JPH0333166Y2 - - Google Patents

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JPH0333166Y2
JPH0333166Y2 JP1985056953U JP5695385U JPH0333166Y2 JP H0333166 Y2 JPH0333166 Y2 JP H0333166Y2 JP 1985056953 U JP1985056953 U JP 1985056953U JP 5695385 U JP5695385 U JP 5695385U JP H0333166 Y2 JPH0333166 Y2 JP H0333166Y2
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JP
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corrosion layer
cable
heat
connection part
cross
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、海底ケーブルの工場接続部(FJ)
に関し、特にその防食層の部分に関するものであ
る。
[従来の技術] FJにおいては、第4図のように、ケーブルコ
ア接続部10上に接続部鉛被12をかぶせ、ケー
ブル鉛被14と溶接16して鉛被接続部17を形
成し、その上からケーブル防食層20上にかけて
接続部防食層18を形成している。
この接続部防食層18は、ケーブル防食層20
の材質がPEである関係上、通常、PEテープを手
巻きし、それからモールドして形成している。
しかし、近年、作業の簡易化を目的として、熱
収縮チユーブを使用することが多くなりつつあ
る。
[考案が解決しようとする問題点] 通常、熱収縮チユーブの材質には、架橋した材
料をベースにしたものを用いる。そのわけは、次
のとおり。
一般に、未架橋の材料に熱収縮性をもたせるに
は、材料を管状に押出し成形した後、材料の融点
以下、軟化点以上の温度で、内径を拡大させ、そ
の歪に相当する配向分子を凍結固定するため急冷
するという方法をとる。したがつて、その収縮応
力は分子の粘性を利用したものであるから比較的
弱く、被覆材料を緊縛する力も弱い。
それに対して、架橋した材料は、融点以上で流
動せずに、ゴム弾性を示すことから、融点以上の
高温で材料を延伸配向させ、歪を与えたままの状
態で急冷し、再結晶化による凍結固定を行なう。
そのため復元性が完全であり、収縮率の大きい
ものの製造が可能であり、かつ被覆物体への緊縛
力が強い。
以上のようなわけで、熱収縮チユーブには架橋
PEなどが用いられている。
ところが、ケーブル防食層20のPEは未架橋
である。
そのために、熱収縮チユーブを収縮させて形成
した接続部防食層18とケーブル防食層20との
接着は、従来は、期待できなかつた。
そこで、通常、第5図のように、両者の間にホ
ツトメルトタイプの接着層22、あるいは粘着層
を設けるようにしていた。しかし、海底ケーブル
用としては水密性を充分満足するものとはいえな
かつた。
[問題点を解決するための手段] この考案においても、接続部防食層18を熱収
縮チユーブを収縮させて形成する点は、従来と同
じであるが、 その接続部防食層18が、 厚さ方向に一様の濃度に架橋剤が配合してあ
るが、 内側は架橋度の低い状態であつてかつケーブ
ル防食層20と熱融着しており、 外側は架橋度の高い状態であるようにしてい
る点、 を特徴とする。
・ 熱収縮チユーブについて: 第2図の18′が熱収縮チユーブで、そのAの
部分を拡大したのが第3図である。
材質は、架橋剤入りのたとえばPEをベースと
する。架橋剤は熱収縮チユーブの厚さ方向に一様
の濃度に配合してある。しかし、その内側180
は未架橋か、または架橋度が非常に低い状態にあ
る。外側182は通常の熱収縮チユーブと同程度
に充分に架橋してある。そしてその間は架橋度が
徐々に変化するようになつている。
なお、このようなものは、たとえば次のように
して製造する。すなわち、CVケーブル製造用の
連続架橋装置を用いて、架橋剤入りPEを心線の
上に押出し被覆して、熱収縮チユーブの元コアを
製造する場合、ケーブル製造のときよりも架橋時
間を短くする。そうすると、心線側に近いPEほ
ど、充分架橋するだけの温度と時間が得られない
ので、上記のようなものが製造される。
第1図は、以上の熱収縮チユーブ18′を収縮
させて形成した接続部防食層18の端部の拡大図
である。
熱収縮チユーブ18′を収縮させてケーブル防
食層20に密着させるときの加熱により、熱収縮
チユーブ18′の内側の未架橋かまたは非常に架
橋度の低い状態にある部分は溶融する。
その際、ケーブル防食層20の表面も溶融し、
その部分に熱収縮チユーブ18′から架橋剤の一
部が移行する。
そのような状態のとき、熱収縮チユーブ18′
の外側は架橋度が高いので、上記のように、大き
な収縮率でかつ強い緊縛力で収縮する。
その結果、溶融した内側の架橋剤を含む未架
橋かまたは非常に架橋度の低い部分と、架橋剤
が移行したケーブル防食層20の表面の部分は、
加熱と同時に加圧され、架橋が若干進行する。
そのため、熱収縮チユーブの熱収縮が完了して
接続部防食層18が形成されたとき、接続部防食
層18とケーブル防食層20との境界は画然とし
たものが無くなり、混然一体となつて融着されか
つ程度は高くないが架橋された状態になる。24
はその熱融着部分を示す。
なお、この融着層の厚さとしては、約1mm程度
が望ましい。
・ 熱収縮チユーブ18′の材質について: PEの外に、EVA、EEAなどのエチレン共重合
体をベースとするものなども、用いることができ
る。
・ 熱収縮チユーブ18′の数について: 接続部防食層18を一つの熱収縮チユーブでな
く、複数の熱収縮チユーブを用いて、厚さ方向の
2層以上に形成してもよい。
[考案の効果] (1) ケーブル防食層が非架橋のプラスチツクから
なり、接続部防食層が、厚さ方向に一様の濃度
に架橋剤が配合してあるが、内側は架橋度の低
い状態であつてかつ前記ケーブル防食層と熱融
着しており、外側は架橋度の高い状状態である
ので、接続部防食層とケーブル防食層との熱融
着している部分は、 上記のように、加熱により溶融した熱収縮
チユーブ内側の架橋剤を含む部分と、溶融し
かつ熱収縮チユーブから移行してきた架橋剤の
一部を含むケーブル防食層の表面の部分とが、
境界が画然としない状態で;しかも外側部分の
強い緊縛力(外側は架橋度が高いので、高収縮
率・高緊縛力である)により加圧された状態で
加熱されたものであるから、架橋が若干進行し
た状態で融着して一体になつている。
したがつて、融着は完全であり、充分な水密
性を有する。
(2) 接続部防食層の素になる、内側は未架橋かま
たは架橋度の低い状態でありかつ外側は架橋度
の高い状態の熱収縮チユーブは、上記のよう
に、CVケーブルの連続架橋装置を用いて容易
に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の主要部分の説明図、
第2図は接続部防食層を形成するための熱収縮チ
ユーブ18′の説明図で、そのAの部分を拡大し
たのが第3図。第4図はFJの一般的説明図、第
5図は接続部防食層18とケーブル防食層20の
重ね合せ部分の従来例の説明図である。 10……ケーブルコア接続部、12……接続部
鉛被、14……ケーブル鉛被、17……鉛被接続
部、18……接続部防食層、18′……熱収縮チ
ユーブ、20……ケーブル防食層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーブル鉛被の接続部上からケーブル防食層上
    にかけて、熱収縮チユーブを収縮させて形成した
    接続部防食層が設けてある海底ケーブルの接続部
    において、 前記ケーブル防食層が非架橋のプラスチツクか
    らなり、前記接続部防食層が、厚さ方向に一様の
    濃度に架橋剤が配合してあるが、内側は架橋度の
    低い状態であつてかつ前記ケーブル防食層と熱融
    着しており、外側は架橋度の高い状態であること
    を特徴とする、海底ケーブルの接続部。
JP1985056953U 1985-04-17 1985-04-17 Expired JPH0333166Y2 (ja)

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JPS61174830U JPS61174830U (ja) 1986-10-31
JPH0333166Y2 true JPH0333166Y2 (ja) 1991-07-15

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4817586U (ja) * 1971-07-13 1973-02-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4817586U (ja) * 1971-07-13 1973-02-27

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JPS61174830U (ja) 1986-10-31

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