造であるから、固定密封環1をシリコン
カーバイト製とすることにより耐磨耗性を著るし
く増大させることができる。また、L形ゴムパツ
キングを貼着させた従来の構造とは異なり固定密
封環1の裏側端面1bが環溝3の溝底面3bと直
接当接しているため、放熱性は極めて良好であ
り、長時間使用しても摺滑面に焼付を生じないと
いう利点がある。
更にまた、本考案装置では、固定密封環1の内
周面1cに焼付された合成ゴム製リツプ7の内周
縁7cが回転軸4と弾褥的に摺接して外液流入阻
止面を構成しているので、シールボツクス内壁の
外側にオイルシールを装着しなくてもベローズ8
の腔内間隙gへ泥土が入り込むことを阻止し得ら
れ、固定密封環1および回転密封環2の摺滑面に
おける封水機能を損うことなく回転密封環2およ
びベローズ8の寿命を著るしく増大させることが
できる。
周面1cに焼付された合成ゴム製リツプ7の内周
縁7cが回転軸4と弾褥的に摺接して外液流入阻
止面を構成しているので、シールボツクス内壁の
外側にオイルシールを装着しなくてもベローズ8
の腔内間隙gへ泥土が入り込むことを阻止し得ら
れ、固定密封環1および回転密封環2の摺滑面に
おける封水機能を損うことなく回転密封環2およ
びベローズ8の寿命を著るしく増大させることが
できる。
固定密封環の内周面に焼付けされたリツプを有
するとしても、第5図のように固定密封環の裏側
端面附近から外側方向へ伸延させたのではポンプ
軸長を増大させることになる。また、シールボツ
クス内壁5の外側には、通常はオイルシールSが
嵌着されるが、第5図の態様でリツプが伸延され
てあれば、オイルシールを嵌着することができな
くなる。これに対し本考案装置におけるリツプ7
は、固定密封環1の内周面1cから回転密封環2
の内周面へ向けてその空隙部を利用するよう伸延
させてあるので、ポンプ軸長を増大させることが
ない。また、シールボツクス内壁5の外側にオイ
ルシールSを嵌着する場合にも何等障碍とならな
いのである。
するとしても、第5図のように固定密封環の裏側
端面附近から外側方向へ伸延させたのではポンプ
軸長を増大させることになる。また、シールボツ
クス内壁5の外側には、通常はオイルシールSが
嵌着されるが、第5図の態様でリツプが伸延され
てあれば、オイルシールを嵌着することができな
くなる。これに対し本考案装置におけるリツプ7
は、固定密封環1の内周面1cから回転密封環2
の内周面へ向けてその空隙部を利用するよう伸延
させてあるので、ポンプ軸長を増大させることが
ない。また、シールボツクス内壁5の外側にオイ
ルシールSを嵌着する場合にも何等障碍とならな
いのである。
このように本考案においては、回転密封環内周
面の空隙部を有効に利用して、ポンプ軸長を増大
させることなしにリツプ7により密封効果を高
め、オイルシールの併設をも可能とし、かつ、組
立・分解の簡単・迅速に行える構造により、水中
ポンプにおける回転軸密封装置がローコストに提
供し得られるのである。
面の空隙部を有効に利用して、ポンプ軸長を増大
させることなしにリツプ7により密封効果を高
め、オイルシールの併設をも可能とし、かつ、組
立・分解の簡単・迅速に行える構造により、水中
ポンプにおける回転軸密封装置がローコストに提
供し得られるのである。
第1図は本考案装置の要部縦断側面図、第2図
は本考案装置における固定密封環および緩衝パツ
キングを環溝内から分離させた状態を示す要部縦
断側面図、第3図は本考案装置におけるリツプ内
周面をラビリンス状に形成した事例を示す要部縦
断側面図、第4図のAおよびBは従来の回転軸密
封装置における固定密封環の固定部構造を例示し
た要部縦断側面図、第5図は本考案とは異なるリ
ツプの伸延状態を示した要部縦断側面図である。 1……固定密封環、1a……表側端面、1b…
…裏側端面、1c……内周面、1d……外周面、
2……回転密封環、3……環溝、3b……溝底
面、3c……環溝内周面、4……回転軸、5……
シールボツクス内壁、6……緩衝パツキング、7
……合成ゴム製リツプ、7c……リツプ内周面。
は本考案装置における固定密封環および緩衝パツ
キングを環溝内から分離させた状態を示す要部縦
断側面図、第3図は本考案装置におけるリツプ内
周面をラビリンス状に形成した事例を示す要部縦
断側面図、第4図のAおよびBは従来の回転軸密
封装置における固定密封環の固定部構造を例示し
た要部縦断側面図、第5図は本考案とは異なるリ
ツプの伸延状態を示した要部縦断側面図である。 1……固定密封環、1a……表側端面、1b…
…裏側端面、1c……内周面、1d……外周面、
2……回転密封環、3……環溝、3b……溝底
面、3c……環溝内周面、4……回転軸、5……
シールボツクス内壁、6……緩衝パツキング、7
……合成ゴム製リツプ、7c……リツプ内周面。
Claims (1)
- 表側端面1aを回転密封環2と対接する摺滑面
となし裏側端面1bを非摺滑面とする固定密封環
1を、回転軸4の外周に遊合するようシールボツ
クス内壁5に凹設せられた環溝3内に収容して非
摺滑面を溝底面3bに当接させると共に、固定密
封環1の外周面1dと環溝内周面3cとの間の空
隙部には緩衝パツキング6を介在させ、かつ、固
定密封環1の内周面に焼付されて回転密封環2の
方向へ向けてその内周面空隙部を利用するよう伸
延せられた合成ゴム製リツプ7の内周縁7cが、
回転軸4と摺接して外液流入阻止面となるよう構
成せられた水中ポンプにおける回転軸密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19485383U JPS60102495U (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 水中ポンプにおける回転軸密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19485383U JPS60102495U (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 水中ポンプにおける回転軸密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60102495U JPS60102495U (ja) | 1985-07-12 |
JPH0335914Y2 true JPH0335914Y2 (ja) | 1991-07-30 |
Family
ID=30418690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19485383U Granted JPS60102495U (ja) | 1983-12-19 | 1983-12-19 | 水中ポンプにおける回転軸密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60102495U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147389A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Matsui Mfg Co | ポンプの軸封装置 |
JP2009174376A (ja) * | 2008-01-23 | 2009-08-06 | Valeo Thermal Systems Japan Corp | 圧縮機の軸封構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58110898A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-07-01 | Honda Motor Co Ltd | ウオ−タポンプのシ−ル装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS598038Y2 (ja) * | 1979-03-23 | 1984-03-12 | 株式会社鶴見製作所 | 水中ポンプ等の軸封部 |
-
1983
- 1983-12-19 JP JP19485383U patent/JPS60102495U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58110898A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-07-01 | Honda Motor Co Ltd | ウオ−タポンプのシ−ル装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60102495U (ja) | 1985-07-12 |
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