JPH0335576Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、刷本送出部と刷本整列部と両者の間
を連結する刷本搬送ラインとを備えた刷本搬送装
置の改良に関するものである。

（従来の技術） 従来の新聞印刷工場等に於ける刷本搬送装置
は、通常第１図に示す如く刷本送出部Ａ、刷本整
列部Ｂ、両者の間を連結する刷本搬送ライン１
２、刷本搬送ライン１２に付設された刷本カウン
タ４及びセギリ１０等から形成されている。

即ち、刷本送出部Ａはフアン１等から形成され
ており、輪転機（図示省略）から受け取つた刷本
２を搬送ベルト３の上へ、うろこ状に積み重ねつ
つ１枚ずつ順次送り出す。

前記刷本搬送ライン１２は、搬送ベルト３と搬
送ベルト１４，１５等から形成されており、所定
数の刷本２を後述する刷本整列部Ｂへ搬送する。

刷本カウンタ４は電気フイーラ５をもち、これ
が刷本２の後端の通過を感知するたびに１カウン
トをする。６は刷本押え、７は計数開始リミツト
であり、このリミツト７は集積ベルトとも呼ばれ
る搬送装置１８の起動・停止にも併用されてい
る。

８はセギリ補助具、９はその駆動用エアシリン
ダである。１０はシリンダ１１によつて出退移動
されるセギリであり、このセギリ１０は、刷本カ
ウンタ４が設定された所定数枚のカウントをする
毎に一定時間遅れをもつて刷本搬送ライン１２内
へ突入し、搬送刷本２の流れを一時的に瀬切るも
のである。１３は刷本２に対する弾性押えであ
り、瀬切り後方の何枚かの刷本２の夫々の前端
を、これらが一直線上に並ばないように制動する
ものである。その際、前述のセギリ補助具８が働
く。すなわち、セギリ１０が瀬切り作動した直
後、セギリ補助具８が搬送ライン１２を下から上
へと越え、瀬切り後方の何枚かの刷本２を男性押
え１３側へ押しつける。

１４は外周ベルト、１５は内周ベルトで何れも
数本からなつている。これら両ベルト１４，１５
は刷本２を挟持搬送するものであり、搬送装置１
８へ送りこむ。１６は外周ベルト１４の駆動ロー
ル、１７は内周ベルト１５の駆動ドラムである。

刷本搬送ライン１２と刷本整列部Ｂの搬送装置
１８との受け継ぎ箇所に設けたサバキ車１９は、
ほぼ三角形状をなしており、刷本２の終端を引つ
掛けて搬送装置１８へ確実に送り込むためのもの
である。

次に前記刷本整列部Ｂについて説明する。２０
は、内周ベルト１５及びサバキ車１９で送り込ま
れてきた刷本２の頭を押えて整列させるためのス
トツパーである。２１は送り込みバー、２２は第
１前押さえ、２３は第２前押さえ、２４は仕切具
で、これらは、実開昭56−104967号公報にも開示
のように、一連のリサイクル運動をすることによ
り設定枚数の刷本２をひとまとめにして結束部な
どへ送り込む。

即ち、搬送装置１８は次々と送り込まれてくる
刷本２を垂直姿勢に保つて搬送するのに適した速
度で動く。これと同速で第１前押さえ２２が刷本
２群を受け止めた状態で前進していく〔第２図イ
参照〕。瀬切りによつて生ずる隙間部分がサバキ
車１９のところに対応するに至つたとき、仕切具
２４が左方向へ突出移動し、設定枚数の刷本２群
を第１前押さえ２２と協働して挟持する。その
後、第１前押さえ２２が下方へ逃げ、その代わり
にそれまでの間にホームポジシヨンに戻つている
第２前押さえ２３が刷本２群の先頭部を受け止め
る〔第２図ロ参照〕。送り込みバー２１が、第１
前押さえ２２と一緒にサバキ車１９のところから
上方へ突出したのち前進し、仕切具２４に代わつ
て刷本２群の後端部を押さえる〔第２図ハ参照〕。
つまり、仕切具２４はフオーク状になつており、
その間隙へ送り込みバー２１が侵入するようにな
つている。このあと仕切具２４はホームポジシヨ
ンに戻る。又、送り込みバー２１と同時に上方突
出した第１前押さえ２２は、瀬切りしたあとの後
続の刷本２の受け止め態勢に入る〔第２図ハ参
照〕。

（考案が解決しようとする課題） 而して、刷本カウンタ４の触子である電気フイ
ーラ５は、刷本２の下面に押さえられた状態で刷
本２の後端縁が通過した際に刷本２の厚み分だけ
上方へ戻る。その動きがカウンタ４への入力情報
となつている。したがつて、刷本２が比較的厚手
の場合には、上方への戻り量が大きくて応答性も
よく、問題はない。しかし、刷本２が薄くなるに
つれて応答性が悪くなり、カウントの誤作動を生
じる。

つまり従前の刷本２のカウントを刷本搬送ライ
ン１２の途上で行う電気フイーラ方式では、刷本
２の薄さに一定の限界が生じることが避けられな
い。又、電気フイーラ５はその付帯設備を含めた
全体が高価であるというのも問題である。

一方、前述の如き問題を解決する方策として、
刷本２のカウントを刷本搬送ライン１２の途上で
はなく、刷本搬送ライン１２へ送り込む前に実行
することが考えられる。例えば、刷本送出部Ａに
おけるフアン１の回転軸に、第８図のようにパル
スエンコーダ３０の回転板３１を連設し、回転板
３１のスリツト数をフアン１の羽根数と同一にす
ると、このパルスエンコーダ３０の発生パルス数
と送り出された刷本２の枚数とが一致する。この
方式だと刷本２の厚みとは無関係に刷本のカウン
トを確実に行える。

しかし、この方式を採用する場合には所謂損紙
の抜き取りの問題が起生する。即ち、輪転機に於
いては通常巻取紙の自動紙継ぎ処理が行われるた
め、損紙の発生が不可避である。そのため、従来
では、刷本２のカウントをする電気フイーラ５よ
りも上流側において損紙の抜き取りを行つてお
り、損紙の抜き取りが刷本２のカウントに影響を
与えることは全くない。

しかし、前記刷本送出部Ａに刷本カウンタを設
ける方式にあつては、刷本２のカウントの後に損
紙を抜き取るため、カウントに誤差を生じること
になる。その結果、カウントに基づいて制御され
ている刷本整列部Ｂのリサイクル運動に重大な支
障が生じてくる。

本考案は、刷本カウンタを刷本送出部Ａに設け
た場合に生じる上述の如き問題、即ち搬送ライン
の刷本受入側の端部に於ける損紙の抜き取りによ
り生ずるカウント誤差の発生の問題を解決せんと
するものであり、刷本カウンタの下流側で損紙の
抜き取りが行われても、常に予かじめ設定した必
要部数の刷本２を正確に且つ自動的に、刷本整列
部Ｂへ送り込むことが出来るようにした刷本搬送
装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は、刷本搬送ライン１２上へ刷本２をう
ろこ状に積み重ね供給する刷本送出部Ａと；前記
刷本搬送ライン１２により搬送される刷本２の流
れを一時的に瀬切り、刷本２の流れに隙間部分を
設けるセギリ１０と；前記セギリ１０により瀬切
らけた刷本搬送ライン１２により搬送されてきた
所定数の刷本２を竪向きに積層すると共に、仕切
具２４により挟持しつつ搬送装置１８上へ押し出
す刷本整列部Ｂとを備えた刷本搬送装置に於い
て、前記刷本送出部Ａに設けられ、当該送出部Ａ
の作動量から送出された刷本２の数量を計数する
刷本カウンタ３２と；前記刷本搬送ライン１２の
刷本受け入れ側に設けられ、刷本２の計数開始信
号を発信すると共に、上流側に於ける刷本２の抜
取りによる隙間の検出信号を発信する計数開始リ
ミツト３５と；前記刷本搬送ライン１２の刷本送
り出し側に設けられ、刷本整列部Ｂへ送り出す刷
本２の流れの前記セギリ１０の作動による瀬切り
隙間及び刷本２の抜き取りによる抜き取り隙間を
検出する刷本存否検出器３３と；前記計数開始リ
ミツト３５の作動により刷本カウンタ３２を作動
すると共に当該計数開始リミツト３５による刷本
２の抜き取り隙間の検出信号から刷本２の抜き取
り数を演算してこれをカウンタ３２の設定数に加
算し、また、カウンタ３２のカウント数が設定数
に達してから一定時間後に前記セギリ１０を作動
して刷本２の流れに瀬切り隙間を形成すると共
に、前記刷本カウンタ３２のカウント数が設定値
に達した後の刷本存否検出器３３からの刷本２の
瀬切り隙間の検出信号により刷本整列装置Ｂの仕
切具２４を作動し、更に、刷本カウンタ３２のカ
ウント数が設定値未満のときの刷本存否検出器３
３からの抜き取り隙間の検出信号により、刷本整
列部Ｂの搬送装置１８の作動を停止すると共に、
前着抜き取り隙間の検出信号の喪失により搬送装
置１８を作動する構成とした制御装置３４とを考
案の基本構成とするものである。

（作用） 刷本送出部Ａからうろこ状に積み重ねられて刷
本搬送ライン１２上へ送り出された刷本は、刷本
カウンタ３２によりカウントされる。カウント数
が設定数に達すると、一定時間経過後にセギリ１
０が作動して、瀬切り隙間が刷本２の流れに形成
される。

前記瀬切り隙間より前方の所定数の刷本２は順
次刷本整列部Ｂへ送り込まれ、瀬切り隙間が刷本
存否検出器３３により検出されることにより、仕
切具２４が作動し、設定数の刷本２が仕切具２４
によつて挟圧された状態で搬送装置１８上へ押し
出される。

一方、カウント後に刷本２の抜き取りが行われ
て抜き取り隙間が形成された場合には、計数開始
リミツト３５からの抜き取り隙間検出信号により
制御装置３４に於いて抜き取り数が演算され、カ
ウンタ３２の設定数が修正される。また、前記抜
き取り隙間が刷本存否検出器３３によつて検出さ
れると、当該隙間の検出中だけ搬送装置１８が停
止され、刷本２の送り込みが完了して瀬切り隙間
が検出されると、前記仕切具２４が制御装置３４
により作動される。

（実施例） 以下、本考案の実施例を第３図乃至第５図に基
づいて説明する。

第３図は刷本送出部Ａに設けた刷本カウンタ３
２の斜面図であり、第４図は本考案に係る刷本搬
送装置の全体構成図、第５図は主要構成部材の作
動状況を示すタイムチヤトである。

本考案に係る刷本搬送装置は、従前の第１図に
示した刷本搬送装置から刷本カウンタ４、電気フ
イーラ５及びその付帯設備を取り除き、これ等に
替えて刷本カウンタ３２、刷本存否検出器３３、
計数開始リミツト３５及び制御装置３４を設けた
ものである。

前記刷本カウンタ３２は前述の如く刷本送出部
Ａを形成するフアン１の駆動軸に設けたパルスエ
ンコーダ３０等から構成されており、刷本２を一
枚送出する毎に一つのパルス信号が発信され、こ
れが計数されると共に制御装置３４へ計数信号が
発信される。即ち、送出部の単位作動量当りに一
枚の刷本２が送出され、前記単位作動量から刷本
２の送出数がカウントされる。

前記刷本存否検出器３３は刷本搬送ライン１２
の刷本送出側端部に設けられており、うろこ状に
積み重なつて搬送されてくる刷本２の流れの瀬切
りによる隙間や損紙の抜き取りによる隙間を検出
する。本実施例では刷本存否検出器３３として光
電管式検出器が使用されており、前記刷本２の瀬
切り隙間及び抜き取り隙間を検出すると、その検
出信号が制御装置３４へ入力される。

前記計数開始リミツト３５は刷本搬送ライン１
２の刷本送入側端部に設けられており光電管式の
スイツチが使用されている。当該計数開始リミツ
ト３５が作動することにより、制御装置４を介し
てカウンタ３２によるカウントが開始される。ま
た、当該計数開始リミツト３５は抜き取り隙間を
検出し、その抜き取り隙間検出信号を制御装置３
４へ入力する。

前記制御装置３４は刷本カウンタ３２、刷本存
否検出器３３及び計数開始リミツト３５からの各
信号を受信し、これによつてセギリ１０、セギリ
補助具８、刷本整列部Ｂの搬送装置１８及び仕切
具２４等の作動を自動制御するものである。

即ち、当該制御装置３４は、計数開始リミツト
３５からの作動信号により刷本カウンタ３２を作
動させ、カウントを開始させると共に、刷本カウ
ンタ３２のカウント数が設定数に達すると、一定
時間経過後にセギリ１０及びセギリ補助具８を作
動させ、刷本２の流れを一時的に瀬切ることによ
り、瀬切り隙間を形成する。

また、制御装置３４は、刷本搬送ライン１２の
上流側で損紙の抜き取りが行われ、抜き取り隙間
信号が計数開始リミツト３５から入力されると
（即ち、計数開始リミツト３５がoffになる）、そ
の検出信号の接続時間（off時間）から抜き取り
された刷本２の数量を演算し、これを先の設定値
に加えて設定数の修正を行う。尚、リミツトスイ
ツチ３５のoff時間と損紙抜き取り枚数とはリニ
アな関係にあるため、off時間から容易に抜き取
り枚数が演算可能である。

更に、制御装置３４は、前記刷本カウンタ３２
のカウント数が設定数に達したのちに刷本存否検
出器３３が刷本２の瀬切り隙間を検出した場合
（即ち、カウントの完了と隙間の検出とのアンド
条件が成立したとき）には、刷本整列部Ｂの仕切
具２４を前方へ押し出し、第１前押さえ２２によ
り受け止めた所定数の刷本２を挟持した状態で搬
送装置１８上へ移動させる。尚、この場合に於け
る前記検出器３３の検出した瀬切り隙間はセギリ
１０の作動により形成された隙間であつて、損紙
の抜き取りが無かつた場合に該当する。

加えて、制御装置３４は、前記刷本カウンタ３
２のカウント数が設定数未満のときに刷本存否検
出器３３が刷本２の隙間（即ち抜き取り隙間）を
検出した場合（即ち、カウント未完了と隙間の検
出とのアンド条件が成立したとき）には、刷本整
列部Ｂの搬送装置１８の作動を停止し、前記抜き
取り隙間検出信号がoffになると、搬送装置１８
を再起動する。尚、この場合に於ける前記検出器
３３の検出した隙間は刷本の抜き取りによつて生
じた抜き取り隙間である。

次に、本件考案の刷本搬送装置の作動について
説明する。

刷本送入部Ａのフアン１が回転することによ
り、刷本２は一枚づつうろこ状に積み重ねられて
刷本搬送ライン１２上へ送出されてくる。また、
汚損した刷本２の抜き取り（所謂損紙の抜き取
り）は、搬送ライン１２の刷本受入れ端部即ち計
数開始リミツト３５の上流側に於いて行われる。

いま、前記刷本２の抜き取りを行なわず、且つ
刷本２の設定数（即ちカウンタ３２の設定数）を
200枚とする。この場合には、第５図イに示す如
く、先ず光電管式の計数開始リミツト３５が作動
することにより、カウンタ３２が刷本２の計数を
開始する。

カウンタ３２が200を計数すると、カウンタ３
２のフリツプフロツプ３６が１にセツトされる。
その後、200番目にカウントされた刷本２が瀬切
り１０を通過するのに必要な時間が経過したあ
と、制御装置４によつてセギリ１０が一定時間に
亘つて瀬切り作動をする。瀬切りより前の刷本２
はベルト１４，１５間に挟持された状態で搬送さ
れ、瀬切りによつて生じた隙間を刷本存否検出器
３３が検出すると、フリツプフロツプ３６が１に
ホールドされていることにより、前記瀬切り隙間
の検出と設定数のカウントの完了とのアンド条件
が満足され、制御装置３４を介して仕切具２４が
前方へ作動する。この時、搬送装置１８は所定の
スピードで駆動されており、第１前押さえ２２と
仕切具２４との間に挟持された所定数の刷本群
は、搬送装置１８によつて搬送されて行く。

一方、カウンタ３２の計数が200未満（例えば
130）のときに刷本２の抜き取りが行われた場合
には、これによつて生じた抜き取り隙間が刷本存
否検出器３３によつて検出される。このとき、カ
ウンタ３２は未だ200未満であるから、フリツプ
フロツプ３６は０にホールドされており、その結
果前記抜き取り隙間の検出と所定カウントの未了
とのアンド条件の成立により搬送装置１８が停止
される。一方、制御装置３４では、光電管式計数
開始リミツト３５からの抜き取り隙間検出信号か
ら抜き取りされた損紙数（例えば15枚）が演算さ
れ、これが設定枚数200に加えられる。

前記抜き取り隙間が通過して刷本存否検出器３
３が復帰すると、搬送装置１８が再起動する。そ
して、カウンタ３２が修正枚数215を計数すると、
フリツプフロツプ３６が１にセツトされる。その
あとの動作は前記刷本２の抜き取りの無い場合と
同じである。

尚、計数開始リミツト３５のoffによつて抜き
取り隙間が検知され、設定枚数の修正が行われた
場合には、カウンタ３２の修正設定数のカウント
後に刷本存否検出器３３により抜き取り隙間が検
出されても、仕切具２４が作動しないようにイン
ターロツクされていることは勿論である。何故な
ら、設定数に近い所で抜き取りを行つた場合に
は、前述の如き状態が発生するからである。換言
すれば、計数開始リミツト３５によつて抜き取り
隙間が検出された場合には、瀬切り１０の作動に
よる瀬切り隙間が検出器３３で検出されない限
り、前記アンド条件が満足されても、仕切具２４
は作動しないようにインターロツクされている。

また、すきまが生じない検紙のための抜き取り
の際には、抜き取り枚数（通常２枚）を手動にて
設定数枚に加算する。

（考案の効果） 本考案に於いては、刷本送出部Ａに送出部の運
動（例えばフアンの回転）を捉えてこれを刷本数
に変換するという構造の刷本カウンタ３２を用い
ているため、従前の電気フイーラのように搬送中
に刷本に直接作用させる形成の刷本カウンタのよ
うに、刷本２の厚みによつてカウント誤差を生じ
ることが無く、極めて正確に刷本数をカウントす
ることが出来る。

また、本考案に於いては、計数開始リミツト３
５と刷本存否検出器３３と制御装置３４とを有機
的に連結し、刷本カウンタ３２により下流側で刷
本の抜き取りが行われても、計数開始リミツト３
５によつて抜き取り隙間の発生を検出すると共
に、抜き取り隙間の検出信号に基づいて刷本の抜
き取り数を演算してカウンタ３２の設定数を修正
するようにしているため、常に所定数の刷本を正
確に刷本整列部Ｂへ搬出することができる。

更に、本考案では、刷本存否検出器３３が抜き
取り隙間を検出することにより、抜き取り隙間を
検出中整列部Ｂの搬送装置１８を停止すると共
に、所定数の刷本が送られた後の瀬切り隙間を刷
本存否検出器３３が検出することにより、制御装
置３４により仕切具２４を作動する構成としてい
るため、刷本の抜き取り隙間が刷本の流れの中に
生じていても、所定数の刷本を正確且つ確実に刷
本整列部Ｂへ搬出することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従前のこの種刷本搬送装置の一部を
破断した正面図、第２図イ，ロ，ハは刷本整列部
の動作を説明する一部を破断した正面図、第３図
は本考案で使用する刷本カウンタの一例を示す斜
視図、第４図は本考案の実施例示す一部を破断し
た正面図、第５図イおよびロはタイムチヤートで
ある。 Ａ……刷本送出部、Ｂ……刷本整列部、２……
刷本、１０……セギリ、１２……刷本搬送ライ
ン、１８……搬送装置、２４……仕切具、３２…
…刷本カウンタ、３３……刷本存否検出器、３４
……制御装置、３５……計数開始リミツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刷本搬送ライン１２上へ刷本２をうろこ状に積
   み重ねて送り出す刷本送出部Ａと；前記刷本搬送
   ライン１２により搬送される刷本２の流れを一時
   的に瀬切り、刷本２の流れに隙間部分を設けるセ
   ギリ１０と；前記セギリ１０により瀬切られたう
   え刷本搬送ライン１２により搬送されてきた所定
   数の刷本２を竪向きに積層すると共に、仕切具２
   ４により挟持しつつ搬送装置１８上へ押し出しす
   刷本整列部Ｂとを備えた刷本搬送装置に於いて、
   前記刷本送出部Ａに設けられ、当該送出部Ａの作
   動量から送出された刷本２の数量を計数する刷本
   カウンタ３２と；前記刷本搬送ライン１２の刷本
   受け入れ側に設けられ、刷本２の計数開始信号を
   発信すると共に、上流側に於ける刷本２の抜き取
   りによる隙間の検出信号を発信する計数開始リミ
   ツト３５と；前記刷本搬送ライン１２の刷本送り
   出し側に設けられ、刷本整列部Ｂへ送り出す刷本
   ２の流れの前記セギリ１０の作動による瀬切り隙
   間及び刷本２の抜き取りによる抜き取り隙間を検
   出する刷本存否検出器３３と；前記計数開始リミ
   ツト３５の作動により刷本カウンタ３２を作動す
   ると共に当該計数開始リミツト３５による刷本２
   の抜き取り隙間の検出信号から刷本２の抜き取り
   数を演算してこれをカウンタ３２の設定数に加算
   し、また、カウンタ３２のカウント数が設定数に
   達してから一定時間後に前記セギリ１０を作動し
   て刷本２の流れに瀬切り隙間を形成すると共に、
   前記刷本カウンタ３２のカウント数が設定値に達
   した後の刷本存否検出器３３からの刷本２の瀬切
   り隙間の検出信号により刷本整列装置Ｂの仕切具
   ２４を作動し、更に、刷本カウンタ３２のカウン
   ト数が設定値未満のときの刷本存否検出器３３か
   らの抜き取り隙間の検出信号により刷本整列部Ｂ
   の搬送装置１８の作動を停止すると共に、前記抜
   き取り隙間の検出信号の喪失により搬送装置１８
   を作動する構成とした制御装置３４とを具備した
   ことを特徴とする刷本搬送装置。