JPH03323B2 - - Google Patents

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JPH03323B2
JPH03323B2 JP20904384A JP20904384A JPH03323B2 JP H03323 B2 JPH03323 B2 JP H03323B2 JP 20904384 A JP20904384 A JP 20904384A JP 20904384 A JP20904384 A JP 20904384A JP H03323 B2 JPH03323 B2 JP H03323B2
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JP
Japan
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acid
hydrofluoric acid
mixed
diffusion dialysis
solution
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JP20904384A
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JPS6191003A (ja
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Yoshiaki Noma
Koji Motomura
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は弗酸の回収方法に関し、詳しくは金属
の洗浄処理に供した弗酸およびその他の無機酸よ
りなる混酸廃液を拡散透析して弗酸を効率よく回
収する方法に関する。 〔従来の技術〕 従来より、ステンレス鋼などの金属にメツキや
塗装、その他の表面処理を施す場合、これらの前
処理としてスケール除去などの目的で、該金属を
酸液により洗浄する処理が実施されている。かか
る酸洗液としては、一般に塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸などの鉱酸が用いられるが、特に硝酸弗酸水
溶液など弗酸と他の無機酸との混酸水溶液が有効
に用いられている。次に、酸洗液は金属洗浄によ
り酸洗効果が劣化した時点で、廃酸液として中和
処理などにより廃棄される。しかしながら、金属
洗浄に供した酸洗廃液には金属イオンと共に多量
の酸が残存している。したがつて、酸洗廃液を中
和処理などしても廃棄することは酸の損失が多大
であるばかりでなく、公害を発生する倶れもある
ため、これらの酸法廃液から酸、特に高価な弗酸
を回収することが望まれる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記したような酸洗廃液から酸を回収する方法
として、陰イオン交換膜を用いる拡散透析法があ
る。しかして、一般に酸洗液として弗酸と他の無
機酸との混酸液を拡散透析に供した場合には、そ
の酸洗廃液から拡散透析による弗酸の回収が、収
率よく達成されない問題がある。その理由は明確
ではないが、混酸廃液に溶解して共存する鉄など
の金属イオンが弗酸と錯イオンを形成するため
に、該弗酸の拡散透析を阻害しているものと推測
している。そのため、本発明者らは混酸廃液に別
途に他の無機酸を添加することにより、金属との
錯イオンから弗酸を遊離して拡散透析による該弗
酸の回収率を向上する方法を先に提案した。しか
しながら、このような混酸廃液に他の無機酸を添
加して拡散透析する方法は、弗酸の回収率を向上
できても、拡散透析の効率としては不経済が免れ
ない。したがつて、本発明の目的は金属洗浄に供
した弗酸と他の無機酸を含有する混酸廃液から、
拡散透析により該弗酸を効率よく回収する新たな
方法を提供することにある。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者らは上記に鑑み鋭意研究の結果、金属
洗浄に供した弗酸および他の無機酸の混酸廃液を
拡散透析する場合には、該混酸廃液中に溶解した
金属、特に鉄イオンの濃度が弗酸の回収率に極め
て大きく関係することを知見した。即ち、本発明
は上記した混酸廃液における鉄イオン濃度の増加
に従つて、拡散透析による弗酸の回収率が減少す
る知見に基づき、特に該鉄イオン濃度を25g/
以下、好ましくは20g/以下に維持することに
よつて弗酸の拡散透析が著しく増大する知見に基
づくものである。したがつて、本発明によれば金
属の洗浄処理に供した弗酸およびその他の無機酸
よりなる混酸廃液を、該混酸廃液中の鉄イオン濃
度を可及的に低く、特に25g/以下に維持して
拡散透析することにより効率よく弗酸を回収する
方法を提供するものである。 本発明において金属の洗浄処理に供する混酸液
としては、弗酸と一般に硝酸、塩酸、硫酸など他
の無機酸との混酸水溶液が多用され、特に弗酸−
硝酸の混酸水溶液が推奨される。使用する混酸液
の弗酸と無機酸との濃度割合は、洗浄処理する対
象の金属に応じて適宜選定されるが、一般にそれ
ぞれ0.5〜4Nの範囲で調製される。金属の洗浄処
理に供した混酸液は、酸洗効果が劣化するまで使
用され、金属を溶解して含有する混酸廃液として
排出される。 次いで、混酸廃液は必要により凝集、濾過など
の予備処理を施した後、拡散透析に供して弗酸の
回収を行う。本発明の拡散透析は、一般に陰イオ
ン交換膜を隔膜とし、好ましくは通常フイルター
プレス型の拡散透析装置を用いて実施される。即
ち、陰イオン交換膜を介して構成された拡散透析
装置における透析室と拡散室のそれぞれに、混酸
廃液と水とを供給し、該混酸廃液中の酸分を拡散
室の水に拡散せしめて弗酸の回収を図る。拡散透
析の条件は特に制限されないが、透析室および拡
散室における各液の処理速度は一般に0.2〜2.0
/H・m2が好適である。 しかして、本発明においては上記した如き混酸
廃液を拡散透析するに当り、該混酸廃液中の鉄イ
オン濃度を可及的に低く、特に25g/以下に維
持することが、目的とする弗酸の回収を高い収率
で達成するために極めて重要である。即ち、混酸
廃液の拡散透析においては、該混酸廃液中におけ
る鉄イオン濃度の増加(減少)するに従つて弗酸
の回収率が著しく低下(増大)する傾向を示し、
特に鉄イオン濃度が30g/以下では弗酸の回収
率が55%以下に急激に低下するが、鉄イオン濃度
が25g/以下では弗酸の回収率が60%以上に増
大する。他方、混酸廃液中の鉄イオン濃度が極め
て低い場合には、一般に混酸液による金属の洗浄
効率上から不経済であるばかりでなく、金属の肌
荒れ、ふくれを生じ、あるいは処理する混酸廃液
量中の酸濃度が大きいため拡散透析の効率が低下
する。したがつて、本発明における混酸廃液の鉄
イオン濃度は、一般に5〜25g/、特に5〜20
g/の範囲に維持することが好ましい。本発明
において混酸廃液中の鉄イオン濃度を上記した所
定の範囲に維持する方法としては、混酸液による
金属洗浄処理の程度を調節することによつて、予
め混酸廃液の鉄イオン濃度を25g/以下に調整
する方法、または金属洗浄処理によつて得られた
25g/より高い鉄イオン濃度を有する混酸廃液
に水を添加して25g/以下に調整する方法、あ
るいは混酸廃液の鉄イオンを沈澱などに予め除去
する方法が採用される。 〔発明の作用〕 一般に塩酸、硫酸、硝酸、弗酸などの無機酸か
ら選ばれた1種を酸洗液として金属の洗浄処理に
供して得られた混酸廃液を拡散透析した場合に
は、該酸洗廃液中に共存する鉄イオン濃度が濃度
が減少すると酸の回収率を減少する(鉄イオン濃
度が増大すると酸の回収率も増大する)傾向にあ
る。これは酸洗廃液における鉄イオン濃度の減少
が、拡散透析の駆動力である水との濃度差の減少
に係わるために、酸の回収率が低下するものと推
測される。 これに対して、本発明における作用機構も明確
ではないが、混酸廃液中の鉄イオン濃度が高い場
合には、拡散透析により弗酸以上に他の無機酸が
優先的に移動すると共に、鉄イオンと弗酸とが錯
イオンを形成し、遊離弗酸の濃度が減少するため
該弗酸の回収率が減少するものと推測している。 〔発明の効果〕 以上、本発明によれば、弗酸と他の無機酸との
混酸廃液から拡散透析により該弗酸を効率よく回
収することが出来る。したがつて、回収した弗酸
は必要に応じて他の無機酸と共に酸洗液を調製し
て、金属洗浄の再使用に供することが出来る。特
に弗酸は他の無機酸に比べて高価であるため、本
発明は工業的に極めて有利である。 実施例 1 第1表に示す各濃度の鉄イオンを含有する弗酸
2Nおよび硝酸2Nの混酸廃液を、フイルタープレ
ス型拡散透析装置(徳山曹達社製、TSD−2型)
を用いて拡散透析を行つた。この拡散透析装置に
は、隔膜として有効膜面積2dm2の陰イオン交換
膜(徳山曹達社製、ネオセプタAFN)を用い、
拡散室に上部から30℃の水を360ml/hrで供給し、
また透析室に下部から上記の混酸廃液を360ml/
hrで供給した。その結果、弗酸の回収率を第1表
に示す。
【表】 実施例 2 鉄イオン24g/を含有する弗酸2Nおよび硝
酸2Nの混酸洗廃液を、実施例1と同様の拡散透
析装置を用いて同一条件下に実施した。その結
果、拡散液中に混酸廃液の64%の弗酸が回収され
た。 また、上記において鉄イオン32g/を含有す
る以外は同一の硝弗酸廃液を同一条件下に実施し
た。その結果、弗酸の回収率は47%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属の洗浄処理に供した弗酸およびその他の
    無機酸よりなる混酸廃液を、該混酸廃液中におけ
    る鉄イオン濃度を可及的に減少させて拡散透析す
    ることを特徴とする弗酸の回収方法。 2 他の無機酸が硝酸、硫酸または塩酸である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3 鉄イオン濃度が25g/以下である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
JP20904384A 1984-10-06 1984-10-06 弗酸の回収方法 Granted JPS6191003A (ja)

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JP20904384A JPS6191003A (ja) 1984-10-06 1984-10-06 弗酸の回収方法

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JPS6191003A JPS6191003A (ja) 1986-05-09
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JP4581618B2 (ja) * 2004-10-14 2010-11-17 三菱化学エンジニアリング株式会社 フッ酸の回収方法
JP4635527B2 (ja) * 2004-09-08 2011-02-23 三菱化学エンジニアリング株式会社 フッ酸の回収方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2778064B2 (ja) * 1988-11-25 1998-07-23 大同特殊鋼株式会社 ステンレス鋼の酸洗処理方法
CN105084316B (zh) * 2015-08-17 2018-02-09 第一环保(深圳)股份有限公司 一种hf回收系统

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