JPH0333809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の対象〕 本考案は、人体局部洗浄装置に関するものであ
り、更に詳しくは、人体局部洗浄装置の便座を枢
動せしめるレバーに関するものである。

〔従来技術〕

第１図に示す、従来の人体局部洗浄装置Ａにお
いては、便座Ｂの後端部B₁，B₁が、便器（図示
略）の後端部上側に載置されたボツクスＣの前方
突出部C₁の側部に枢支されており、大便使用時
は実線示の位置に、小便使用時には、２点鎖線示
の位置に、夫々あるようになつている。

〔従来技術の問題点およびその技術的解析〕

この従来の人体局部洗浄装置では、ボツクスＣ
の外方突出部C₂は、便器上部と、高低差が殆ど
ないため、小便の飛沫が付着しやすく、突出部
C₂に設けられた操作スイツチＳに触れるのは、
不衛生であつた。

〔技術的課題〕

そこで、本考案は、操作スイツチに、小便飛沫
が付着しないようにすることを、技術的課題とす
るものである。

〔技術的手段〕

上記技術的課題を解決するために講じた技術的
手段は、便器上面の後端部に配設され人体局部洗
浄装置の各種部品を内蔵するボツクスと、前記便
器上に配置され後端部が前記ボツクスに枢支され
た便座と、該便座の後端部に一端が固着され他端
部には操作スイツチが具備されたＬ字型をなすレ
バーを有し、該レバーは前記便座とともに前記ボ
ツクスに対して回動可能であり、前記レバーの前
記操作スイツチを具備する他端部は前記便座の略
側方に位置させた人体局部洗浄装置である。

〔技術的作用〕

上記技術的手段は、次のように作用する。すな
わち、レバーを上方に回動すると、それに伴つて
便座も上方に回動して、小便ができるようにな
る。この状態では、レバーの遊端部は、上を向い
ているので、小便の飛沫が付着するようなことは
ない。

〔本考案の特有の効果〕

本考案は次の特有の効果を生じる、すなわち便
座の枢動ないし回動をレバーにて行なつているの
で、便器の上面を介して小便の飛沫が付着してい
る便座の裏面に手をふれずにすみ、衛生的であ
る。また、便座の便器上への着座時、スイツチが
便器の横に位置しているので、使用者が容易に操
作スイツチを扱うことができる。さらに、便座を
直接触らなくても、レバーを回動させることによ
り便座を開閉することができるため、衛生的であ
る。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を、第２図ないし第４
図にもとづいて説明する。人体局部洗浄装置１０
の便器１１の後端部には、ボツクス１２が設けら
れている。しかして、便器１１の上部には、便座
１３が着座しており、その後端部には、１対の耳
部１３ａ，１３ａが形成されており、耳部１３
ａ，１３ａ間には、前記ボツクス１２が遊嵌され
ている。

略Ｌ字型をなすレバー１４は、横アーム部１４
ａと縦アーム部１４ｂとからなつており、前記レ
バー１４の横アーム部１４ａは、便座１３の一方
の耳部１３ａおよびボツクス１２の一方の側部１
２ａに回動自在に挿入している。しかして、レバ
ー１４の横アーム部１４ａは、便座１３の一方の
耳部１３ａとはネジ１５で固定されており、ボツ
クス１２の一方の側部１２ａとは、ストツプリン
グ１６で抜け止めされ、さらに、回動可能となつ
ている。

また、ボツクス１２の他方の側部１２ａには、
ストツプリング１７にて抜け止めされるも、回動
可能なスリーブ１８が設けられており、このスリ
ーブ１８上に、便座１３の他方の耳部１３ａが装
架される。尚、便蓋１９の一対の耳部１９ａ，１
９ａは夫々、レバー１４の横アーム部１４ａおよ
びスリーブ１８上に回動可能に装架され、スリー
ブ１８側の耳部１９ａは、栓２０を前記スリーブ
に圧入もしくは接着にて、抜け止めがなされてい
る。

レバー１４の縦アーム部１４ｂの遊端部には、
筒状ケース２１が装架されており、この筒状ケー
ス２１の周面２１ａには、３つのスイツチ２２，
２３，２４が、又端面２１ｂにはプツシユ式スイ
ツチ２５が配設されている。しかして、プツシユ
式スイツチ２５が押されると、洗浄水が便器１１
内に流されるようになつており、又、スイツチ２
２が押されるとノズル２６から洗浄水が人体局部
に向けて噴出されるようになつており、スイツチ
２３が押されると、通風孔２７から局部乾燥用空
気が吐出されるようになつている。そして、スイ
ツチ２４が押されると、スイツチ２２又は２３の
オン状態が解除されるようになつている。これら
スイツチ２２〜２５は、コード２８を介して、図
示されないマイコンに接続されている。

以上の構成における作用を述べれば、レバー１
４の遊端部たるケース２１を上方に持ち上げれ
ば、それに伴なつて便座１３も上方に回動し、第
３図に示すような状態になる。この状態におい
て、小便をしても、スイツチ２２〜２５が装架さ
れたケース２１は、上方にあるので、小便の飛沫
がそこに付着することはない。また、小便の飛沫
が便器１１の上線部１１ａに付着し、そこに便座
１３の裏面凸部１３ｃが当接しても、この次に便
座１３を回動するにしても、便座１３の裏凸部面
１３ｃを持たなくても開閉が可能であり、衛生上
の問題は生じない。更に、便座に腰掛けるときに
は、スイツチ２２乃至２５が装架されたレバー１
４の他端部を、便座の側部にもつてくることがで
きるため、操作性が良くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の人体局部洗浄装置の上方部分の
斜視図、第２図は本考案に係る人体局部洗浄装置
の大便使用時の斜視図、第３図は第２図の人体局
部洗浄装置の小便使用時の斜視図、および第４図
は、レバーと便座との連結状態を示す断面図であ
る。 １１……便器、１２……ボツクス、１３……便
座、１４……レバー、２２〜２５……操作スイツ
チ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便器上面の後端部に配設され人体局部洗浄装置
   の各種部品を内蔵するボツクスと、前記便器上に
   配置され後端部が前記ボツクスに枢支された便座
   と、該便座の後端部に一端が固着され他端部には
   操作スイツチが具備されたＬ字型をなすレバーを
   有し、該レバーは前記便座とともに前記ボツクス
   に対して回動可能であり、前記レバーの前記操作
   スイツチを具備する他端部は前記便座の略側方に
   位置することを特徴とする人体局部洗浄装置。