JPH0337834B2 - - Google Patents

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JPH0337834B2
JPH0337834B2 JP60266924A JP26692485A JPH0337834B2 JP H0337834 B2 JPH0337834 B2 JP H0337834B2 JP 60266924 A JP60266924 A JP 60266924A JP 26692485 A JP26692485 A JP 26692485A JP H0337834 B2 JPH0337834 B2 JP H0337834B2
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JP
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arc
plasma
welding
electrode
base material
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Tadayuki Ootani
Taizo Nakamura
Tooru Saito
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は消耗電極と、溶接対象材である母材と
の間に交流アークを形成して該母材を溶接する交
流消耗電極式アーク溶接法に関し、特に、該交流
アークの点弧方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、交流消耗電極アーク溶接(例えばガスシ
ールドメタルアーク溶接、ノンガスシールドアー
ク溶接、サブマージアーク溶接等)では、アーク
点弧法としてスクラツチ点弧法が用いられてき
た。尚ここでいう消耗電極とはソリツドワイヤお
よびフラツクスコアドワイヤの両方を含むことと
する。第4図に従来の交流消耗電極式アーク溶接
法の一例としてザブマージアーク溶接法の構成例
を示す。これにおいては、垂下特性を有する溶接
用電源1の両端に、溶接される母材3と電極チツ
プ27を通して溶接ワイヤ2をそれぞれ接続する
ことによつて溶接用電気回路8を形成する。
溶接用電源1をオンにし無負荷電圧が溶接ワイ
ヤ2と母材3間に印加された状態で、溶接ワイヤ
送給制御装置28により送給ローラ29を駆動し
て母材3上にあらかじめ散布された粉粒状のフラ
ツクス33中に溶接ワイヤ2を送り込み、この先
端部が母材3に衝突した際に流れる短絡過度電流
によつて先端部を溶融、飛散させることにより、
アークを点弧する。これがスクラツチ点弧法であ
る。
通常サプマージアーク溶接法では、溶接ワイヤ
2として直径3.2〜6.0mm程度のものを使用する。
細径(直径3.2mm程度)の溶接ワイヤ2を使用し
た場合には、細径ゆえに、先端部が比較的容易に
溶融、飛散するため、安定にアークが点弧する。
ひとたびアークが点弧すれば、溶接電流が
500A程度と高く、溶接ワイヤ送給速度が4m/
分と比較的に遅いので交流半波毎にアークが消失
しても次の半波で容易に再点弧し、アーク溶接が
維持される。
しかし、太径(直径4.0〜6.0mm程度)の溶接ワ
イヤ2を使用した場合には、細径のときほど電流
密度が上げられないので、溶接ワイヤ2が母材3
に密着したままの状態(以後、ステイツク状態と
記す)で保持されアーク点弧に失敗する可能性が
高い。
これを改善するために、第5図に示すような方
法がとられている。これは第4図と装置構成は同
じであるが、アーク点弧性を良好にするために、
電極ワイヤ2と母材3間にスチールウール34を
配置している点が異る。溶接用電源1をオンにし
溶接ワイヤ2を送り込むと、溶接ワイヤ2、スチ
ールウール34、母材3および溶接用電源1で溶
接用電気回路8が構成され通電する。そのとき流
れる電流により、スチールウール34が溶融、飛
散し、溶接ワイヤ2と母材3間にアークが点弧す
る。
また、第6図に示す改善策もある。これも第4
図と装置構成は同じであるがアーク点弧性を良好
にするために、溶接ワイヤ2の先端を尖鋭になる
ようあらかじめ溶接ワイヤカツターなどを用いて
鋭角にカツトし、アーク点弧を行う点が異なる。
溶接ワイヤ2の先端部の断面積が小さくなること
により、電流密度が上昇し、先端部の発熱が促進
され、容易に溶融、飛散して安定にアークが点弧
する。
しかし、両改善方法ともオペレータによる微妙
な技能(スチールウールの量及びかため方、溶接
ワイヤの切断形状等)がアーク点弧性を支配して
いるため、アーク点弧の成功率が必ずしも100%
とは言えなかつた。
さらに、サプマージアーク溶接法を完全自動化
する際には、オペレータの技能に依存する不確定
要素を満足する装置の製作が極めて困難であり、
自動化への大きな障害となつている。
第7図に、従来の交流消耗電極式アーク溶接法
のもう一つの例として、ガスシールド交流消耗電
極式アーク溶接法の構成例を示す。これにおいて
は、垂下特性を有する溶接用電源1の両端に、溶
接される母材3と溶接トーチ7内の電極チツプ2
7を通して溶接ワイヤ2をそれぞれ接続すること
により、溶接用電気回路8を形成する。溶接起動
スイツチを入れると、シールドキヤツプ6を通し
て不活性ガスのシールドガスが流れ(以下の説明
ではシールドガスについての記述を省略する)、
溶接用電源1をオンにし無負荷電圧を溶接ワイヤ
2と母材3の間に印加した状態で溶接ワイヤ送給
制御装置28により送給ローラ29を駆動して溶
接ワイヤ2を送給する。溶接ワイヤ2は通常直径
1.6mm程度の細径であるため、溶接ワイヤ2の先
端が母材3に接触した瞬間に、短絡過渡電流が流
れ、溶接ワイヤ2と母材3との接触部近傍が溶断
してアークが点弧する。
しかし、アークが点弧しても溶接ワイヤ送給速
度が十数m/分と比較的高速なため、交流半波毎
にアークが消失した後、次の半波ですみやかにし
かも安定にアークが再点弧しないと溶接ワイヤ2
はとぐろをまいた状態となり、二度とアークは点
弧しない。
そこで、安定にアークの再点弧を実施するため
には、何らかの補助手段が必要となる。
従来は、アーク放電回路に高周波電圧又はイン
パルス電圧を印加することが行われている。
第8図に高周波点弧を行なう従来の構成の一例
を示す。第8図において、垂下特性を有する交流
溶接電源1、高周波電源30、溶接ワイヤ(消耗
電極)2、溶接される母材3、で溶接用電気回路
8を構成する。高周波電源30を常時オンあるい
は再点弧タイミングに同期をとつて間欠的にオン
することにより、アーク消失後の溶接ワイヤ2と
母材3間に数千Vの高周波電圧を印加させること
により、絶縁破壊を起しアーク再点弧を安定に実
施する。
しかしながら、このアーク点弧法では、高周波
電圧に起因して発生する電磁ノイズにより周辺電
子機器が誤動作又は破壊することがある。
第9図にインパルス点弧を行なう従来の構成の
一例を示す。第9図において、垂下特性を有する
交流溶接電源1、溶接ワイヤ2、溶接される母材
3で溶接用電気回路8を構成する。尚、31は再
点弧用インパルス電圧発生装置である。インパル
ス電圧印加タイミング装置32がアーク電圧をモ
ニターして、正負半波のそれぞれにおいてインパ
ルス電圧の印加タイミングを検出し、該タイミン
グでインパルス電圧発生装置31を付勢(導通)
する。インパルス電圧発生装置31はコンデンサ
の充電電荷を溶接用電気回路8に放電(数百Vの
インパルス電圧の印加)し、溶接ワイヤ2と母材
3の間にアーク放電を起動する。
しかしながらこのインパルス点弧では、インパ
ルス電圧のタイミング調整が難かしく、時として
アーク再点弧の安定性に欠ける。また、インパル
ス放電により電磁ノイズが誘起される。従来にお
いてはこのように消耗電極と母材の間に再点弧ア
ークを起動するための高周波電圧又はインパルス
電圧により高パワーの電磁的なノイズが発生し、
溶接自動機器に組み込まれたマイクロコンピユー
タをはじめとする各種周辺電子機器を誤動作或い
は破損することがあるので、この種の高周波高パ
ワーノイズに対して特別なノイズフイルタを用い
るなど、特別の対策を施す必要があつた。更に、
高周波点弧時にアーク電源回路に接続された計測
機器を破損してしまうため、計測機器を溶接用電
気回路8に容易に接続できないという問題があ
る。
これらの問題により、従来は、交流消耗電極式
アーク溶接法では、溶接ロボツトに代表される精
密機器による自動化および精密な計測機器による
溶接現象の制御等が困難であつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、交流消耗電極式アーク溶接法におい
て、溶接用電気回路に高周波電源等の電磁ノイズ
発生源を用いることなく、容易にかつ安定にアー
クを点弧および再点弧することが可能なアーク点
弧方法の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明においては、消耗電極および母材
を1極とする電場を形成し、それらの電場の陰極
に向けてプラズマを注入して溶接用アークを点弧
する。
以下本発明を、図面を参照して詳細に説明す
る。
〔作用〕
まず第1図に本発明を一態様で実施するガスシ
ールド交流消耗電極式アーク溶接トーチの構成を
示す。第1図において、1は垂下特性を有する交
流溶接電源であり、その交流出力端の1つを溶接
トーチ7の溶接ワイヤ(以下主電極という)2に
接続し、もう1つの端子を、溶接される母材3に
接続して、溶接用電源1、主電極2および母材3
からなる溶接用電気回路8を形成している。主電
極2の近傍には、アークトリガー用のプラズマノ
ズル13とタングステン電極(以下副電極とい
う)12を配置し、トリガー用プラズマ装置10
の陰極側に副電極12を、また陽極側にプラズマ
ノズル13をそれぞれ接続し、プラズマ装置1
0、副電極12およびプラズマノズル13からな
るプラズマジエツト回路18を形成し、プラズマ
ノズル13を母材3に接続している。
交流用電源1をオンにすると、主電極2とプラ
ズマノズル13との間に、電源1出力電圧が正半
波のときにはプラズマノズル13及び母材3(陽
極)から主電極2(陰極)に向けて電場が形成さ
れ、電源1出力電圧が負半波のときには主電極2
(陽極)からプラズマノズル13及び母材3(陰
極)に向けて電場が形成される。
この状態でプラズマガスをプラズマノズル13
内に供給し(以後の説明ではプラズマガスについ
ての記述を省略する)、トリガプラズマ装置10
をオンにすると、副電極12とプラズマノズル1
3の間に放電を生じてプラズマが主電極2に向け
て送給され、電源1出力電圧が正半波のとき、す
なわち、プラズマノズル13(陽極)から主電極
2(陰極)に向けて電場が形成されているとき
に、プラズマ中の正イオンが該電場で加速され、
主電極2に衝突し、衝突部の温度を上昇させ主電
極2からプラズマノズル13に向けてアーク放電
を生じ、このアークが主電極2−母材3間に瞬時
に移行する。すなわち主電極2−母材3間に溶接
用アークが点弧する。
母材3の近傍にもう1つのプラズマノズル23
とタングステン電極(以後副電極という)24を
配置し、トリガ用プラズマ装置21の陰極側に副
電極24を、陽極側にプラズマノズル23をそれ
ぞれ接続し、プラズマ装置21、副電極24およ
びプラズマノズル23からなるトリガー用プラズ
マジエツト回路25を形成している。
トリガプラズマ装置10をオンにすると、副電
極24とプラズマノズル23の間に放電を生じて
プラズマが母材3に向けて送給され、電源1出力
電圧が負半波のとき、すなわち、主電極2(陽
極)から母材3(陰極)に向けて電場が形成され
ているときに、プラズマ中の正イオンが該電場で
加速され、母材3に衝突し、衝突部の温度を上昇
させ母材3から主電極2に向けてアーク放電を生
じる。すなわち母材−主電極2間に溶接用アーク
が点弧する。
以上の通り、溶接用電源1出力(交流)の正半
波(主電極:陰極、母材:陽極)ではプラズマジ
エツト回路18が発生するプラズマにより主電極
2−母材3間に溶接用アークが点弧され、負半波
(主電極:陽極、母材:陰極)ではプラズマジエ
ツト回路25が発生するプラズマにより母材3−
主電極2間に溶接用アークが点弧される。
したがつて溶接時には、プラズマ装置11およ
び25を連続付勢してノズル13およびノズル3
2よりそれぞれ主電極2および母材3に向けてプ
ラズマを注入することにより、主電極2−母材3
の間に連続して交流アークが発生する。
サブマージアーク溶接法においては、第1図に
おけるプラズマジエツト回路18を配置し、溶接
用電源1出力(交流)の正半波(主電極:陰極、
母材:陽極)にタイミングをとつてプラズマを注
入することにより、或いは、第1図におけるプラ
ズマジエツト回路25を配置し、溶接用電源1出
力(交流)の負半波(主電極:陽極、母材:陰
極)にタイミングをとつてプラズマを注入するこ
とにより非接触式でアークを点弧することができ
る。
以上に説明した交流アークの点弧において、プ
ラズマジエツト回路18,25の能力として5〜
30A程度の低電流プラズマジエツトを発生させる
だけでアークの点弧には十分である。しかもプラ
ズマジエツトを発生させるために必要な使用ガス
はプラズマガスのみでシールドガスが不要なた
め、プラズマノズル13,23の超小型化が可能
である。更に、副電極12,24とプラズマノズ
ル13,23との放電ギヤツプおよび各々の形
状、材質を放電しやすい状態に任意設定できる。
又、アーク点弧用プラズマジエツトは低電流での
使用しか必要とされないため、副電極12,24
およびプラズマノズル13,23の損耗は著しく
軽微である。
なお、アーク点弧のためのプラズマ注入、すな
わちプラズマジエツト回路18および25による
主電極2および母材3に向けてのプラズマ注入
は、溶接用電源1の出力電圧の交番に同期して、
それぞれ正半波のアークを生じるべきタイミング
および負半波のアークを生じるべきタイミングに
合せて、あるいは、交流の零クロス点をカバーす
る十分に広い位相区間に合せて行つてもよい。ト
リガー用プラズマを定常的に維持する電力が低い
ので、要溶接中常時トリガー用プラズマを発生さ
せておく態様が、プラズマジエツト回路18,2
5、特にプラズマ装置10,21を簡単なものに
する観点から好ましい。
以上本発明の概略について説明した。次に第1
図に示したプラズマ装置10,21の構成および
プラズマジエツト回路18,25の点弧方法につ
いて第2図および第3図を参照して説明する。
第2図は接触点弧方法を用いたトリガープラズ
マ発生用プラズマジエツト回路18,25を示す
概略図である。11は直流垂下特性を有するプラ
ズマ電源で、その陰極側に副電極12を、陽極側
にプラズマノズル13をそれぞれ接続し、プラズ
マ電源11、副電極12、プラズマノズル13か
らなるプラズマジエツト回路を構成している。ト
リガー用プラズマ電源11をオンにし、無負荷電
圧を印加したままの状態で副電極12を手動、電
動、バイメタル、バネじかけ等の手段を用いてプ
ラズマノズル13に接触、短絡させ、短絡過渡電
流を流した後に副電極12をプラズマノズル13
から引き離し、プラズマジエツトを点弧させよう
とするものである。従来の非消耗電極式アーク溶
接法におけるタツチ点弧法では、短絡時の過大電
流による非消耗電極先端部の損耗が問題とされて
いたが、アーク点弧用プラズマジエツトにおいて
はもともと低電流(5〜30A程度)であるため副
電極先端部の損耗は極めて軽微である。また、た
とえ少々損耗したとしてもプラズマジエツトさえ
点弧すれば十分であり、溶接用アーク電流への寄
与は不要であつて溶接用電気回路8と実質上無関
係であるので、溶接上の問題とはならない。
第3図は高周波点弧方法を用いたアーク点弧用
プラズマジエツト回路18,25を示す概略図で
ある。11は直流垂下特性を有するプラズマ電源
でその陰極側に高周波電源14を介して副電極1
2を接続し、陽極側にプラズマノズル13を接続
している。尚、15は高周波バイパスコンデンサ
である。プラズマ電源11、副電極12、プラズ
マノズル13、高周波電源14、高周波バイパス
コンデンサ15でプラズマジエツト回路18,2
5を形成している。
この回路は、高周波電源14により副電極12
とプラズマノズル13との間に高周波電圧を印加
し、火花放電を生じさせて、絶縁破壊を起こした
後に、プラズマ電源11で電流を供給してアーク
点弧を行うものである。ただし、プラズマノズル
13と副電極12との放電ギヤツプは0.1mm程度
の微小設定も可能であるため、高周波電源14の
出力電圧は最大千V程度もあれば十分であり、こ
れに起因して発生する高周波ノイズのレベルも低
いものである。従つて、第3図に示すプラズマジ
エツト回路18(第1図の18,25として使用
する)をシールド16でおおい、ノイズフイルタ
17を介して外部電源と接続することにより、高
周波ノイズを容易に且つ完全に抑えることができ
る。したがつて、例えば第1図に示すように溶接
用電気回路8に電流検出用の抵抗器(又は変流
器)を接続してこれに電流値検出用の増幅器等を
接続した電流検出回路26を接続して、その電流
検出信号に応答して溶接ワイヤ送給制御装置28
による溶接ワイヤ2の送給を開始するなどのフイ
ードバツク制御、状態検出制御等を容易に行い得
るし、またトーチ7の駆動制御等も容易に行い得
る。
尚、高周波電源14はプラズマ電源11の陰極
側に接続する必要はなく、副電極12、プラズマ
ノズル13、高周波電源14、高周波バイパスコ
ンデンサ15で回路が形成されるならば、どこに
配置してもよい。また、第3図では、プラズマジ
エツト回路18,25の点弧に高周波電源14に
より発生する高周波電圧を用いたが、同程度の電
圧を供給できる電源であればプラズマジエツト回
路18,25に組み込むことが可能である。実際
にコンデンサ電源によるコンデンサ放電電圧或い
は通電遮断時に発生するサージ電圧を利用しても
同様にプラズマジエツトを点弧することが可能で
ある。
次に第3図に示すプラズマジエツト回路18を
第1図に示すプラズマジエツト回路18および2
5として用いた実施例を説明する。
溶接トーチ7における各部寸法(第1図参照)
を、La=15mm、Lb=4mm、Lc=5mm、Ld=5
mm、Dm=1.2mm、θ=45゜とし、トリガー用プラ
ズマジエツト回路18,25の各部寸法(第3図
参照)を、D=1.0mm、Ds=1.0mm、Lt=1.0mm、
Lp=2.0mmとし、溶接電源1の無負荷電圧:50V、
シールドガス流量:20/min Ar、プラズマジ
エツト電流(連続通電):10A、プラズマガス流
量:3.0/min Arの条件で溶接アークを点弧付
勢した。これにおいては、アーク点弧(スター
ト)および再点弧(スタート後の交流正、負各半
波における点弧:連続点弧)が共に極めて良好で
あり、また、高周波ノイズレベルが極く低く、溶
接トーチの近くに置いたコンピユータシステムに
誤動作を生じなかつた。注目すべきは、溶接スタ
ート時の初回アーク点弧も、スクラツチ点弧法を
用いなくてもプラズマ注入により達成されること
である。スクラツチ点弧法では、主電極2の先端
形状や母材3の表面状態によつては点弧に失敗す
ることがあるが、前述のプラズマ注入によれば安
定して初回のアーク点弧が実現する。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、交
流消耗電極式アーク溶接法の再点弧において、ア
ーク溶接回路に直接に接続する高周波電源等の、
高パワーノイズ発生原因となる手段を用いる必要
がないので、マイクロコンピユータ等の電子機器
を用いた測定、制御装置に格別に負担が高いノイ
ズ対策を施す必要がない。また溶接アーク電流回
路に点弧用放電電圧、電流が重畳しないので、電
圧、電流検出手段をアーク電源に接続しこの検出
手段に計測機器等を接続し得るし、計測機器等に
ノイズ電流を生じないのでその破損のおそれもな
い。更に、従来のスクラツチ点弧法に代えて溶接
スタート時の初回点弧からプラズマ注入で安定し
て非接触式の点弧を行い得るため交流消耗電極式
アーク溶接法の自動化に大きく寄与することから
も工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を一態様で実施する交流消耗電
極式アーク溶接トーチの構成を示すブロツク図、
第2図は第1図に示すプラズマジエツト回路1
8,25の一例構成を示すブロツク図、第3図は
もう1つの例を示すブロツク図である。第4図、
第5図および第6図は、従来のサブマージアーク
溶接トーチの構成を示すプロツク図であり、第7
図、第8図および第9図は従来のガスシールド消
耗電極式アーク溶接トーチの構成を示すプロツク
図である。 1:交流溶接用電源、2:溶接ワイヤ(消耗電
極)、3:母材、4:高周波電源、5,15:高
周波バイパスコンデンサ、6:シールドキヤツ
プ、7:溶接トーチ、8:溶接用電気回路、1
0,21:プラズマ装置、11:プラズマ電源、
12,24:副電極、13,23:プラズマノズ
ル、14:高周波電源、16:シールド、17:
ノイズフイルタ、18,25:プラズマジエツト
回路、26:アーク点弧検出器、27:電極チツ
プ、28:溶接ワイヤ送給制御装置、29:送給
ローラ、30:高周波電源、31:再点弧用イン
パルス電圧発生装置、32:インパルス電圧印加
タイミング装置、33:フラツクス、34:スチ
ールウール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 交流溶接電源に消耗電極と母材と接続し、消
    耗電極側面に対向するように補助電極を配置して
    補助電極と母材を接続した状態で、消耗電極がマ
    イナス母材がプラスの正半波のときは補助電極か
    ら消耗電極に向かつて生成された電場に沿つて消
    耗電極に向かつて点弧プラズマを注入し、消耗電
    極がプラス母材がマイナスの負半波のときは、消
    耗電極から母材に向かつて生成された電場に沿つ
    て母材に向かつて点弧プラズマを注入することに
    より、アークを点弧することを特徴とする交流消
    耗電極式アーク溶接法のアーク点弧方法。
JP60266924A 1985-04-27 1985-11-27 交流消耗電極式ア−ク溶接法のア−ク点弧方法 Granted JPS62127172A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60266924A JPS62127172A (ja) 1985-11-27 1985-11-27 交流消耗電極式ア−ク溶接法のア−ク点弧方法
CA000507487A CA1266892A (en) 1985-04-27 1986-04-24 Method of igniting arcs
DE8686303147T DE3683530D1 (de) 1985-04-27 1986-04-25 Lichtbogenzuendverfahren.
US06/855,650 US4767907A (en) 1985-04-27 1986-04-25 Method of igniting arcs by projection of ignition-plasma to the cathode
EP86303147A EP0200499B2 (en) 1985-04-27 1986-04-25 Method of igniting arcs

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