JPH0334258Y2 - - Google Patents

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JPH0334258Y2
JPH0334258Y2 JP1983196831U JP19683183U JPH0334258Y2 JP H0334258 Y2 JPH0334258 Y2 JP H0334258Y2 JP 1983196831 U JP1983196831 U JP 1983196831U JP 19683183 U JP19683183 U JP 19683183U JP H0334258 Y2 JPH0334258 Y2 JP H0334258Y2
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【考案の詳細な説明】 機枠によつて支持された一対の平行なガイドレ
ールの上に支承せしめて、並列された多数の濾板
の列を、一対のヘツド間に挾んで配設すると共
に、この一対のヘツド間において、各濾板間をル
ーズな連結手段により連結して、各濾板間を一斉
に開閉自在に構成し、各濾板間を閉じた状態にお
いて、濾過操作を行い、各濾板間を開いた状態に
おいて、濾布を走行させてケーキの排出を行わせ
るようにしたフイルタプレスは、よく知られてい
るが、多数の濾板とヘツドが一対のガイドレール
によつてその側面を支持されたフイルタプレスに
あつては、各濾板間の開閉操作時に、各濾板の両
側に作用する摺動抵抗が必づしも一致しないた
め、この左右の摺動抵抗の差が過大な場合には、
濾板がガイドレールから外れるとか、各濾板毎に
配設されている濾布の走行駆動機構への動力伝達
系(例えばガイドレールの長手方向に沿つて延び
ているスライドシヤフト)等に悪影響を及ぼす等
の問題があつた。
この考案は、このような問題が生じないフイル
タプレスを提供しようとするものである。
また、公知のフイルタプレスにあつては、濾過
面積を増大するために濾板の枚数を多くすると、
一対のガイドレール上に並列された各濾板間の開
閉ならびに締付けのめの油圧シリンダのストロー
クが長大化して場所を取りすぎ、また、長尺化さ
れたストロークを有するピストンロツドに座屈を
生ぜしめないためには、この径と重量も増大され
なければならないので、極めてコストの高いもの
になるといつた問題、及び濾板の列をその一側の
みから順に開閉動作せしめるものであるから、各
濾板間の開閉のために要する雑サイクルタイムが
長いといつた問題があつた。
この考案は、上記のような問題も併せて改善さ
れフイルタプレスを提供しようとするものであつ
て、その要旨とするところは一対の機枠間に、一
本のガイドレールと一対のサイドレールとが平行
に架設されていること、上記一対のサイドレール
間に位置する多数の濾板とこの濾板の列をその両
端から挾む一対の締付ヘツド1,2とが、夫々、
巾方向の中心位を上記ガイドレールに吊持されて
該レールの長手方向に沿つて移動自在に支承され
ていること、上記各濾板間及び両端の濾板と各締
付ヘツドとの間が、夫々、ルーズな連結手段を介
して開閉自在に連結されていること、各濾板間の
開状態が両端から順次閉じられる前進方向と各濾
板間の閉状態が両端から順次開かれる方後退向と
の両方向に、上記一対の締付ヘツドをほゞ同時に
進退せしめる同時進退駆動装置が、実質的に締付
ヘツドの巾方向の中心位に向けて配設されている
こと。他方の締付ヘツド2に、前記ガイドレール
によつて実質的に支承され且つ締付ヘツド2との
間を油圧シリンダを介してその間隔を増減自在に
連結された可動ビーム3が配設されていること、
一方の締付ヘツド1と可動ビーム2とに、夫々、
各濾板間を閉じた所定の前進位置でそれらを前記
サイドレールに対して後退不能に係止できる係脱
自在な係止装置が配設されていること、を特徴と
しなるフイルタプレスにある。
実施例を図について説明すると、一対のの機枠
11,12の上部間に一本のガイドレール13が
架け渡されており、この機枠11,12の中位の
高さに一対のの平行なサイドレール14,14が
架設されていて、上記一対ののサイドレール1
4,14間には、一対の締付ヘツド1,2と、こ
の一対の締付ヘツド1,2間に位置せしめられた
多数の濾板5,5……とが位置されており、各締
付ヘツド1,2及び各濾板5,5……は、締付ヘ
ツド1について第4図に図示してあるような車輪
15を介して、夫々その巾方向の中心位置をガイ
ドレール13の上に吊持支持されていて、ガイド
レール13の長手方向に沿つて移動自在である。
すなわち各ヘツド1,2及び濾板5の上部には、
夫々巾方向の中心位置に門型の吊持枠1a,2
a,5aを突設してあり、この吊持枠1a1,2
a,5aに、上記ガイドレール13に転接する車
輪を取付けてある。各締付ヘツド1,2及び各濾
板5,5……は、ガイドレール13と、それに平
行なサイドレール14,14の長手方向に沿つて
移動自在であるが、一対の締付ヘツド1,2とそ
の間に位置された多数の濾板5,5……の各間
は、夫々、公知のフイルタプレスにおけると同様
に、ルーズな連結手段例えばルーズな連結孔(長
孔)を有するリンク18,18……,19,19
……にて、連結してあつて、一対の締付ヘツド
1,2間に位置された多数の濾板5,5……の列
は、各濾板5,5……間に夫々一定の間隔aに開
かれた第1図の開状態から、両端の一対の締付ヘ
ツド1,2を互に近づける方向へと夫々前進させ
ると、各濾板5,5……間の前記間隔aが、両端
から順次閉じられて、各濾板5,5……間が全て
閉じられた第2図の閉状態となり、反対に、第2
図の閉状態から、両端の一対の締付ヘツド1,2
を互に遠ざかる方向へと夫々後退させると、各濾
板5,5……間が、すべて開かれた第1図の状態
になるようになつている。
また、この実施例のフイルタプレスには、前記
締付ヘツド2側の背後に位置せしめて、前記ガイ
ドレール13によつて実質的に吊持支承された可
動ビーム3を配設してある。可動ビーム3は、締
付ヘツド2の背後にその支持装置を突設して、そ
の上に摺動自在に支承せしめてもよいが、実施例
の可動ビーム3は、吊持枠3aを介し、締付ヘツ
ド1同様の車輪によつて、その巾方向の中心位を
ガイドレール13に吊持支承せしめてあり、この
可動ビーム3と締付ヘツド2との間は、4本の油
圧シリンダ30でもつて、その間隔を一定の範囲
内において増減自在にルーズに連結してある。
すなわち、上記可動ビーム3は、それを進退駆
動するか又は締付ヘツド2を進退駆動するかする
と、他方が上記連結手段によつて随伴連動せしめ
られるようになつている。
そして、前記せる如くこの考案のフイルタプレ
スにあつては、濾板列の両端に位置する一対の締
付ヘツド1,2を同時に進退せしめると、多数の
濾板5,5……間を同時に両端のものから順次開
閉動作せしめうるようになつているのであるが、
上記の一対の締付ヘツド1,2には、それを進退
両方向においてほぼ同時に進退せしめるため、次
のような同時進退駆動装置を配設してある。
すなわち、この同時進退駆動装置は、一対の締
付ヘツド1,2とその間の濾板5,5……とから
なる列の巾方向の中心の上方位に配して、且つ機
枠11,12上(ガイドレール13上であつても
よい)の適所に夫々軸支23,24された一対の
ホイール21,22間に懸け回わして、実質的に
無端状に張設された一本の紐状駆動媒体10と、
この紐状駆動媒体10がガイドレール13の長手
方向に沿つて走行する部分の適所を各別の締付ヘ
ツド1,2に対して夫々連結している連結装置
と、この紐状駆動媒体10の正逆転駆動装置とで
もつて構成されているのであるが、この実施例の
紐状駆動媒体10は、ガイドレールの下位におい
て前記吊持枠1a,2a,3a及び5a内を経過
せしめられており、締付ヘツド1には、長孔6を
介してピン連結25され、締付ヘツド2には、長
孔7を介してピン連結26されていて、締付ヘツ
ド1の後方のホイール21に懸け回わされた紐状
駆動媒体の部分10aと、締付ヘツド2の後方の
ホイール22に懸け回わされた紐状駆動媒体の部
分10bとをチエンでもつて構成され、残りの部
分10c,10dをワイヤー又は棒でもつて構成
されている。符号27,28は、紐状駆動媒体1
0の案内ロールである。
上記したような構成の、実質的に無端状の紐状
駆動媒体10の正逆転駆動装置は、機枠11上の
適所に配設した電動機20と、ホイール21の軸
23間の連動機構でもつて構成されていて、各濾
板5,5……間は、この電動機20を正転又は逆
転動作させると、実質的に無端状の紐状駆動媒体
10が正転又は逆転して、締付ヘツド1,2が同
時に進退作動せしめられ、可動ビーム3が締付ヘ
ツド2に連動して進退し、各濾板5,5……間
が、同時に前記せる順序でもつて、すなわち両端
の濾板から順に、閉動作又は開動作せしめられる
ようになつている。
なお、このように構成されて開閉される上記各
濾板5,5……間には、公知の同時開閉式のフイ
ルタプレスにおける同様な濾布装置が、例えば開
状態の各濾板5,5……間で一斉に移動してケー
キの排出と濾布の洗滌等を行いうる如き濾布装置
29が、配設されている。第3図において、16
は各濾板5の上部に架設した濾布の駆動軸、17
はそれを駆動するためのスライドシヤフトであ
る。
この考案のフイルタプレスの締付ヘツド1に
は、上記のような同時進退駆動装置によつて、各
濾板5,5……間を閉じた、すなわち前進位置に
もたらされた該締付ヘツド1を、該前進位置にお
いて後退不能に係止するための、次のような係脱
自在な係止装置を配設してある。すなわち、一対
のサイドレール14,14の適所には、夫々、内
側向きに、係止突起31,31をその上下2位置
に突設してあり、両側の係止突起31,31,3
1,31に対して係脱せしめられる一対のストツ
パー32,32は、締付ヘツド1の背面に、支持
金具33,33,33,33を介して該背面に平
行に且つ水平に配して支持せしめた一対の平行棒
34,34が貫通しうる孔35,35,35,3
5を有していて、この一対のストツパー32,3
2は、該孔35,35,35,35を介して上記
一対の平行棒34,34に支持され、それを夫々
サイドレール14,14に近づけたり遠ざけたり
する方向において進退自在に構成されているので
あるが、この一対のストツパー32,32間は、
締付ヘツド1の背面に支持された油圧シリンダ3
6とこの油圧シリンダ36の各端に連結されたブ
ラケツト37,37とを介して連結されていて、
上記油圧シリンダ36を縮少すると、一対のスト
ツパー32,32間の間隔が縮少されて第3図実
線図示の位置に保たれ、油圧シリンダ36を伸長
すると、この一対のストツパー32,32は、
夫々、一対のサイドレール14,14の各内側面
にほぼ接触する位置まで、第3図上両側方に夫々
前進移動せしめられて、締付ヘツド1の後退を、
各濾板5,5……間を閉じた前進位置で阻止せめ
しうるようになつている。すなわち、この一対の
ストツパー32,32は、それらを、両者間の間
隔をβ1まで小さくした第3図に図示の後退位置に
保つて締付ヘツド1を前進させ、各濾板5,5…
…間が閉じられた状態において、両者間の間隔を
β2に拡大せしめた前進位置(第3図鎖線)にもた
らすと、第4図に示す如く、その後面32bを前
記係止突起31,31……の各前面に係合せしめ
ると共に、その前面32aを、締付ヘツド1の両
側面に夫々突設された係止突起38,38,3
8,38,38,38の各背面38a,38a…
…に係合せしめて、締付ヘツド1をして、各濾板
5,5……間を閉じた前進位置で後退不能に係止
できるようになつている。この係止状態は、一対
のストツパー32,32を後退させて両者間の間
隔β1まで小さくすると(第3図実線)解除される
ことは勿論である。
なお第3図において、符号39,39は一対の
ストツパー32,32を一定の後退位置に阻止す
る阻止板、40はストツパー32の重量を支えて
いる受板、41は原液通路であり、第1,2図に
おいて、42は可撓性の原液供給管である。
また、この考案のフイルタプレスの可動ビーム
3には、それが締付ヘツド2との間隔を縮小した
状態にて、締付ヘツド2に連動し、締付ヘツド2
が前記同時進退駆動装置によつて各濾板5,5…
…間を閉じた前進位置にもたらされたとき、該可
動ビーム3を該前進位置において後退不能に係止
するための係脱自在な係止装置を配設してあるの
であるが、この可動ビーム3の係止装置は、これ
を、可動ビーム3に対して前記締付ヘツド1の係
止締付ヘツドと同様に構成できる。
第1,2図において、符号131は前記係止突
起31と同様な係止突起、符号132は前記スト
ツパー32と同様なストツパーで、可動ビーム3
は前進位置で、第2図に示す如く、その背面に設
けられている一対のストツパー132,132を
サイドレール14,14に設けられている係止突
起131,131,131,131に対して係合
させると、締付ヘツド2が各濾板5,5……間を
閉じた位置で、この可動ビーム3を後退不能に係
止できるようになつている。
そして、この実施例のフイルタプレスには、一
対の締付ヘツド1,2の同時進退駆動装置によつ
て各濾板5,5……間が閉じられ、前進位置にも
たらされた締付ヘツド1と可動ビーム3とが上記
したようなストツパー132,132によつて
夫々後退不能に係止された後において、前進位置
にもたらされた締付ヘツド2と可動ビーム3との
間に作用して締付ヘツド2を更に前進せしめ、濾
板5,5……間に閉じた状態において更に強く増
し締めするための締付装置が配設されているので
あるが、この締付装置が、締付ヘツド2と可動ビ
ーム3との間に配設された前記油圧シリンダ30
でもつて構成されている。つまりこの油圧シリン
ダ30は、上記締付装置と前記締付ヘツド2と可
動ビーム3間のルーズな連結締付ヘツドとを兼ね
ているのであるが、そのために、一対の締付ヘツ
ド1,2の同時進退駆動装置によつて一旦閉状態
にもたらされ且つ一方の締付ヘツド1が後退不能
に係止された状態において、この締付ヘツド1
に、前記同時進退駆動装置の前記紐状駆動媒体1
0を介して連動連結されている他方の締付ヘツド
2を、更に上記油圧シリンダ30の伸長動作でも
つて前進可能ならしめるため、この実施例の前記
同時進退駆動装置では、紐状駆動媒体10に前記
したような長孔6,7を設てあり、吊持枠1a,
2aにピン25,26を貫通せしめてあつて、紐
状駆動媒体10と各締付ヘロド1,2間を夫々ル
ーズに連結してあるのである。
次に作用について説明すると、この実施例のフ
イルタプレスにあつては、上記せる如く、各濾板
5,5……間をアコーデオン状に開閉するための
両端の締付ヘツド1,2が、共に、ガイドレール
13上に相対的な前後方向において進退自在に吊
持支承されており、この一対の締付ヘツド1,2
間は、同時進退駆動装置によつて連結されてい
て、同じくガイドレール13に吊持支承された各
濾板5,5……間が、その開状態を両端から順次
閉じる前進方向とその閉状態を両端から順次開く
後退方向との両方向において、ほぼ同時に進退せ
しめられるようになつているので、上記同時進退
駆動装置を駆動すると、すなわち、第1図の各濾
板5,5……間が開かれた状態において電動機2
0を正転操作すると、一対の締付ヘツド1,2が
同時に前進せしめられて、各濾板5,5……間が
その両端位のものから順次閉じられて、第1図上
の左半分の濾板群と右半分の濾板群とが、ほぼ同
時に左右から中央へ集まり、各濾板5,5……間
を閉じられる(第2図)。
この閉状態から、反対の電動機20を逆転操作
すると、一対の締付ヘツド1,2が同時に後退せ
しめられて、各濾板5,5……間が、その両端位
のものから順次開かれて、第2図上の左半分の濾
板群と右半分の濾板群とが、ほぼ同時に左右方向
に展開して各濾板5,5……間を開かれる。(第
1図)。
したがつて、このように構成されたこの考案の
フイルタプレスでは、この各濾板5,5……間の
開閉に要する所要時間が、従来の、一方の締付ヘ
ツドを固定又は静止させておいて、他方の締付ヘ
ツドのみを進退させて各濾板間を開閉するタイプ
のフイルタプレスに比べると、その約1/2で足り
ることになる。
また、この実施例のフイルタプレスの前記締付
ヘツド2の背後には、可動ビーム3がルーズに連
結されており、両者2,3間は油圧シリンダ30
でもつて連結されているので、この油圧シリンダ
30を縮小状態になしておくときは、両者間は最
小の間隔に保たれて、締付ヘツド2に可動ビーム
3が随伴連動する。
またこの実施例の装置は、一方の締付ヘツド1
と他方の締付ヘツド2の背後に連結された可動ビ
ーム3とに対して、夫々、上記したような各濾板
5,5……間の閉状態において該締付ヘツド1と
可動ビーム3とを後退不能に係止できる係脱自在
な係止装置を配設してあるので、これらの係止装
置を夫々締付ヘツド1と可動ビーム3に作用させ
て、すなわち上記実施例のものではストツパー3
2を締付ヘツド1に作用させストツパー132を
可動ビーム3に作用させて、それらをサイドレー
ル14に対して夫々所定の前進位置において後退
不能に保つた上、締付ヘツド2に各濾板5,5…
…間を更に締付けるための締付装置を作用させる
ならば、すなわち、紐状駆動媒体10が締付ヘツ
ド2に止着連結されている上記実施例の場合に
は、ルーズな連結装置で前記せる如く締付ヘツド
2の追加前進を可能にすると共に、油圧シリンダ
30を伸長操作して締付ヘツド2を前進させるな
らば、一対の締付ヘツド1,2間において閉じら
れている各濾板5,5……間に強力に締めつけ
て、各濾板間へと原液を圧入して濾過操作を行
い、また濾過操作の結果生成した濾板内のケーキ
を、更にダイヤフラム等にて高圧圧搾することが
できるのであつて、この考案のフイルタプレスに
あつては、各濾板間を、非常に短いストロークし
た有しない高圧の油圧シリンダでもつて増し締め
することができるのである。
次に、この考案にしたがつてフイルタプレスの
他の実施例を説明しておくと、上記実施例は、一
対の締付ヘツド1,2に配設された同時進退駆動
装置が、一対の締付ヘツド1,2に連結25,2
6された紐状駆動媒体10をその構成要素の一つ
としていたので、後退不能に係止された一方の締
付ヘツド1に対して他方の締付ヘツド2のみを更
に前進作動可能ならしめるため、前記紐状駆動媒
体10に、それのルーズな連結装置を配設してあ
る例を示したが、締付ヘツド2と可動ビーム3間
は、上記進退動作時には一体になつて進退せしめ
られるものであるから、他の実施例においては、
締付ヘツド1,2に代え、締付ヘツド1と可動ビ
ーム3に上記同様の同時進退駆動装置を連結し
て、間接的に締付ヘツド1,2を同時に進退駆動
できるようになしてもよいのであつて(図示せ
ず)、その場合には、締付ヘツド2による増し締
めを許容するための、紐状駆動媒体10の弛緩装
置とか、係脱自在な連結装置とか、或いは長孔と
ピン等からなるルーズな連結装置等は、不要であ
る。
以上、この考案を実施例について説明したが、
この考案のフイルタプレスでは、上記せる如く、
一対の締付ヘツド1,2がその間に位置された多
数の濾板5,5……と同じぐうに、いづれも、ガ
イドレールの長手方向に沿つて移動自在に吊持支
承されており、それらの締付ヘツド1,2と濾板
5,5……間がルーズな連結手段を介して開閉自
在に連結されており、且つ一対の締付ヘツド1,
2には、各濾板間の開状態を両端から順次閉る前
進方向と、各濾板間の閉状態を両端から順次開く
後退方向との両方向において、少なくとも、それ
らを実質的にほぼ同時に進退せしめる同時進退駆
動装置が配設されていて、各濾板間を閉じる際に
は、濾板を濾板の列の中間位に近づく方向に向つ
て両端から同時に閉動作させることができ、各濾
板間を開く際には、濾板を濾板の列の中間位から
遠ざかる方向に向つて両端から同時に開動作させ
ることができるので、この開閉動作のために要す
る所要時間は、これを、各濾板間を濾板列の一端
からのみ開閉動作させる従来のフイルタプレスに
比べると、同一長さの濾板列であればほぼ1/2で
足りることになり、同一所要時間内にはほぼ2倍
長の濾板列を開閉操作できることになる。したが
つて、この考案にしたがつたフイルタプレスにあ
つては、濾板の開閉のために要する雑サイクルタ
イムをそれだけ減少させて、相対的に濾過効率を
向上せしめることができる。
また、この考案のフイルタプレスでは、一対の
締付ヘツド1,2が互に近づく方向に所定量前進
された位置において、各濾板間に閉じられるよう
になつているので、また各濾板間の閉状態におい
て各濾板間を高圧にて締付けるための手段を、一
方の締付ヘツド1を上記の前進位置において後退
不能に係止できる係脱自在な係止装置と、他方の
締付ヘツド2の背後に位置して、締付ヘツド2と
の間をルーズな連結手段を介してその間隔を一定
の範囲内において増減自在に連結された可動ビー
ム3と、この可動ビーム3を所定の前進位置にお
いて後退不能に係止できる係脱自在な係止装置
と、可動ビーム3と締付ヘツド2との間に配設さ
れた締付装置と、でもつて構成されているので、
上記締付装置のストロークを、各濾板間の締付装
置によつて一方の締付ヘツドのみを進退させて各
濾板間を開閉する従来締付ストロークに比較し
て、締付ヘツド1,2が進退せしめられるストロ
ーク分小さくすることができる。すなわち上記の
ような従来装置に比較すると、高圧締付装置のス
トロークを極端に短縮できるので、ローコストの
高圧締付装置によつて多数の濾板間を締付けるこ
とができるようにすることができる。
また、この考案のフイルタプレスは、多数の濾
板とこの濾板の列をその両端から挾む一対の締付
ヘツドとが、夫々巾方向の中心位を一本のガイド
レールに吊持ち支持されて該レールの長手方向に
沿つて移動自在に支承されており、一対の締付ヘ
ツドを同時に進退せしめる同時進退駆動装置が締
付ヘツドと濾板からなる列の巾方向の中心位に配
設されていて、締付ヘツド及び濾板が、その進退
動作時に、一対のガイドレール上に支承されたフ
イルタプレスにみられたような左右アンバランス
な摺動抵抗を受けることがないので、濾板および
締付ヘツドが常に進退方向に直面して円滑に動作
し、冒頭に述べたような問題を生じない。
また、一対の締付ヘツド間の開閉手段を油圧シ
リンダのみでもつて構成した場合における油圧シ
リンダの長大化をさけるため、本考案のフイルタ
プレスにあつては、上記開閉手段を紐状駆動媒体
でもつて構成しているが、本考案にしたがえば、
一対のサイドレールと、各濾板及び締付ヘツドと
の間に、全く摩擦抵抗がないので、同時進退駆動
装置一つだけ、実質的に締付ヘツドの巾方向の中
心位に向けて配設すれば足り、本考案にしたがつ
たフイルタプレスにあつては、上記締付ヘツドの
同時進退駆動装置を、従来のフイルタプレスの場
合のように、濾板列の両側位に配して一対配設す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るフイルタプレスの一実
施例を示したもので、濾板間を開いた状態の一部
切欠側面図、第2図は濾板間を閉じた状態の一部
切欠側面図、第3図は一方の締付ヘツドの背面図
(断面は第2図の−線に沿う)、第4図は同一
部切欠側面である。 1,2……締付ヘツド、3……可動ビーム、5
……濾板、10……紐状駆動媒体(同時駆動装
置)、11,12……機枠、13……ガイドレー
ル、14……サイドレール、18,19……リン
ク、30……油圧シリンダ(締付装置)、31,
131……係止突起、32,132……ストツパ
ー、38……係止突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 一対の機枠間に、一本のガイドレールと一対
    のサイドレールとが平行に架設されているこ
    と、上記一対のサイドレール間に位置する多数
    の濾板とこの濾板の列をその両端から挾む一対
    の締付ヘツド1,2とが、夫々、巾方向の中心
    位を上記ガイドレールに吊持されて該レールの
    長手方向に沿つて移動自在に支承されているこ
    と、上記各濾板間及び両端の濾板と各締付ヘツ
    ドとの間が、夫々、ルーズな連結手段を介して
    開閉自在に連結されていること、各濾板間の開
    状態が両端から順次閉じられる前進方向と各濾
    板間の閉状態が両端から順次開かれる方後退向
    との両方向に、上記一対の締付ヘツドをほゞ同
    時に進退せしめる同時進退駆動装置が、実質的
    に締付ヘツドの巾方向の中心位に向けて配設さ
    れていること。他方の締付ヘツド2に、前記ガ
    イドレールによつて実質的に支承され且つ締付
    ヘツド2との間を油圧シリンダを介してその間
    隔を増減自在に連結された可動ビーム3が配設
    されていること、一方の締付ヘツド1と可動ビ
    ーム2とに、夫々、各濾板間を閉じた所定の前
    進位置でそれらを前記サイドレールに対して後
    退不能に係止できる係脱自在な係止装置が配設
    されていること、を特徴としてなるフイルタプ
    レス。 2 一対の締付ヘツド1,2に配設された前記同
    時進退駆動装置が、一対の締付ヘツド1,2と
    可動ビーム3と濾板等からなる列の上方位に配
    して、且つ機枠又はガイドレール上の適所に
    夫々軸支された一対のホイール間に懸けまわし
    て、実質的に無端状に張設した紐状駆動媒体
    と、この紐状駆動媒体がガイドレールの長手方
    向に沿つて相反する方向へと走行する部分の適
    所を各別に締付ヘツド1,2に対して夫々連結
    する連結装置と、この紐状駆動媒体の正逆転駆
    動装置とでもつて構成されている、実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載のフイルタプレス。 3 一対の締付ヘツド1,2に配設された前記同
    時進退駆動装置が、一対の締付ヘツド1,2と
    可動ビーム3と濾板等からなる列の上方位に配
    して、且つ機枠又はガイドレール上の適所に
    夫々軸支された一対のホイール間に懸けまわし
    て、実質的に無端状に張設した紐状駆動媒体
    と、この紐状駆動媒体がガイドレールの長手方
    向に沿つて相反する方向へと走行する部分の適
    所を各別に締付ヘツド1と可動ビーム3に対し
    て夫々連結する連結装置と、この紐状駆動媒体
    の正逆転駆動装置とでもつて構成されている、
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のフイル
    タプレス。
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JPS57204207A (en) * 1981-06-08 1982-12-14 Ishigaki Kiko Kk Apparatus for opening and closing filter plate in filter press

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