JPH0331713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は品物を収納することが出来る容器に係
り、特に品物を収納し得る複数個のブロツクを枠
体内に摺動自在に取り付けて構成したスライド式
容器に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のこの種の容器は一般的に多種多様の物品
を収納することが困難である為に、多種多様の物
品を夫々個々に独立して収納する場合には数個の
容器を別々に用意しなければならない欠点があつ
た。

又容器の内部に仕切を設けて、これによつて多
種類の物品を個々に収納することが出来る様に構
成した容器も一部には存在したが、このものは平
面的である為に容器の巾寸法等が大きくなり、携
帯に不便である等の問題があつた。

これ等の欠点或いは問題点を改善する為に、例
えば、実公昭45−8851号公報に示す如く、四隅の
稜面部に蟻溝を設けた四角筒状ボツクスと、該蟻
溝に挿入し得る蟻〓を有する接合子とを夫々組み
合わせることによつて、多数のボツクスを順に接
合して、最下段より積み重ねる組立自在にしたユ
ニツトボツクスが開発されている。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 然るに上述のユニツトボツクスは、室内等に於
いて順に積み重ねる整理用の収納棚であつて、こ
のユニツトボツクスは、容器としてそのまま携帯
することは困難であつた。

また、各ボツクスは夫々が、前後が開放された
角筒より構成されているので、これ等のボツクス
を容器として使用する為には、ボツクスの前後に
夫々独立した蓋を取り付けなければならず、構造
が複雑でコスト高になる等の問題があつた。

本考案に係るスライド式容器は従来の問題点に
鑑み開発された全く新規な技術に関するものであ
る。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案に係るスライド式容器は上記従来の問題
点を根本的に改善した全く新規な技術であつて、
中心部から複数個の支持板を放射状に突設した放
射形枠体と、内部に品物を収納し得る凹所を有す
る複数個のスライドブロツクからなるスライド式
容器に於いて、該放射形枠体の該支持板の先端内
方両側に凸部を突設すると共に、該スライドブロ
ツクの対峙する両側の稜線部には前記凸部を摺動
自在に挿入し得る凹溝を穿設し、更に該スライド
ブロツクを該放射形枠体の支持板の間に摺動自在
に取り付けて構成したものである。

＜作用＞ 本考案に係る容器は、上述の如く、中心部から
支持板を放射状に突設した放射形枠体と、内部に
凹所を有する複数個のスライドブロツクとから構
成したので、各スライドブロツクを放射形枠体の
支持板の間に摺動自在に収納することが出来る。

従つて、各スライドブロツクを支持板の間に収
納することによつて、各スライドブロツクの凹所
を支持板によつて閉鎖することが出来る。

支持板の先端内方両側に凸部を突設し、かつこ
れに対応してスライドブロツクの両側の稜線部に
は凸部を摺動し得る凹溝を穿設したので、この凸
部と凹溝を組み合わせることによつて、スライド
ブロツクを放射形枠体内に安定した状態でスムー
ズに摺動することが出来る。

放射形枠体内には、複数個のスライドブロツク
を収納することが出来、これによつて全体を筒状
に一体的に組立構成することが出来る。

＜実施例＞ 図により本考案に係るスライド式容器の一実施
例を具体的に説明すると、第１図は本考案に係る
容器の構成を示す斜視説明図、第２図はその組立
完成後の斜視図、第３図及び第４図は夫々他例の
斜視説明図である。

第１図及び第２図に於いて、１は十字状に構成
された十字形枠体であつて、中心部より４個の支
持板２が放射状に突設され、かつこれ等の支持板
２の先端内方両側には凸部３が突設されて構成さ
れている。

次に４は前記２枚の支持板２，２間に挿入し得
る寸法を持つた四角柱状のスライドブロツクであ
つて、このスライドブロツク４の内部は斜めに切
除されると共に、この傾斜面中央には物品を収納
することが出来る凹所５が穿設されている。

又スライドブロツク４の対峙する両側の稜線部
には、前記支持板２の凸部３を摺動自在に挿入し
得る凹溝６が穿設されている。

上記実施例に於いては、４個の支持板２よりな
る十字形枠体１を使用し、この十字形枠対１の内
方に４個のスライドブロツク４を取り付けて構成
した場合について説明したが、この支持板２を任
意の数に増減した放射形枠体１を使用することも
可能であり、これによつてスライドフロツク４の
数も増減せしめることが可能である。

更に上記実施例に於いては、十字形枠体１に、
四角柱状のスライドブロツク４を取り付けて容器
全体の外形も四角柱状に構成したが、第３図及び
第４図に示す如く、スライドブロツク４をほぼ三
角柱状にすると共に、その外周面を円弧面状にす
ることによつて、容器全体の外形を円筒状に形成
して構成することも可能である。

＜考案の効果＞ 本考案に係る容器は上述の如く、支持板を中心
部から放射状に突設した放射形枠体に、複数個の
スライドブロツクを摺動自在に取り付けて構成し
たので、夫々のスライドブロツクに品物を収納す
ることが出来る。

かつ各スライドブロツクが立体的に独立して一
体的に組立構成されている為に、全体がコンパク
トで場所を取らず、携帯に便利である。又各スラ
イドブロツクは個々に独立してスライドし得るの
で、品物の取り出しが容易である。しかも、放射
形枠体及びスライドブロツクの形状を変えること
によつて、全体の外形を自在に変化させることが
出来、これによつて、化粧品、薬品、菓子等の容
器として多方面に使用することが出来る等の特徴
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る容器の構成を示す斜視説
明図、第２図はその組立完成後の斜視図、第３図
及び第４図は夫々他例の斜視説明図である。 １は枠体、２は支持板、３は凸部、４はスライ
ドブロツク、５は凹所、６は凹溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部から複数個の支持板を放射状に突設した
   放射形枠体と、内部に品物を収納し得る凹所を有
   する複数個のスライドブロツクからなるスライド
   式容器に於いて、該放射形枠体の該支持板の先端
   内方両側に凸部を突設すると共に、該スライドブ
   ロツクの対峙する両側の稜線部には前記凸部を摺
   動自在に挿入し得る凹溝を穿設し、更に該スライ
   ドブロツクを該放射形枠体の支持板の間に摺動自
   在に取り付けて構成したことを特徴とするスライ
   ド式容器。