JPH033534Y2 - - Google Patents
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- JPH033534Y2 JPH033534Y2 JP1985158057U JP15805785U JPH033534Y2 JP H033534 Y2 JPH033534 Y2 JP H033534Y2 JP 1985158057 U JP1985158057 U JP 1985158057U JP 15805785 U JP15805785 U JP 15805785U JP H033534 Y2 JPH033534 Y2 JP H033534Y2
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- JP
- Japan
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- sheet
- glove
- palm
- hand
- glove base
- Prior art date
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Links
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Landscapes
- Gloves (AREA)
Description
本考案は、防水性と防寒性を必要とする分野、
例えば厳寒時の海苔養殖作業(竿張り、網張り、
採取)魚類、貝類の養殖作業、魚の洗浄加工、魚
荷のおろし、雪中作業等の各種作業に使用される
手袋に関するものである。
例えば厳寒時の海苔養殖作業(竿張り、網張り、
採取)魚類、貝類の養殖作業、魚の洗浄加工、魚
荷のおろし、雪中作業等の各種作業に使用される
手袋に関するものである。
【従来技術とその課題点】
軟質の発泡クロロプレンシートで手の掌部側と
甲部側とを形成した手袋は、ダイバーやサーフア
ーの防寒用として使用されている。この手袋は手
に密着し、防寒用としての機能を有するが、次の
ような課題点を有している。 (a) 表面が発泡クロロブレンシートであるから耐
摩耗性に乏しく、作業用手袋としては十分とは
いえない。 (b) この手袋の製造は、曲線の端面を接着剤で接
合して製造されるため機械化は困難で、製造は
ことごとく手作業で行なわれている。 このため製造に手間がかかり製造コストは高
いものとなつている。 (c) 上記したように端面接着で手袋を形成するた
め、、接着する二片は等厚でないと段差ができ
て引掛つたりしてしまうし、強度も出ない。 また、接着する二片は等厚にならざるを得な
いため、防寒性を主目的とすれば手袋全体が厚
くなつて作業性が悪くなり、作業性を主目的と
すれば手袋全体が薄くなつて防寒性が悪くなり
二律背反を生じる。 (d) 端面接着の場合は、接着が完全でない場合も
多く、防水性も十分ではないし強度も劣る。 (e) 接着する二片は伸び率が同じ材質でないと剥
離しやすく、また材質が異なると接着できな
い。 ところで、独立気泡型の発泡シートを縫合して
形成した手袋は、特開昭59−26504号公報に開示
してある。この手袋によれば前記端面接着の課題
点は解決できるものの、縫い代の処理に問題があ
る。つまり縫い代が手袋の外側に突出する場合
は、、隣接する縫い代同士が引つ掛かり、指の自
由な動きの妨げになる。しかし、縫い代が手袋の
内側に突出する場合は、、縫い代が手に突き当た
り装着感が悪い課題がある。これらの課題は縫い
代を有する他の手袋、例えば実開昭59−189819号
公報及び実開昭58−105418号公報に開示してある
手袋にも当てはまる。
甲部側とを形成した手袋は、ダイバーやサーフア
ーの防寒用として使用されている。この手袋は手
に密着し、防寒用としての機能を有するが、次の
ような課題点を有している。 (a) 表面が発泡クロロブレンシートであるから耐
摩耗性に乏しく、作業用手袋としては十分とは
いえない。 (b) この手袋の製造は、曲線の端面を接着剤で接
合して製造されるため機械化は困難で、製造は
ことごとく手作業で行なわれている。 このため製造に手間がかかり製造コストは高
いものとなつている。 (c) 上記したように端面接着で手袋を形成するた
め、、接着する二片は等厚でないと段差ができ
て引掛つたりしてしまうし、強度も出ない。 また、接着する二片は等厚にならざるを得な
いため、防寒性を主目的とすれば手袋全体が厚
くなつて作業性が悪くなり、作業性を主目的と
すれば手袋全体が薄くなつて防寒性が悪くなり
二律背反を生じる。 (d) 端面接着の場合は、接着が完全でない場合も
多く、防水性も十分ではないし強度も劣る。 (e) 接着する二片は伸び率が同じ材質でないと剥
離しやすく、また材質が異なると接着できな
い。 ところで、独立気泡型の発泡シートを縫合して
形成した手袋は、特開昭59−26504号公報に開示
してある。この手袋によれば前記端面接着の課題
点は解決できるものの、縫い代の処理に問題があ
る。つまり縫い代が手袋の外側に突出する場合
は、、隣接する縫い代同士が引つ掛かり、指の自
由な動きの妨げになる。しかし、縫い代が手袋の
内側に突出する場合は、、縫い代が手に突き当た
り装着感が悪い課題がある。これらの課題は縫い
代を有する他の手袋、例えば実開昭59−189819号
公報及び実開昭58−105418号公報に開示してある
手袋にも当てはまる。
寒冷時に水と関係する作業に使用される作業用
手袋は、防寒性と防水性を有する必要がある。 又、誤つて手袋内に水が入つた場合でも手袋内に
保水しないようにする必要がある。このため軟質
の独立気泡型の発泡クロロプレンシートの如き素
材が有用であるが、取り扱い物と接触するため摩
擦力に強いことも必要である。 本考案は防寒.防水機能と共に耐摩耗性及び作
業性に優れた手袋を提供するものである。 即ち本考案は、柔軟性と伸縮性を有する独立気
泡型の発泡シートを裁断して、掌部側に配置する
掌部シートと、甲部側に配置する甲部シート及び
指部シートを形成し、これらのシートは縫合した
とき立体的形状になるように裁断してあり、これ
らのシートを縫合して手に密着する手袋基体が形
成してあり、該手袋基体は内面に手の滑りが良い
伸縮性の布帛が貼着してあり、更に内側に縫い代
を有し、該縫い代は押し潰されており、前記手袋
基体の掌部側は、甲部側よりも薄い発泡シートが
使用されており、甲部側のうち指部シートは甲部
シートよりも薄い発泡シートが使用されており、
前記手袋基体の掌部表面及び縫合部は、ゴム又は
合成樹脂の被覆層が形成されている、厚さを異に
する手袋である。 本考案に係る手袋基体は、水を吸わず断熱性を
有するとともに、手の動きや指の屈曲を妨げない
ように柔軟性と伸縮性を有している独立気泡型の
発泡シートを縫合して形成されている。 しかし、手の動きや指の屈曲を妨げないといつ
ても甲部側は手の動きや指の屈曲に対して引つ張
り抵抗となる。そこで手袋基体を、手の自然な形
に合つた所謂立体裁断とし、これを立体縫合する
ことによつて手の動きや指の屈曲の妨げを極力少
なくした手袋基体を形成している。 手袋は防寒性を主目的とすれば手袋全体が厚く
なつて作業性が悪くなり、作業性を主目的とすれ
ば手袋全体が薄くなつて防寒性が悪くなり二律背
反を生じる。しかし手の保温の必要性について検
討してみると、手の甲部側は血管が通つているた
め低温下での長時間の作業の場合は特に保温を必
要とする。しかしながら手の掌部側は手の甲部側
程保温を必要としないばかりか、かえつて作業性
のためには手の掌部側は薄い方が良い。指部につ
いても同様な理由で薄い方が良い。そこで手袋基
体の掌部側は、甲部側よりも薄い発泡シートによ
つて形成されており、甲部側のうち指部シートは
甲部シートよりも薄い発泡シートによつて形成し
て保温性と作業性を同時に確保している。 即ち、発泡シートの厚さは、掌部シート<指部
シート<甲部シートの順となる。 手袋基体は、通常上記したような三つの構成片
からなるが、これらの構成片を更に複数に分割し
たものを使用しても良い。 手袋の着脱がやりやすいように手袋基体の内面
には、手の滑りが良い伸縮性の布帛が貼着してあ
る。布帛にはジヤージ等の編布が使用されるが、、
伸縮性を有すれば織布を使用することもできる。 手袋基体の掌部は補強のために、又縫合部は漏
水防止等を図るべくゴム又は合成樹脂の被覆層が
形成されている。この、被覆層を厚くするために
手袋基体の掌部は布帛を貼着するかまたは表面に
細かい凹凸が形成された、いわゆるシヤーク面を
有する発泡シートが使用される。 なお、指の甲部側も作業の際には物に触れるの
で指部シートの被覆層も厚い方が良く、掌部側と
同様に布帛を貼着するかまたは表面に細かい凹凸
が形成されたいわゆるシヤーク面を有する発泡シ
ートを使用する方が好ましい。 縫合部の表面は、縫合後の手袋基体の反転によ
つて連続した略V状の凹部が形成されるが、浸漬
法によればV状の凹部にゴム又は合成樹脂が入り
込むために、漏水防止だけでなく補強をも図るこ
とができる。 なお、浸漬法によれば掌部と共に甲部もゴム又
は合成樹脂で被覆することができるが、手袋基体
の掌部側に前記布帛が貼着され、甲部側に布帛が
貼着されていない場合は、手袋基体の掌部側にゴ
ム又は合成樹脂は厚く付着し、甲部側には薄く付
着することになり、甲部側の手の動きや指の屈曲
に対する引つ張り抵抗は、掌部と同様に厚く付着
する場合に比較して弱くなる。 手袋基体の掌部及び甲部表面に布帛が貼着され
ている場合は、被膜が布帛と絡み合つて被覆層が
形成されるため、手袋基体と接着性の良くない被
膜素材を使用することもできる。 縫着形成された手袋は縫い代が内面にくるよう
に反転される。この縫い代は手の表面に当るため
手袋の装着感を悪くしている。特に本考案のよう
に手に密着するように形成してあると長時間使用
する場合は痛みを生じる場合もあり、更に縫い代
が突出している分だけ、手に密着しにくい。 そこで指を掌部側に曲げた手の自然な形態の手
型に、手袋基体を少し引伸ばした状態で装着する
と手袋の内面は手袋の収縮力によつて手型に圧着
された状態となる。 この状態で加熱処理すると、縫い代は押し潰さ
れるとともに、甲部側の厚みの変化をほとんど伴
なうことなく固化成形がなされる。 即ち、手袋基体を立体裁断及び立体縫合によつ
て形成しない場合でも手の自然な形態の手型に装
着して加熱成形すれば、一応は手の自然な形態の
手袋が得られるかもしれないが、この場合は手袋
基体の甲部側は強い伸張によつて薄くなつてお
り、これがそのまま固化成形されると、、断熱効
果が著しく低下して発泡シートを使用した意味を
失う。従つて甲部側の厚みの変化をほとんど伴な
うことない固化成形がなされることが好ましいも
のである。 なお、一般に防寒手袋はその使用目的から厚み
が厚い手袋であり、更に作業用であれば手指の動
きは激しいものである。従つて長時間の作業に疲
れず防寒防水に対応できる為にはできるかぎり手
に密着し、手の立体的自然態に忠実な形状を有し
ていることが重要である。また、手袋基体の掌部
に、公知の技術を利用して滑り止め突起を形成す
ることは任意である。
手袋は、防寒性と防水性を有する必要がある。 又、誤つて手袋内に水が入つた場合でも手袋内に
保水しないようにする必要がある。このため軟質
の独立気泡型の発泡クロロプレンシートの如き素
材が有用であるが、取り扱い物と接触するため摩
擦力に強いことも必要である。 本考案は防寒.防水機能と共に耐摩耗性及び作
業性に優れた手袋を提供するものである。 即ち本考案は、柔軟性と伸縮性を有する独立気
泡型の発泡シートを裁断して、掌部側に配置する
掌部シートと、甲部側に配置する甲部シート及び
指部シートを形成し、これらのシートは縫合した
とき立体的形状になるように裁断してあり、これ
らのシートを縫合して手に密着する手袋基体が形
成してあり、該手袋基体は内面に手の滑りが良い
伸縮性の布帛が貼着してあり、更に内側に縫い代
を有し、該縫い代は押し潰されており、前記手袋
基体の掌部側は、甲部側よりも薄い発泡シートが
使用されており、甲部側のうち指部シートは甲部
シートよりも薄い発泡シートが使用されており、
前記手袋基体の掌部表面及び縫合部は、ゴム又は
合成樹脂の被覆層が形成されている、厚さを異に
する手袋である。 本考案に係る手袋基体は、水を吸わず断熱性を
有するとともに、手の動きや指の屈曲を妨げない
ように柔軟性と伸縮性を有している独立気泡型の
発泡シートを縫合して形成されている。 しかし、手の動きや指の屈曲を妨げないといつ
ても甲部側は手の動きや指の屈曲に対して引つ張
り抵抗となる。そこで手袋基体を、手の自然な形
に合つた所謂立体裁断とし、これを立体縫合する
ことによつて手の動きや指の屈曲の妨げを極力少
なくした手袋基体を形成している。 手袋は防寒性を主目的とすれば手袋全体が厚く
なつて作業性が悪くなり、作業性を主目的とすれ
ば手袋全体が薄くなつて防寒性が悪くなり二律背
反を生じる。しかし手の保温の必要性について検
討してみると、手の甲部側は血管が通つているた
め低温下での長時間の作業の場合は特に保温を必
要とする。しかしながら手の掌部側は手の甲部側
程保温を必要としないばかりか、かえつて作業性
のためには手の掌部側は薄い方が良い。指部につ
いても同様な理由で薄い方が良い。そこで手袋基
体の掌部側は、甲部側よりも薄い発泡シートによ
つて形成されており、甲部側のうち指部シートは
甲部シートよりも薄い発泡シートによつて形成し
て保温性と作業性を同時に確保している。 即ち、発泡シートの厚さは、掌部シート<指部
シート<甲部シートの順となる。 手袋基体は、通常上記したような三つの構成片
からなるが、これらの構成片を更に複数に分割し
たものを使用しても良い。 手袋の着脱がやりやすいように手袋基体の内面
には、手の滑りが良い伸縮性の布帛が貼着してあ
る。布帛にはジヤージ等の編布が使用されるが、、
伸縮性を有すれば織布を使用することもできる。 手袋基体の掌部は補強のために、又縫合部は漏
水防止等を図るべくゴム又は合成樹脂の被覆層が
形成されている。この、被覆層を厚くするために
手袋基体の掌部は布帛を貼着するかまたは表面に
細かい凹凸が形成された、いわゆるシヤーク面を
有する発泡シートが使用される。 なお、指の甲部側も作業の際には物に触れるの
で指部シートの被覆層も厚い方が良く、掌部側と
同様に布帛を貼着するかまたは表面に細かい凹凸
が形成されたいわゆるシヤーク面を有する発泡シ
ートを使用する方が好ましい。 縫合部の表面は、縫合後の手袋基体の反転によ
つて連続した略V状の凹部が形成されるが、浸漬
法によればV状の凹部にゴム又は合成樹脂が入り
込むために、漏水防止だけでなく補強をも図るこ
とができる。 なお、浸漬法によれば掌部と共に甲部もゴム又
は合成樹脂で被覆することができるが、手袋基体
の掌部側に前記布帛が貼着され、甲部側に布帛が
貼着されていない場合は、手袋基体の掌部側にゴ
ム又は合成樹脂は厚く付着し、甲部側には薄く付
着することになり、甲部側の手の動きや指の屈曲
に対する引つ張り抵抗は、掌部と同様に厚く付着
する場合に比較して弱くなる。 手袋基体の掌部及び甲部表面に布帛が貼着され
ている場合は、被膜が布帛と絡み合つて被覆層が
形成されるため、手袋基体と接着性の良くない被
膜素材を使用することもできる。 縫着形成された手袋は縫い代が内面にくるよう
に反転される。この縫い代は手の表面に当るため
手袋の装着感を悪くしている。特に本考案のよう
に手に密着するように形成してあると長時間使用
する場合は痛みを生じる場合もあり、更に縫い代
が突出している分だけ、手に密着しにくい。 そこで指を掌部側に曲げた手の自然な形態の手
型に、手袋基体を少し引伸ばした状態で装着する
と手袋の内面は手袋の収縮力によつて手型に圧着
された状態となる。 この状態で加熱処理すると、縫い代は押し潰さ
れるとともに、甲部側の厚みの変化をほとんど伴
なうことなく固化成形がなされる。 即ち、手袋基体を立体裁断及び立体縫合によつ
て形成しない場合でも手の自然な形態の手型に装
着して加熱成形すれば、一応は手の自然な形態の
手袋が得られるかもしれないが、この場合は手袋
基体の甲部側は強い伸張によつて薄くなつてお
り、これがそのまま固化成形されると、、断熱効
果が著しく低下して発泡シートを使用した意味を
失う。従つて甲部側の厚みの変化をほとんど伴な
うことない固化成形がなされることが好ましいも
のである。 なお、一般に防寒手袋はその使用目的から厚み
が厚い手袋であり、更に作業用であれば手指の動
きは激しいものである。従つて長時間の作業に疲
れず防寒防水に対応できる為にはできるかぎり手
に密着し、手の立体的自然態に忠実な形状を有し
ていることが重要である。また、手袋基体の掌部
に、公知の技術を利用して滑り止め突起を形成す
ることは任意である。
本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細
に説明する。第1図は正面図、第2図は背面図、
第3図は第1図の−断面図である。 符号1は手袋基体で、柔軟性と共に伸縮性を有
する独立気泡型の発泡クロロプレンシートで形成
してある。手袋基体1は掌部側10と甲部側20
とに分かれており、掌部シート12は、手指の触
感を阻害しないように比較的薄いシート(略2.0
〜2.5mm)が使用されている。また、甲部側20
は甲部シート22と指部シート24とに分かれて
おり、指部シート24は、手指の動きを阻害しな
い程度の厚さを有するシート(略2.5〜3.0mm)が
使用され、甲部シート22は、防寒断熱の目的を
満足するに足る比較的厚手のシート(略3.0〜4.0
mm)が使用されている。そして掌部シート12と
甲部シート22及び指部シート24は接合部で縫
着して手袋基体1が形成され、接合部には縫合部
3が形成されている。 手袋基体1の内面には、手袋の挿脱を円滑に行
なうことができるように合成繊維のジヤージ11
が貼着してある。手袋基体1の掌部シート12に
はジヤージ13が貼着され、甲部シート22及び
指部シート24にはジヤージ13は貼着されてい
ない。従つて手袋基体1を浸漬した際に掌部シー
ト12にクロロプレンラテツクスが多く付着して
掌部側10には被覆層4が厚く形成され、甲部側
20表面には被覆層2が薄く形成されるようにし
ている。このため甲部側20の伸びに対する抵抗
には殆ど影響を与えない。そしてジヤージ13の
目の中にクロロプレンラテツクスが入り込み、ジ
ヤージ13の繊維と絡んで被覆層4は剥離しにく
くなると共にジヤージ13の耐摩耗性も著しく向
上する。 手袋基体1の掌部側10は、クロロプレンの被
覆層4が形成されているが、同時に縫合部3も被
覆してあるので縫合部3からの水浸入を防止でき
る。なお、本考案では独立気泡型の発泡シートを
使用しているので甲部に被覆層2を形成しない浸
漬方法を採用した場合でも手袋基体1の防水性は
確保できる。 本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において
数々の変形が可能である。
に説明する。第1図は正面図、第2図は背面図、
第3図は第1図の−断面図である。 符号1は手袋基体で、柔軟性と共に伸縮性を有
する独立気泡型の発泡クロロプレンシートで形成
してある。手袋基体1は掌部側10と甲部側20
とに分かれており、掌部シート12は、手指の触
感を阻害しないように比較的薄いシート(略2.0
〜2.5mm)が使用されている。また、甲部側20
は甲部シート22と指部シート24とに分かれて
おり、指部シート24は、手指の動きを阻害しな
い程度の厚さを有するシート(略2.5〜3.0mm)が
使用され、甲部シート22は、防寒断熱の目的を
満足するに足る比較的厚手のシート(略3.0〜4.0
mm)が使用されている。そして掌部シート12と
甲部シート22及び指部シート24は接合部で縫
着して手袋基体1が形成され、接合部には縫合部
3が形成されている。 手袋基体1の内面には、手袋の挿脱を円滑に行
なうことができるように合成繊維のジヤージ11
が貼着してある。手袋基体1の掌部シート12に
はジヤージ13が貼着され、甲部シート22及び
指部シート24にはジヤージ13は貼着されてい
ない。従つて手袋基体1を浸漬した際に掌部シー
ト12にクロロプレンラテツクスが多く付着して
掌部側10には被覆層4が厚く形成され、甲部側
20表面には被覆層2が薄く形成されるようにし
ている。このため甲部側20の伸びに対する抵抗
には殆ど影響を与えない。そしてジヤージ13の
目の中にクロロプレンラテツクスが入り込み、ジ
ヤージ13の繊維と絡んで被覆層4は剥離しにく
くなると共にジヤージ13の耐摩耗性も著しく向
上する。 手袋基体1の掌部側10は、クロロプレンの被
覆層4が形成されているが、同時に縫合部3も被
覆してあるので縫合部3からの水浸入を防止でき
る。なお、本考案では独立気泡型の発泡シートを
使用しているので甲部に被覆層2を形成しない浸
漬方法を採用した場合でも手袋基体1の防水性は
確保できる。 本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において
数々の変形が可能である。
本考案は上記構成を有し次の効果を奏する。
(a) 水は空気と比較すると熱容量が遥かに大き
い。従つて冷水と関係の深い作業の場合は、熱
の不良導体及び水を透過しない素材を使用する
必要がある。また、仮に手袋の中に水が入つた
場合でも保水量が極めて少なく排出が容易であ
ること、更に、水中で使用しても手袋に侵入し
た冷水が体温を奪つた後に手指の屈伸運動によ
つて手袋外に逃げたり更に新しい冷水が入つた
りする量を極力押えることが重要である。 本考案に係る手袋基体は独立気泡型の発泡シ
ートを使用しているので、断熱性に富むととも
に、仮に手袋の中に水が入つた場合でも手袋基
体は水を吸収しないために保水量が極めて少な
く、排出も容易である。したがつて寒中での水
と関連する作業に適している。 また、手に密着するように形成されているの
で水が入らないか又は入りにくく、しかも一旦
入つた水は出にくい為に保温性に優れる。 (b) 手袋基体は柔軟性と伸縮性を有している発泡
シートを使用し、、所謂立体裁断及び立体縫合
によつて形成され、しかも手袋基体の掌部側
は、甲部側よりも薄い発泡シートによつて形成
されており、甲部側のうち指部は甲部よりも薄
い発泡シートによつて形成されているので、手
の動きに良く馴染み作業性が良いと共に長時間
の作業にも疲れにくく、かつ必要な防寒性は確
保される。 (c) 手袋基体の内面には、手の滑りが良い伸縮性
の布帛が貼着してあるので、手に密着するよう
に形成されていても着脱が容易である。 (d) 手袋基体の掌部及び縫合部は、ゴム又は合成
樹脂で被覆されているので、断熱性については
優れていても強度に於て劣る発泡シートの耐摩
耗性強度の向上が図れると共に、縫合部の補強
及び縫合部からの漏水が防止できる。 (e) 手袋を縫製して手袋基体を形成するので、熟
練を要しなくて均一の品質の製品が得られる。 このため製造に当つて機械化ができ、製品のバ
ラつきもなく、コストダウンを図ることができ
る。 (f) 縫合によつて手袋内側に縫い代を有するが、
この縫い代は押し潰されているので手に装着し
たときに殆ど違和感がなく、押し潰されていな
い手袋に比べて手に密着させることができる。 また、本考案に係る手袋基体は手に密着する
ように形成してあるが、縫い代は押し潰されて
いるので長時間使用する場合でも、痛み等手へ
の影響は殆どない。
い。従つて冷水と関係の深い作業の場合は、熱
の不良導体及び水を透過しない素材を使用する
必要がある。また、仮に手袋の中に水が入つた
場合でも保水量が極めて少なく排出が容易であ
ること、更に、水中で使用しても手袋に侵入し
た冷水が体温を奪つた後に手指の屈伸運動によ
つて手袋外に逃げたり更に新しい冷水が入つた
りする量を極力押えることが重要である。 本考案に係る手袋基体は独立気泡型の発泡シ
ートを使用しているので、断熱性に富むととも
に、仮に手袋の中に水が入つた場合でも手袋基
体は水を吸収しないために保水量が極めて少な
く、排出も容易である。したがつて寒中での水
と関連する作業に適している。 また、手に密着するように形成されているの
で水が入らないか又は入りにくく、しかも一旦
入つた水は出にくい為に保温性に優れる。 (b) 手袋基体は柔軟性と伸縮性を有している発泡
シートを使用し、、所謂立体裁断及び立体縫合
によつて形成され、しかも手袋基体の掌部側
は、甲部側よりも薄い発泡シートによつて形成
されており、甲部側のうち指部は甲部よりも薄
い発泡シートによつて形成されているので、手
の動きに良く馴染み作業性が良いと共に長時間
の作業にも疲れにくく、かつ必要な防寒性は確
保される。 (c) 手袋基体の内面には、手の滑りが良い伸縮性
の布帛が貼着してあるので、手に密着するよう
に形成されていても着脱が容易である。 (d) 手袋基体の掌部及び縫合部は、ゴム又は合成
樹脂で被覆されているので、断熱性については
優れていても強度に於て劣る発泡シートの耐摩
耗性強度の向上が図れると共に、縫合部の補強
及び縫合部からの漏水が防止できる。 (e) 手袋を縫製して手袋基体を形成するので、熟
練を要しなくて均一の品質の製品が得られる。 このため製造に当つて機械化ができ、製品のバ
ラつきもなく、コストダウンを図ることができ
る。 (f) 縫合によつて手袋内側に縫い代を有するが、
この縫い代は押し潰されているので手に装着し
たときに殆ど違和感がなく、押し潰されていな
い手袋に比べて手に密着させることができる。 また、本考案に係る手袋基体は手に密着する
ように形成してあるが、縫い代は押し潰されて
いるので長時間使用する場合でも、痛み等手へ
の影響は殆どない。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は正面
図、第2図は背面図、第3図は第1図の−断
面図である。 1:手袋基体、11:布帛、3:縫合部、4:
被覆層、24:指部シート、22:甲部シート。
図、第2図は背面図、第3図は第1図の−断
面図である。 1:手袋基体、11:布帛、3:縫合部、4:
被覆層、24:指部シート、22:甲部シート。
Claims (1)
- 柔軟性と伸縮性を有する独立気泡型の発泡シー
トを裁断して、掌部側10に配置する掌部シート
12と、甲部側20に配置する甲部シート22及
び指部シート24を形成し、これらのシートは縫
合したとき立体的形状になるように裁断してあ
り、これらのシートを縫合して手に密着する手袋
基体1が形成してあり、該手袋基体1は内面に手
の滑りが良い伸縮性の布帛が貼着してあり、更に
内側に縫い代を有し、該縫い代は押し潰されてお
り、前記手袋基体1の掌部側10は、甲部側20
よりも薄い発泡シートが使用されており、甲部側
のうち指部シート24は甲部シート22よりも薄
い発泡シートが使用されており、前記手袋基体1
の掌部表面及び縫合部は、ゴム又は合成樹指の被
覆層4が形成されていることを特徴とする厚さを
異にする手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985158057U JPH033534Y2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985158057U JPH033534Y2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6264712U JPS6264712U (ja) | 1987-04-22 |
JPH033534Y2 true JPH033534Y2 (ja) | 1991-01-30 |
Family
ID=31081184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985158057U Expired JPH033534Y2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033534Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926504A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-10 | 赤木 勝 | 防寒防水用手袋及びその製造法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58105418U (ja) * | 1982-01-06 | 1983-07-18 | 吉田 寿保 | 立体成形手袋 |
JPS59189819U (ja) * | 1983-06-01 | 1984-12-17 | 平田 芳朗 | 防寒手袋 |
-
1985
- 1985-10-15 JP JP1985158057U patent/JPH033534Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926504A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-10 | 赤木 勝 | 防寒防水用手袋及びその製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6264712U (ja) | 1987-04-22 |
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