JPH0330647A - フレーバーの製造法 - Google Patents

フレーバーの製造法

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JPH0330647A
JPH0330647A JP1165688A JP16568889A JPH0330647A JP H0330647 A JPH0330647 A JP H0330647A JP 1165688 A JP1165688 A JP 1165688A JP 16568889 A JP16568889 A JP 16568889A JP H0330647 A JPH0330647 A JP H0330647A
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JP
Japan
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flavor
lipase
fats
oils
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP1165688A
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English (en)
Inventor
Nobuko Yoshida
吉田 伸子
Yoichi Koiwa
小岩 洋一
Yoshinori Ota
太田 惠教
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は油脂及びフーゼル油にリパーゼを作用させて得
られる発酵した果実様風味を有するフレーバーに関し、
これを飲食品、特に乳製品、菓子類、清涼飲料水等に添
加することによって果実のまろやかな風味を付与するこ
とができる。
従来の技術 牛乳脂肪にリパーゼを作用させるとバターもしくはチー
ズ様フレーバーが生成することは知られている。又、乳
製品のフレーバー中、脂肪酸のアルキルエステルが重要
な役割をはたしていると言われている。このエステルを
含有するフレーバーとして乳脂肪のリパーゼ処理物とエ
タノールにキャンディダ・シリンドラセ(Candid
a   cylindracea )由来のリパーゼを
作用させて得られる脂肪酸のエチルエステルを含有する
フレーバー[日食工誌、30、Nα1O1572〜57
8(1983) ] 、芳香性脂肪酸を含有する植物油
脂に微生物由来のリパーゼを作用させて脂肪酸を生成さ
せ、これに1価のアルコール(特にエチルアルコール)
を添加し酵素反応させて得られるフレーバー(特開昭5
1−61673号公報)が知られている。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は発酵果実の様な天然のまろやかな風味を
有するフレーバーを提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は油脂およびフーゼル油にリパーゼを作用させる
ことを特徴とするフレーバーの製造法に関する。
油脂としては、低級脂肪酸を含有した油脂、例えば、ヤ
シ油、パーム核油等の植物油、バターオイル、ミルクク
リーム、全脂乳等の乳脂肪等及びそれらのリパーゼ分解
物があげられる。
油脂のリパーゼ分解物は油脂にリパーゼを加えて20〜
60℃で5〜24時間反応させることによって得られる
。前記の反応において用いられるリパーゼとして、動物
由来のリパーゼ(例えば、ブタすい臓リパーゼ、パンク
レアチンリパーゼ、オーラルリパーゼ、前胃リパーゼ等
)、微生物例えばリゾーブス・ニベウス(Rhizop
us  n1veus)、リゾープス・デレマー(Rh
izopus  delemar  )、リゾープス・
オリゼー(Rh1zopus  oryzae )、リ
ゾーブス・sp (Rh1zopus  sp) 、ア
スヘルギルス会ニガー(^spergillus  n
iger ) 、ムコール“ヤポニカス(Mucor 
 japonicus )、ムコール・ミニヘイ(Mu
cor  m1ehei )、ムコールSP(Muco
r  SP ) 、キャンディダ・シリンド(Cand
idacylindracea ) 、シュードモナス
SP(PseudomonasSP)、クロモバクテリ
ウム・ビスコ−サム(Chromobacterium
  viscosum )  等由来のリパーゼがあげ
られる。
リパーゼは通常油脂に対して0.001〜5%重量(以
下%は重量%を意味する)で用いられるが、油脂の種類
、反応系の水分含量、リパーゼの安定性等によって変え
ればよい。
フーゼル油とは、エチルアルコール製造時に副生ずる液
状又は油状物質であって、高級アルコールを主成分とし
た混合物及びフーゼル油の分溜液をいう。フーゼル油の
成分としては、例えば、イソアミルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソブチルアル
コール、n−ブチルアルコール、n−アミルアルコール
、メチルカルビノール、フェネチルアルコール、セチル
アルコール、メチルへブチルカルビノール等のアルコー
ル類、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリチン
酸、パルミチン酸のエチル、イソアミル、イソブチル等
のエステル類、そ°の他、カプロン酸、カプリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の脂肪酸類、
テルペン類、フルフラール類、ピリジン、酢酸等の各種
揮発性成分が含有されている。
フーゼル油の分溜液とは、蒸留等の操作によりフーゼル
油中の成分組成を変化させたものをいう。
例えば、沸点70℃以下、80〜90℃、90〜100
℃、100〜13(1℃等の温度で蒸留することにより
、目的とする区分を採取したものである。これらの分溜
液は、多種の一価及び−価以外のアルコールを含むアル
コール類及びアルコール以外の各種揮発性成分を多量含
んでおり、低沸点の分溜液を用いると、甘い香りおよび
風味を有する天然の発酵果実様のフレーバー液が得られ
、高沸点の分溜液を用いると、熟成した、甘い、ややバ
ター的な風味を有する天然の発酵果実様のフレーバー液
が得られる。
フーゼル油は油脂1g(無水物換算)に対して、0.0
5〜10gで用いられる。反応系の水分含量は油脂のリ
パーゼ分解物を使用する場合、該リパーゼ分解物に対し
0.05%以上であることが好ましい。又、油脂そのも
のを利用する場合は、反応系内の水分含量は油脂に対し
10%以上が好ましい。
反応に用いるリパーゼとしては前記微生物(リゾープス
属、アスペルギルス属、ムコール属、キャンディダ属、
シュードモナス属、クロモバクテリウム属等)由来のリ
パーゼがあげられる。
リパーゼは油脂に対して0.05〜5%で用いられる。
反応は温度20〜50℃で5〜40時間行われる。反応
終了後、必要に応じて常法によりリパーゼを失活させる
。例えば、加熱失活させる場合は80〜120℃で10
〜20分間処理する。
反応終了物は通常均−又は不均一な液状である。
反応物中に存在する遊離脂肪酸の含量としては30%以
下、好ましくは20%以下がよい。
反応物は液状のままフレーバーとして利用することがで
きる。また必要に応じて脱水又は蒸留してから利用する
ことも出来る。又、賦形剤又は増粘剤を加え、濃縮又は
濃縮しないでペースト状としたり、賦形剤に分散して粉
末状として利用することも出来る。アラビアガム等で被
覆し、マイクロカプセルとすれば香気保持上更に好まし
い。
本発明によって得られるフレーバーは、チーズ、バター
等の乳製品、マーガリン、ショートニング等の油脂類、
チョコレート、キャラメル等の菓子類、パン、カステラ
、ケーキ、ビスケット等のべ一カー類、ラクトアイス、
ソフトクリーム等のアイスクリーム類、コーヒークリー
ム、ホイップクリーム等のクリーム類、しょうゆ、みそ
等の発酵食品、清涼飲料類、デザート類等に添加するこ
とにより発酵した果実様の香味のみならず甘味に近いま
ろやかな風味を飲食品に付与できる。
以下に実施例を示す。
実施例1 生クリーム(水分53%含有)100gに市販の子牛の
咽頭より抽出したリパーゼ600 (協和マイルス>5
00mgを添加した後、はげしく攪拌しながら、30℃
で24時間反応を行った。脂肪の分解率は30%であっ
た。該反応液にフーゼル油の90〜100℃の分溜液1
20gと市販のリパーゼLP(クモバクテリウム・ビス
コ−サム、東洋醸造)を500mg添加し、さらに攪拌
しながら、30℃で24時間反応させた。反応終了後、
120℃で10分間加熱して、リパーゼを失活させてフ
レーバー液を得た。このときのフレーバー液中の遊離脂
肪酸の総量は原料の生クリーム中の油脂(無水物換算)
に対し5%であった。
一方、対照として、前記方法において、フーゼル油の9
0−100℃の分溜液の代わりに95度のエチルアルコ
ールを用い、同様にしてフレーバー液を得た。
得られた各フレーバー液を第1表に示すチョコレート処
分に0.1%添加し、50℃で10分間混合した後、型
に流して冷却しチョコレートを得た。
第   1   表 又、フレーバー液を添加しないチョコーレト(以下、無
添加品と称する)も調製した。
得られたチョコレートについて官能評価を次の様に行っ
た。(以下の実施例についても同じ方法で行った。) 官能評価方法 官能検査員: 18人 官能検査法: パネルにはサンプルのフレーノイーリン
グ内容を知らせず並べ方 もランダムとした。
(1)識別テスト、 3点比較法 (2)嗜好調査(香り、風味、味の質) 7点評点法結
果 (1)識別テスト 実施例のフレーバー液を添加したチョコレート (以下
、本発明品と称す)と対照のフレーノ<−液を添加した
チョコレート(以下、対照品と称す)との識別:全員が
識別した。
(2)嗜好調査 結果を第2表に示す。
第   2   表 との一対比較法で行った。
有意差検定はF検定による。(以下、評価および検定は
同じ) 実施例2 市販のリパーゼP(シュードモナスSρ、大野製薬)1
00+++gを水20gに溶解した溶液と50℃で加熱
したバターオイル80gとをよく混合し、はげしく振と
うしながら、40℃で17時間反応させた。脂肪の分解
率は80%であった。その後、該反応液にモレキュラー
シーブ(ゼオラムA−34〜6メツシユ、東ソー) 5
0gを添加し、反応系の水分が0.05%になるまで放
置した後、フーゼル油の80〜90℃の分溜液を40g
添加し、30℃で300時間反応せた。ついで、反応液
をろ過してモレキュラシーブを除いた後、120℃で1
0分間加熱してリパーゼを失活させてフレーバー液を得
た。このときのフレーバー液中の遊離脂肪酸の総量は原
料のバターオイル中の油脂(無水物換算)に対し9%で
あった。
一方、対照として、前記方法において、フーゼル油の8
0〜90℃の分溜液の代わりに95度のエチルアルコー
ルを用い〈同様にしてフレーバー液を得た。
得られた各フレーバー液を植物性脂肪のクレーム(対ク
レーム10%の砂糖を含む)にtoppm添加し、5℃
で2分間ホイップし、ホイップクリーム(本発明品及び
対照品)を得た。又、フレーバー液を添加しないホイッ
プクリーム(無添加品)も調製した。
以下に官能評価の結果を示す。
(1)識別テスト二 全員が識別した。
(2)嗜好調査 第   3   表 実施例3 パーム核油80gに市販のリパーゼLP  Igを水2
0m12に溶解して添加の混合した。
該混合物にフーゼル油の100〜130℃、分溜液50
dを加え、はげしく攪拌しながら、40℃で17時間反
応させた。反応終了後120℃で10分間加熱してリパ
ーゼを失活させて、フレーバー液を得た。このときのフ
レーバー液中の遊離脂肪酸の総量は、原料のパーム油中
の油脂(但し無水物換算)に対し18%であった。
一方、対照として、前記方法において、フーゼル油の1
00〜130℃の分溜液の代わりに95度のエチルアル
コールを用い、同様にしてフレーバー液を得た。
得られた各フレーバー液2dを薄力粉20gに混合し、
粉末状のフレーバー剤を得た。これを第4表に示すパウ
ンドケーキ処方に20重量部添加し、180℃で25分
間焼成してパウンドケーキ(本発明品及び対照品)を得
た。
又、フレーバー液を添加しないパウンドケーキ(無添加
品)も調製した。
以下に官能評価の蛸果を示す。
(1)識別テスト: 全員が識別した。
(2)嗜好調査 第   5   表 発明の効果 本発明方法により発酵果実の様な天然のまろやかな風味
を有するフレーバーを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)油脂及びフーゼル油にリパーゼを作用させること
    を特徴とするフレーバーの製造法。
  2. (2)該油脂がリパーゼ処理された処理物である請求項
    1記載のフレーバーの製造法。
JP1165688A 1989-06-28 1989-06-28 フレーバーの製造法 Pending JPH0330647A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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