JPH0329900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、並列用ランプに関し、特に、装飾イ
ルミネーシヨン用並列ランプのキヤツプと導線と
の間の接続を改良するものである。

従来の技術 従来、装飾イルミネーシヨン用ランプは接続構
造は、一般に第４図に示す構成とされている。

即ち、二リード線を露出してなる電球４１と、 該電球４１を支持すると共に上記二リード線を
夫々接続した第一接触部４２１と第二接触部とを
形成したマウント４２と、 両端に開口４３１，４３２有する中空筒状でそ
の一端開口４３１より上記マウント４２の第一接
触部４３１、第二接触部４３２を中空部内に内蔵
するように上記マウント４２を嵌入支持するキヤ
ツプ４３と、 上記キヤツプ４３の他端開口４３２より挿入て
中空部内に内蔵させ、各一端部で上記第一接触部
４３１、第二接触部４３２と夫々接触せると共
に、他端部は二導線６１，６２に夫々接続する第
一端子４４１、第二端子４４２とからなる。

ランプと導線との接続を上記構成とした場合に
は、複数のランプをイルミネーシヨン回路に接続
する際、まず、導線を一々裁断し、裁断された導
線の２つの各端部を第一端子４４１、第二端子４
４２に接続しなければならず、極て手数がかかる
欠点があつた。

上記欠点を解消するものとして、第５図に示す
ような並列用ランプが提供されている。該ランプ
においては、上記第一端子４４１と第二端子４４
２に相当する第一接続エツジ５４１と第二接続エ
ツジ５４２の端部に夫々楔形刃口５４３，５４４
を形成し、これら刃口５４３，５４４をキヤツプ
５３の開口５３２に臨ませる一方、プラグ５５を
開口５３２から嵌入し、回路となる二つの導線６
１，６２を夫々第５図Ａに示すように上記第一接
続エツジ５４１、第二接続エツジ５４２の刃口５
４３，５４４に挿入されるように押圧して電球５
１に導通させている。

考案が解決しようとする課題 上記した第一および第二接続エツジの刃口に導
線をプラグにより押圧して挿入する接続構造の場
合、複数のランプにイルミネーシヨン回路を接続
する際には確かに便利であるが、時々、第５図Ｂ
に示すように適性位置からずれたり、あるいは第
５図Ｃに示すように導線の大部分や全部を突き破
つて切断し、導通不良の原因となることがある。

本考案は上記した刃口を利用して導線を簡単に
接続する構成とした場合に生じる不具合を解消せ
んとするものである。

課題を解決するための手段 本考案は、上記欠点を除去するために、エツジ
挿入接続方式を改良した並列用ランプとして、 電球と、該電球を支持すると共に電球の二つの
リード線と夫々接続する第一接触部と第二接触部
を有するマウントと、該マウントを支持すると共
にその第一接触部と第二接触部とに夫々接触する
第一接続エツジと第二接続エツジを内蔵するキヤ
ツプと、該キヤツプに回路となる二つの導線を上
記第一接続エツジと第二接続エツジの刃口に押圧
させて電球を導通させるプラグとからなる並列用
ランプの接続構造において、上記第一接続エツジ
と第二接続エツジの刃口を夫々二叉に形成したこ
とを特徴とするものである。

さらに、詳しくは、二つのリード線を露出して
なる電球と、上記電球を支持し、上記二つのリー
ド線により第一接触部および第二接触部を形成し
てなるマウントと、両端にそれぞれ開口を有する
中空筒状とし、この一端開口より、前記第一接触
部及び二接触部を内蔵するように前記マウントを
嵌入支持してなるキヤツプと、該キヤツプに内蔵
され、それらの一端部をそれぞれ前記第一接触部
および第二接触部と接触させ、他端部にそれぞれ
隙間をおく二叉状のような刃口を形成し、これら
刃口をキヤツプの他端開口に臨ませてなる第一接
続エツジ及び第二接続エツジと、上記キヤツプの
他端開口から嵌入し、回路になる二導線をそれぞ
れ前記第一接続エツジ及び第二接続エツジの刃口
に押圧挿入させて電球を導通させるためのプラグ
とからなるものである。

作 用 上記したように、本考案では、電球と、該電球
を支持すると共に電球の二つのリード線と夫々接
続する第一接触部と第二接触部を有するマウント
と、該マウントを支持すると共にその第一接触部
と第二接触部とに夫々接触する第一接続エツジと
第二接続エツジを内蔵するキヤツプと、該キヤツ
プに回路となる二つの導線を上記第一接続エツジ
と第二接続エツジの刃口に押圧させて電球を導通
させるプラグとからなる並列用ランプの接続構造
において、上記第一接続エツジと第二接続エツジ
の刃口を夫々二叉状に改良したことにより、刃口
に導線を挿入した時、導線の芯線の主体部分は上
記二叉状の刃口に挾まれているため、位置ずれを
起こすことはなく、かつ、刃口の先端で導線を裁
断することを防止でき、伝導性を確保および向上
させることが出来る。

実施例 以下、本考案の実施例を第１図から第３図を参
照して詳細に説明する。

第１図に示すように、本考案は、電球１１、マ
ウント１２、キヤツプ１３、第一接続エツジ１４
１および第二接続エツジ１４２、プラグ１５を主
要構成要素としている。

上記電球１１は一般イルミネーシヨン用の管球
であつて二つのリード線１１１，１１２を内部に
露出している。マウント１２は一般イルミネーシ
ヨン用管球マウントであつて、電球１１を支持す
るための図中上端が開口した円筒部１２３と、円
筒部１２３の下端から突出された、先細テーパ状
に形成されると共に断面が長方形で、軸線方向に
沿う中空部が上記開口１２３に連している角柱１
２４とを備えている。。図示のように、電球１１
はマウント１２の開口１２３で支持されており、
電球１１の二つのリード線１１１，１１２は円筒
部１２３と角柱１２４の中空部を貫通して図中下
方へ露出し、夫々角柱１２４の二長辺の面に折り
曲られて第一接触部１２１、第二接触部１２２と
して形成されている。キヤツプ１３は、図中上下
両端に夫々開口１３１，１３２を有する中空筒状
で、開口１３１を有する一端部は丁度マウント１
２の円筒部を嵌入支持できるサイズに形成されて
いる。上記開口１３１の下方より下端にかけて、
第１図に示すように軸芯に沿つて形成した角柱状
の軸穴１３５の両側に断面が細幅な長方形で、下
端を先細テーパ状に形成した接続エツジ収納中空
部１３６を連続して形成しており、上記軸穴１３
５および両側中空部１３６をキヤツプ１３の下端
開口１３２まで連通せている。さらに、該キヤツ
プ１３の開口１３２には、断面長方形の二長辺部
１３７にそれぞれ間をあけて二対の凹部１３３，
１３４を対向して切り欠きて形成している。第一
接続エツジ１４１、第二接続エツジ１４２は第１
図に示す如き形状で、キヤツプ１３の中空部１３
６内に下方より挿入して取り付けている。キヤツ
プ１３の軸穴１３５には第一接触部１２１、第二
接触部１２２を挿入し、それぞれ上記第一接続エ
ツジ１４１、第二接続エツジ１４２の一端（図
中、上端側）と接触させている。第一接続エツジ
１４１、第二接続エツジ１４２はの他端（図中、
下端）には、図示のように、隙間１０を有する二
叉状の楔形刃口１４３，１４４を突設している。
これら刃口は、キヤツプ１３への取付時に、第一
接続エツジ１４１の刃口１４３と第二接続エツジ
１４２の刃口１４４とがキヤツプ１３の軸芯に対
して対称位置に突出するようにしている。上記刃
口１４３，１４４は、キヤツプ１３の下端開口１
３２に臨むように位置させ、第２図に示すよう
に、刃口１４３，１４４の二叉の隙間１０，１０
を上記凹部１３３，１３４と対向せる一方、凹部
１３３，１３４の底面１３０を二叉の隙間１０の
底面１０１はより突出させるように設けている。

プラグ１５は、従来のプラグと同様で、キヤツ
プ１３の開口１３２より挿入し、第３図に示すよ
うに、回路となる二つの導線６１，６２をそれぞ
れ第一接続エツジ１４２の刃口１４３と、第二接
続エツジ１４２の刃口１４４に挿入されるように
押圧している。よつて、導線６１は第一接続エツ
ジ１４１を介して第一接触部１２１に、導線６２
は第二接続エツジ１４２を介して第二接触部１２
２に導通させることが出来る。

考案の効果 以上の説明より明らかなように、本考案に係わ
る並列用ランプ、特に、その接続構造によれば、
刃口に対して導線を挿入した時、導線の芯線の主
体部分は二叉状の刃口に挾れるので芯ずれが生じ
ることはなく、伝導性を良好と出来る。また、二
叉の隙間の底部が凹部の底部に遮弊されて刃口が
深く導線に挿入することができないので、刃口で
導線を切断する恐れもない。このように、従来の
エツジ挿入接続方式のイルミネーシヨン用ランプ
の欠点を本考案により除去することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のイルミネーシヨン用ランプの
実施例を示す一部断面分解斜視図、第２図は上記
実施例のキヤツプの下端開口に設けた凹部と接続
エツジの下端部に設けた刃口の位置関係を示す図
面、第３図は導線を刃口に挿入されるように押圧
した状態を示す図面、第４図及び第５図は従来の
端子接続方式のランプの部分断面分解斜視図、第
６図Ａ，Ｂ，Ｃは第５図のエツジ挿入接続方式の
欠点を示す断面図である。 １１……電球、１２……マウント、１３……キ
ヤツプ、１５……プラグ、１２３……開口、１２
４……角柱、１１１，１１２……リード線、１２
１……第一接触部、１２２……第二接触部、１３
１，１３２……開口、１４１……第一接続エツ
ジ、１４２……第二接続エツジ、１３３，１３４
……凹部、１４３，１４４……刃口、１０……二
叉の隙間、１３０……凹部の底部、１０１……隙
間の底部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電球１１と、 上記電球１１を支持し、電球１１の二リード
   線１１１，１１２と接続する第一接触部１２１
   及び第二接触部１２２を有するマウント１２
   と、 上記マウント１２を支持し、その上記第一接
   触部１２１および第二接触部１２２を内蔵する
   と共に、これら第一接触部１２１および第二接
   触部１２２とそれぞれ接触する第一接続エツジ
   １４１および第二接続エツジ１４２を内蔵し、
   回路になる二導線をそれぞれ上記第一接続エツ
   ジ１４１および第二接続エツジ１４２に挿入し
   て電球１１を導通させるようにしたキヤツプ１
   ３と、 上記キヤツプ１３に前記二導線を押入し、該
   二導線をそれぞれ前記第一接続エツジ１４１及
   び第二接続エツジ１４２の刃口に押圧させるた
   めのプラグ１５とを備え、 上記第一接続エツジ１４１および第二接続エ
   ツジ１４２の刃口をそれぞれ二叉状に形成して
   いる並列用ランプ。 ２ 二リード線１１１，１１２を露出してなる電
   球１１と、 上記電球１１を支持し、上記二リード線１１
   １，１１２をそれぞれ第一接触部１２１および
   第二接触部１２２として形成するマウント１２
   と、 両端にそれぞれ開口１３１，１３２を有する
   中空筒状とし、一端開口１３１により、前記第
   一接触部１２１および第二接触部１２２を内蔵
   するように前記マウント１２を嵌入支持してな
   るキヤツプ１３と、 該キヤツプ１３内に内蔵され、それらの一端
   部をそれぞれ前記第一接触部１２１および第二
   接触部１２２と接触させる一方、他端部にそれ
   ぞれ隙間１０をおく二叉状の刃口を形成し、か
   つ、これら刃口を前記キヤツプ１３の他端開口
   １３２に臨ませてなる第一接続エツジ１４１及
   び第二接続エツジ１４２と、 上記キヤツプ１３の他端開口１３２から嵌入
   し、回路になる二導線をそれぞれ前記第一接続
   エツジ１４１及び第二接続エツジ１４２の刃口
   に押圧挿入させて前記電球１１を導通させるた
   めのプラグ１５とからなる並列用ランプ。 ３ 上記マウント１２とキヤツプ１３との嵌合部
   分をそれぞれ、少なくとも一部分が断面長方形
   の先細テーパ状とし、上記第一接触部１２１お
   よび第二接触部１２２並びに上記第一接続エツ
   ジ１４１及び第二接続エツジ１４２をそれぞれ
   マウント１２とキヤツプ１３の長方形の各二長
   辺の面に取り付け、また、キヤツプ１３の上記
   他端開口１３２の長方形断面の二長辺にそれぞ
   れ間をおいた二対の凹部１３３，１３４を対応
   するように設け、且つ、上記第一接続エツジ１
   ４１および第二接続エツジ１４２の刃口の二叉
   の隙間１０を夫々、凹部１３３，１３４の底部
   １３０が隙間１０の底部１０１より突出するよ
   うに一対の凹部１３３あるいは１３４を対向さ
   せてなる請求項２記載の並列用ランプ。