JPH0332740A - 生理活性物質固定化吸着剤の製造方法および製造用キット - Google Patents

生理活性物質固定化吸着剤の製造方法および製造用キット

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JPH0332740A
JPH0332740A JP1170029A JP17002989A JPH0332740A JP H0332740 A JPH0332740 A JP H0332740A JP 1170029 A JP1170029 A JP 1170029A JP 17002989 A JP17002989 A JP 17002989A JP H0332740 A JPH0332740 A JP H0332740A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生理活性物質固定化吸着剤の製造方法および生
理活性物質固定化吸着剤製造用キットに関する。
本発明によって得られる生理活性物質固定化吸着剤は、
固定化された生理活性物質が有する活性を利用して、体
液を浄化することにより疾病を治療するための医療用吸
着剤、目的物質を分離取得するためのアフィニティーク
ロマトグラフィー用吸着剤などとして有用である。
〔従来の技術〕
特開昭64−68398号公報には、重症筋無力症の病
因物質であると考えられているニコチン性アセチルコリ
ンレセプターに対する自己抗体を吸着することが可能な
吸着剤の製造方法として、臭化ンアンで活性化されたア
ガロース粒子に、ニコチン性アセチルコリンレセプター
に特異性を有するモノクローン抗体に特異的なモノクロ
ーン抗イデイオタイプ抗体を塩化ナトリウムおよび炭酸
水素ナトリウムをそれぞれ0.5モル/lおよび0.1
モル/lの濃度で含有する水溶液(pH:8.3)中に
おいて固定化し、得られた該モノクローン抗イデイオタ
イプ抗体が固定化されたアガロース粒子をグリ7ンを含
有するリン酸塩緩衝液で処理したのちリン酸塩緩衝蔽で
洗浄することからなる方法。
ならびにスクンンイ□ドオキシカルボニル基で活性化さ
れたセルロース粒子に、上記のものと同様のモノクロー
ン抗イデイオタイプ抗体を10ミリモル/lのリン酸塩
緩衝液CF4−177.4>中で固定化し、得られた該
モノクローン抗イデイオタイプ抗体が固定化されたセル
ロース粒子をリン酸塩緩@液で洗浄することからなる方
法が記載されている。
活性・エステル基を有するアガロース粒子にタンパク質
などのアミン基を有するリガンドを固定化してなるアフ
ィニティークロマトグラフィー用吸着剤の製造方法とし
て、該粒子にリガンドを炭酸水素ナトリウムおよび塩化
すl−IJウムをそれぞれ0.1モル/lおよび0.5
モル/lの濃度で水に溶解させてなる炭酸塩緩衝液(F
l(:8)中で固定化し、得られたりガントが固定化さ
れたアガロス粒子をエタノールアミン水溶液またはトリ
ス塩酸緩衝液を用いてブロッキングしたのち、トリスお
よび塩化ナトリウムをそれぞれ0.1モル/lおよび0
.5モル/lの濃度で水に溶解させてなるトリス緩衝液
(F4(:8)と酢酸もしくはギ酸および塩化す) I
Jウムをそれぞれ0.1モル/lおよび0、5モル/l
の濃度で水に溶解させてなる酢酸緩衝液またはギ酸緩衝
液(田=4)とで4〜5回交互に洗浄することからなる
方法が知られている。
また、エポキシ基で活性化されたアガロース粒子にコリ
ン、糖などの水酸基、アミノ基またはメルカプト基を有
するリガンドを固定化してなるアフィニティークロマト
グラフィー用吸着剤の製造方法として、該粒子にリガン
ドを溶媒中で固定化し、得られたリガンドが固定化され
たアガロース粒子を1モル/lのエタノールアミン水溶
液を用いてブロッキングしたのち固定化において使用し
たものと同じ溶媒で洗浄し、さらに酢酸および塩化ナト
リウムをそれぞれ0.1モル/lおよび0.5モル/l
の濃度で水に溶解させてなる酢酸緩衝液(F+I:4.
0)とホウ酸および塩化ナトリウムをそれぞれ0.1モ
ル/1および0.5モル/lの濃度で水に溶解させてな
るホウ酸緩Flu(:8.0)とで交互に洗浄すること
からなる方法が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の特開昭64−68398号公報に記載された製造
方法に従って得られる吸着剤では、使用中に固定化され
たはずのモノクローン抗イデイオタイプ抗体がわずかな
がら吸着剤から遊離する場合があることが判明した。か
かる吸着剤を治療用吸着剤として使用する場合には、モ
ノクローン抗イデイオタイプ抗体の遊離をできるだけ抑
制することが安全上望ましいことから、かかる吸着剤を
さらに充分な洗浄処理に付することか必要である。
一方、上記の活性エステル基またはエポキシ基を有する
アガロース粒子にリガンドを固定化してなるアフィニテ
ィークロマトグラフィー用吸着剤の製造方法によって得
られる吸着剤においても、使用中に固定化されたはずの
リガンドがわずかながら吸着剤から遊離する場合がある
ことが判明した。かかる吸着剤をアフィニティークロマ
トグラフィー用吸着剤として使用する場合には、目的物
質へのリガンドの混入を防止するためにリガンドの遊離
をできるだけ抑制することが望筐しく、また、かかる吸
着剤を治療用吸着剤に応用する場合でも、リガンドの遊
離をできるだけ抑制することが安全上望ましい。
しかして、本発明の1つの目的は、生理活性物質の遊離
量が極めて少ない生理活性物質固定化吸着剤を簡便な操
作で製造する方法を提供することにある。本発明の他の
1つの目的は該生理活性物質固定化吸着剤を容易に製造
するためのキットを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば上記の目的は、生理活性物質を活性基を
有する担体に共有結合法によって固定化させ、得られた
生理活性物質固定化担体を必要によυブロッキング剤と
接触させたのち、pHが3,5以下の緩衝液とpHが5
.5以上の緩衝液とで交互に洗浄することを特徴とする
生理活性物質固定化吸着剤の製造方法を提供することに
よって達成され、また活性基を有する担体、pHが3.
5以下の緩衝液およびpHが5.5以上の緩衝液からな
る生理活性物質固定化吸着剤製造用キットを提供するこ
とによって達成される。
生理活性物質は、酵素活性、抗原抗体反応活性などの生
理活性を有する核酸、タンパク質、ホルモン、脂質、糖
類およびそれらの複合物;アミノ酸;ペプチドなどを意
味し、該生理活性物質としては、酵素、補酵素、抗体、
抗原、抗原抗体複合物、補体、ハプテン、組織、細胞な
どが使用される。生理活性物質の具体例としては、ウシ
胸腺DNA、抗β2−ミクログロブリン抗体、インシュ
リン、血液型抗原、トリプトファン、フ・エニルアラニ
ン、スーパーオキシドジスムターゼ、補酵素Q、DNA
−抗DNA抗体、C1q、ペニシリンなどが挙げられる
。生理活性物質は活性中心、基質結合部位などの活性の
発現に直接関係している部分を有しているが、それ以外
の部分にアミノ基、水酸基、メルカプト基などの官能基
を有している。
担体が有する活性基とはこれらの生理活性物質が有して
いる官能基と反応して共有結合を形成しうる基であり、
該活性基としてはスクンンイミドオキンカルボニル基、
p−ニトロフェニルオキ7カルボニル基、ジニトロフェ
ニルオキ7カルボニル基、ペンタフルオロフェニルオキ
シカルボニル基。
トリクロロフェニルオキンカルポニル基、ペンタクロロ
フェニルオキンカルボニル基fr、ト(D活性f−ステ
ル基;エボキン基;ホルミル基などが例示される。これ
らの活性基の中でも生理活性物質が有するアミノ基と反
応して強固なアミド結合を形成しうる活性エステル基が
好1しく、活性エステル基の中でもスクンンイミドオキ
7カルボニル基が、これと生理活性物質との反応によっ
て脱離するN−ヒドロキンコハク酸イ□ドが担体から除
去され易い点から特に好ましい。担体が有する活性基の
濃度は、生理活性物質の固定化率を高めるために、湿潤
状態の担体12あた。り3X10  モル以上であるこ
とが好壕しく、1×10〜5X10 モルの範囲内であ
ることがよう好筐しい。活性基を有する担体は親水性の
表面を有する多孔性の水不溶性物質であることが生理活
性物質の固定化率が高く、!た得られた吸着剤の吸着性
能が優れることから望ましい。担体の形状としては、特
に限られるものでなく、粒子状、フィルム状、中実繊維
状、中空繊維状などが例示されるが、カラムに充填して
使用される吸着剤を製造する目的においては、カラムに
流通させる液体の抵抗が小さいことから球形の粒子状が
好ましい。担体としては、例えば、CM−セルロファイ
ンCH(生化学工業株式会社販売)ナトのセルロース系
担体; CM−)コパール650C(東ソー株式会社製
)などのポリビニルアルコール系担体;CM−)リスア
クリルM(CM −Trisacryl M ) (ス
ウェーデン国ファルマン7−LKB (Pharmac
ia−LKB )社製〕などのポリアクリルアミド系担
体;セルロース系担体 4 B (5epharose
 CL −4B ) 、アクチベーテツドCH−セフ7
o−ス4B(ActivatedCH−5epharo
se 4 B ) 、xポキンーアクチベーテツド* 
77 a −ス6 B (Epoxy −activa
ted 5epharose6B)〔いずれもスウェー
デン国ファルマンアーLKB (Pharmacia−
LKB )社製〕などのアガロース系担体などの有機質
担体;およびCPG−10−1000(平均細孔径:1
100n;米国エレクトロ一二ュークレオニクス(El
ectro −nucleonics)社製〕などの多
孔性ガラスなどの無機質担体が挙げられる。これらの担
体の中でもセルロース系担体が、機械的強度が高く、耐
酸性および耐アルカリ性に優れ、微生物による分解を受
けに<<、かつ低毒性であることが好ましい。
生理活性物質の活性基を有する担体への固定化は通常の
方法に従って行うことができ、リン酸塩緩衝液、炭酸塩
緩衝液などの緩衝液中で行うのが好筐しい。緩衝液とし
ては、pHが5.5〜8.5の範囲内であり、かつ塩の
濃度が100ミリモル/を以下であるものを使用するこ
とが、固定化操作中における活性基の失活および生理活
性物質の失活が抑制される点から好lしい。緩衝液中に
含壕れる塩としては、リン酸2水素ナトリウム、リン酸
水素2ナトリウム、リン酸2水素カリウムなどのリン酸
塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム。
炭酸カリウムなどの炭酸塩;塩化ナトリウムなどが、活
性基を失活させないことから望ましい。
このようにして得られた生理活性物質固定化担体には、
通常未反応の活性基が残存しているため、該担体は必要
により、未反応の活性基と反応して該活性基を失活させ
ることが可能なブロッキング剤と接触させる。ブロッキ
ング剤は、活性基の種類に応じて任意に選択され使用さ
れる。例えば、活性基が7ミノ基と反応しうるものであ
る場合には、ブロッキング剤としてグリ7ン、エタノー
ルアミン、トリスなどのアミ7基を有する化合物が使用
される。生理活性物質固定化担体とブロッキング剤との
接触は通常の方法に従って行うことができ、一般に緩@
液中で行われる。かかる緩@液としては、特に限定され
るものでないが、グリンン塩酸緩衝液、トリス塩酸緩衝
液などが例示される。緩衝液中のブロッキング剤の濃度
は、50ミリモル/を以上であることがブロッキング剤
と活・性基との反応が速やかに進行することから望!し
い。ブロッキング剤の濃度が高すぎる場合には未反応の
ブロッキング剤が多量に残存することになるので、該濃
度は70〜1000ミリモル/lの範囲内であることが
より好ましい。緩衝液としては、ブロッキング剤を含有
する状態において、pHが5.5〜8.5の範囲内であ
シ、かつ塩の濃度が200□リモル/を以上であるもの
を使用することが、固定化された生理活性物質の失活が
抑制され、さらにブロッキング剤と活性基との反応が速
やかに進行することから望ましい。ここで、上記のブロ
ッキング剤を含有する状態での緩衝液中の塩の濃度は、
グリ7ンのように系中で塩を形成するブロッキング剤を
使用する場合にはそのブロッキング剤から誘導される塩
の濃度を含んだものである。生理活性物質固定化担体と
ブロッキング剤とは充分な時間にわたって接触させるの
が、未反応の活性基のブロッキングが完全となることか
ら望筐しい。この観点から、生理活性物質固定化担体を
ブロッキング剤と緩WI液中で約15分間〜約20時間
にわたって接触させるのが好ましい。
なお、生理活性物質固定化担体中の未反応の活性基のブ
ロッキングは、次に説明する洗浄工程においてブロッキ
ング剤を含有する洗浄液を使用することによって洗浄操
作と同時に行うことが可能であるが、ブロッキングを完
全に行うためには、洗浄に先立って生理活性物質固定化
担体をブロッキング剤と充分な時間にわたって接触させ
ることが好ましい。
このようにして得られた生理活性物質固定化担体の洗浄
には、pHが3.5以下の緩衝液とpHが5.5以上の
緩衝液が洗浄液として使用される。
pHが3.5以下の緩衝液の代シにpHが3.5よう高
い緩衝液を使用する場合およびpHが5.5以上の緩@
液のオン結合によって担体に結合している生理活性物質
などの共有結合によって担体に結合している生理活性物
質以外の生理活性物質が担体から遊離しに〈<、洗浄操
作を数多く繰り返して行うことが必要となるため好1し
くない。洗浄能力が高く、筺た担体に共有結合を介して
固定化された生理活性物質の失活を抑制しうる点から、
洗浄液としてはpHが1.5〜3.0の範囲内の緩衝液
とpHが6.0〜8.5の範囲内の緩衝液を使用するの
が好オしい。
Pl″Iが3.5以下の緩衝液としては、特に限定され
るものでないが、グリンン塩酸緩衝液、ギ酸緩@液など
が例示される。またF4′Kが5.5以上の緩衝液とし
ては、特に限定されるものでないが、リン酸塩緩衝液、
炭酸塩緩衝液などが例示される。pHが3.5以下の緩
衝液およびpHが5.5以上の緩衝液における塩の濃度
は400ミリモル/を以下であることが望ましい。
pHが3.5以下の緩衝液とpHが5.5以上の緩衝液
とを交互に使用して生理活性物質固定化担体の洗浄操作
が行われる。1回めの洗浄操作で使用する緩衝液はpH
が3.5以下の緩@液およびpHが5.5以上の緩衝液
のうちどちらの緩衝族でもよいが、最後の洗浄操作で使
用する緩衝族は担体に固定化された生理活性物質の失活
を抑制しうる点からpHが5.5〜85の範囲内の緩衝
液であることが望ましい。1回の洗浄操作は通常の手順
に従って、緩衝液を生理活性物質固定化担体と接触させ
たのち系外に流出させることによって行われる。例えば
粒子状の生理活性物質固定化担体を使用する場合には、
該担体を緩衝液中に分散させたのち該緩@液を濾過筐た
は傾潟によりて担体から分離することによう行われる。
pHが3.5以下の緩衝液およびpHが5,5以上の緩
衝液としてはそれぞれ1種または2種以上の緩衝液が使
用される。州が3.5以下の緩衝液を用いる洗浄操作お
よびpHが5.5以上の緩衝液を用いる洗浄操作および
pHが5.5以上の緩衝液を用いる洗浄操作はそれぞれ
1回以上、好筐しくはそれぞれ2〜4回行われる。これ
らの緩衝液を用いる洗浄操作の繰シ返しの間または繰シ
返しの前もしくは後で、これらの緩衝液とは異なる洗浄
液を用いる洗浄操作を付加して行ってもよい。
本発明の生理活性物質固定化吸着剤製造用キットは、前
記の活性基を有する担体、pHが3,5以下の緩衝液お
よびpHが5.5以上の緩@液からなるため、生理活性
物質を活性基を有する担体に共有結合法によって固定化
させ、得られた生理活性物質固定化担体を必要によりブ
ロッキング剤と接触させたのち、pHが3.5以下の緩
衝液と州が5.5以上の緩衝液とで交互に洗浄すること
からなる本発明の生理活性物質固定化吸着剤の製造方法
が容易に適用される。該キットには、前記のような生理
活性物質の活性基を有する担体への固定化および生理活
性物質固定化担体とブロッキング剤との接触を行う上で
好都合となるように、前述の生理活性物質の固定化操作
において使用される緩衝液のような固定化用緩衝液およ
び前述のブロッキング操作において使用されるブロッキ
ング剤を含有する緩衝液のようなブロッキング用緩衝液
がそれぞれ付加されていてもよい。!た該キットには、
製造された吸着剤を治療用の吸着剤渣たは治療のための
試験用の吸着剤として使用する上で好都合となるように
吸着剤を充填しうるカラムが付加されていてもよい。カ
ラムの一例として、第1図に示すとおシ、血液、血漿、
血清などの液体を流すチューブと接続し易い形状の肢体
入口部lおよび液体出口部2と生理活性物質固定化吸着
剤を充填することが可能な本体部3とを有し、本体部の
一端に液体入口部が位置し、また本体部の他の一端に液
体出口部が位置しておシ、液体は通過することが可能で
あるが生理活性物質固定化吸着剤は通過しえない支持部
4および5を本体部と液体入口部の間および本体部と液
体出口部の間にそれぞれ有しているものを挙げることが
できる。本体部、液体入口部および液体出口部の材質と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリメチルメタクリレートなどが
例示される。これらのうちポリプロピレンおよびポリカ
ーボネートがカラムをオートクレーブ滅菌、γ−線滅菌
などの滅菌に付することかできる点において特に好適で
ある。また支持部としてはポリエステル繊維からなるフ
ィルターなどが使用される。
以下余白 〔実施例〕 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、不発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1 金5属ナトリウムの存在下で蒸留することによって得ら
れたジオキサン5Qm/中にセルロース粒子(生化学工
業株式会社販売、CM−セルロファインCH)xofを
懸濁し、得られた懸濁液にN−ヒドロキシコハク酸イミ
ド0.52およびジシクロへキシルカルボジイミド1.
0yを加え、混合物を室温下で1晩振盪攪拌した。得ら
れた混合物をメタノールとジオキサンを用いて繰り返し
洗浄することによってジオキサンを含むゲルが得られた
このゲルのうちの12を150ミリモル/eの塩rヒナ
トリウムを含む20ミリモル/lのリン酸塩緩衝抜(田
:7,4)1m/中に3日間分散させ、得られた混合物
を吸引濾過した。F液についての波長230r1rr+
にふ・ける吸光度の測定値に基づいてF族生のN−ヒド
ロキンコ・・り酸イミドの濃度を求めた結果、上記のジ
オキサンを含むゲル12あたり約30マイクロモルのス
クシンイミドオキシカルボニル基が存在していることが
判明した0抗体の固定化 上記のジオキサンを含むゲルの102を20ミノモル/
lのリン酸塩緩衝液(F4(: 7.4 )−で洗浄し
たのち、マウスIgG+型モノクローン抗体Hへ−7(
微工研条寄第2471号;特開昭62−44199号公
報参照)の20ηを含有させた20ミリモル/lのリン
酸塩緩衝液(i1′l: 7.4 ) 20ntlと混
合した。混合物を4℃で一晩攪拌したのち、吸引濾過す
ることによってゲルを得た。混合直後と一晩攪拌したの
ちにお・いて、混合物の上清中の抗体のa度をプロティ
ンアッセイキット(Protein−AssayKit
 ;米国バイオーラノド(Bio−Rad)社製〕を用
いて色素結合法によりそれぞれ定量した。この定量値に
基づく抗体の担体への固定化率は90%であった。
上記の固定化操作によって得られた抗体が固定化された
担体のゲル109を20ミリモル/lのリン酸塩緩衝液
(FN:7.4)で洗浄したのち、グJ/ンおよび塩化
ナトリウムをそれぞれ100ミノモル/lkよび150
ミリモル/lの濃度で含′020ミリモル/lのリン酸
塩緩衝液(Fll:7.4)の50m/と混合した。混
合物を室温で4時間潰拌したのち吸引濾過することによ
ってゲルを得た。
洗浄 上記のブロッキング操作によって得られたゲルのLOP
をlOOミリモル/lのグリシン塩酸緩衝液(1:t(
: 2.5 )の100+++/中に顕濁させ、次いで
懸濁物を吸引濾過することによって洗浄した(1回めの
洗浄)。1回めの洗浄によって得られたゲルを塩化ナト
リウムを150ミリモル/lのa度で含む20□リモル
/lのリン酸塩緩衝液(川:7.4)のi o o m
e中に顕濁させ、次いで懸濁物を吸引F遇することによ
って洗浄した(2回めの洗浄)。2回めの洗浄によって
得られたゲルを、1回めの洗浄にかけると同様なグリシ
ン塩酸緩衝液を用いた洗浄操作と2回めの洗浄に分ける
と同様なリン酸塩緩衝液を用いた洗浄操作にこの順でさ
らに2回ずつ交互に付することによって6回め1での洗
浄を実施した。
実施例2 セルロース粒子iorの代りにポリビニルアルコール粒
子(東ソー株式会社製CM−トヨパール650C)1(
lを担体として用いる以外は実施例1にかけると同様に
して活性基を有する担体の調製、抗体の固定化、プロノ
キングpよび洗浄を行った。なふ・、活性基を有する担
体の調製の操作によって得られたゲル12あたりに存在
するスクシンイミドオキシカルボニル基の量は約20マ
イクロモルであった0筺だ抗体の固定化の操作における
抗体の担体への固定化率は85%であった。
実施例3 抗体の固定化 スクシンイミドオキシカルボニル基で活性化されたアガ
a−ス粒子〔スウェーデン国ファルマシ7−LKB (
Piqarmacia−LKB )社製アクチペーテラ
ドCH−セフ 7 C1−ス4 B (Activat
ed CH−8epharose4B)〕の3.32を
1ミリモル/lの氷冷塩酸100R/中で15分間膨潤
させたのち、同種の水冷塩酸で洗浄することによってゲ
ルを得た。このゲルの109を、炭酸水素ナトリウムと
塩化ナトリウムをそれぞれ0.1モル/ l &−よび
0.5モル/lの濃度で水に溶解してなる炭酸塩緩衝液
(Fl(:80)で洗浄したのち、同種の炭酸塩緩衝液
とマウスIgGr型モノクローン抗体HA−720可と
の混合液中に懸濁させた。懸濁物を4℃で4時間攪拌し
たのち、吸引濾過することによってゲルを得た。懸濁直
後と4時間攪拌したのちにかいて、懸濁物の上清中の抗
体の濃度を実施例1に訃けると同様にしてそれぞれ定量
した結果、抗体の担体への固定化率は80%であること
が判明した。
フロンキング 上記の固定化操作によって得られた抗体が固定化された
担体のゲル10Fを炭酸水素ナトIJウムと塩化ナトリ
ウムをそれぞれ0.1モル/Ahよび0.5モル/lの
濃度で水に溶解してなる炭酸塩緩衝0. Cm : 8
. O) tl’洗浄L7’Ct7)ち、 Q、 l 
モル/ 1のトリス塩酸緩衝液(田:8)の5Qm/と
混合した。混合物を室温で1時間攪拌したのち吸引濾過
することによってゲルを得た。
洗浄 上記のブロッキング操作によって得られたゲルの109
を実施ff1J I K 訃けると同様な洗浄方法で6
回め筐での洗浄操作に付した。
参考例1 実施例3にふ・けると同様にして抗体の固定化釦よびブ
ロッキングの各操作を行うことによって得られたゲルの
102を、塩化ナトリウムを0.5モル/lの濃度で含
有する0、1モル/lの酢酸緩衝液(1’ll:4)と
塩化ナトリウムを0.5モル/lの濃度で含有する0、
 1モル/Eのトリス緩衝液(F4″l:8)とを用い
てこの順で3回ずつ洗浄した。
参考例2 実施例1.2釦よび3ならびに参考mliで得られたゲ
ル状の生理活性物質固定化吸着剤の12をそれぞれ塩化
ナトリウムを150ミリモル/lの濃度で含−&20ミ
I7モル/lのリン酸塩緩衝液(…:7.4)(以下、
かかる塩化ナトリウムを含Q lン酸塩緩衝蔽をPBS
と称する)のl mlと混合し。
混合物を37℃で3時間振盪した。得られた混合物を遠
心分離に付した。得られた上清中のマウスIgG1型モ
ノクローン抗体HA−7のIa度を酵素免疫測定法によ
り求めた。
すなわち、マウスIgA、 IgGふ・よびIgM (
重鎖釦よび軽鎖)に対するヤギ抗血清のIgG分画〔米
国オルガノン・テクニカ・コーポレーンヨン(Orga
llonTeknik−1Corporation )
社H* コF ・7 ンf −マ’7ス・イムノグロブ
リンズ(IgA +IgG + IgM ) (ヘビー
・アンド・ライト・チェインズ・スペンフイツク)、 
 IgGフラクション(Goat Anti −Mou
seImmunoglobulins (IgA 十I
gG 十IgM ) (Heavy andL+ght
 Chains 5pecific)、 IgG Fr
action))を25μり/ atの濃度で含有させ
たPBSをポリ塩化ビニル製のマイクロウェルプレート
〔米」ペクトンーデイツキンソン・アンド・カンパニー
(Becton−Dic如n5onand Cnmpa
ny )社製、7フルコン(Falcon)3912゜
96穴プレート〕のウェル中に50μI、/ウェルずつ
分注し、4℃の温度で1晩%Ilすることによって抗体
をプレートに吸着させた。各ウェルから溶液を除去しP
BSでウェルを洗浄したのち、牛脂児血清全5容量多含
有するPBSの溶液を300μl/ウエルずつ分注し、
37℃の温度で2時間静置することによって抗体が吸着
していない固相表面のフロンキングを行った。牛脂児血
清を5容量多含有するPBSの溶液で各ウェルを洗浄し
たのち、前記の上清(試料)を50μ7!7/ウエルず
つ各ウェルに分注し、37℃の温度で1時間静置し、次
いで牛脂児血清を5容量多含有するPBSの溶液で各ウ
ェルを洗浄した。西洋ワサビペルオキ/ダーゼで標識し
たマウス免疫グロブリンに対する抗体〔イギリス国アマ
ジャム(Amersham )社製、アンチマウスエg
、ペルオキシダーゼリンクド、スピーシーズスペシフィ
ック・ホール・アンチボディ(Anti−mouse 
Ig、 Peroxidase−1inked、 5p
acies−specificWhole Antib
ody) )を牛脂児血清を5容量多含有するPBSの
溶液に約2μy/IIItの濃度で溶解し、この溶液を
50μl/ウエルずつ各ウェルに分注し、37℃の温度
で1時間静置した。各ウェルをPBSで洗浄したのち、
2.2’−アジノービス(3−エチルベンシナアゾリン
−6−スルホンe)を1ミリモル/l含有し、かつ過酸
化水素を0.0045重量多含有するトリス緩衝液H1
l:7.4)を100μl/ウエルずつ各ウェルに分圧
し、室温下で30分間振盪することによって発色操作を
行った。各ウェル中の溶液について波長409 nm 
、!= 501 nmにかける吸光度を測定し、両波長
に訃ける吸光度の差を求めた。
一方、上記の操作において、生理活性物質固定化吸着剤
をPBS中で振盪したのちに得られた上清(試料)の代
りにマウスI gGl型モノクローン抗体を10−3n
9 /lut 〜10 pf / meの範囲内の既知
濃度で含有するPBSを用いる以外は同様な操作を行い
、求められた吸光度の差に基づいて検量線を作成した。
この検量線から上清(試料)中のマウスIgG1型モノ
クローン抗体HA−7の濃度を求め。
その濃度に基づいて生理活性物質固定化吸着剤のゲル1
2あたりの抗体の遊離量を計算した。得られた結果を第
1表に示す。
第1表 実施例1で得られた吸着剤    1以下実施列2で得
られた吸着剤    1以下実施例3で得られた吸着剤
    2 参考例1で得られた吸着剤   10 〔発明の効果〕 本発明によれば、上記の実施例から明らかなと釦り、抗
体などの生理活性物質の遊離量が極めて少ない生理活性
物質固定化吸着剤を簡単な操作により製造することがで
きる。本発明の製造方法は本発明の生理活性物質固定化
吸着剤製造用キットに3いて容易に適用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の生理活性物質固定化吸着剤製造用キ
ットの一要素を構成することがあるカラムの一例を示す
断面図である。1は液体入口部。 2は液体出口部、 3は本体部、 4釦よび5はいず れも支持部をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、生理活性物質を活性基を有する担体に共有結合法に
    よつて固定化させ、得られた生理活性物質固定化担体を
    必要によりブロッキング剤と接触させたのち、pHが3
    .5以下の緩衝液とpHが5.5以上の緩衝液とで交互
    に洗浄することを特徴とする生理活性物質固定化吸着剤
    の製造方法。 2、生理活性物質の固定化および生理活性物質固定化担
    体のブロッキング剤との接触をそれぞれ緩衝液中で行う
    請求項1記載の製造方法。 3、活性基を有する担体、pHが3.5以下の緩衝液お
    よびpHが5.5以上の緩衝液からなる生理活性物質固
    定化吸着剤製造用キット。 4、生理活性物質の活性基を有する担体への固定化用緩
    衝液およびブロッキング用緩衝液が付加されてなる請求
    項3記載の生理活性物質固定化吸着剤製造用キット。 5、生理活性物質固定化吸着剤を充填しうるカラムが付
    加されてなる請求項3または請求項4記載の生理活性物
    質固定化吸着剤製造用キット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513771A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ クロマトグラフィーマトリックスの製造方法
WO2008087909A1 (ja) * 2007-01-16 2008-07-24 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. 医療用粒子、及び分析用粒子、並びにそれらの製造方法
JP2010538271A (ja) * 2007-08-30 2010-12-09 ジーイー・ヘルスケア・バイオ−サイエンシズ・アーベー 滅菌方法
CN112844331A (zh) * 2020-12-31 2021-05-28 武汉瑞法医疗器械有限公司 基于纳米结构的乙型肝炎病毒吸附剂及其制备方法与应用

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