JPH0332505A - 中ぐりバイト - Google Patents

中ぐりバイト

Info

Publication number
JPH0332505A
JPH0332505A JP1163302A JP16330289A JPH0332505A JP H0332505 A JPH0332505 A JP H0332505A JP 1163302 A JP1163302 A JP 1163302A JP 16330289 A JP16330289 A JP 16330289A JP H0332505 A JPH0332505 A JP H0332505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neck
shank
cutting edge
tip
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1163302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2712580B2 (ja
Inventor
Osamu Tsujimura
修 辻村
Masaaki Nakayama
正彰 中山
Masayuki Okawa
大川 昌之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1163302A priority Critical patent/JP2712580B2/ja
Priority to KR1019900007267A priority patent/KR950013214B1/ko
Priority to DE69013411T priority patent/DE69013411T2/de
Priority to DE69028998T priority patent/DE69028998T2/de
Priority to EP94104604A priority patent/EP0609908B1/en
Priority to US07/544,176 priority patent/US5156503A/en
Priority to EP90112122A priority patent/EP0405443B1/en
Publication of JPH0332505A publication Critical patent/JPH0332505A/ja
Priority to US07/917,189 priority patent/US5261767A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2712580B2 publication Critical patent/JP2712580B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、旋削加工において被削材の内径加工を行う
際に用いられる中ぐりバイトに関する。
[従来の技術] 従来、この種の中ぐりバイトとしては、例えば、第11
図ないし第13図、あるいは第14図ないし第16図に
示すように、先端の一側部にスローアウェイチップ(以
下、チップと略称する。)lが装着された刃先部2と、
この刃先部2の基端側に形成された円柱状の首部3と、
この首部3の基端側に形成された略円柱状のシャンク4
とから概略構成されてなるものが知られている。
ここで、上記チップ1は、平面視略菱形をなすもので、
対向する二の角部に形成された切刃5のいずれか一方が
上記刃先部2の先端及び外周から突山された状態で上記
刃先部2に着脱自在に装着されている。
また、上記首部3の直径dlは、上記シャンク4の直径
d、より小さく、すなわち、上記刃先部2と同一径(第
11図)、若しくは刃先部2よりも小径(第14図)に
設定され、より具体的には、上記刃先部2のシャンク軸
線方向からの正面視におけるシャンク軸線Oからチップ
1の切刃5までの距離Sに対して1.4s以下に定めら
れている。
さらに、上記刃先部2には、上記切刃5で生成される切
屑を滞りなく排出させるためのチップポケット7が形成
され、このチップポケット7の先端側は、上記チップI
のすくい面6と路面−とされている。
このように構成された中ぐりバイトを用いて被削材の内
径加工、すなわち、被削材にあらかじめ形成された穴部
を拡径するには、まず、シャンク4を図示せぬホルダを
介して工作機械の工具把持部(例えば、旋盤の心押台)
に装着する一方で、上記被削材を、工作機械のワーク把
持部(例えば、旋盤のチャック)に、その穴部の軸線が
上記シャンク4の軸線Oと平行方向を向くように装着す
る。
そして、上記被削材をその穴部の軸線回りに回転させつ
つ、上記工作機械の工具把持部とワーク把持部との間に
上記シャンク4の軸線方向の相対運動を与えて上記刃先
部2及び首部3を上記被削材の穴部に挿入してゆくこと
により、チップ1の切刃5で被削材の穴部を切削して所
定寸法に拡径してゆく。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述した従来の中ぐりバイトを用いた内径加
工においては、中ぐりバイトの刃先部2及び首部3が工
作機械の工具把持部から突出したいわゆる片持ち支持の
状態で切削が行われるため、切削中に、上記刃先部2か
ら首部3にかけての部分にびびり振動が極めて生じ易く
、このため、切削面の面粗度の劣化や切刃の欠損等の事
故を招き易いという欠点があった。
このような欠点を解消せんとして、従来より、首部3と
シャンク4とを超硬合金で一体化して刃先部2とロウ付
けしたり、あるいは首部3の直径dlに比してシャンク
4の直径dlをなるべく大きく形成するなど、工具剛性
や/タンク4の取付剛性の向上を図ることによってびび
り振動を押さえ込もうとする試みかなされていた。しか
しながら、これらの手段では、剛性がある一定限度を超
えるともはや剛性を向上させてもびびり振動か期待した
程減少せず、その効果に一定の限界が存在するという問
題かあった。また、超硬合金の多用により原料コストか
著しく上昇するという欠点もあった。
この発明は、このような背景の下になされたもので、従
来とは異なる新規な構造を有した防振仕能に優れる中く
リバイトを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この発明の中くりバイトは
、首部を、シャンク軸線と直交する方向の断面視におけ
る断面積が、該首部の先端から基端に向かうに従って漸
次上記シャンクの上記断面視における断面積を下回らな
い範囲で減少し、かつ、上記切刃側の外周部に該首部の
先端から基端に向かうに従って漸次上記シャンク軸線側
に近接する逃げ面を有する軸状に形成したものである。
[作用] 上記構成によれば、首部のシャンク軸線と直交する方向
の断面積が首部の先端から基端に向かうに従って減少す
るため、シャンク側の剛性が首部先端側よりも低下し、
全体の構造は、各部の質量、あるいは剛性(換言すれば
バネ定数)に応じて異なる振動か発生し易い柔軟構造と
なる。
ここにおいて、上記構成によれば首部断面積の変化に伴
って首部各部の質量がシャンクに向かうにつれて減少す
るから、切削抵抗の変動に伴って刃先部に生じた振動は
一様に伝達されず、刃先部から首部の基端にかけての部
分には、各部の質量に応じて周波数の異なる振動か生じ
る。さらに、首部の切刃側の外周部に、該首部の先端か
ら基端に向かうに従って漸次シャンク軸線に近接する逃
げ面が設られているために、首部の軸心位置が先端から
基端に向かうにつれてシャンク軸線から漸次離間し、こ
のため、振動の伝達方向もシャンク軸線方向に揃うこと
なく逐次変化する。このため、切削抵抗の変動に伴って
刃先部に振動が生じても、首部の各部に周波数や位相が
異なる振動か生じて互いに干渉し合うこととなり、この
結果、びびり振動の成長が阻止される。
加えて、逃げ面を設けたことにより、首部を被削材の穴
部に深く挿入するにつれて、すなわち、加工が進行する
につれて、首部外周面の切刃に連なる側と被削材の穴部
内壁との間の隙間が漸次拡大する。このため、切刃から
首部外周側に排出される切屑は、上記隙間を介して穴部
から容易に排出されることとなり、この結果、特に加工
深さが深い場合の切屑排出性が向上して切屑詰まりによ
る加工面の損傷や切刃の欠損等の事故が回避される。
[実施例] 以下、第1図ないし第5図を参照して、本発明の詳細な
説明する。
第1図に示すように、本実施例の中ぐりノくイトは、先
端の一側部にチップ10が装着された刃先部11の基端
側に、首部12及び略円住状をなすシャンク13が順次
形成されてなるものである。
第1図ないし第3図に示すように、上記チップ10は、
超硬合金を平面視略菱形をなす板状に底形してなるもの
で、対向する二の角部に形成された切刃14のいずれか
一方が上記刃先部11の先端及び外周から突出された状
態で、かつ、そのすくい面10aに正のすくい角が与え
られた状態で刃先部11に着脱自在に装着されている。
そして、上記切刃14の高さは、当該中ぐりバイトの側
面視(第3図)において、上記シャンク13の軸線Oと
ほぼ同一高さに定められている。
上記刃先部11は、円柱体の一部に、当該中ぐりバイト
の先端及び上方に向かって開口するチップポケット15
が形成されてなるものである。
このチップポケット15は、上記チップ10のすくい面
10aに沿って成長する切屑を滞りなく排出するための
もので、その壁面は、上記シャンク13の軸線Oとほぼ
同一の高さに設定された先端部から刃先部11の基端に
向かうに従って漸次上方に傾斜する傾斜面状に形成され
ている。また、チップポケット15の上記チップ10後
端に臨む位置には、上記首部12の先端外周面のチップ
lOに連なる側に開口するぬすみ部16が形成され、こ
のぬすみ部16の底面16aは、上記チップすくい面B
oaと路面−に形成されている。
上記首部12は、シャンク軸1jiIOと直交する方向
の断面視における断面積が、該首部12の先端から基端
に向かうに従って漸次シャンク13の上記断面視におけ
る断面積を下回らない範囲で減少する略円柱体であって
、そのチップ10に連なる側の外周部に、該首部12の
先端から基5:f:に向かうに従って漸次上記シャンク
軸線Oに近接する逃げ面17を有してなるものである。
この首部12先瑞の上記断面における外周円弧の直径d
lは、切削条件等に応じて適宜窓められるが、上記刃先
部11のシャンク軸線方向の正面視におけるシャンク軸
線Oから切刃14までの距in Sに対して1.63−
1.93の範囲が好ましい。
直径dlが1.68に満たないと後述する質量変化によ
るびびり振動の回避効果が十分に発揮されないおそれが
生じ、他方直径d、が1.9Sを超えると、首部12が
被削材の穴部に挿入された際の首部12の先端外周面と
上記穴部内壁との間の隙間が不足して、上記チップポケ
ット15から首部12の周面を経由して排出される切屑
の排出性が悪化するおそれが生じるからである。
また、上記逃げ面17は、首部12をシャンク軸線Oと
斜めに交差する方向に旋削することによって形成されて
おり、その具体的な形成手順は以下の通りである。
すなわち、逃げ面i7の形成にあたり、まず第4図(a
)に示すように、シャンク13の先端に該シャンク13
よりも大径でかつ同軸の円柱状の首部128を形成する
。そして、第4図(b)に示すように、首部12aをシ
ャンク軸線Oと平行な回転軸Olの回りに回転させつつ
、首部12aの回転軸Olとシャンク軸線Oを挟んで反
対側の外周面にバイトBを当接させ、このバイトBを上
記回転軸Olに対して任意の角度θで交差する方向に送
り出す。これにより、首部12の外周部が、第4図(b
)に斜線部で示すごとくバイI−Bの送りに伴って漸次
シャンク軸線○側に削り込まれて逃げ面17が形成され
、同時に断面積が漸減する首部12が形成される。
ここで、上記逃げ面17の稜線17aがンヤンク軸線O
に対してなす傾斜角θは、首部12の全長、直径等に応
じて適宜定めて良いが、少なくとも10以上確保するこ
とが1ましい。傾斜角θが10に満たないと、後述する
軸心位置の変化が十分でなく、びびり振動の回避効果が
損なわれるおそれが生じるからである。また、傾斜角θ
の設定にあたっては、首部12の基端における断面積、
すなわち、第5図に示すように、首部12のシャンク軸
線Oと直交する断面において、首部12の外周面に沿っ
て描いた外周円弧Rで囲まれる部分の面積から、上記旋
削加工によって除去される部分の面積を差し引いた面積
が、シャンク13の断面積を下回らない範囲に規制する
必要がある。
また、上記首部12の長さは、切削対象となる被削材の
穴部の軸方向の長さに応じて適宜定められるが、上記切
刃14の先端から首部12の基端までのシャンク軸線方
向における距離Qが、上記距離Sに対して68〜IQs
の範囲となるように定めることが好ましい。距離Qが6
8に満たないと全体を柔軟構造としたことによる防振効
果が十分に発揮されないおそれが生じ、他方、距離eが
1O8を超えると首部12の切削抵抗による静的撓みが
大きくなり過ぎて加工精度が劣化するおそれが生じるか
らである。
そして、上記シャンク13は、円柱体の外周面に、当該
シャンク13の軸方向はぼ全長に渡って延びる切欠部1
8を形成してなるもので、図示せぬホルダに直装されて
工作機械の工具把持部に装着されるようになっている。
以上のように構成された中ぐりバイトを用いて被削Hの
内径加工を行うには、上述した従来の中ぐりバイトと同
様に、上記シャンク13をホルタを介して工作機械の工
具把持部に装青し、この後、工作機械のワーク把持部に
把持された被削材をその穴部の軸線回りに回転させつつ
、上記工作機械の工具把持部とワーク把持部との間に上
記シヤンク13の軸線方向の相対運動を与えて上記刃先
11及び首部12を上記被削材の穴部に挿入してゆくこ
とにより、チップ10の切刃14で被削材の穴部を切削
して所定寸法に拡径してゆく。
このとき、刃先illには、上記チップ10の切刃14
と被削材との間にかかる切削抵抗の変動に伴って振動が
発生する。この場合、上述した従来の中ぐりバイトのよ
うに全体の剛性が高いものでは、全体が一つの剛体とし
て振動するため、切削抵抗の変動に起因する振動が刃先
部11から首部12を介して/ヤング13まで一様に伝
達されて、中ぐりバイトにおける上記工作機械の工具把
持部から突き出された部分、すなわち、上記刃先部2か
ら首部12にかけての部分(以下、突き出し部分と略称
する。)にびびり振動が生じる。
ところが、本実施例の中ぐりバイトにおいては、首部1
2の外周部に逃げ面17を形成することにより、首部1
2のシャンク軸線Oと直交する方向の断面積を首部12
の先端から基端に向かうに従って減少させているため、
シャンク13側の剛性が首部12の先端側よりも低下し
、全体の構造は、各部の質量、あるいは剛性(換言すれ
ばバネ定数)に応じて異なる振動が発生し易い柔軟構造
となる。
しかも、本実施例の中ぐりバイトでは、0部12の断面
積の変化に伴って首部12各部の質量がシャンク13に
向かうにつれて漸次減少するから、刃先部11に生じた
振動は一様に伝達されず、刃先部11から前部12の基
端にかけての部分に、6部の質量に応じて周波数の異な
る振動が生じる。
さらに、本実施例の中くリバイトでは、逃げ面17を形
成したことにより、首部12の軸心が当該首部12の先
端から基端に向かうにつれてンヤング軸線Oから漸次離
間してゆくため、振動の伝達方向ら/ヤンク軸線Oの方
向に揃うことなく違法変化する。このため、切削抵抗の
変動に伴って刃先部11に振動が生じても、首部12の
各部に周波数や位相が異なる振動が生じて互いに干ルし
合うこととなり、この結果、びびり振動の1戊長が阻止
されるのである。
加えて、本実施例によれば首部12の外周面のうちでチ
ップ10に連なる側に逃げ面17が形成されているため
、首部12を被削材の穴部に深く挿入するにつれて、す
なわち、加工が進行するにつれて、首部12外周面のチ
ップlOに連なる側と被削材の穴部内をとの間の隙間が
漸次拡大する。
このため、チップポケット15のぬすみ部16を介して
首部12の外周側に排出される切屑は、上記隙間を介し
て穴部から容易に排出されることとなり、この結果、特
に加工深さが深い場合の切屑排出性か向上して切屑詰ま
りによる加工面の損傷や切刃14の欠損等の事故が回避
され、上述のびびり振動回避効果と相まって、常に良好
な仕上げ而を得ることができる。
なお、以上の実施例においては、特にチップ10を着脱
自在に装着しているが、本発明はこれに限るものではな
く、ロウ付けによるもの、あるいは切刃からシャンクま
でをすべて一体底形するものであっても当然に適用され
るものである。
また、上述した逃げ面17の形成手順もあくまで一例を
示すものであり、これに限定されるものではない。例え
ば、第6図(a)に示すように、シャンク13の先端側
に、シャンク13から離間するにつれて拡径するテーバ
軸状の首部12aを形成し、ついで第6図(b)に示す
ように、首部12aをシャンク軸線○と平行な回転軸O
tの回りに回転させつつ、首部12aの回転軸0.とシ
ャンク軸線0を挟んで反対側の周面にバイトBを切り込
む。そして、バイトBをシャンク軸線0と平行に送り出
すことにより、第6図(b)に斜線部で示すごとく首部
12aの外周部が削り込まれ、シャンク軸線Oよりも回
転軸O3側に位置する外周部に逃げ面17が形成される
さらに、刃先部11のチップポケット15の形状につい
ても、上記実施例のものに限るものではない。以下、そ
の変形例を第7図ないし第9図を参照して説明する。
第7図ないし第9図に示す変形例は、上記刃先部11の
先端から首部12の先端にかけての部分を、当該中ぐり
バイトの平面視(第7図)における刃先部11の先端面
とシャンク軸線Oとの交差位置の近傍から首部12先端
外周面のチップlOに連なる側に向かって、シヤンク軸
線Oと交差する方向に切り欠いてチップポケット20を
形成したものである。
このチップポケット20は、上J己チップすくい面10
aと路面−をなす平坦な底面21と、当該中くリバイト
を平面視したときにシャンク軸線Oと交差する方向に延
在する壁画22とからなるものである。
ここで、上記壁面22の刃先部11先瑞面における稜線
と底面21との交点Plと、上記切刃14との工具径方
向における距離Q、は、上記距離Sにり・1して1.3
sを超えない範囲に定められている。距離Q、が1.3
sを超えると、刃先部11先端の肉厚が不足して、後述
する剛性向上効果が損なわれるおそれが生じるからであ
る。
また、上記壁画22の延在方向が上記シャンク軸線Oに
対してなす傾斜角αは15°〜45°の範囲に定められ
ている。これは、傾斜角αが15゜に満たないとチップ
ポケット20のシャンク軸線方向における長さが長くな
り過ぎて首部12の剛性が過度に損なわれるおそれが生
じ、他方傾斜ft+αが45°を超えると、チップすく
い面10aに沿って成長する切屑の成長方向と壁画22
の延在方向とが交わる角度が大き過ぎて、首部12の外
周側に切屑を円滑に案内できないおそれが生じるからで
ある。
さらに、チップポケット20の上記壁面22の延在方向
と直交する断面視における底面21と壁面22とのなす
角βは900〜120°の範囲に定められている。角度
βが90°にl萬たないとチツプポケツト20の体積が
不足して切屑の排出性か劣化するおそれが生じ、他方角
度βが1200を超えると刃先部11先瑞の肉厚が不足
して刃先部11の剛性が過度に損なわれるおそれが生じ
るからである。
このようなチップポケット20によれば、チップすくい
面10aで生成される切屑が壁部22に案内されて逐次
逃げ面17側に排出されるので、上記実施例と比較して
切屑排出性かより一層改善されて切削能率が向上する。
加えて、本変形例によれば、刃先部11のチップlOと
反対側の部分が切り欠かれずにリブ状に残されるので、
刃先部11の先端を径方向全長に渡って切り欠いている
上記実施例のチップポケット15と比較して刃先部11
の断面積が増大して刃先部11の剛性が増大する。この
ため、切刃14にかかる切削抵抗に伴う刃先部11の変
形が減少し、この結果、切刃14の高さの変化が小さく
なって加工精度が向上するという効果を奏する。
[実験例〕 次に、実験例を挙げて本発明の効果を明らかにする。
■実験例・・・・・・上記実施例の中ぐりバイトを用意
し、これを第10図に示すようにホルダhを介して旋盤
に装着して被削材Wの穴部Hの内径加工を行った。
このとき、ホルダh端面から切刃14までの突出ILL
とシャンク径D(第1図におけるat)との比L/Dを
3通り変化させ、各々の場合について、びびり音の音圧
レベル、仕上げ面の面粗度、真円度の測定と、仕上げ面
の目視評価を行った。
この結果を第1表に示す。
■比較例・・・・・・第14図ないし第16図に示す従
来の中ぐりバイトを用意し、旋盤に装着して内径加工を
行った。このとき、実験例と同様に、突出量I、とンヤ
ンク径りとの比L/Dを3通り変化させ、それぞれにつ
いてびびり音の音圧レベル、仕上げ面の面粗度、真円度
の1lll+定と、仕上げ面の目視評価を行った。この
結果を第1表に示す。
なお、上記実験例及び比較例においてびびり音の音圧レ
ベルの測定周波数は41(1−(zに設定した。
これは、通常の切削条件で中ぐり加工を行ったとき、4
kHz近傍のびびり音が生じることか多いためである。
また、実験例及び比較例における上記L / I)の値
は、第1表に示すように設定した。さらに、実験例及び
比較例における中ぐりバイトの各部寸〆太、被削材の材
質及び1注、切削条件等は以下に示す通りである。
・シャンク軸線から切刃までの距離S ・・・・・・実験例 8■ 、・・比較例 8mm ・首部先端の直径d。・・・・・・実験例 14.5m
m・・・・・・比較例 11.5+nm ・/ヤンク直径d、  ・・・・・・実験例 12mm
・・・・・比較例 12mm ・被削材の穴径り、・・・・・・18mm・被削材の穴
深さd5・・・・・・20mm・被削材材質・・・・・
・SCM440(硬度HRC28)・送り速度・・・・
・・70 m/ min。
・透りffi −−0、1m+s/ rev。
・切り込みma・・・・・・051 以下余白 第1表から明らかなように、本発明の中ぐりバイトによ
れば、従来の中ぐりバイトよりもびびり振動の発生が効
果的に抑制されるので、切削中のびびり音が減少し、ま
た仕上げ面の面粗度、真円度が同上することが確認され
た。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、首部の断面積
がシャンク軸線方向において漸次変化し、さらには首部
の軸心位置もシャンク軸線に対して漸次変位するので、
切削抵抗の変動に起因して刃先部に生じる振動が首部を
介してシャンクまで伝達される間に多様に変化して首部
の各部に周波数や位相が異なる振動が生じ、これらの振
動が互いに打ちt肖し合ってびびり振動の発生が効果的
に抑制きれる。
加えて、本発明の中ぐりバイトによれば、加工の進行に
伴って首部外周の逃げ面と被削材の穴部内壁との隙間が
漸次拡大するため、加工深さが増加しても切屑の排山性
が劣化しない。このため、切屑詰まりに伴う加工面の損
傷や切刃の欠損が回避され、上述のびびり振動回避効果
と相まって、常に良好な仕上げ面が得られるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の−・実施例を示すもので
、第1図は平面図、第2図は第1図におけるl矢視図、
第3図は第1図における1、[矢硯図、第4図(a)、
(b)は逃げ面の形成手順を示す図、第5図は第1図中
III −1m線における断面図、第6図(a)、(b
)は逃げ面の形成ト順の変形例を示す図、 第7図ないし第9図は上記実施例の変形列を示す図で、
第7図は平面図、第8図は側面図、第9図は第7図中[
1/−IV線における断面図、第10図は実験例におけ
る切削形f1キを示す図、第11図ないし第13図は従
来例を示す図で、第11図はその平面図、第12図はそ
の正面図、第13図はその側面図、 第14図ないし第16図は池の従来例を示す図で、第1
4図はその平面図、第15図はその正面図、 第16図はその側面図である。 O スローアウェイチップ、11 刃先 部、12 ・・・・首部、13・・・・・シャンク、1
4・・・・・切刃、17・・・・・・逃げ面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  先端の一側部に切刃が設けられた刃先部の基端側に首
    部が形成され、この首部の基端側に軸状をなすシャンク
    が形成されてなる中ぐりバイトにおいて、 上記首部を、上記シャンク軸線と直交する方向の断面視
    における断面積が、該首部の先端から基端に向かうに従
    って漸次上記シャンクの上記断面視における断面積を下
    回らない範囲で減少し、かつ、上記切刃に連なる側の外
    周部に、該首部の先端から基端に向かうに従って漸次上
    記シャンク軸線側に近接する逃げ面を有する軸状に形成
    したことを特徴とする中ぐりバイト。
JP1163302A 1989-06-26 1989-06-26 中ぐりバイト Expired - Fee Related JP2712580B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1163302A JP2712580B2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 中ぐりバイト
KR1019900007267A KR950013214B1 (ko) 1989-06-26 1990-05-21 보오링바이트
DE69028998T DE69028998T2 (de) 1989-06-26 1990-06-26 Bohrstangenwerkzeug
EP94104604A EP0609908B1 (en) 1989-06-26 1990-06-26 Boring bar tool
DE69013411T DE69013411T2 (de) 1989-06-26 1990-06-26 Stange zum Bohren.
US07/544,176 US5156503A (en) 1989-06-26 1990-06-26 Boring bar tool
EP90112122A EP0405443B1 (en) 1989-06-26 1990-06-26 Boring bar tool
US07/917,189 US5261767A (en) 1989-06-26 1992-07-22 Boring bar tool

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1163302A JP2712580B2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 中ぐりバイト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0332505A true JPH0332505A (ja) 1991-02-13
JP2712580B2 JP2712580B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=15771246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1163302A Expired - Fee Related JP2712580B2 (ja) 1989-06-26 1989-06-26 中ぐりバイト

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2712580B2 (ja)
KR (1) KR950013214B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531807U (ja) * 1991-10-07 1993-04-27 大一工具株式会社 孔加工用バイト
US20100322722A1 (en) * 2008-02-04 2010-12-23 Ying-Fan Enterprise Co., Ltd. Combined-Type Lathe Tool

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2554302B1 (en) 2010-03-31 2023-05-10 Tungaloy Corporation Cutting insert and cutting tool
KR102011562B1 (ko) 2017-06-29 2019-08-14 정대영 자석 낚시 놀이기구

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181804U (ja) * 1984-11-01 1986-05-30
JPS62161903U (ja) * 1986-04-03 1987-10-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181804U (ja) * 1984-11-01 1986-05-30
JPS62161903U (ja) * 1986-04-03 1987-10-15

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531807U (ja) * 1991-10-07 1993-04-27 大一工具株式会社 孔加工用バイト
US20100322722A1 (en) * 2008-02-04 2010-12-23 Ying-Fan Enterprise Co., Ltd. Combined-Type Lathe Tool

Also Published As

Publication number Publication date
KR910000279A (ko) 1991-01-29
KR950013214B1 (ko) 1995-10-26
JP2712580B2 (ja) 1998-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3735584B2 (ja) ステップドリル
JP4576735B2 (ja) スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ
EP0490122B1 (en) Drill with replaceable cutting inserts
US20080152438A1 (en) Ballnose end mill
US5209612A (en) Cutting tool
US5156503A (en) Boring bar tool
JP4385519B2 (ja) 切削工具
JPH0332505A (ja) 中ぐりバイト
JP3249601B2 (ja) 円筒面上に波形刃を備えた回転切削工具
JPH0332504A (ja) 中ぐりバイト
JP2537134Y2 (ja) 穴明け工具
JPS6393511A (ja) スロ−アウエイ式転削工具
JP3188415B2 (ja) リーマ及びそれを用いた穴仕上加工方法
KR950009951B1 (ko) 보오링바이트
JPH0524218U (ja) 穴明け工具
JPS637455Y2 (ja)
JPH0146242B2 (ja)
JPH068026A (ja) エンドミルによる切削方法
JPH0332507A (ja) 中ぐりバイト
JPH04146015A (ja) スローアウェイチップおよびエンドミル
CN217595932U (zh) 用于加工内孔深沟槽的车刀
JP2562563Y2 (ja) 中ぐりバイト
JPH02292109A (ja) エンドミル
JP7496970B2 (ja) 加工工具
JP2010264531A (ja) 刃先交換式ドリル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees