JPH0329874Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0329874Y2
JPH0329874Y2 JP4140585U JP4140585U JPH0329874Y2 JP H0329874 Y2 JPH0329874 Y2 JP H0329874Y2 JP 4140585 U JP4140585 U JP 4140585U JP 4140585 U JP4140585 U JP 4140585U JP H0329874 Y2 JPH0329874 Y2 JP H0329874Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collector electrode
collector
electrode
heat
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4140585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61157248U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4140585U priority Critical patent/JPH0329874Y2/ja
Publication of JPS61157248U publication Critical patent/JPS61157248U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0329874Y2 publication Critical patent/JPH0329874Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、進行波管、クライストロン、その
他の電子ビーム直進形マイクロ波管の多段形コレ
クタ電極導体の改良に関する。
〔考案の技術的背景およびその問題点〕
この種マイクロ波管は、電子銃部のビーム下流
に遅波回路のような高周波作用部、およびコレク
タ電極導体が配置されてなる。例えば衛星搭載用
の進行波管などには、電力利用効率を高めるため
コレクタ電位を低下させて動作させるいわゆる多
段形コレクタ電極構体が採用される。この多段形
コレクタ電極構体は、複数個のコレクタ電極が、
セラミツクのようなリング状絶縁支持体により電
気的に絶縁して積重ねられる。各コレクタ電極で
発生するビーム損失熱は、効率よく外部に伝導あ
るいは輻射による放散されるようにしなければな
らない。各コレクタ電極は、電子ビームの捕捉に
よる損失熱でも局部的に溶融したりしないよう
に、例えばモリブデン(Mo)のような高融点金
属板を使用する。しかしこのような金属は重量が
かなり重く、これを例えば5段に積上げると全体
できわめて重いコレクタ構体になつてしまう。一
方、衛星搭載用の進行波管などは、当然のことな
がら可能な限り軽量で且つ堅固であることが望ま
しい。
〔考案の目的〕
この考案は、以上の事情に鑑みてなされたもの
で、全体としてコレクタ電極構体を軽量に構成し
ながら動作態様のいかんにかかわらず電子ビーム
捕捉を安定に、且つ放熱性が十分得られる構造の
マイクロ波管の多段形コレクタ電極構体を提供す
るものである。
〔考案の概要〕
この考案は、遅波回路のような高周波作用部に
近い電子ビーム上流側の少なくとも1個のコレク
タ電極および最下流側のコレクタ底部電極の肉厚
に比べて、それらの中間に位置する中間コレクタ
電極の肉厚を薄く形成してなる多段形コレクタ電
極構体である。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照してその実施例を説明する。な
お同一部分は同一符号であらわす。
第1図乃至第4図に示す実施例は、ヘリツクス
形進行波管にこの考案を適用したものであつて次
の構造を有する。同図中の符号11はヘリツクス
遅波回路からなる高周波作用部、12はそのヘリ
ツクス、13はパイプ状真空容器、14は周期磁
界装置のリング状永久磁石、15はシムリング、
16はシムリングに接合された伝達熱板、17は
ヒートシンクを兼ねる基台、18コレクタ側端
板、19は出力同軸線路、20は出力導波管、2
1はマツチングポスト、22はコレクタ部、23
は接続用端板、24は高熱抵抗ベローズ、25は
4個の薄肉支持筒、26はコレクタ支持板、27
はそれに保持された漏斗状のステンレス製熱シー
ルド、28,29,30,31はそれぞれ電子ビ
ーム上流側から下流側に所定間隔で並べられたモ
リブデン製の漏斗状第1、第2、第3、第4コレ
クタ電極、32は第4コレクタ電極に結合された
有底円筒状の底部電極、33は各シールド円筒、
34は4組のコレクタ電極支持構体、35はその
モリブデン製支持棒、36はアルミナセラミツク
のような低熱伝導性の絶縁パイプ、37,38は
リング状セラミツクからなる絶縁支持体、39は
伝熱支持板、39aはその透孔、40,41は固
定用ナツト、42,43はコレクタ真空外囲器を
兼ねるカバー、44は特定のコレクタ電極に動作
電圧を供給するコレクタ電極リード、45はリー
ド貫通用透孔、46は絶縁チユーブ、47はリー
ド端子、48はそのカバーをあらわしている。コ
レクタ支持板26および熱シールド27と、その
すぐビーム下流に位置する第1コレクタ電極28
との間に介在されているリング状絶縁支持体37
は、アルミナ、ジルコン、ステアタイト、フオル
ステライト、ムライトセラミツクのような低熱伝
導率で且つ電気抵抗の高いセラミツクで構成して
ある。これに対してそれより下流側の第2乃至第
4コレクタ電極29,30,31および32、伝
熱支持板39の相互間に介在するリング状絶縁体
38,38…は、ベリリアセラミツクのような高
熱伝導率の材料で構成してある。
これによつて、進行波管の動作において捕捉電
子ビームにより相対的に温度が高くなる第1コレ
クタ電極28、および第4コレクタ底部電極32
からの熱は、他の第2、第3、第4コレクタ電極
からの熱とともに高熱伝導率の絶縁支持体38に
より均等化されて伝熱支持板39を介し、また各
電極の外周面から輻射により外囲器カバー42,
43に伝導され、管外に輻射放散される。そして
とくに、温度が高くなりやすい第1コレクタ電極
28とコレクタ支持板26および熱シールド27
との間には、低熱伝導率の材料からなる絶縁支持
体37が介在されており、このコレクタ電極側か
ら高周波作用部11の方への熱伝導は抑制され
る。なお各コレクタ電極の表面には、二次電子放
出を抑制するとともに熱輻射を良好にするための
パイロリテイツクグラフアイト、あるいはTiN,
TiC,TiOのような材料のCVDコーテイングから
なる黒色膜が被着されている。またコレクタ真空
外囲器を兼ねるカバー42,43の外表面には、
赤外熱線を効率よく輻射するとともに太陽熱線等
を有効に反射する例えばアルミナ(A1203)の白
色コーテイング膜が被覆されている。
この進行波管装置は、その基台17、接続用端
板23、などとともにコレクタ真空外囲器42,
43がアース電位とされ、図示しない電子銃カソ
ードには電源Ebにより例えば6.5kVの負電位が印
加される。一方、各コレクタ電極には電源Ecお
よび分圧低抗R,R…により第1コレクタ電極2
8には例えば1.5kV、第2電極29には2.5kV、
第3電極31には4.0kV、第4および底部電極3
1,32には6.0kVの負電位がそれぞれ印加され
て動作させられる。
そこでこの考案の特徴は、第2図に示すように
5個のコレクタ電極のうち、遅波回路からなる高
周波作用部11に近い電子ビーム上流側の漏斗状
第1コレクタ電極28の肉厚t1、および第2コ
レクタ電極の肉厚t2、並びに最下流側の有底円
筒状底部電極32の肉厚t5に比べて、それらの
間に位置する2個の中間漏斗状コレクタ電極すな
わち第3コレクタ電極30、および第4コレクタ
電極31の肉厚t3,t4を薄く形成してある。
例えばすべてのコレクタ電極をMo板で構成し、
第1、第2電極および底部電極の肉厚t1,t
2,t5をそれぞれ1.2mmとし、これに対して残
り2個の中間コレクタ電極の板厚t3,t4をそ
れぞれ0.75mmとする。
なお第2コレクタ電極29の肉厚t2も薄く形
成してもよい。
この電位低下多段形コレクタ電極構前は、各電
極に異なる電位を与え電子ビームを速度選別して
各電極に振分け、捕捉する。電子ビームは、遅波
回路等の高周波作用部に高周波信号が与えられ増
幅動作をする場合は出力部でビームから高周波エ
ネルギーが差し引かれるのでコレクタ部ではビー
ム速度が小さく、したがつて各コレクタ電極のう
ち高周波作用部に近い上流側の相対的には電位の
高いコレクタ電極に多く捕捉される。これに対し
て遅波回路に高周波信号が加えられない無信号動
作の場合は、電子ビームは高速度エネルギーのま
まコレクタ部に入射し、主として一番奥の相対的
に電位の低い底部電極に捕捉される。そこでこの
考案では複数個のコレクタ電極のうちビーム上流
側の電極および底部電極の板厚が相対的に厚く形
成されているので、これらに捕捉される電子ビー
ムによる発熱量は大きいが厚肉のため効率よく良
熱伝導性のセラミツク支持体により連結されたコ
レクタ電極支持構体に伝導される。それに対して
中間のコレクタ電極に捕捉される電子による発熱
量は相対的に小さく、薄肉でも十分コレクタ電極
支持構体に伝導され平準化されて真空外囲器カバ
ーに伝達され、外部に輻射放散される。このよう
にしていずれのコレクタ電極も捕捉電子による温
度差が緩和され、且つ局所的な熱歪も生じない。
そして中間コレクタ電極の肉厚を薄く形成してい
るので、コレクタ電極構体全体を軽量化できる。
また上記実施例によれば、高周波作用部に電気
的に同電位とされたコレクタ支持板と、そのすぐ
下流に位置する厚肉で動作中高温になるコレクタ
電極との間に低熱熱伝導率のセラミツク絶縁支持
体を介在して支持しているので、この厚肉コレク
タ電極から高周波作用部側への不所望な熱伝達が
一層確実に抑制される。したがつてコレクタ電極
部側の温度変化が高周波作用部側に影響しにく
く、動作特性の変動も効果的に抑制することがで
きる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、遅波回
路等の高周波作用部の高周波増幅動作の有無にか
かわらず電位低下される各コレクタ電極での熱伝
達量を均等化して動作の安定化が得られ、そして
堅固で且つコレクタ電極構体全体の重量を軽減で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す縦断面図、第
2図はその要部半断面図、第3図は第1図の3−
3における横断面図、第4図は第3図の4−4に
おける部分縦断面図である。 11……高周波作用部、22……コレクタ電極
構体、28……第1コレクタ電極、29……第2
コレクタ電極、29……第3コレクタ電極、30
……第4コレクタ電極、32……コレクタ底部電
極、t1,t2,t3,t4,t5……電極肉
厚。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 高周波作用部の電子ビーム下流側に配置された
    コレクタ部が、上流側コレクタ電極、少なくとも
    1個の中間コレクタ電極、および最下流側コレク
    タ電極が配列されてなる多段形コレクタ電極構体
    において、 上記上流側の少なくとも1個のコレクタ電極お
    よび最下流側のコレクタ底部電極の肉厚に比べ
    て、それらの中間に位置する中間コレクタ電極の
    肉厚が薄く形成されてなることを特徴とするマイ
    クロ波管の多段形コレクタ電極構体。
JP4140585U 1985-03-22 1985-03-22 Expired JPH0329874Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140585U JPH0329874Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140585U JPH0329874Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61157248U JPS61157248U (ja) 1986-09-29
JPH0329874Y2 true JPH0329874Y2 (ja) 1991-06-25

Family

ID=30551197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140585U Expired JPH0329874Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0329874Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61157248U (ja) 1986-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2567774B2 (ja) 光電子増倍管
GB2121234A (en) High power gridded inductive output linear electron beam tube
US3983446A (en) Gridded convergent flow electron gun for linear beam tubes
US3670197A (en) Delay line structure for traveling wave devices
US3626230A (en) Thermally conductive electrical insulator for electron beam collectors
US3662212A (en) Depressed electron beam collector
JPH0329874Y2 (ja)
US6670760B2 (en) Collector structure of traveling wave tube having a lossy ceramic member
US5177394A (en) Conduction cooling type multistage collector
US3471739A (en) High frequency electron discharge device having an improved depressed collector
US3824425A (en) Suppressor electrode for depressed electron beam collector
JPS634308B2 (ja)
JPS6217971Y2 (ja)
US5859498A (en) Multistage electron collector withstanding high voltages and electron tube provided with such a collector
JP3169073B2 (ja) 輻射冷却型進行波管のコレクタ
JPH0472338B2 (ja)
JP3036414B2 (ja) 冷陰極を用いた電子銃
JPS6217970Y2 (ja)
JPH0334042Y2 (ja)
JPS6079644A (ja) 大電力クライストロン用電子銃
JPS6158937B2 (ja)
JP3334694B2 (ja) 進行波管
JPH019320Y2 (ja)
US3274404A (en) Electron tubes and methods of operation thereof for energy conversion
US2817039A (en) Cathode support