JPH0334529A - 電解コンデンサ素子の電解液真空含浸方法及び装置 - Google Patents

電解コンデンサ素子の電解液真空含浸方法及び装置

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JPH0334529A
JPH0334529A JP1170020A JP17002089A JPH0334529A JP H0334529 A JPH0334529 A JP H0334529A JP 1170020 A JP1170020 A JP 1170020A JP 17002089 A JP17002089 A JP 17002089A JP H0334529 A JPH0334529 A JP H0334529A
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tank
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electrolyte
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Isao Yamaguchi
勲 山口
Takeshi Nakazawa
健 中澤
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J C C ENG KK
Far East Engineering Co Ltd
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J C C ENG KK
Far East Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサ素子の電解液真空含浸方法及
び装置に係り、特に真空とした貯溜槽内で電解液中の空
気を真空脱泡した後該電解液を真空含浸槽へ真空圧によ
り吸い上げて供給して電解コンデンサ素子に電解液を含
浸させることにより、大型の電解コンデンサ素子の中心
部にまで電解液を含浸させ、電気的特性の優れた電解コ
ンデンサ素子を製作することができる電解コンデンサ素
子の電解液真空含浸方法及び装置に関する。
従来の技術 従来、複数の電解コンデンサ素子のリード線をクランプ
治具によって整列挾持して電解コンデンサ素子を真空含
浸槽内に搬送して、該真空含浸槽内を真空状態にして電
解コンデンサ素子の本体内部の空気を排除した後、電解
液を供給してこれを該素子の本体内部に含浸させる方法
及び装置が実用に供されている。
しかし該従来方法及び装置によると、真空含浸槽に供給
される電解液は大気中に解放されていて該液内部に空気
を含んでいるため該電解液が真空とされた真空含浸槽へ
供給されたとき該液内部に含まれていた空気が細かい気
泡となって拡散してその一部が電解コンデンサ素子内部
へ電解液と共に浸入してピンホール状の未含浸部分を形
成してしまい、該素子を用いた電解コンデンサの電気的
特性を劣化させるという欠点があった。また真空含浸槽
内において電解液中の空気が急速に泡となって拡散する
ので該電解液が沸騰状態となって各部に飛び跳ね、例え
ばリード線に付着して後工程での半田付は作業での半田
付は不良の原因となる欠点があった。またこれが、自動
組立機の稼動率を低下させる原因ともなっていた。
更に、電解液の脱泡が真空含浸槽内で行われるため、真
空含浸槽内の圧力を必要とする真空度にまで高めるため
には比較的長い時間を要して含浸作業の作業効率が低下
すると共に、大型の電解コンデンサ素子の中心部にまで
十分電解液を含浸させることができないという欠点があ
った。またこのような現象は高耐圧の電解コンデンサに
使用される粘度の高い電解液においては著しく、粘度の
高い電解液を含浸させるためには大型の装置を用いなけ
ればならないという欠点があった。
また、真空含浸の終了後真空含浸槽内の残余の電解液を
貯溜槽へ返送するためダイヤプラム式ポンプ等の専用ポ
ンプを備えていたので、装置が大型となると共に製作費
が高価となる欠点があった。
目  的 本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされ
たものであって、その目的とするところは、真空とした
貯溜槽内で電解液中の空気を真空脱泡した後、該電解液
を真空含浸槽へ真空圧により吸い上げて供給して電解コ
ンデンサ素子に電解液を含浸させることによって、ピン
ホールの発生を防止すると共に、大型の電解コンデンサ
素子であってもその中心にまで電解液を含浸させること
であり、これによって電解コンデンサ素子の電気的特性
を高めることである。
また他の目的は、真空含浸槽内での電解液の沸騰をなく
すことにより、該電解液の飛び跳ねを防止してリード線
等への電解液の付着を皆無とし、半田付は不良を防止す
ることである。
更に他の目的は、真空含浸槽内に保持された電解コンデ
ンサ素子に真空脱泡して空気を含まない電解液を供給し
て浸漬させて含浸させることにより、比較的小型の装置
を用いて粘度の高い電解液を大型の電解コンデンサ素子
の中心部にまで含浸させて高耐圧の電解コンデンサ素子
を製作できるようにすることである。
また他の目的は、真空含浸槽、貯溜槽、脱液槽及び予備
槽を夫々開閉弁を介してパイプで連通接続して真空圧を
用いて真空含浸槽及び脱液槽内の電解液を貯溜槽へ回収
すると共に該貯溜槽の電解液が不足したとき予備槽から
電解液を補給することにより、電解液供給及び回収のた
めの専用ポンプを不用として装置の製作費を安価にする
と共に、電解液が大気圧に解放される時間を最小として
咳液への空気のl昆入を防止することである。
構成 要するに本発明方法(請求項1)は、電解コンデンサ素
子に電解液を真空中で含浸させる真空含浸槽と前記電解
液を貯溜する貯溜槽とを開閉弁を介して前記電解液の供
給パイプ及び回収パイプとで連通接続し、前記貯溜槽を
真空として該貯溜槽内の前記電解液中の空気を真空脱泡
した後前記貯溜槽の圧力を大気圧とすると共に前記真空
含浸槽内を真空として前記貯溜槽内の前記電解液を前記
供給パイプから真空圧により吸い上げて供給して前記電
解コンデンサ素子に前記電解液を含浸させた後、前記真
空含浸槽内の圧力を大気圧とすると共に前記貯溜槽内を
真空として前記真空含浸槽内の前記電解液を前記回収パ
イプから真空圧により前記貯溜槽に回収することにより
、前記電解液中の空気を脱泡した状態で前記電解コンデ
ンサ素子に含浸させることを特徴とするものである。
また、本発明方法(請求項2)は、貯溜槽内の電解液の
空気を真空脱泡した後真空とした真空含浸槽へ供給して
電解コンデンサ素子に前記電解液を含浸させ、残余の前
記電解液を真空とした前記貯溜槽へ回収すると共に、前
記含浸した電解コンデンサ素子から滴下する前記電解液
を受ける脱液槽に溜まった前記電解液を真空とした前記
貯溜槽に真空圧により回収し、また前記貯溜槽内の前記
電解液が所定の量より少なくなったとき予備槽内の前記
電解液を真空にした前記貯溜槽へ真空圧により補充する
ことを特徴とするものである。
また、本発明装置(請求項3)は、電解コンデンサ素子
を収容して真空中で電解液を含浸させる真空含浸槽と、
前記電解液を貯溜すると共に内部の圧力を真空とするこ
とにより前記電解液中の空気を真空脱泡して前記真空含
浸槽に前記電解液を供給し、また前記真空含浸槽から前
記電解液を回収する貯溜槽と、前記真空含浸槽及び該貯
溜槽内の圧力を所定のタイミングに従って真空とする真
空装置とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明装置(請求項4)は、電解コンデンサ素子
を収容した真空中で電解液を含浸させる真空含浸槽と、
前記電解液を貯溜すると共に内部の圧力を真空とするこ
とにより前記電解液中の空気を真空脱泡して前記真空含
浸槽に前記電解液を供給しまた前記真空含浸槽から前記
電解液を回収する貯溜槽と、前記電解液を含浸した前記
電解コンデンサ素子から滴下する前記電解液を受けて前
記貯溜槽に返送する脱液槽と、前記電解液を貯え前記貯
溜槽の前記電解液の量が所定量より少なくなったとき前
記電解液を補充する予備槽と、前記真空含浸槽と前記貯
溜槽、前記脱液槽と前記貯溜槽及び前記予備槽と前記貯
溜槽とを夫々連通接続して前記各槽間で前記電解液を授
受する開閉弁を備えたパイプ群と、前記真空含浸槽及び
前記貯溜槽内の圧力を所定のタイミングに従って真空と
する真空装置とを備えたことを特徴とするものである。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。本発
明に係る電解コンデンサ素子の真空含浸装置lは、真空
含浸槽2と、貯溜槽3と、脱液槽4と、予備゛槽5と、
パイプ群6と、真空装置8とを備えている。
第1図及び第2図において、真空含浸槽2は、クランプ
治具9により搬送された複数の電解コンデンサ素子10
を収容して真空にされ、その中に電解液11が供給され
て該電解液が電解コンデンサ素子10に含浸されるよう
にしたもので、高品質のアルミニウム合金鋳物等の材料
で製作されており、箱形状の含浸槽本体12と密閉M2
Sとから溝底されていて、含浸槽本体12の上端部12
aにはOリング等のシール部材14が装着され、密閉蓋
13で密閉できるようになっている。
含浸槽本体12は仕切り板12bにより液室12cと溢
水室12dとに分離されていて、液室12c内に電解液
11を注入して電解コンデンサ素子lOに含浸させ、余
分の電解液11を仕切り板12bから流出させ電解コン
デンサ素子10のリード線10aへの付着を防止するよ
うにしである。また液室12cの底部には供給口12e
及び排出口12fが、溢水室12dの底部には排出口1
2gが形成されていて、夫々後述する如くパイプ群6が
接続されている。また液室12c内には電解コンデンサ
素子10の本体10bを挟持する挾持部材15と挾持弾
性体16とが対向して配設されていて、揺動輪18を図
示しない装置により謡動させることにより互いに接近又
は離脱する方向に移動させるようになっている。
密閉Mlaには蓋支え軸19が固着されていてL字形案
内溝20で案内されながら移動させることにより開閉す
るようになっている。
クランプ治具9は、第3図も参照して、複数の電解コン
デンサ素子lOのリード線10aの上端を挾持して該電
解コンデンサ素子を搬送するようにしたものであって、
一対の支持部21と、該支持部に回動自在に枢着された
一対の平行板22゜23とからなる。支持部21にはク
ランプ治具9を搬送装置(図示せず)によって搬送する
ための搬送溝21aが形成されており、ひんじ軸24に
は複数のねじりばね25が嵌装され、該ねじりばねの両
端(図示せず)は平行板22.23に固定され、該平行
板をその下端22a、23aが互いに閉じる方向に押圧
付勢している。平行板22゜23の上122b、23b
には図示しない外部の作動機構によってこれらの平行板
を開くための突起22c、23cが夫々一対ずつ形成さ
れている。
貯溜槽3は、電解液11を貯溜すると共に該電解液を真
空脱泡して真空含浸槽2へ供給するものであって、例え
ば、約500cc程度の容積を持つガラス、ポリプロピ
レン等の樹脂、アルミニウム又はステンレス等の金属で
製作された密閉容器である。上部3 a &eはパイプ
群6及び貯溜された電解液11の液面高さを検知する液
面センサ26が配設され、該液面が所定の高さより低く
なると予備槽5から電解液11を補充するようになって
いる。
脱液槽4は、含浸された電解コンデンサ素子10から滴
下する余剰の電解液11を受けるための箱であって、底
部4aには排出口4bが形成され、該排出口に接続され
たパイプを通して該電解液を貯溜槽3へ返送するように
なっている。
予備槽5は、電解液11を収納する箱であって、貯溜槽
3内の電解液11が所定量より少なくなったとき該予備
槽内の電解液を貯溜槽3へ補給するように常時大気圧に
開放されている。
パイプ群6は、真空含浸槽2、貯溜槽、3、脱液槽4及
び予備槽5とを互いに連通接続して所定のタイミングで
夫々の電解液を給排するためのもの゛であって、真空含
浸槽2の供給口12eは、開閉弁28aを途中に備えた
供給パイプ29によって貯溜槽3の底部3bよりLos
m程度上方の位置と連通接続され、貯溜槽3内の電解液
11を真空圧により真空含浸槽2へ供給するようになっ
ている。
また真空含浸槽2の2つの排出口12f及び12gは、
同じく開閉弁28b及び28cを介して回収パイプ30
により貯溜槽3の上方部3Cと連通接続されて液室12
c及び溢水室12d内の電解液11を貯溜槽3へ返送す
るようになっている。更に、パイプ30の中間点30a
及び30bには、夫々脱液槽4の排出口4bに接続され
たパイプ31及び予備槽5の底部5aよりわずか上方に
一端を開口したパイプ32が開閉弁28d及び28eを
介して連通接続されている。
真空装置8は、真空含浸槽2及び貯溜槽3内の圧力を真
空にするためのものであって、公知の真空ポンプ33の
回転軸34に固定されたプーリ35とモータ36の回転
軸38に固定されたプーリ39とにベルト40が巻き掛
けられていてモータ36の回転が真空ポンプ33に伝達
されるようになっている。そして真空ポンプ33は、ホ
ース41によってエアパルプ42を介して真空含浸槽2
と、またホース43によってエアパルプ44を介して貯
溜槽3と連通接続されている。また真空含浸槽2及び貯
溜槽3には、夫々の内部圧力を検知する真空度センサ4
5が、更に真空含浸槽2には真空とされた内部を大気と
連通されることにより大気圧にもどすための開放弁46
が設けられている。
そして本発明方法(請求項1)は、電解コンデンサ素子
10に電解液11を真空中で含浸される真空含浸槽2と
電解液11を貯溜する貯溜槽3とを開閉弁28 a、 
 28 b及び28cを介して電解液の供給パイプ29
及び回収パイプ30とで連通接続し、貯溜槽3を真空と
して貯溜槽3内の電解液11内の空気を真空脱泡した後
貯溜槽3の圧力を大気圧とすると共に、真空含浸槽2内
を真空として貯溜槽3内の電解液11を供給パイプ29
から真空圧により吸い上げて供給して電解コンデンサ素
子10に電解液11を含浸させた後、真空含浸槽2内の
圧力を大気圧とすると共に貯溜槽3内を真空として真空
含浸槽2内の電解液11を回収パイプ30から真空圧に
より貯溜槽3に回収することにより、電解液11中の空
気を脱泡した状態で電解コンデンサ素子10に含浸させ
る方法である。
また本発明方法(請求項2)は、貯溜槽3内の電解液1
1の空気を真空脱泡した後、真空とした真空含浸槽2へ
供給して電解コンデンサ素子10に電解液11を含浸さ
せ、残余の電解液11を真空とした貯溜槽3へ回収する
と共に、含浸した電解コンデンサ素子10から滴下する
電解液11を受ける脱液槽4に溜まった電解液11を真
空とした貯溜槽3に真空圧により回収し、また貯溜槽3
内の電解液11が所定の量より少なくなったとき予備槽
5内の電解液11を真空にした貯溜槽3へ真空圧により
補充する方法である。
作用 本発明は、上記のように構成されており、以下その作用
について説明する。第1図及び第5図において、複数個
の電解コンデンサ素子10を整列挾持したクランプ治具
9 (第3図参照〉が図示しない搬送装置により真空含
浸槽2の上方まで搬送され、密閉蓋13の開いた含浸槽
本体12内に搬入されて該電解コンデンサ素子を挾持部
材15と挾持弾性体16とが液室12c内で挾持した後
、平行板22及び23が開かれてリード線10aの挟持
を開放し電解コンデンサ素子10を含浸槽本体12の内
部に残してクランプ治具9のみが退避する。該搬入作業
と並行して、真空装置8の作用によりエアパルプ44を
開いて貯溜槽3内の空気を吸引して真空状態として、電
解液ll内の空気を吸引して脱泡する。
ここで第5図のタイムチャート線が示す如く密閉蓋13
が真空含浸槽2を密閉する(点a)と共にエアバルブ4
2を開いて(点b)真空装置8により真空含浸槽2内の
空気を吸引して真空にする。
また、開閉弁28dを開く (点C)とにより、今まで
真空とされていた貯溜槽3内へ脱液槽4に溜まっていた
電解液11が大気と共に開閉弁28d、パイプ31を通
って流入して貯溜槽3の圧力は大気圧となる。一方真空
含浸槽2内の空気は真空装置8により吸引されて時間と
共に真空度が高められ、該真空度が約201−−ルに達
すると、これを真空度センサ45が検知してエアバルブ
42が閉じられる(点d)。次に開閉弁28aが開かれ
る(点e)と貯溜槽3内の脱泡の終了した電解液11は
真空圧によって真空含浸槽2へ供給パイプ29及び開閉
弁28aを通って吸い上げられて液室12cに供給され
、該液室12cに挾持された電解コンデンサ素子lOを
浸漬して所定時間保持されるので、該電解コンデンサ素
子内部にあった空気は気泡48として排出されて該電解
コンデンサ素子の中心部にまで電解液11が浸透する(
第4図参照)。また、真空含浸槽2へ供給される電解液
11は、貯溜槽3で脱泡されているので、従来装置のよ
うに真空含浸槽2内で沸騰することがないので、リード
線10aを電解液11で汚すこともない。所定の含浸時
間が経過すると開閉弁28aは閉じられ、(点f)次い
で開放弁46が開放され(点g)で真空含浸槽2の圧力
を大気圧にすると共に、開閉弁28dが閉じられる(点
h)。そして所定時間(t、)後エアバルブ44が開か
れるので(点i)、貯溜槽3内の空気は再び真空装置8
によりホース43を通って吸引されて該貯溜槽内3は真
空となる。貯溜槽3の圧力が所定の真空圧に達すると真
空センサ45がこれを検知して開閉弁28bを開き(点
j)、大気圧とされた液室12c内の電解液11を真空
圧によって開閉弁28b及び回収パイプ30を通して吸
引し、貯溜槽3に回収する。また、同時に含浸の終了し
た電解コンデンサ素子10を該真空含浸槽から搬出する
ために密閉蓋13が図示しない装置により開放される(
点h)。そして液室12c内の電解液11を回収するに
十分な所定時間が経過すると開閉弁28bが閉じられ(
点1)、開閉弁28cが開けられ(点m)て溢水室12
d内にある電解液11を回収パイプ30を通し、同様に
して貯溜槽3に真空圧によって回収した後開閉弁28c
を閉じる(点n)。
次に電解コンデンサ素子lOに電解液11を含浸させた
ことにより消費された量の電解液11を補充するため、
開閉弁28cが閉しられてから時間t2経過後に開閉弁
28eが開かれる(点0)と、大気圧状態の予備槽5に
収納されている電解液11は貯溜槽3の真空圧によって
吸引されてパイプ32及び開閉弁28eを通って貯溜槽
3へ補充され、該貯溜槽3の電解液11の液面11aが
所定の高さになると液面センサ26がこれを検知して開
閉弁28eを閉じて(点p)、電解液11の補充が終了
する。このようにして常に消費された量だけの電解液1
1が補充されるので貯溜槽3には一定量の電解液11が
確保されており、作業者は予備槽5へ適宜電解液11を
注入するだけで、貯溜槽3の電解液11の量に特別の注
意を払う必要はない。
一方、密閉M13が開放された真空含浸槽2内にクラン
プ治具1が再び搬入され(点q)、平行板22及び23
でリード線10aを挾持して含浸された電解コンデンサ
素子10を搬出しく点r)、脱液槽4に搬送して余剰の
電解液11を滴下させ、又は圧縮空気を吹き付けて取り
除く。そして再び新しい電解コンデンサ素子lOを整列
挾持したクランプ治具9を搬送して真空含浸槽2へ搬入
しく点S)で、挾持部材15と挾持弾性体16との間で
挾持した後クランプ治具9のみを搬出しく点t)、次に
エアバルブ44を閉じて(点U)貯溜槽3を真空状態に
保持して電解液11を真空脱泡してlサイクルの動作を
終了する。
上記した含浸のサイクルが次々と繰り返されて自動的に
電解コンデンサ素子10の含浸が行われる。そして電解
?ff1llは含浸工程のほとんどの時間真空中にある
ので、外部から空気が浸入する機会が少なく、また脱泡
された状態で電解コンデンサ素子10を含浸するので従
来、例えば外径1611程度のものまでしか処理できな
かった容器の装置においても外径13mm以上の電解コ
ンデンサ素子lOの中心部にまで高粘度の電解液11を
完全に含浸させることができる。また、電解?&11の
各槽間の授受は真空圧だけによって行われ、専用のポン
プ等を必要としないので、故障のおそれもなく、また装
置の製作費も大幅に低減させることができる。
効果 本発明は、上記のように真空とした貯溜槽内で電解液中
の空気を真空脱泡した後、該電解液を真空含浸槽へ真空
圧により吸い上げて供給して電解コンデンサ素子に電解
液を含浸させるようにしたので、ピンホール等による未
含浸部の発生が防止できると共に、大型の電解コンデン
サ素子であってもその中心部にまで電解液を含浸させる
ことができる効果があり、またこの結果電解コンデンサ
素子の電気的特性を高めることができる効果がある。ま
た真空含浸槽内での電解液の沸騰をなくしたので、該液
の飛び跳ねを防止してリード線への電解液の付着を皆無
にできる効果があり、またこの結果半田付は不良の発生
が防止できる効果がある。
更に真空とされた真空含浸槽内に保持された電解コンデ
ンサ素子に真空脱泡して空気を含まない電解液を供給し
て浸漬させて含浸させるようにしたので、比較的小型の
装置を用いて粘度の高い電解液を大型の電解コンデンサ
素子の中心部にまで含浸されて高耐圧の電解コンデンサ
素子を製作することができる効果がある。
また、真空含浸槽、貯溜槽、脱液槽及び予備槽を夫々開
閉弁を介してパイプで連通接続して真空圧を用いて真空
含浸槽及び脱液槽内の電解液を貯溜槽へ回収すると共に
、該貯溜槽の電解液が不足したとき予備槽から電解液を
補給するようにしたので、電解液を供給又は回収するた
めの専用ポンプを不要化できる効果があり、またこの結
実装置を安価に製作することができる効果がある。
また電解液が大気圧に解放される時間を最小として該液
への空気の混入を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例に係り、第1図は電解液真空含浸
装置の全体構成を示す説明図、第2図は真空含浸槽の部
分縦断面図、第3図は電解コンデンサ素子を挾持する状
態を示すクランプ治具の斜視図、第4図は電解コンデン
サ素子が電解液に浸漬されて含浸される状態を示す部分
縦断面拡大図、第5図は電解液真空含浸装置の作動の様
子を説明するタイムチャートである。 1は電解液真空含浸装置、2は真空含浸槽、3は貯溜槽
、4は脱液槽、5は予備槽、6はパイプ群、8は真空装
置、10は電解コンデンサ素子、11は電解液、28 
a、  28 b、  28 c28d、28eは開閉
弁、29は供給パイプ、30は回収パイプである。 句

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電解コンデンサ素子に電解液を真空中で含浸させる
    真空含浸槽と前記電解液を貯溜する貯溜槽とを開閉弁を
    介して前記電解液の供給パイプ及び回収パイプとで連通
    接続し、前記貯溜槽を真空として該貯溜槽内の前記電解
    液中の空気を真空脱泡した後前記貯溜槽の圧力を大気圧
    とすると共に前記真空含浸槽内を真空として前記貯溜槽
    内の前記電解液を前記供給パイプから真空圧により吸い
    上げて供給して前記電解コンデンサ素子に前記電解液を
    含浸させた後、前記真空含浸槽内の圧力を大気圧とする
    と共に前記貯溜槽内を真空として前記真空含浸槽内の前
    記電解液を前記回収パイプから真空圧により前記貯溜槽
    に回収することにより、前記電解液中の空気を脱泡した
    状態で前記電解コンデンサ素子に含浸させることを特徴
    とする電解コンデンサ素子の電解液真空含浸方法。 2 貯溜槽内の電解液の空気を真空脱泡した後真空とし
    た真空含浸槽へ供給して電解コンデンサ素子に前記電解
    液を含浸させ、残余の前記電解液を真空とした前記貯溜
    槽へ回収すると共に、前記含浸した電解コンデンサ素子
    から滴下する前記電解液を受ける脱液槽に溜まった前記
    電解液を真空とした前記貯溜槽に真空圧により回収し、
    また前記貯溜槽内の前記電解液が所定の量より少なくな
    ったとき予備槽内の前記電解液を真空にした前記貯溜槽
    へ真空圧により補充することを特徴とする電解コンデン
    サ素子の真空含浸方法。 3 電解コンデンサ素子を収容して真空中で電解液を含
    浸させる真空含浸槽と、前記電解液を貯溜すると共に内
    部の圧力を真空とすることにより前記電解液中の空気を
    真空脱泡して前記真空含浸槽に前記電解液を供給し、ま
    た前記真空含浸槽から前記電解液を回収する貯溜槽と、
    前記真空含浸槽及び該貯溜槽内の圧力を所定のタイミン
    グに従って真空とする真空装置とを備えたことを特徴と
    する電解コンデンサ素子の電解液真空含浸装置。 4 電解コンデンサ素子を収容した真空中で電解液を含
    浸させる真空含浸槽と、前記電解液を貯溜すると共に内
    部の圧力を真空とすることにより前記電解液中の空気を
    真空脱泡して前記真空含浸槽に前記電解液を供給しまた
    前記真空含浸槽から前記電解液を回収する貯溜槽と、前
    記電解液を含浸した前記電解コンデンサ素子から滴下す
    る前記電解液を受けて前記貯溜槽に返送する脱液槽と、
    前記電解液を貯え前記貯溜槽の前記電解液の量が所定量
    より少なくなったとき前記電解液を補充する予備槽と、
    前記真空含浸槽と前記貯溜槽、前記脱液槽と前記貯溜槽
    及び前記予備槽と前記貯溜槽とを夫々連通接続して前記
    各槽間で前記電解液を授受する開閉弁を備えたパイプ群
    と、前記真空含浸槽及び前記貯溜槽内の圧力を所定のタ
    イミングに従って真空とする真空装置とを備えたことを
    特徴とする電解コンデンサ素子の電解液真空含浸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06318535A (ja) * 1991-03-11 1994-11-15 J C C Eng Kk 電解コンデンサ素子の電解液真空含浸方法及び装置
JP2002190434A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Jcc Engineering Co Ltd 固体アルミニウム電解コンデンサの製造方法及び装置
CN103824709A (zh) * 2014-03-18 2014-05-28 深圳市兴创嘉科技有限公司 一种制备铝电解电容器的加压含浸机
CN110010355A (zh) * 2019-03-29 2019-07-12 南通江海电容器股份有限公司 一种电容器芯包的自动含浸方法

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