JPH0333587B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、袋の供給技術に関し、更に特に袋を
取り出すときに袋の堆積物を乱すことなく一枚の
袋を取り出すことを可能にした袋の供給方法及び
装置に関する。

輸送、陳列又は販売のために製品を包装する場
合、全包装作業の効率及び速度は、包装作業で用
いる袋の袋堆積物からの取り出し易さによつてし
ばしば決定される。包装作業では作業者への袋の
供給が重要であるから、包装作業を容易にし且つ
促進する技術に関し、いろいろと工夫がなされて
いる。そのような技術の一つは、米国特許第
3672494号に開示されている。この技術では、容
器の堆積物が輸送容器内で折込まれており、包装
作業中に作業者が堆積物から一部開いて個々の容
器を取り出すのに適している。この袋の堆積物
は、折目の内側の棒及びそれを袋の堆積物と折目
の外側部分上の棒とに押付ける弾性部材の共働に
より定位置に保持されている。

他の技術は、米国特許第3331182号に記述され
ている。この技術では、容器の体積物はキヤリヤ
に取り付けられており、このキヤリヤによつて容
器は作業者が取り出すための供給位置まで移動せ
しめられる。次いで物品が復路の中に挿入され
る。この型の包装方式はテープ止め袋として当業
者に知られるようになつた。このテープ止め袋は
一般に広く業界に受け入れられており、最も融通
性のある供給様式の一つであることが立証されて
いる。

上述のテープ止め袋は多くの用途における包装
に対して十分に満足できることがわかつたけれ
ど、種々の包装環境に適する融通性のある異なつ
た技術を必要とする。

従つて、本発明の目的は、包装作業で用いる袋
を供給するための新しい技術を提供することであ
る。

本発明の更なる目的は、一度に一枚の袋を容易
に取出すことのできる袋の供給装置を提供するこ
とである。

本発明の更なる目的は、容易に輸送でき且つ容
易に供給形態に適合しうる袋の供給装置を提供す
ることである。

これらの並びに他の目的は、体積物の縁部を横
切つて供給表面に弾性的に締め付けられた、揃え
て積重ねられた袋の体積物を含んでなる袋の供給
装置によつて達成される。

第１図は、本発明による供給表面の等角投影図
である。

第２図は、その縁部を横切つて供給表面に弾性
的に締め付けられた袋の堆積物を載置した第１図
の供給表面の等角投影図である。

第３図は、本発明の袋の供給装置を置くことの
できるホルダーの等角投影図である。

第４図は、本発明の袋の供給装置が置かれてい
る第３図のホルダーの等角投影図である。

本発明によれば、袋の堆積物がその縁部におい
て供給表面に弾性的に締め付けられているなら
ば、袋の堆積物はその堆積から一度に一枚の袋を
供給しうるということが発見された。

本発明で使用される袋は、通常の包装材料から
作られていてよい。そのような材料は、塩化ビニ
リデンの共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、オレフイン重合体及び共重合体、ポリエステ
ル及びクラフト紙を含む。好ましくは、本発明で
利用される袋は進歩した積層材料、例えばＨ、J.
ブラクス（Brax）らの米国特許第3741253号に記
述されいるものである。ここに用語「袋」は、い
ずれの種類の容器をも包含する広い意味において
使用される。即ち袋は、業界において袋、ケー
ス、小袋又は平らな包装紙と呼称しているものを
包含する。

本発明による袋の供給装置は、その形態を保持
しながら袋の堆積物の最上面から一度に一枚の袋
を供給する。本発明の袋の供給装置及び上述のよ
うな供給方法は、添付する図面及び以下の詳細な
記述を参照することにより、最もよく理解するこ
とができる。

第１図は供給すべき袋の堆積物を保持する際に
使用するための供給表面又は裏板１を示す。裏板
１は、第２図に示される９の如き弾性締め付け手
段が袋の堆積物の縁部を締め付けるのを可能にす
る切り込み又は他の手段を有する。第２図は、袋
の堆積物が上に置かれている裏板１を示す。袋の
堆積物は、開口端６及び閉塞端７を有し、開口端
がつかめるように配置されている。袋は好ましく
は、堆積物から最上面の袋を取り出すことによつ
て供給されるが、堆積物の中程の袋を取り出して
もよい。

本発明によると、弾性締め付け手段９及び最上
面の袋（次に取り出されるべき袋）は、或いは最
上面の袋が弾性締めつけ手段から過度の滑り抵抗
を受けることなく容易に取り出せるように、互に
分離されているか或いは両者間の摩擦抵抗が低い
ということが供給工程に必須である。そのような
滑りを与える簡単で手早い方法は、袋の堆積物が
その中に保持されて供給表面に締めつけられる鞘
８を用いることである。この鞘は、好ましくは袋
と同一の材料からなり及び好ましくは袋の堆積物
を入れるのに十分な寸法の他の袋である。しかし
ながら、この鞘８は、かかる結果を得るための単
なる一手段である。他に、弾性締め付け手段は、
袋の堆積物の最上面の袋と締め付け手段との間の
滑りを可能にするために、テフロンのような低摩
擦係数の物質から作られていてもよい。

弾性締めつけ手段は、好ましくは通常のゴム紐
である。しかしながら、弾性締め付け手段がその
ようなゴム紐であることはかならずしも必要では
ない。例えば、それは、供給表面下のスプリング
又は他の弾性手段によつて弾性的に保持されてい
るテフロンテープであつてよい。この結果、非弾
性のテフロンは、袋の堆積物を供給表面に締め付
けるための弾性的圧力を及ぼす。

本発明の本質的な特徴は、弾性締め付け手段が
供給表面上に位置する袋の堆積物の縁部を横方向
にひだが寄るようにはさみ付け、その状態を維持
するということである。本発明で使用するための
供給表面を理想的に設計するためには、切り込み
間の距離が供給すべき袋の巾の寸法よりも小さい
ように第１図の３及び３′の切り込みをつけるべ
きである。裏板に示される種類の切り込みの代替
手段として、裏板は、弾性手段を調節可能に設置
できるように別様に適合させたものであつてもよ
い。そのような調節は、裏板に弾性締め付け手段
を通す１列の孔を設けることにより可能となる。
好ましくは、切り込み又は孔及び供給すべき袋の
間の巾の差は約１インチである（両端において袋
の端から1/2インチ）。しかしながら、この差は、
種々の寸法の袋に対してかなり変化する。本発明
によると、1/10から約４インチまでの差が供給さ
れる袋に対して使用できることが発見された。

弾性締め付け手段の袋の長さ方向に沿つた位置
は、取り出し端で十分に袋をつかむことができる
限り供給機能に対して重要ではない。しかしなが
ら、弾性締め付け手段は、堆積物の後方1/3に位
置するのが好ましい。

供給表面及び弾性締め付け手段間の共働の本質
は、袋の縁部が横方向にひだが寄るようにはさみ
付け、その状態を維持するということである。こ
の理由のために、弾性締めつけ手段の緊張の程度
は臨界的ではない。緊張の程度は、縁部をはさみ
付けるのに十分であつて、袋の取り出しを困難に
するほど大きくないことだけが必要である。

供給表面を画定する裏板１は、実質的に平面と
して示されているが、それは凸面に又は凹面にな
つていてよく、それでも同様の効率で袋を供給す
ることできる。他の表面形態も有用である。袋を
大きい堆積物から供給するとき、堆積物の最下部
分が十分剛直であるならば、それが供給表面の代
りになるということも発見された。この型の供給
表面は、勿論袋の堆積物が十分に厚くて実質的に
剛直である限り、代りとして有用である。

第３図は、本発明による供給表面を更に画定す
る、裏板と組合せることのできるホルダー１１を
示す。第４図は、裏板１に取りつけられた袋５の
堆積物を示している。ホルダー１１の残りの部分
は、袋の堆積物の開口端６が位置する供給表面を
画定する。第４図で理解できるように、裏板１
は、ホルダー１１の保持棚１３に対して位置し、
開口端６は、斜切頭部分上に展示される。第４図
に示されるような配置は、袋の展示を実際に見る
ことなしに後から袋をつかむとき、作業者が袋の
端部を容易に見つけることを可能にする。第４図
の配置において、斜切頭の表面１５及び稜１７及
び１９は、つかみ取る手を袋５の堆積者の開口端
６へ容易に向わさしめる。ホルダー１１の保持棚
に対する裏板１の作用は、最上面の袋を取り出す
とき袋の堆積物がホルダー１１から取りはずされ
るのを防ぐ。

第４図に示される配置の利点は、袋５の堆積物
が、短い裏板の上下に袋を折重ねることによつ
て、裏板に取り付けたまま輸送しうるということ
である。この折重ねた袋は１１のようなホルダー
に容易にセツトし、ついで袋を供給表面上に位置
するように広げることができる。

本発明による袋の集積体は、複雑な補助装置を
必要とせずに複数の袋を容易に供給する新規な技
術を与えることが理解できる。この明細書を読ん
だ場合、当業者にとつては多くの改変が明らかで
あるが、そのような改変は、特許請求の範囲に記
述されている本発明の精神及び範囲内に包含され
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による供給表面の等角投影図
であり、第２図は、その縁部を横切つて供給表面
に弾性的に締めつけられた、揃えて積重ねられた
袋を載せた第１図の供給表面の等角投影図であ
り、第３図は、本発明の集積体を置くことのでき
るホルダーの等角投影図であり、及び第４図は、
供給表面に締めつけられた袋の揃つた堆積物が置
かれている第３図のホルダーの等角投影図であ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 袋の供給方法において、 供給表面上に保持された有鞘又は無鞘の袋堆積
   物を準備する段皆； 該袋堆積物を該供給表面に締め付け、該袋堆積
   物の縁部を横方向にひだが寄るようにはさみ付
   け、その状態を維持する段階；及び ひだが寄つた状態に維持された該袋堆積物から
   袋を取り出す段階、 からなる方法。 ２ 袋の取り出しが袋堆積物の高さに対して略直
   角の方向に行われる、特許請求の範囲第１項に記
   載の方法。 ３ 袋の取り出しが該袋堆積物の残りの袋を殆ん
   ど乱すことなく行われる、特許請求の範囲第２項
   に記載の方法。 ４ 略揃つている袋堆積物を保持するに適した供
   給表面； 該袋堆積物を該供給表面に締め付けるに適した
   締め付け手段；及び 該袋堆積物の縁部を横方向にひだが寄るように
   はさみ付けるに適したはさみ付け手段； からなる袋の供給装置。 ５ 該はさみ付け手段は、該締め付け手段が該袋
   供給面の下を該袋堆積物の幅より小さい距離通過
   することを許容する手段からなる、特許請求の範
   囲第４項に記載の装置。 ６ 該締め付け手段がゴムバンドである特許請求
   の範囲第４項に記載の装置。