JPH0334933A - 免疫機能賦活剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は免疫機能賦活剤、特に吸気により免疫機能を高
めることのできる免疫機能賦活剤に関する。

［従来の技術］ 例えば細菌感染症、自己免疫疾患等、各種の疾患が免疫
機能の低下に起因しており、免疫機能が低下した場合に
はその回復を行ない、また更に免疫機能を高めることが
健康推持の上で極めて重要な意義を持つ。

ところで、従来の免疫機能賦活剤としては、例えばポリ
プレニルアルコール系化合物等が知られている（特開昭
５９−７３５１３）。

これらは例えば筋肉内投与を行なう等して免疫機能を賦
活を行なうものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の免疫機能賦活剤は、注射等の手段
で筋肉内投与することによりその効果を発揮するもので
あり、より簡単に、免疫機能を高める手法が望まれてい
た。

すなわち、免疫機能の低下は、短時間、−時的に生じる
場合は少なく、むしろ各種要因の複合化により慢性的、
長期的に生じる場合の方が多い。

また、手術時等積極的に免疫機能を高める必要のある場
合には、すこしでも患者の身体的、心理的負担を軽減し
なくてはならない。

このような状況下で、従来の免疫機能賦活剤は、その使
用性の改善が強く求められていた。

一方、従来から香料等の芳香物質を吸入させることによ
り、心身のコントロールを行なういわゆるアロマテラピ
ー（芳香療法）が知られている。

このアロマテラピーの中で用いられてきた香料は、古来
からの伝承をもとにした天然精／１１１が中心であり、
意識水準を鎮静させたり高揚させたりする効果の高い精
油（奥田后　「アロマテラピー展望」　香料；　Ｎｏ、
１４０（１９８３）ＰＰ１９−２６）　、或いはエアゾ
ールを用いて神経症患者に吸入投ちしたところ心理的抑
圧、心理的不安、心理的緊張等を緩和する働きのある精
油等が多数報告されている（　Ｐ　、　Ｒ。

ｖｅｓｔｉ　ｅｔ、ａｌ　Ｓ、Ｐ、ＣＡｕｇ、４７５−
４７８１９７３）。

更に各種香料に鎮静或いはａ１１眠効果があることも知
られており（特開昭６３−１９９２９２）、香気が精神
状態に大きな影響を及ばずことも周知である。

しかしながらこれらの香料の効果は殆と伝承の域を脱し
ておらす、その解明が待たれている。

本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり
、その目的は容易に適用が可能で、しかも効果的に免疫
機能の賦活を行なうことのできる免疫機能賦活剤を提供
することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討した結
果、ある特定の香料に優れた免疫機能賦活効果があるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本出願の請求項１記載の免疫機能賦活剤は、
免疫機能賦活性香料を気中濃度で０．　４μｇ／ｃｍ”
以」二となるように存在させることを特徴とする。

また、請求項２記載の賦活剤は、香ト［がチュベローズ
であることを特徴とする 請求項３記載の賦活剤は、香料がラブタナムであること
を特徴とする請 求 あることを特徴とする。

以下、本発明の構成を詳述する。

本発明において、免疫機能を高める効果とは、生体の防
御機能を高め、人間ないし動物の免疫機能不全による疾
患及びこれに什う心身ス１・レスの増大を予防・治療す
るものである。

また、本発明にかかる免疫機能賦活剤は、前記有効成分
が有効量吸気され、嗅覚受容体を刺激もしくは経気道的
に体内に吸収されることにより効果が発現するものを指
し、香水、コロン、室内芳香剤等のフレグランス製品の
外、石鹸、歯磨等の化粧料、吸入薬等の医桑晶′−．Ｉ
ｌ；も包括するものである。

また、本発明におけるチュベローズ曲、ラブタナム油、
オークモス油は公知の精油であり、標阜商業品種が本発
明に用い得るが、世界各国に産生ずるチュベローズ油、
ラブタナム浦、オークモス浦のどのような成分組成を持
つものでも用いることができる。

更に天然のチュベローズ、ラブダナム、オークモスから
蒸留、抽出等の方法で得られた精Ｍｊを本発明に用いる
ことができる。

従って、チュベローズ（Ｐｏｌｙａｎｔｈｅｓ　ｔｕｂ
ｅｒｏｓａＬ及びその亜種）、ラブダナム（Ｃｉｓｔｕ
ｓ　ｌａｄａｎｉｆｅｒｕｓ　Ｌ及びその亜種）、オー
クモス（Ｅｖｅｒｎｉａ　ｐｒｕｎａｓｔｒｉ　Ｌ及び
その亜種）の各植物から水蒸気蒸留、抽出等、種々の手
段により得られた香料混合物を得ることもできる。

尚、吸気により効果を発するものであるため、気中濃度
に効果が依存するが、各免疫賦活香料とも０．４μｇ／
ｃｍ　３以」二で優れた効果が得られることが確認され
ている。

このように、本発明にかかる免疫機能賦活剤は、特定の
香料を一定濃度以」一で気中に存在させ、人問ないし動
物に吸気させることで、容易に優れた免疫機能賦活効果
を得ることができる。

［実施例］ 以下、本発明のより具体的な実施例を説明する。

尚、本発明はこれにより限定されるものではない。また
、配合量は特に指定がない限り重置％で示す。

「　能賦活性試験 まず、免疫機能賦活性の評価法を説明する。

実験動物；　ＢＡＬＢ／ｃ雄マウスを８週齢で搬入し、
環境変化によるストレスの影響を除くために一定の環ｌ
寛下で７日間飼育した後、−肝を６匹として実験を行な
った。

ストレスサー、高圧ストレスを用いた。すなわち、小動
物用高圧チェンバー（内径１２５　ｍｍ。

全長１８０ｍｍ、内容積２２１０ｃｍ３、耐圧カフ　ｋ
ｇ／ｃｍ２）にマウスを入れ、空気ボンへを用いて２　
、　２　Ｋｇ／ｃｍ３の圧力を加え、１日６０分間の高
圧負荷を２日間行なった。

免疫学的パラメーター、ストレス細別後に５ＲＢＣを１
×１０ｃｅｌｌｓ７０．２ｍｌマウスの尾静脈に注則し
、４〜５日後に肺臓を採取し、肺細胞を分離した。Ｅ−
ＭＥＭで細胞数をＩ　Ｘ　１０７ｃｅ１．１ｓ／ｍｌに
調整し、その細胞浮遊液４００ｕｌに５０％（ｖ／ｖ）
　５ＲＢＣを５０ｕｌ、更に補体を５０ｕｌ加えて混合
した。Ｃｏｕｎｉｎｇｈａｍらの方法に準じて、３７℃
、６０分間インキュベートした後、５ＲＢＣに対する抗
体産生細胞（ＰＦＣ）数を測定し、ｌＸｌ０’牌細胞あ
たりのＰＦＣ数を算出した。

香料；ラブダナム、ジャスミン、カルダモン、チュベロ
ーズ、オークモスの５種類を用いて検討した。

嗅覚刺激：マウスのゲージをポリ袋で多い、その中に脱
脂綿に香料を１０％含むエチルアルコール溶液０，１ｍ
ｌ含ませたものを入れ、２４時間刺激した。

以」二の実験では、肺細胞に対し５ＲＢＣは先物となり
、免疫性が高ければ肺細胞に５ＲＢＣが溶着する割合が
多くなる。

従って、溶着細胞数をカウントすることにより、そのマ
ウスの免疫活性を把握することができる。

そこで、高圧ストレスも負荷せず何も香料を与えないマ
ウス群をコントロール１、高圧ストレスを負荷し何も香
料をうえないマウス７＋Ｔをコントロール２とし、更に
高圧ストレス負荷後、ラブダナム、ジャスミン、カルダ
モン、チュベローズ、及びオークモスを与えたマウス群
について実験を行ない、それぞれ溶着細胞数をカウント
した。

結果を次の第１表に示す。　　　　（以下余白）第 表 尚、ＰＦＣは高圧ストレスを４＝Ｊ加することで減少す
る。これに負荷後２４時■嗅党刺激を加えると、ジャス
ミンおよびカルダモンでは回復は認められなかったが、
ラブダナム、チュベローズ、オークモスでは回復し、更
にコントロール１の平常状態よりも免疫性が向」ニする
傾向が見られた。

特に、チュベローズではコントロール１を１００％とす
ると２４０％、オークモスでは２０２％と、著しい免疫
回復、増強作用が見られた。

このように、香料全般に免疫機能賦活効果が有０　− るのではなく、特定の香料にのみ優れた賦活効果がある
ことが理解される。

また、効果の顕著なチュベローズ、ラブダナム、オーク
モスの各香料の濃度は年齢、性別、心身状態等に大きく
影響すると考えられるが、前記丈験例では気中の香料濃
度は０．　４μｇ／ｃｍ８であり、この程度の濃度で十
分な免疫機能賦活効果が期待される。

なお、このような気中濃度を得るためには、チュベロー
ズ油、ラブダナム油では２重量％以」二、オークモス油
では７重量％以上配合した調香料を得、それを右効威分
として各種組成物に配合することが好適である。

また、本発明にかかる免疫機能賦活剤は、っぎのような
各種用途に使用可能である。

（１）特に免疫賦活を目的とした使用例（例えば手術時
、手術後の免疫機能賦活） ■酸素ボンベ、酸素吸入器に封入する。

■ネブライザーのなかに入れる。

■病院のベツドの頭部へ取り付ける。

■手術後の病室へ香料を噴霧する。

■手術後に患者を一定時間休ませる香料室を設ける。

■手術衣や患者の寝間着に賦香する。

（２）ストレスによる免疫機能低下の回復を目的とした
使用法 ■マスクに賦香する。

■禁煙用パイプの中に入れる。

■音響チェアのフードの中で香料を流す。

■フロートカプセル内で香料を流す。

（３）各種香粧品としての使用法 香水、オーデコロン、化粧品等。

次に各種配合例を示し、より詳細に発明を説明する。尚
、各実施例とも優れた免疫賦活効果を示した。

実」４廻」１　香水及びオーデコロン 標準商業品種の免疫機能賦活香料を重量濃度で５％、１
０％、工５％、２０％加えたフレグランス用調合香料を
９５％の水性アルコールに重量濃度で３％になるように
溶解し、オーデコロンを調整する。

また、同じ調合香料を９５％水仕アルコールに重量濃度
で２０％になるように溶解して香水とする。

尚、調香のため他の各秤香料を添加しても効果に特に影
響はない。

丸施週ス　室内用エアスプレー チュベローズを１５％含む調香料 エチルアルコール９５％ スパン８５ ツイン８１ プロペラント ６ ６ ３ 友旌刺１　石鹸 石鹸素地　　　　　　　　　　　　　　９５．０ラブダ
ナムを１５％含む調香料　　　　　５．　０色素　　　
　　　　　　　　　　　　　　適　量（製法） 前記調香料及び色素を石鹸素地に添加後、機械練り、或
いは枠線りして石鹸を製造した。

太旌透１　シャンプー アルキル硫酸トリエタノールアミン塩　１５．０ヤシ脂
肪酸モノエタノールアミド　　　　５．０エチレングリ
コールモノステアレート　　２．　０防腐剤　　　　　
　　　　　　　　　　　適　量色素　　　　　　　　　
　　　　　　　　適　量オークモスを１５％含む調香料
　　　　　３．　０精製水　　　　　　　　　　　　　
　　　残　余（製法） 精製水中に他の成分を攪拌溶解し、シャンプーを得た。

　１４− 笈光判１　ヘアリンス 塩化アルキルトリメチルアンモニウム セチルアルコール 防腐剤 グリセリン チュヘローズを１５％含む調香料 色素 ＰＯＥ　（８モル）ステアリルエーテル精製水 （製法） 各成分を８０℃にて混合溶解し、 してヘアリンスを得た。

室温まで数冷 尤凰週１　バスパウダー タルク　　　　　　　　　　　　　　　　８０ラブダナ
ムを１５％含むＦｌ！ｄ香料と流動パラフィンを１：２
０の比で 配合した組成物　　　　　　　　　２０゜（製法） 各成分を混合攪拌してバスパウダーを得た。

尤施週ユ　線香水 オークモスを１５％含む調香料と 流動パラフィンを５：４の比で 配合した組成物　　　　　　　　　９０゜トリミリスチ
ン酸グリセリン　　　　　１０゜（製法） 各成分を混合攪拌して線香水を得た。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明にかかる免疫機能賦活剤に
よれば、吸気により容易に免疫機能を回復ないし向上さ
せることが可能となる。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）免疫機能賦活性香料を気中濃度で０．４μｇ／ｃ
   ｍ＾３以上となるように存在させることを特徴とする免
   疫機能賦活剤。
2. （２）請求項１記載の賦活剤において、香料はチュベロ
   ーズであることを特徴とする免疫機能賦活剤。
3. （３）請求項１記載の賦活剤において、香料はラブダナ
   ムであることを特徴とする免疫機能賦活剤。
4. （４）請求項１記載の賦活剤において、香料はオークモ
   スであることを特徴とする免疫機能賦活剤。