JPH0333068B2 - - Google Patents

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JPH0333068B2
JPH0333068B2 JP61295992A JP29599286A JPH0333068B2 JP H0333068 B2 JPH0333068 B2 JP H0333068B2 JP 61295992 A JP61295992 A JP 61295992A JP 29599286 A JP29599286 A JP 29599286A JP H0333068 B2 JPH0333068 B2 JP H0333068B2
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electrode
arc
heating element
capacitor
arc discharge
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Tadayuki Ootani
Tooru Saito
Kunihiro Hayashida
Toshuki Saito
Hitoshi Kikuchi
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アーク放電を用いる溶接、切断、加
熱等の熱処理に関し、特に、熱処理開始のための
アーク点弧開始を行なうアーク放電装置に関す
る。
〔従来の技術〕
例えば、溶接トーチ、プラズマトーチなどの、
少なくとも1個の放電用主電極と加工対象材又は
もう1つの電極との間に電気放電を発生し該電気
放電による発熱又はプラズマにより加工対象材を
溶接加工、切断加工、溶射加工あるいは加熱加工
する加工用トーチにおいては、アーク放電を点弧
する必要があり、従来は、放電用主電極と加工対
象材又はもう1つの電極との間に高周波高電圧を
印加してそれらの間にトリガー放電を発生させる
高周波点弧法、又は、放電用主電極を加工対象材
に接触させて接触火花を発生させてから放電用主
電極を加工対象材から離して接触火花放電をアー
ク放電に移行させる接触点弧法、により加工用ア
ーク放電をトリガーしている。
また例えば、アーク放電により加工対象材を、
加熱、溶接、切断、溶射等の加工処理するアーク
加工例えば、非消耗電極式アーク溶接法の特徴と
し工例えば、非消耗電極式アーク溶接法の特徴と
して、不活性ガスをシールドガスに用いてアーク
及び溶接金属を大気から遮へいするため、アーク
が極めて安定で平滑なビードが得られ、かつ溶接
金属に不純物が入らないことが挙げられる。即
ち、高品質できれいなビードが得られるため、
中・薄板の高品質溶接や厚板多層盛り溶接のルー
トパス溶接等に広く普及している。
しかし従来の高周波点弧法では、アークを起動
するための高周波電圧が大きいので、高パワーの
電磁的なノイズが発生し、溶接自動機器に組み込
まれたマイクロコンピユータをはじめとする各種
周辺電子機器を誤動作あるいは破損することがあ
り、この種の高周波高パワーノイズに対して特別
なノイズフイルタを用いるなどの対策を施す必要
があつた。更に、高周波点弧時にアーク電源回路
に接続された計測機器を破損してしまうため、計
測機器を溶接用電気回路に容易に接続できないと
いう問題がある。特に、交流溶接では交流半波毎
に再点弧のためアーク放電を起動する必要があ
り、したがつて高周波高パワーノイズの発生が多
いという問題がある。
また、従来の接触点弧法では、放電用電極の先
端形状によつてはアーク放電の起動に失敗するこ
とがあり、また交流溶接では交流半波の切換わり
時に失弧してアークの安定性を損うことがある。
交流半波毎の再点弧動作は不可能である。
これらの要因により、特に、非消耗電極式アー
ク溶接法では溶接ロボツトに代表される精密機器
による自動化および精密な計測機器による溶接現
象の制御が困難とされていた。この改善方法とし
てタツチ点弧法が開発されたが、短絡(タツチ)
時に生じる過大な電流により、タングステン電極
が溶融・変形するなどの損耗を受け、電極寿命を
著しく短くし、時として溶接実行が困難になる場
合がある。アークの安定した高品質溶接を特徴と
する非消耗電極式アーク溶接法にとつて、アーク
不安定をまねく電極損耗は致命的な欠点である。
同様の問題が、切断用非消耗電極式アーク、溶射
用非消耗電極式アーク及び熱処理用非消耗電極式
アークの点弧においても指摘されている。
本発明は、前述の加工用トーチにおいては、点
弧時に高パワー高周波ノイズを実質上発生するこ
となく、しかも点弧を容易かつ安定性が高いもの
とし、加工用非消耗電極式アーク放電加工におい
ては、点弧に起因する電極損耗がなく、且つ高周
波ノイズの影響を排除することにより、周辺計測
機器の誤動作或いは破損を防止するなど、前述の
問題点を改善することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前述の問題点を改善するために、本発明者等
は、加工用トーチにおいては、フイラメント電極
を用いる点弧プラズマ発生用のプラズマ噴射器を
発明し(特願昭60−271139号および特願昭61−
165295号)、また、フイラメント電極を加工物と
対向させて、フイラメント電極と加工物との間に
加工用アーク放電を発生する非消耗電極式アーク
加工装置を発明した(特願昭60−274575号)。こ
れらはいずれも、フイラメント電極を発熱させ
て、点弧プラズマ又は加工用アークを点弧させ
る。高周波点弧ではなく、また、接触点弧でもな
いので、前述の従来の問題が大幅に改善される。
しかしながらこれらにおいては、アーク放電の起
動のためのフイラメント電極がV又はU形に折り
曲げたヘアピン状の導体であり、その先端(折り
曲げ部)が加工用トーチのアーク放電電極又は加
工物に対向するが、フイラメント電極全体が発熱
してその折り曲げ部から発生したアークの安定性
が通常用いる棒状電極と比較して若干劣ることが
あげられる。これにより、点弧プラズマ発生器の
態様ては、点弧プラズマの起動から点弧に至るま
での時間にばらつきがあり、フイラメントから加
工物に加工用アークを直接に発生させる態様で
は、フイラメントの折り曲げ部が、加工用アーク
で損耗してその寿命が短い。
本発明は、このようなフイラメントを用いるア
ーク点弧装置の改良に関するものであり、本発明
では、上記目的に加えて更に、フイラメント加熱
からアーク発生までの時間を短くかつばらつきを
低減しまたフイラメントの寿命を長くするため
に、アーク発生用の電極装置を、アーク放電の一
極をなす第1電極とそれを加熱する発熱体で構成
し、第1電極をアーク放電を発生させる相手方導
体に対向させ、発熱体は相手方導体に関して第1
電極よりも後方に配置する。すなわち、発熱体で
第1電極を加熱して第1電極にアークを点弧させ
る。
〔作用〕
これによれば、第1電極が発熱体で加熱され、
この加熱により第1電極と相手方導体の間にアー
クを発生する。第1電極が相手方導体に近いの
で、アークは発熱体には実質上発生せず、仮に発
熱体と相手方導体の間に発生しても即座に発熱体
から第1電極に移動する。したがつてアークによ
る発熱体の損耗が大幅に低減し、発熱体の寿命が
長くなり、安定した発熱特性が維持される。第1
電極は、アーク放電に耐える材質および形状であ
ればよく、このような電極は非消耗電極として周
知であり、第1電極に格別なトラブルを生じな
い。なお、発熱体を第1電極に固着しない態様で
は、第1電極をアーク放電加工用の消耗電極とし
てもよい。発熱体および第1電極の発熱特性およ
び放電特性が変わらないので、アーク発生が安定
し、ばらつきが低減する。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照し
た以下の実施例の説明より明らかになろう。
第1図に本発明の一実施例を示す。この実施例
は、直流消耗電極式アーク溶接トーチである。第
1図において、1は定電圧特性を有する直流アー
ク溶接用電源であり、その出力端の負側を溶接ト
ーチ7内のタングステン電極(放電用主電極:以
下主電極という)2に接続し、出力端の正側を溶
接される加工対象材(母材)3に接続して、溶接
用電源1、主電極2および母材3からなる溶接用
電気回路8を形成している。主電極2の近傍に
は、アークトリガー用のアーク発生器(この例で
はプラズマ噴射器)13を配置し、トリガー用ア
ーク放電電源回路10の陰極側にアーク発生器1
3の第1電極15を接続し、アーク発生器13の
ノズル部材19を陽極側に接続し、電源回路10
およびアーク発生器13からなる点弧プラズマ発
生回路28を形成し、アーク発生器13のノズル
部材を母材3に接続している。4は、ノズル部材
19を母材3と同電位としてノズル部材19と第
1電極15の間のプラズマの主電極2への移行を
うながし、かつこのプラズマによりノズル部材1
9−主電極2間に放電破壊を生ずると、これによ
る放電電流を制限して、この放電破壊の、主電極
2−母材3への移動をうながして、主電極2−ノ
ズル部材19間にはメインアークを実質上発生さ
せないための、限流抵抗である。
アーク電源1をオンにすると、主電極2と、ア
ーク発生器13のノズル部材19及び母材3との
間に、アーク発生器13のノズル部材19及び母
材3(陽極)から主電極2(陰極)に向けて電場
が形成され、この状態でシールドがスGimをシー
ルド部材6に供給しプラズマガスGitをアーク発
生器13内に供給し(以後の説明ではプラズマガ
スについての記述を省略する)、点弧プラズマ電
源回路10をオンにしかつ発熱電源回路30の出
力をオンにすると、第1電極15とアーク発生器
13のノズル部材19の間に放電を生じて点弧プ
ラズマが主電極2に向けて送給され、点弧プラズ
マ中の正イオンが該電場で加速され、主電極2に
衝突し、衝突部の温度を上昇させ主電極2からア
ーク発生器13のノズル部材19に向けてアーク
放電が発生し、このアーク放電が主電極2−母材
3間に瞬時に移行する。すなわち主電極2−母材
3間に溶接用アークすなわちメインアークが点弧
する。
メインアークが発生すると、アーク電流がアー
ク点弧検出器26で検出されて、モータコントロ
ーラ38により所定の条件で主電極駆動モータを
介して主電極2が駆動される。
以上に説明したメインアークの点弧において、
点弧プラズマ発生回路28の能力として約10A程
度の低電流点弧プラズマを発生させるだけでメイ
ンアークの点弧には十分である。しかも点弧プラ
ズマを発生させるために必要な使用ガスはプラズ
マガスのみでシールドガスが不要なため、アーク
発生器13の超小型化が可能である。
第2a図および第2b図に、アーク発生器13
の拡大断面を示す。第2b図は、第2a図におい
て紙面と垂直にアーク発生器を裁断した断面であ
る。第1電極15は先端がある小さな丸みをもつ
て尖つたタングステン棒であり、ベース14に固
着されている。発熱電極16は、U字形(V字形
でもよい)ヘアピン状の細径タングステン棒であ
り両脚がベース14に固着されている。折り曲げ
先端は、第1電極15の先端15tよりも少し後
部に接触している。
ベースには円筒状のシールド部材17の後端が
固着されており、それの先端開口17aの周縁に
ノズル部材19の後端が固着されている。ノズル
部材19は、カツプ状でありその底面に開口19
bを有する。
シールド部材17にはプラズマ用ガス流入口1
8aを有するパイプ継手18が固着されている。
第2c図に発熱電源回路30の構成を示す。こ
の電源回路30は、垂下特性を有する3相変換器
31、可制御リアクタ32、3相整流回路33、
蓄電回路34、加熱スイツチ35および全波整流
回路37で構成されている。可制御リアクタ32
の電流値制御コイルに流す電流値を全波整流回路
37の可変抵抗で調整することにより、3相整流
回路33の出力電流値を調整することができる。
通常はスイツチ35が開であり、第1電極および
発熱電極16のいずれにも電流は流れない。
第2c図に示すようにスイツチ35を開にして
いるとき、整流回路33より低抵抗R1を通して
コンデンサC1が充電されている。この状態で、
アーク電源回路1(第1図)をオンにし、トーチ
7にシールドガスGimを供給し、パイプ継手18
にプラズマ用ガスGitを供給し、トリガー用アー
ク放電電源回路10をオンにした状態で、スイツ
チ35を閉にすると、コンデンサC1が、低抵抗
R2、スイツチ35、第1電極15、発熱電極1
6を通して放電し、また、3相整流回路33から
低抵抗R1,R2、スイツチ35を通して、高電流
が第1電極15から発熱電極16に流れる。この
高電流は、第1電極15から発熱電極16の2脚
に分流する。すなわち、発熱電極16と第1電極
16との接触点に高電流が集中して流れ、この高
電流により第1電極および発熱電極16が発熱す
るが、該接触点で最も温度上昇が高い。これによ
り該接触点又はその近傍とノズル部材19の間に
アーク放電を生じ、ノズル部材19に対して第1
電極15の先端15tが最も近くでしかも該接触
点に近いので、アーク放電は即座に第1電極15
の先端とノズル部材19の開口19bに移行し、
ノズル部材19の開口19bからプラズマが主電
極2(第1図)に向けて噴射される。このプラズ
マによりまずノズル部材19と主電極2の間にア
ーク放電が発生するが、ノズル部材19を流れる
電流が抵抗4で制限される。このアーク放電をト
リガーとして主電極2と母材3の間にメインアー
クを発生する。メインアークを発生すると、プラ
ズマ電源回路10はオフにされ、スイツチ35が
開に戻される。
ここでスイツチ35を閉にしたときの、第1電
極15および発熱電極16に流れる電流を説明す
る。スイツチ35を閉にしたとき、コンデンサ
C1、抵抗R2、第1電極15の抵抗、発熱電極1
6の抵抗および第1電極と発熱電極の接触抵抗で
なる時定数回路が構成され、コンデンサC1がこ
れらの電気値で定まる時定数で放電し放電電流
(発熱電流)はピーク波形を示す。なお、抵抗
R2、第1電極15の抵抗、発熱電極16の抵抗
および第1電極と発熱電極の接触抵抗は、通電に
よるそれらの発熱により変化するので、時定数
は、発熱通電中一定ではない。放電開始後、放電
によりコンデンサC1の電圧がある値に低下して
から整流回路33から第1電極に電流が流れる。
これは抵抗R1で電圧降下があるからである。コ
ンデンサC1の電圧がある値以下になると整流回
路33が抵抗R1を通してコンデンサC1を充電す
ることになるので、スイツチ35を閉のままにし
ていると、第1電極15には3相整流回路33の
みが電流を流す状態となる。このときの電流値
は、R1,R2、スイツチ35、第1電極15の抵
抗、発熱電極16の抵抗および第1電極と発熱電
極の接触抵抗で定まる。したがつて、コンデンサ
C1は初期立上げ電流(フラツシユ電流)を第1
電極15および発熱電極16に供給し、発熱電流
通電からメインアーク発生までの時間を短くす
る。また、3相整流回路33までの回路の容量
を、小さくするのに役立つている。なお、抵抗
R3は、電源オフのときに、安全上コンデンサC1
の残留電荷を放電させるための、比較的に抵抗値
が大きい抵抗である。
第3a図にフイラメント電源回路30の一変形
例を示す。これにおいては、3相整流回路33か
ら、低抵抗R1および比較的に高い抵抗R4を通し
て第1電極から発熱電極16に常時電流が流れ、
これにより、第1電極15および発熱電極16、
特にそれらの接触点が常時、比較的に低熱量で発
熱(予熱)しており、この間にコンデンサC1
充電されている。スイツチ35はプラズマ電源回
路10のオンスイツチ(図示せず)と連動又は同
期して閉にされる。スイツチ35が閉にされる
と、コンデンサC1が予熱電流に重畳して第1電
極15−発熱電極16に流れ、これにより第1電
極15と発熱電極16の接触点の発熱量が一時的
に高くなり、これにより該接触点又はその近傍と
ノズル部材19の間にアーク放電を生じ、ノズル
部材19に対して第1電極15の先端15tが最
も近くでしかも該接触点に近いので、アーク放電
は即座に第1電極15の先端とノズル部材19の
開口19bに移行し、ノズル部材19の開口19
bからプラズマが主電極2(第1図)に向けて噴
射される。メインアーク発生に応答してプラズマ
電源回路10がオフにされるとスイツチ35が開
となり、コンデンサC1が充電される。
このフイラメント電極回路30を用いると、電
極15,16が予熱されているので、第2c図に
示す回路30を用いる場合よりも、スイツチ35
を閉にしてから電極15−ノズル部材19間にア
ークを発生するまでの時間が短い。すなわちアー
ク発生が早く、しかもフイラメント電源回路30
は、予熱電流を供給し得る程度の小容量のもので
もよい。なお、極く小容量のものとするときに
は、R1とR2の間に、コンデンサC1への充電電流
も、予熱電流程度に小さい値に制限するための抵
抗を介挿する。
第3a図に示すフイラメント電源回路30の変
形例を第3b図に示す。第3b図に示すように、
スイツチ35は切換えスイツチとして抵抗R2
コンデンサC1の間に介挿し、スイツチ35でコ
ンデンサC1充/放電を切換えるようにしてもよ
い。この例でも、メインアーク発生に応答してプ
ラズマ電源回路10がオフにされるとスイツチ3
5が開となり、コンデンサC1が充電される。
第3c図にフイラメント電源回路30のもう1
つの変形例を示す。これにおいては、第1電極1
5を予熱回路抵抗R4とコンデンサC1に切換え接
続するスイツチ35と、充電回路抵抗R1とコン
デンサC1の間を開閉するスイツチ36を切換え
スイツチ手段として用いている。この例では、プ
ラズマ電源回路10がオフのとき、スイツチ3
5,36が図示状態で、第1電極15−発熱電極
16に予熱電流が流れ両者が発熱している。しか
し発熱量は低い。コンデンサC1は充電されてい
る。プラズマ電源回路10のオンスイツチ(図示
せず)が閉(電源オン)となるのに連動又は同期
してスイツチ35がコンデンサC1接続に、スイ
ツチ36が開に切換えられ、これによりコンデン
サC1が第1電極15−発熱電極16に放電し、
第1電極15とノズル部材19の間にアーク(点
弧プラズマ)を発生する。プラズマ電源回路10
がオフにされるのに連動又は同期してスイツチ3
5,36が図示状態に戻り、コンデンサC1が充
電され、充電完了後十分な予熱電流が電極15−
発熱電極16に供給される。この例では、第1電
極15にアークを発生している(電源回路10オ
ンの)間、第1電極15は予熱回路および充電回
路より分離されている。したがつて、後述する、
第1電極15を加工用アーム(メインアーク)電
極として用いる使途(例えば第4図)に有利であ
る。なぜなら、第1電極15を加工用アーク電極
として用いる使途では、第1電極に加工用アーク
電源回路が接続される(例えば第3c図のプラズ
マ電源回路10がアーク電源回路1に変わる)か
らである。
第4図に、本発明のアーク放電装置を非消耗式
アーク溶接に用いた態様を示す。ここに示すアー
ク発生器13は、第2a図に示すアーク発生器
(プラズマ噴射器)13よりノズル部材19を省
略した形のものであり、第1電極15が加工対象
母材3に対向する。すなわち、第2a図のノズル
部材19が母材3に置換された態様である。第1
電極15と母材3に、プラズマ電源回路に代えて
直流垂下特性を有するアーク電源回路10が接続
されており、第1電極15と発熱回路16にフイ
ラメント電源回路30(例えば第3c図に構成を
示すもの)が接続されている。
シールド部材17の開口18aを通して不活性
ガスをシールドガスとして第1電極15の先端
(図示では下端)に供給している状態で、アーク
電源10をオンにすると、これに連動又は同期し
てフイラメント電源回路(第3c図)のスイツチ
35,36が放電に切換わり、第1電極15と発
熱電極16が発熱し、特に、それらの接触点が高
温発熱する。この接触点の温度が上昇するに伴
い、該接触点の電子の保有するエネルギーが高ま
り、これとアーク放電電源回路10が加える電場
から受けるエネルギーとの総和が、該接触点から
熱電子が放出されるエネルギーレベルまで励起さ
れたとき、該接触点と母材3との間に加工用アー
クが点弧する。加工用アークが点弧している間、
アーク発生器13の第1電極15はアーク電流で
発熱をしており、加工用アークが停止(例えばあ
る点の溶接終了により回路10オフ)すると、フ
イラメント電源回路30(第3c図)のスイツチ
35,36が予熱・充電に切換わり、第1電極1
5および発熱電極16が予熱付勢され、コンデン
サC1が充電される。したがつて、この例(電源
回路30として第3c図に示すものを用いる例)
では、1箇所の溶接を終えて、別の箇所の溶接を
開始するまでの休止期間も、第1電極15および
発熱電極16の発熱が継続する。したがつて、コ
ンデンサC1によるフラツシユ電流は、比較的に
低くてもよい。
なお、第4図に示すように第1電極15に発熱
電極16を接触させる態様では、第1電極15を
非消耗電極とするばかりでなく、第1図の主電極
2と同様に第1電極15を消耗電極としてもよ
い。
以上には、第1図と第4図に示す2態様の実施
例、すなわち消耗電極式プラズマアーク溶接トー
チのアーク(点弧プラズマ)発生器と非消耗式ア
ーク溶接トーチを示したが、本発明はこれらに限
らず、交、直流・消耗電極式、非消耗電極式・プ
ラズマ溶接トーチ、プラズマ切断トーチ、プラズ
マ加熱トーチ、アーク溶接トーチ、アーク切断ト
ーチ、アーク加熱トーチ、等々、高電流アーク放
電を加工手段とするアーク放電加工装置の、アー
ク(点弧プラズマ)発生器又は加工用アーク発生
器として用い得る。
次に、第1電極15および発熱電極16の変形
例を説明する。
第5a図に示す変形例では、発熱電極16をコ
イルヒータとしており、その内部を棒状の第1電
極15が貫通している。なお、コイルヒータのタ
ーン数は、1ターンから数十ターンまで可能であ
る。また、第1電極15をフイラメント電源回路
30と分離したいときには、第1電極15は、発
熱電極16および電源回路30とは接続しない。
この第5a図に示す態様は、メインアークトリガ
ー用のアークを発生させる用途および、第1電極
15をアーク放電加工用の非消耗電極又は消耗電
極とする用途のいずれにも用い得る。
第5b図に示す変形例では、発熱電極16をコ
イルヒータとしており、その内部を棒状の第1電
極15が貫通している。なお、コイルヒータのタ
ーン数は、1ターンから数十ターンまで可能であ
る。さらに発熱電極16の一端が第1電極15の
先端部の穴に通されて固着されている。この第5
b図に示す態様は、メインアークトリガー用のア
ークを発生させる用途および第1電極15をアー
ク放電加工用の非消耗電極とする用途に用い得
る。
第5c図に示す変形例では、発熱電極16をヘ
アピン状としており、その折り曲げ先端16t
は、発熱を一点集中にするために細径にされてい
る。発熱電極16は第1電極15とは非接触であ
る。なお、第1電極15をフイラメント電源回路
30と分離したいときには、第1電極15は、発
熱電極16および電源回路30とは接続しない。
この第5c図に示す態様は、メインアークトリガ
ー用のアークを発生させる用途および、第1電極
15をアーク放電加工用の非消耗電極又は消耗電
極とする用途のいずれにも用い得る。
第5d図に示す変形例では、発熱電極16をコ
イルヒータとしており、その先端に弾丸状の第1
電極15が圧入により固着されている。この第5
d図に示す態様は、メインアークトリガー用のア
ークを発生させる用途および第1電極15をアー
ク放電加工用の非消耗電極とする用途に用い得
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のアーク放電装置
は、第1電極を高温にすることによりアークを発
生させるようにしているので、従来の高周波トリ
ガーなどのトラブルが無く、しかも従来の接触ア
ーク発生の場合のようなアーク電極の変形や損耗
などのトラブルも無い。更に、第1電極はアーク
発生用、発熱体はアークトリガのための発熱用で
あつて、発熱体がアークで損耗することは少く、
所望のアークを所望の態様で発生させることが可
能となり、第1電極は耐アーク用のものに設定で
きるので、アーク発生の安定性と電極寿命の長期
化が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図であ
る。第2a図および第2b図は第1図に示すアー
ク発生器13の拡大断面図であり、第2b図は第
2a図の紙面と垂直な方向の断面図である。第2
c図は第1図に示すフイラメント電源回路30の
構成を示す電気回路図である。第3a図、第3b
図および第3c図はそれぞれ、フイラメント電源
回路30の一変形例の変更部のみを示す電気回路
図である。第4図は、本発明のもう1つの実施例
を示す断面図である。第5a図、第5b図、第5
c図および第5d図はそれぞれ、第2a図に示す
第1電極15および発熱電極16の変形例を示す
断面図である。 1:アーク電源回路、2:主電極、3:母材
(第4図の3:相手方導体)、4:限流抵抗、6:
シールド部材、7:溶接トーチ、8:溶接用電気
回路、10:点弧プラズマ電源回路(アーク放電
電源回路)、13:アーク発生器、15:第1電
極(第1電極)、16:発熱電極(発熱体)、1
7:シールド部材(シールド部材)、17a:開
口(相手方導体に対向する開口)、18:パイプ
継手、18a:開口(気体を導入するための開
口)、19:ノズル部材(相手方導体)、19b:
プラズマ噴射口、26:アーク点弧検出器、2
7:電極チツプ、28:点弧プラズマ発生回路、
29:送給ローラ、30:フイラメント電源回路
(発熱電源回路)、31:3相変圧器、32:可制
御リアクタ、33:3相整流回路、34:蓄電回
路、C1:コンデンサ(コンデンサ)、35,3
6:(スイツチ手段)、37:全波整流回路、3
8:モータコントローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アーク放電を発生させる相手方導体に一端が
    対向する第1電極; 相手方導体に関して該第1電極の前記一端より
    後方にあつて第1電極を加熱する発熱体; 第1電極および発熱体の少くとも一部分を包囲
    し前記相手方導体に対向する開口と、内部に気体
    を導入するための開口を有するシールド部材; 前記発熱体に発熱電流を供給する発熱電源回
    路;および、 第1電極と前記相手方導体の間にアーク放電電
    力を供給するアーク放電電源回路; を備えるアーク放電装置。 2 第1電極は棒状電極であり;発熱体は、U又
    はV字状に折り曲がり、該折り曲がり部が第1電
    極の前記一端近傍に接触したヘアピン状導体であ
    る;前記特許請求の範囲第1項記載のアーク放電
    装置。 3 第1電極は棒状電極であり;発熱体は、第1
    電極を周回し第1電極とは非接触のコイル状導体
    である;前記特許請求の範囲第1項記載のアーク
    放電装置。 4 第1電極は、棒状電極であり;発熱体は、第
    1電極を周回し第1電極の前記一端近傍で一端が
    第1電極に接触したコイル状導体である;前記特
    許請求の範囲第1項記載のアーク放電装置。 5 第1電極は、棒状電極であり;発熱体は、第
    1電極の前記一端近傍に細径先端を有する不等径
    導体である;前記特許請求の範囲第1項記載のア
    ーク放電装置。 6 発熱体はコイル状導体であり;第1電極は、
    発熱体のコイル部の先端に固着され発熱体で支持
    された太径の短い導体である;前記特許請求の範
    囲第1項記載のアーク放電装置。 7 発熱電源回路は、コンデンサと、コンデンサ
    に充電する充電回路と、発熱体に前記コンデンサ
    の電荷を放電するスイツチ手段と、を含む前記特
    許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、
    第5項又は第6項記載のアーク放電装置。 8 発熱電源回路は、コンデンサと、コンデンサ
    に充電する充電回路と、発熱体に前記コンデンサ
    の電荷を放電するスイツチ手段と、スイツチ手段
    が開のときにも発熱体に通電する回路と、を含む
    前記特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項、第5項又は第6項記載のアーク放電装置。 9 発熱電極回路は、発熱体に低電流通電するた
    めの低電流供給路と、コンデンサと、このコンデ
    ンサを充電するための充電回路と、第1状態で発
    熱体を低電流供給路に接続しコンデンサを該充電
    回路に接続し、第2状態で発熱体を低電流供給路
    からコンデンサに切換え接続しコンデンサを充電
    回路から分離する切換えスイツチ手段と、を含む
    前記特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項、第5項又は第6項記載のアーク放電装置。
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