JPH0330345Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プリンタ等に使用される自動給紙ユ
ニツトの用紙マガジン装置に係り、特に給紙ロー
ラの回転によりマガジンから１枚ずつ送り出され
る用紙を撓みなく保持できるようにした自動給紙
ユニツトの用紙マガジン装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

コンピユータシステム、オフイスオートメーシ
ヨンシステム等の出力装置の１つとしてプリンタ
があり、例えば特開昭57−1780号公報等で知られ
ている。

第５図乃至第８図はこの種従来のプリンタの外
観図を示すもので、１はプリンタユニツト、２は
プリンタユニツト１上に着脱可能にセツトされた
自動給紙ユニツトであり、この自動給紙ユニツト
２は未印字の用紙Ｐを積層収容する第１のマガジ
ン３と、印字済みの用紙を収容する第２のマガジ
ン４を前後して備えている。

上記第１のマガジン３は、給紙ユニツト２のフ
レーム本体５に、その左右側板５ａ，５ｂ間に横
架固定した軸６を介して左右方向にスライド可能
に取り付けた一対の位置決め兼用紙サイズ幅調整
用の可動部材７ａ，７ｂと、この可動部材７ａ，
７ｂに上端が回動可能に支持され下端側を圧縮ば
ね８により給紙ローラ９側に付勢して用紙Ｐを給
紙ローラ９に押圧する一対のプレツシヤプレート
１０ａ，１０ｂと、このプレツシヤプレート１０
ａ，１０ｂの下端部間を連結する可動軸１１と、
上記可動部材７ａ，７ｂ間に位置して上記軸６及
びフレーム本体５の背面板５ｃ間に左右方向へ移
動可能に取り付けた支え板１２と、この支え板１
２の上端縁取り付けられ用紙Ｐの上端部背面を支
持する支え部材１３とから構成されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のような従来の給紙ユニツト２に於けるマ
ガジン３では、これに多数枚積層された用紙Ｐの
左右両端部分は可動部材７ａ，７ｂに取り付けた
プレツシヤプレート１０ａ，１０ｂにより給紙ロ
ーラ９に押し付けられるので、その支持は比較的
安定しているが、用紙Ｐの中間部に位置する部
分、特に支え板１２と対向する部分には、用紙Ｐ
の下端部分を背面から支えるものがないため、マ
ガジン３内にセツトされた用紙Ｐは、給紙ローラ
９から間隔ｄ（第８図参照）なる段差をもつて対
向する可動軸１に当接するまで第６図に示す如く
撓んでしまう。斯かる状態で給紙ローラ９の回転
に伴い用紙Ｐが１枚マガジン３から分離されて送
出されると、用紙Ｐに皺が生じり、斜めになつた
りしてプラテン部への給紙に支障を来す外、用紙
への印字に支障を来す等の問題があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記のような問題点を解決するために
なされたもので、マガジンにセツトされた用紙の
撓みをなくし、かつ皺及び斜めになることのない
安定した給紙を可能にする自動給紙ユニツトの用
紙マガジン装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に係る自動給紙ユニツトの用紙マガジン
装置は、フレーム本体に横架した軸に左右方向に
移動可能に取り付けた可動部材と、この可動部材
の給紙ローラ側に前後方向に回動可能に支持され
積層用紙を上記給紙ローラに押圧するプレツシヤ
プレートとから成る左右一対のマガジン体と、こ
の左右一対のマガジン体の間にあつて、両プレツ
シヤプレートの揺動端間を連結する可動軸と、上
記両可動部材間に位置して上記可動軸及びフレー
ム本体に左右方向に移動可能に取り付けた支え板
と、前記プレツシヤプレートの連結用可動軸間に
係脱自在に取り付けられ、前記支え板と共に左右
に移動可能に、上記用紙を背面から支えるサポー
タと、を備えたものである。

〔考案の作用〕

本考案に於ては、可動軸と支え板間に取り付け
たサポータが用紙の下端部をその背面中央部から
支えるから、用紙の撓みが防止され、少なくとも
プレツシヤプレートと給紙ローラで押圧挾持され
る用紙の下端部分は直線状となり、これにより安
定した給紙を可能にする。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図乃至第４図に
ついて説明する。

図に於て、第５図乃至第７図と同一の部分には
同一の符号を付してその説明を簡略にし、異なる
部分を重点的に述べる。

図に於て、１はプリンタユニツト、２は自動給
紙ユニツト、３は第１のマガジン、４は第２のマ
ガジンであり、また、上記第１のマガジン３はフ
レーム本体５、その左右側板５ａ，５ｂに横架固
定した軸６、可動部材７ａ，７ｂ、圧縮ばね８、
給紙ローラ９、プレツシヤプレート１０ａ，１０
ｂ、可動軸１１、支え板１２及び紙支え部材１３
を備えている。そして、上記用紙Ｐの背面側下端
部中央部分に新たにサポート１４を配置した点が
従来と異なるところである。

上記サポータ１４は上記支え板１２の上端縁と
支え板１２の前面に位置する可動軸１１間に差し
渡し得る長さを有するバー部材から成り、その一
端には上記支え板１２の上端縁に着脱可能に係合
する係合部１４ａが形成されていると共に、その
他端には上記可動軸１１に着脱可能にかつ軸線方
向にスライド可能に係合する係合部１４ｂが形成
されており、そしてサポータ１４の係合部１４ｂ
の部分がマガジン３内にセツトされた用紙Ｐの下
端部中央を背面から支持し、これにより用紙Ｐの
中央部分が撓むのを防止している。

尚、１５はプリンタユニツト１に設けたプラテ
ン、１６は給紙ユニツト２に設けた排紙ローラで
ある。

上記のように構成されたマガジン装置にあつて
は、支え板１２と可動軸１１間に着脱可能に取り
付けたサポータ１４が用紙Ｐの下端部中央を背面
から支えるため、マガジン３内に収容された用紙
Ｐは第３図に示すように撓むことなく直線状に保
持されることになり、この結果、給紙ローラ９の
回転により１枚ずつ送り出される用紙に皺が生じ
たり、斜めになつたりすることがなく、安定した
給紙が可能となる。また、サポータ１４は着脱可
能になつているため、その組付けが容易となり、
既存の給紙ユニツトにも利用できる。

尚、本考案に於けるサポータ１４の形状は、上
記実施例のものに限定されない。また、サポータ
は用紙の下端部中央を背面から保持するものに限
らず、背面中央部全体を保持する構造にしても良
い。

〔考案の効果〕

以上のように本考案によれば、フレーム本体に
横架した軸に左右方向に移動可能に取り付けた可
動部材と、この可動部材の給紙ローラ側に前後方
向に回動可能に支持され積層用紙を上記給紙ロー
ラに押圧するプレツシヤプレートとから成る左右
一対のマガジン体と、この左右一対のマガジン体
の間にあつて、両プレツシヤプレートの揺動端間
を連結する可動軸と、上記両可動部材間に位置し
て上記可動軸及びフレーム本体に左右方向に移動
可能に取り付けた支え板と、前記プレツシヤプレ
ートの連結用可動軸間に係脱自在に取り付けら
れ、前記支え板と共に左右に移動可能に、上記用
紙を背面から支えるサポータと、を備えたもので
あるから、着脱するサポータで左右一対のマガジ
ン体の隙間で用紙のサポートができ、マガジン体
に特別な構造、材料を付加しなくてもすみ、マガ
ジン装置のかさばり、重量化、複雑化（部品点数
増）が少ない。サポータを取ることで、左右一対
のマガジン体を寄せることができ、小幅の用紙の
分離、給送も斜送なくできる。左右一対のマガジ
ン体を相対的に右寄せ、左寄せして印字位置を調
整する時でも、サポートは左右に移動でき、用紙
背面を支持できる。こうした機能を装置の大型
化、重量化することなく実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動給紙ユニツトの用紙
マガジン装置備えたプリンタユニツト及び給紙ユ
ニツトの一部切欠きの正面図、第２図はその一部
を切り欠いて示す側面図、第３図は本考案に於け
るマガジン装置の平面図、第４図は第３図の−
線に沿う断面図、第５図はプリンタユニツト及
び給紙ユニツトの全体を示す外観図、第６図は従
来に於けるマガジン装置の平面図、第７図は第６
図の−線に沿う断面図、第８図はその説明図
である。 １……プリンタユニツト、２……給紙ユニツ
ト、３……第１のマガジン、４……第２のマガジ
ン、５……フレーム本体、６……軸、７ａ，７ｂ
……可動部材、８……ばね、９……給紙ローラ、
１０ａ，１０ｂ……プレツシヤプレート、１１…
…可動軸、１２……支え板、１３……紙支え部
材、１４……サポータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フレーム本体５に横架した軸６に左右方向に移
   動可能に取り付けた可動部材７ａ，７ｂと、 この可動部材７ａ，７ｂの給紙ローラ９側に前
   後方向に回動可能に支持され積層用紙を上記給紙
   ローラ９に押圧するプレツシヤプレート１０ａ，
   １０ｂとから成る左右一対のマガジン体３，３
   と、 この左右一対のマガジン体３，３の間にあつ
   て、両プレツシヤプレート１０ａ，１０ｂの揺動
   端間を連結する可動軸１１と、 上記両可動部材１１間に位置して上記可動軸１
   １及びフレーム本体５に左右方向に移動可能に取
   り付けた支え板１２と、 前記プレツシヤプレート１０ａ，１０ｂの連結
   用可動軸１１間に係脱自在に取り付けられ、前記
   支え板１２と共に左右に移動可能に、上記用紙を
   背面から支えるサポータ１４と、 を備えたことを特徴とする自動給紙ユニツトの用
   紙マガジン装置。