JPH0335479Y2 - - Google Patents

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JPH0335479Y2
JPH0335479Y2 JP18395986U JP18395986U JPH0335479Y2 JP H0335479 Y2 JPH0335479 Y2 JP H0335479Y2 JP 18395986 U JP18395986 U JP 18395986U JP 18395986 U JP18395986 U JP 18395986U JP H0335479 Y2 JPH0335479 Y2 JP H0335479Y2
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶鋼作業等に用いられる鍋、特に蓋
付き鍋を傾転させて残滓等を排出させるのに供さ
れる鍋傾転装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、溶鋼作業等に用いられる蓋付き鍋には、
第3図a,bに示す構造のものがあり、この鍋1
3における溶鋼を収容する鍋体11の両側には1
対のトラニオン軸12,12が突設されている。
そして、このような鍋13内の残鋼及び残滓の排
出作業は以下の方法にて行われている。
先ず、第4図aに示すように、鍋体11のトラ
ニオン軸12,12における円柱状のトラニオン
軸丸部12a,12aに、起重機14の主巻フツ
ク15,15を引つ掛けて鍋13を釣支し、所定
の排滓場へ運搬する。次に、同図bに示すよう
に、鍋13を水平に保持し、鍋13の外底部に、
設けられた吊り環17に起重機14の補巻フツク
16を引つ掛ける。そして、徐々に補巻フツク1
6を巻き上げると、同図cに示すように、鍋13
はトラニオン軸12,12を中心として回転す
る。これにより、鍋13の開口部に蝶着された蓋
18は自重によつて開き、下方に設置された滓鍋
19に鍋13内の残鋼及び残滓が排出される。排
出が終わつた後、同図dに示すように、補巻フツ
ク16を徐々に下げて、鍋13を元の水平状態に
戻し、同図eに示すように、元の場所まで運搬す
るものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来の方法では、以下に説明す
る問題点がある。
(1) 鍋傾転作業中、起重機14は、同作業に専従
する状態となり、他の作業を行うことができな
い。このため、起重機14の稼動率の低下を招
来する。
(2) 起重機14の運転室は釣支した鍋13の上方
にあるため、第4図cに示す排滓時には、発塵
した粉塵の直撃を受ける。従つて、作業環境が
非常に悪化され、起重機の運転が困難になる等
の不具合を生じる。
(3) 蓋18付きの鍋13を傾転させる際に、この
鍋13を所定角度以上に傾転させた場合、仮に
上記所定角度を140°とすると、上記蓋18の重
心の急激な移動により、鍋13が140°から180°
以上に急激に回転して、補巻フツク16に急激
な力が加わる。このため、補巻フツク16を懸
吊するワイヤー20の切断等の危険が生じる。
また、180°以上反転した鍋13は補巻フツク1
6の巻き上げのみによつては、元の状態への復
帰が非常に困難になる。従つて、このような状
態を回避するため、鍋13の傾転角度は140°よ
り小さくしなければならず、その場合には、鍋
13内の残滓を完全に排出することができず、
この残滓によつて鍋13に設けられたスライド
バルブのノズル閉塞等の不具合を生ずる虞れが
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の鍋傾転装置は、上記の問題点を解決す
るために、鍋体の両側に突設されたトラニオン軸
を中心に鍋を傾転させて、鍋体内の内容物を排出
させる鍋傾転装置において、上記鍋における鍋体
のトラニオン軸が載置されることにより鍋を回動
自在に支持する支持部を有し、鍋径に対応する間
隔をおいて対向配置に設けられた2個の架台と、
上記両トラニオン軸を把持して回動される2個の
把持回動手段と、これら両把持回動手段を回動さ
せる鍋傾転駆動手段と、鍋が載置される昇降部材
およびこの昇降部材を昇降駆動する駆動装置から
なる鍋昇降手段とを備えたものである。
〔作 用〕
上記の構成により、起重機にて運搬されてきた
鍋を一旦、上昇状態の鍋昇降装置における昇降部
材上に置き、起重機の主巻フツクを抜き去つた
後、この昇降部材を下降させることによつて、鍋
をトラニオン軸にて支持部に載置する。支持部に
載置された鍋のトラニオン軸は、把持回動部材に
よつて把持される。この状態で鍋傾転駆動装置に
て把持回動部材を回転させると、鍋が回転され
る。そして、上記把持回動部材および鍋傾転駆動
装置による把持と回転駆動とによつて、鍋は、
180°反転して鍋体内の残滓等をほぼ完全に排出す
ることができると共に、排出が終わつた後、容易
に元の状態に復帰することができる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を第1図及び第2図に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
本考案に係る鍋傾転装置は、第1図a,b,c
に示すように、鍋2の幅に対応した距離をおいて
対向配置を成す2個の架台であるスタンド1,1
を有している。これらスタンド1,1には各々、
鍋昇降手段である鍋昇降装置3が、スタンド1,
1と同様、対向配置に設けられている。上記鍋昇
降装置3は、スタンド1の両側前部にピストンロ
ツドを下方に向けて立設され、かつ図示しない駆
動装置が接続された油圧シリンダー3b、及びこ
の油圧シリンダー3bのピストンロツドと接続さ
れ、油圧シリンダー3bにより、上記スタンド1
の案内部1aに沿つて上下方向に摺動される摺動
部材3cからなる駆動装置と、上端部に鍋2を載
置するための昇降部材3aとから構成されてい
る。
上記スタンド1の上部中央には、半円凹状の支
持部4が形成されている。この支持部4は、第2
図cに示す鍋2における鍋体2eの両側に突設さ
れたトラニオン軸2a,2aの円柱形状部位であ
る軸丸部2b,2bを載置するようになつてい
る。
一方、スタンド1上には、ウオーム減速機6
a、サイクロ減速機6d等からなる駆動伝達装置
と、電動モータ6b、直流電磁ブレーキ6e及び
CSブレーキ6c等がらなる駆動伝達装置とを備
えた鍋傾転駆動手段である鍋傾転駆動装置6が設
けられている。また、ウオーム減速機6aには、
手動クラツチ6fを介して非常用の油圧モータ6
gを接続し得るようになつている。上記ウオーム
減速機6a,6aには、第2図cに示す鍋体2e
に設けられた上記軸丸部2b,2bの軸方向に延
設された直方体形状の軸角部2c,2cを外れな
いように把持して、トラニオン軸2a,2aの軸
周方向に回動される把持回動手段を成す回転ブロ
ツク5,5は、スタンド1上に設けられた支持部
4の背部側に設けられている。
上記の構成において、本装置を用いて鍋2内の
残滓等を排出する場合、先ず、第2図aに示すよ
うに、蓋8を備えた鍋2を起重機7にて懸吊し、
鍋傾転装置の設置された場所まで運搬する。な
お、鍋2には、鍋体2eにおけるトラニオン軸2
a,2aの配設部位の下部に、突出形状の被載置
部2d,2dが形成されている。そこで、鍋昇降
装置3の昇降部材3aを上昇させ、同図bに示す
ように、鍋2を、上記被載置部2d,2dが昇降
部材3a,3a上に載るように載置する。次に、
同図cに示すように、起重機7を鍋2から外す。
そして、同図dに示すように、鍋昇降装置3,3
の昇降部材3a,3aを降下させ、スタンド1,
1の支持部4,4に鍋2の軸丸部2b,2bを載
置する。このとき、鍋2の軸角部2c,2cは、
回動ブロツク5,5に嵌入され保持される。その
後、同図eに示すように、鍋傾転駆動装置6,6
にて、回動ブロツク5,5を回動させ、トラニオ
ン軸2a,2aを中心に鍋2を傾転させる。この
傾転動作により、蓋8が自重にて開放され、鍋体
2e内の残鋼及び残滓が排出される。排出を終え
ると、同図fに示すように、鍋2を元の載置状態
に戻す。その後、同図gに示すように、鍋昇降装
置3,3を作動させて鍋2を上方に押し上げる。
そして、同図hに示すように、起重機7により鍋
の軸丸部2b,2bを釣支して鍋2を持ち上げ、
所定場所へ運搬する。
上述のように、本装置では、鍋傾転駆動装置6
と接続された回動ブロツク5,5により、鍋2の
軸角部2c,2cが把持されているため、鍋2の
蓋8の振れによつて重心が急激に移動した場合で
あつても、鍋2の急激な回動が抑制される。従つ
て、鍋2を180°反転させても、この鍋2は確実に
保持されており、かつ鍋2をこの状態から容易に
元の状態に復帰させることができる。このように
鍋2を180°反転させることができることから、鍋
体2e内の残滓をほぼ完全に排出することができ
る。
なお、本鍋傾転装置を、スタンド1,1間の距
離を変えることができる移動可能な台上に設けた
場合には、径の異なる鍋2にも鍋傾転装置を適用
することができる。
〔考案の効果〕
本考案の鍋傾転装置は、以上のように、鍋体の
両側に突設されたトラニオン軸を中心に鍋を傾転
させて、鍋体内の内容物を排出させる鍋傾転装置
において、上記鍋における鍋体のトラニオン軸が
載置されることにより鍋を回動自在に支持する支
持部を有し、鍋径に対応する間隔をおいて対向配
置に設けられた2個の架台と、上記両トラニオン
軸を把持して回動される2この把持回動手段と、
これら両把持回動手段を回動させる鍋傾転駆動手
段と、鍋が載置される昇降部材およびこの昇降部
材を昇降駆動する駆動装置からなる鍋昇降手段と
を備えた構成である。これにより、鍋を支持部に
て支持すると共に、トラニオン軸を鍋傾転駆動手
段と接続された把持回動手段にて把持しながら、
鍋傾転駆動手段によつて鍋を傾転することができ
る。従つて、鍋を180°反転させた場合であつて
も、容易に元の位置まで復帰させることができる
ため、鍋を180°反転させて、鍋体内の残滓等をほ
ぼ完全に排出することができる。また、排出に伴
い粉塵が発生しても、鍋傾転装置から離れた場所
において起重機等の作業をすることができるの
で、作業者はその粉塵の影響を受けないようにす
ることができる。さらに、起重機の使用は鍋の運
搬のみでよく、鍋の傾転作業からは開放される。
従つて、起重機の稼動率を向上することができ、
作業能率を向上させ得る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
のであつて、第1図aは鍋傾転装置を示す平面
図、同図bは同正面図、同図cは同側面図、第2
図a〜hはそれぞれ鍋の残滓を鍋傾転装置によつ
て排出する過程を示す概略説明図、第3図及び第
4図は従来例を示すものであつて、第3図aは鍋
を示す平面図、同図bは同正面図、第4図a〜e
はそれぞれ鍋の残滓を排出する過程を示す概略説
明図である。 1はスタンド(架台)、2は鍋、2aはトラニ
オン軸、2eは鍋体、3は鍋昇降装置(鍋傾転駆
動手段)、3aは昇降部材、4は支持部、5は回
動ブロツク(把持回動手段)、6は鍋傾転駆動装
置(鍋傾転駆動手段)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鍋体の両側に突設されたトラニオン軸を中心に
    鍋を傾転させて、鍋体内の内容物を排出させる鍋
    傾転装置において、上記鍋における鍋体のトラニ
    オン軸が載置させることにより鍋を回動自在に支
    持する支持部を有し、鍋径に対応する間隔をおい
    て対向配置に設けられた2個の架台と、上記両ト
    ラニオン軸を把持して回動される2個の把持回動
    手段と、これら両把持回動手段を回動させる鍋傾
    転駆動手段と、鍋が載置される昇降部材およびこ
    の昇降部材を昇降駆動する駆動装置からなる鍋昇
    降手段とを備えたことを特徴とする鍋傾転装置。
JP18395986U 1986-11-28 1986-11-28 Expired JPH0335479Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18395986U JPH0335479Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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JP18395986U JPH0335479Y2 (ja) 1986-11-28 1986-11-28

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Publication Number Publication Date
JPS6390561U JPS6390561U (ja) 1988-06-11
JPH0335479Y2 true JPH0335479Y2 (ja) 1991-07-26

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ID=31131178

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