JPH0332874Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可撓性の金属パイプを全周にわたつ
て合成樹脂製被覆材で覆つてあるフレキシブルパ
イプ、詳しくは被覆材の改良に関する。

〔従来技術〕

従来、被覆材としてポリエチレン又は軟質塩化
ビニルが用いられていた（例えば実開昭58−
24586号公報、実開昭58−74682号公報）。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、ポリエチレンで被覆した場合、ポリエ
チレンが可燃性であるため、火炎に対する安全性
に問題があり、例えば壁内空間に裸のまま配置で
きない欠点があり、また、軟質塩化ビニルで被覆
した場合、軟質塩化ビニルの摩擦係数が大きいた
め、例えば構造物に埋設されたコンジツト内に通
すことが困難になる欠点があり、いずれも汎用性
に劣つていた。

本考案の目的は、被覆材の改良によつて汎用性
に優れたフレキシブルパイプを提供することにあ
る。

〔問題を解決するための手段〕

本考案の特徴構成は、金属管を覆う被覆材が、
0.4以下の摩擦係数で実己消火性の合成樹脂から
成ることにあり、その作用効果は次の通りであ
る。

〔作用〕

つまり、被覆材の摩擦係数を0.4以下にすると、
フレキシブルパイプを引張つてコンジツト内に通
す作業を簡単に行えるのであり、また、被覆材を
自戸消化性のものにすることによつて、フレキシ
ブルパイプをたとえ裸のまま壁内空間に配置して
も、火炎に対する安全を十分に図れる。

〔考案の効果〕

その結果、コンジツト内配置や壁内空間内配置
等の各種用途にフレキシブルパイプを利用でき、
配管工事に際して、複数種のフレキシブルパイプ
を準備して、それらを用途に応じて使い分ける必
要が無くなり、簡単にかつ能率良く施工できるよ
うになつた。

〔実施例〕

次に、図面により実施例を示する。

ステンレス鋼等から成る金属管１を蛇腹状に形
成して可撓性に富むものにし、合成樹脂製の被覆
材２で金属管１を全体にわたつて覆い、例えば冷
緩房用や給湯用配管等に好適なフレキシブルパイ
プを構成してある。

被覆材２は、0.4以下の摩擦係数で自己消火性
の合成樹脂から成り、このような合成樹脂として
は例えば下記のものがある。

(イ) ポリエチレンと塩化ビニル等の難燃材料との
縮重合により得られるもの。

(ロ) 軟質塩化ビニルの表面をマツト肌（フエルト
状表面）に仕上げたもの。

フレキシブルパイプ全体としての塑性曲げモー
メントを180〜350Kg／ｍにして、コンジツトに通
すに際し、引張りによる変形を十分抑制できるよ
うに、かつ、曲り経路で必要とする引張り力を十
分に小さくできるようにしてある。

〔別実施例〕

金属管１及び被覆材２は、材質、形状、寸法、
その他において適当に変更でき、また、フレキシ
ブルパイプの用途は不問である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示す一部切欠正面図
である。 １……金属管、２……被覆材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓性の金属管１を全周にわたつて合成樹脂製
   被覆材２で覆つてあるフレキシブルパイプであつ
   て、前記被覆材２が、0.4以下の摩擦係数で自己
   消火性の合成樹脂から成るフレキシブルパイプ。