JPH03297501A - スラブの幅圧下方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は連続鋳造設備等により製造されるスラブの幅圧
下方法及び装置に関するものである。

［従来の技術］ 連続鋳造等により製造された高温のスラブを、幅プレス
によりスラブ全長にわたって連続的に幅圧下成形すると
、スラブにスラブ搬送ラインの側方に湾曲する曲り（以
下、キャンバと呼称する）が生じることがある。

スラブにキャンバが生じる原因は種々あるが、スラブに
起因するもののひとつとして、スラブ幅方向における温
度分布の不均一さがあげられる。

以下、スラブ幅方向における温度分布の不均一さから、
幅圧下成形されるスラブにキャンバが生じる要因を、第
４図、第５図により説明する。

第４図に示す如く、スラブ３の側面３ａに対し平行な幅
圧下面１．ａ、２ａ及び該幅圧下面１ａ、２ａから搬送
ラインＳ方向上流側へ向けて広がる傾斜面１ｂ、２ｂを
有し且つスラブ３の搬送ラインＳを中心に対向配置され
た互いに近接、離反可能な一対の左右金型１．２により
、高温（温度の変化に伴い耐力変化の大きい範囲例えは
５００９Ｃ〜７００℃の範囲）のスラブ３をその全長に
わたって順次幅圧下成形する際に、たとえば、スラブ３
の一方の幅方向端部４近傍が温度ｔ１、他方の幅方向端
部５近傍か温度ｔ２　（ｔ＋　＞ｔ２）で、スラブ３の
幅方向における温度分布か、第５図に示す如く、幅方向
端部５側から幅方向端部４側に向って温度が略徐々に高
くなる状態であると、スラブ３の耐力は、幅方向端部４
側のほうが幅方向端部５側よりも小さくなっている。

このように、スラブ幅方向中心線Ｘｏに対して左右の温
度分布が不均一なスラブを全長にわたって前記金型１，
２により、幅圧下成形前の幅寸法Ｗ。から所定の幅寸法
Ｗ１に順次幅圧下成形すると、前述した如く、スラブ３
の各幅方向端部４，５側で耐力か異なるため、本来なら
は同じであるはずの左右幅方向端部４，５の幅圧縮量に
差か生じ、幅方向端部４の幅圧縮量λ１か幅方向端部５
の幅圧縮量λ２よりも大きくなってスラブ３は全体的に
金型１側へ押し出され、スラブ３の幅圧下成形された部
分のスラブ幅方向中心線Ｘ１は幅圧下成形前のスラブ幅
方向中心線Ｘｏよりも前記幅圧縮量λ１．λ２の差の半
分の値であるｅたけ金型１側へ偏位すると共に、幅方向
端部４の搬送ラインＳ方向の伸びか幅方向端部５の搬送
ラインＳ方向の伸びよりも太きくなってその差が曲げ力
としてスラブ３に作用することになり、スラブ３に金型
２を支点としてスラブ３先端部か金型２側へ湾曲するキ
ャンバが生じる。

従来、スラブに生じるキャンバを制御する手段として、
特開昭６１−２２２６０２号公報に開示されたものがあ
る。

以下、第６図により」１記先行技術の概要を説明すると
、スラブ搬送ラインＳを中心に対向配置された互いに近
接離反可能な一対の左右金型１．２の下流側に、スラブ
３を上下方向から挟持するピンチロール６を、水平面内
を回動し得るよう支持し、角度設定信号７に応じてスラ
ブ３の幅方向に対するビンチロチール６の軸線Ｙの角度
θを調整するための駆動装置８を、前記金型１の下流側
に設けている。

前記ピンチロール６の下流側に、スラブ３の幅方向端部
４の偏位を検出して位置検出信号９を出力するキャンバ
検出器ｌＯを配設し、その位置検出信号９を角度設定器
１１に導くようにすると共に、該角度設定器１１が位置
検出信号９に基づいて演算した角度設定信号７を前記駆
動装置８に導くようになっている。

なお、図中１２は金型１．２の」１流側に設けたピンチ
ロールを示している。

」１記従来装置において、スラブ３を幅圧下成形中に、
たとえば、スラブ３に金型２側へ湾曲するキャンバが生
じると、スラブ３の幅方向端部４の偏位をキャンバ検出
器１０が検出して角度設定器１１へ位置検出信号９が出
力され、更に角度設定器１１から駆動装置８へ角度設定
信号７が出力されて駆動装置８が作動し、ピンチロール
６は、スラブ３を挟持した状態で、ピンチロル６の金型
１側端部が金型１へ近接し且つ金型２側端部か金型２に
対して離反するように回動して、スラブ３のピンチロー
ル６下流側に位置する部分を金型１側へ曲げ、スラブ３
に生じたキャンバを強制的に修正する。

又、特開昭６２−１９２２２２号公報には、金型の下流
側に設置したキャンバ検出器によりスラブのキャンバ量
を検出し、該キャンバ量に基づいて左右金型の少なくと
も一方をスラブの搬送ライン方向に移動させて該左右金
型の荷重点を変え出側のキャンバを修正しながら幅圧下
する方法が開示されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前述の特開昭ｅｌ−２２２Ｅｉ０２号公
報に開示された装置においては、ピンチロール６により
スラブ３を挟持した状態でピンチロール６の向きを変え
、スラブ３に生じたキャンバを強制的に修正するので、
スラブ３の上下面に傷が付くと共に、向き変更可能なピ
ンチロール６の如きキャンバ修正装置が必要となるとい
う問題点があった。

又、特開昭６２−１９２２２２号公報に開示されたもの
では、金型の下流側においてスラブにキャンバが発生し
た場合にキャンバが発生しなくなるよう左右金型の荷重
点を変更するようにしているため、既に発生してしまっ
たキャンバについては修正を行うことは不可能であった
。

本発明は斯かる実情に鑑み、スラブにキャンバが生じる
のを未然に防止し得、特別なキャンバ修正装置によりキ
ャンバを強制的に修正しなくて済むスラブの幅圧下方法
及び装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本方法発明は、スラブの左右両幅方向端部の幅圧縮量を
検出し、該幅圧縮量に基づいて、スラブの側面に対し平
行な幅圧下面及び該幅圧下面から搬送ライン方向上流側
へ向けて広がる傾斜面を有する左右一対の金型のうち少
なくとも一方の金型を、該金型の傾斜圧縮範囲全部が他
方の金型の傾斜圧縮範囲の一部と対向し且つ他方の金型
の幅圧下面の圧縮範囲が一方の金型の幅圧下面の一部と
対向する範囲内で搬送ライン方向へ移動させ幅圧下を行
うことを特徴とするスラブの幅圧下方法にかかるもので
ある。

又、本装置発明は、スラブを挟んで近接、離反可能に対
向配置された一対のスライドの夫々に、スラブの側面に
対し平行な幅圧下面及び該幅圧下面から搬送ライン方向
上流側へ向けて広がる傾斜面を有する金型を、少なくと
も一方の金型が搬送ライン方向に移動可能となるよう装
着すると共に、前記金型のうち少なくとも一方の金型を
搬送ライン方向に移動せしめ得るシフト装置を設け、前
記金型によるスラブの左右両幅方向端部の幅圧縮量を検
出する幅端位置検出器を設け、且つ該幅端位置検出器か
らの検出信号に基づき少なくとも一方の金型の搬送ライ
ン方向の移動量を演算し前記シフト装置に駆動信号を出
力する制御装置を設けたことを特徴とするスラブの幅圧
下装置にかかるものである。

［作　　　用コ 本発明のスラブの幅圧下方法においては、スラブの左右
両幅方向端部の幅圧縮量が検出され、該幅圧縮量に基づ
いて、左右一対の金型のうち少なくとも一方の金型を、
該金型の傾斜圧縮範囲全部が他方の金型の傾斜圧縮範囲
の一部と対向し且つ他方の金型の幅圧下面の圧縮範囲が
一方の金型の幅圧下面の一部と対向する範囲内で搬送ラ
イン方向へ移動させ幅圧下が行われるため、スラブの左
右幅方向端部の搬送ライン方向の伸びが均等化され、ス
ラブの幅方向における温度分布の不均一さに起因するキ
ャンバが生じることがない。

又、本発明のスラブの幅圧下装置においては、スラブの
左右両幅方向端部の幅圧縮量が幅端位置検出器によって
検出され、該幅端位置検出器からの検出信号に基づき制
御装置により少なくとも一方の金型の搬送ライン方向の
移動量が演算されてシフト装置に駆動信号が出力され、
該シフト装置により少なくとも一方の金型が、該金型の
傾斜圧縮範囲全部が他方の金型の傾斜圧縮範囲の一部と
対向し且つ他方の金型の幅圧下面の圧縮範囲が一方の金
型の幅圧下面の一部と対向する範囲内で搬送ライン方向
へ移動させられ幅圧下が行われるため、スラブの左右幅
方向端部の搬送ライン方向の伸びが均等化され、スラブ
の幅方向における温度分布の不均一さに起因するキャン
バが生じることがない。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図（イ）（０）〜第３図は本発明の方法を実施する
装置の一例であり、スラブ３の搬送ラインＳを挟んでス
ラブ３幅方向に互いに近接、離反可能に配設された一対
のスライド１３，１．４のうち一方のスライド１４と一
体のボルスタ１６のスラブ３対峙面に、搬送ラインＳ方
向に延びる嵌合溝１９を形成し、該嵌合溝１９に、案内
部２０ａと嵌合部２０１）とからなる断面凸形状のガイ
ドクランプ部材２０の嵌合部２０ｂを、前記案内部２０
ａがボルスタ１６のスラブ３対峙面から突出するよう嵌
め込むと共に、該ガイドクランプ部材２０の案内部２０
ａに、金型ホルダ１８を搬送ラインＳ方向に摺動自在に
嵌合せしめ、該金型ホルダ１８のスラブ３対峙面に、ス
ラブ３の側面３ａに対し平行な幅圧下面２ａ及び該幅圧
下面２ａから搬送ラインＳ方向」１流側へ向けて広がる
傾斜面２ｂを有する金型２を取りイ」け、更に、前記ボ
ルスタ１６のスラブ１ ３対峙面にシリンダ等のシフト装置２１を搬送ラインＳ
方向に延びるよう配設すると共に、該シフト装置２１の
ロッド２２先端を、前記金型ホルタ１８から張り出すプ
ラテンｔ□２３に連結する。

前記ガイドクランプ部材２０の嵌合部２０ｂ背面所要位
置には、第３図に示す如く、前記ボルスタ１６内部にス
ラブ３幅方向に延びるよう配設されたシリンダ等の駆動
装置２４のロッド２５先端を連結してあり、金型１，２
によりスラブ３の幅圧下を行う場合にのみ、前記駆動装
置２４を収縮させてガイドクランプ部材２０をボルスタ
１６側へ引き込み、前記金型ホルダ１８をボルスタ１６
に密着させることによりがたつき等を防止し得る一方、
金型２を搬送ラインＳ方向へ移動させる際には、前記駆
動装置２４を伸長させてガイドクランプ部材２０をボル
スタ１６から押し出ず方向に僅かに移動させてやれば、
前記金型ホルダ１８を前記シフト装置２１によって容易
に移動させることができるようにしである。

又、前記スライド１３ｉ、４のうち他方のスライ２ ド１３と一体のボルスタ１５のスラブ３対峙面には、金
型ホルダ１７を固着し、該金型ホルダ１７のスラブ３対
峙面に、スラブ３側面３ａに対し平行な幅圧下面１ａ及
び該幅圧下面１ａから搬送ラインＳ方向上流側へ向けて
広がる傾斜面１ｂを有する金型１を取り付けである。

更に、前記金型１，２によるスラブ３の両幅方向端部４
，５の位置を検出して幅圧縮量λ１゜λ２を検出可能な
幅端位置検出器２Ｅｉ、２７を、前記金型１，２の搬送
ラインＳ方向上流側に設け、該幅端位置検出器２６　、
２７からの検出信号２８．２９に基つき前記金型２の搬
送ラインＳ方向の基準位置からの移動量ＡＩを演算し前
記シフト装置２１に駆動信号３１を出力する制御装置３
０を設ける。

次に、上記実施例の作動を説明する。

図示しないクランク軸等の駆動によりスライド１３．１
４をスラブ３幅方向に近接、離反せしめ、金型１，２に
よりスラブｌを幅圧下した際、スラブ３幅方向の温度分
布の不均一さに伴い第４図に示されるようにスラブ３の
左右両幅方向端部４．５の幅圧縮量λ１．λ２に差が生
じた場合、該幅圧縮量λ１．λ２が幅端位置検出器２６
．２７によって検出され、該幅端位置検出器２６．２７
からの検出信号２８．２９に基づき制御装置３０により
金型２の搬送ラインＳ方向の基準位置からの移動量ＡＩ
が演算されてシフト装置２１に駆動信号３１が出力され
る。該シフト装置２１に駆動信号３１が出力されると、
前記スライド１３．１４か離反し再び近接してくる間に
、第３図に示す駆動装置２４が伸長しガイドクランプ部
材２０かボルスタ１６から押し出される方向に僅かに移
動すると共に、前記金型ホルタ１８が前記シフト装置２
１の収縮動作によって、金型２の傾斜圧縮範囲Ｂ２全部
が金型１の傾斜圧縮範囲Ｂ１の一部と対向し且つ金型１
の幅圧下面１ａの圧縮範囲Ａ１が金型２の幅圧下面２ａ
の一部と対向する範囲内で、搬送ラインＳ方向上流側へ
移動量ＡＩたけ移動し、再び前記駆動装置２４が収縮し
てガイドクランプ部材２０がボルスタ１６側へ引き込ま
れ、前記金型ホルダ１８がボルスタ１６に密着した状態
で、金型１゜２によりスラブ３が第１図（イ）に示す如
く幅圧下される。

この結果、スラブ３の左右幅方向端部４，５の搬送ライ
ンＳ方向の伸びが均等化され、スラブ３の幅方向におけ
る温度分布の不均一さに起因するキャンバの発生を未然
に防止できると共に、特別なキャンバ修正装置によりキ
ャンバを強制的に修正する必要がなくなり、スラブ３の
上下面が傷付くことも防止できる。

この後、前記幅端位置検出器２６．２７によって検出さ
れる幅圧縮量λ１．λ２に変化がなければ、前記金型２
は第１図（ロ）に示す如く基準位置から搬送ラインＳ方
向上流側へ移動量ＡＩたけ移動した位置に保持され、金
型１．２によりスラブ３の幅圧下が行われる。尚、第１
図（イ）（ロ）中、Ａ２は金型２の幅圧下面２ａの圧縮
範囲を示している。

尚、本発明のスラブの幅圧下方法及び装置は、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、検出した幅圧縮量
λ１．λ２に基づいて金型２５ を搬送ラインＳ方向上流側へ移動量７！１またけ移動さ
せる代りに、金型１を搬送ラインＳ方向下流側へ移動量
ＡＩたけ移動させたり、或いは金型１．２の両方を夫々
搬送ラインＳ方向へ所要量ずつ移動させるようにしても
よいこと、走間プレスにも適用可能なこと等、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明のスラブの幅圧下方法及び
装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る
。

（１）本発明のスラブの幅圧下方法においては、スラブ
の幅方向における温度分布の不均一さに起因するキャン
バが生じることがない。

（２）本発明のスラブの幅圧下装置においては、スラブ
の幅方向における温度分布の不均一さに起因するキャン
バの発生を防止することができ、特別なキャンバ修正装
置によりキャンバを強制的に修正する必要がなくなるの
で、６ スラブの上下面が傷付くことがなく、また従来装置に比
べて装置の機械的構造を簡略化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イバロ）は本発明の方法を実施する装置の一例
を示す平面図、第２図は第１図に示す装置の斜視図、第
３図はガイドクランプ部材の要部平断面図、第４図はス
ラブの幅方向における温度分布の不均一さから幅圧下成
形されるスラブにキャンバが生じる要因を説明するため
の平面図、第５図は第４図に示すスラブの幅方向におけ
る温度分布を示すグラフ、第６図は従来の幅圧下装置の
一例を示す平面配置図である。 １．２は金型、ｌａ、２ａは幅圧下面、ｌｂ、２ｂは傾
斜面、３はスラブ、３ａは側面、４，５は幅方向端部、
１３．１４はスライド、２１はシフト装置、２６゜２７
は幅端位置検出器、２８．２９は検出信号、３０は制御
装置、３１は駆動信号、λ１．λ２は幅圧縮量、Ｓは搬
送ライン、Ａ＋　＋　Ａ２は圧縮範囲、Ｂ１＋　　８２
は傾斜圧縮範囲を示す。 ９ ２５ ４ 特開平３ ２９７５０１（９）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）スラブの左右両幅方向端部の幅圧縮量を検出し、該
   幅圧縮量に基づいて、スラブの側面に対し平行な幅圧下
   面及び該幅圧下面から搬送ライン方向上流側へ向けて広
   がる傾斜面を有する左右一対の金型のうち少なくとも一
   方の金型を、該金型の傾斜圧縮範囲全部が他方の金型の
   傾斜圧縮範囲の一部と対向し且つ他方の金型の幅圧下面
   の圧縮範囲が一方の金型の幅圧下面の一部と対向する範
   囲内で搬送ライン方向へ移動させ幅圧下を行うことを特
   徴とするスラブの幅圧下方法。 ２）スラブを挟んで近接、離反可能に対向配置された一
   対のスライドの夫々に、スラブの側面に対し平行な幅圧
   下面及び該幅圧下面から搬送ライン方向上流側へ向けて
   広がる傾斜面を有する金型を、少なくとも一方の金型が
   搬送ライン方向に移動可能となるよう装着すると共に、
   前記金型のうち少なくとも一方の金型を搬送ライン方向
   に移動せしめ得るシフト装置を設け、前記金型によるス
   ラブの左右両幅方向端部の幅圧縮量を検出する幅端位置
   検出器を設け、且つ該幅端位置検出器からの検出信号に
   基づき少なくとも一方の金型の搬送ライン方向の移動量
   を演算し前記シフト装置に駆動信号を出力する制御装置
   を設けたことを特徴とするスラブの幅圧下装置。