JPH0329387A - プリント基板用基材およびその製法 - Google Patents

プリント基板用基材およびその製法

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JPH0329387A
JPH0329387A JP16417889A JP16417889A JPH0329387A JP H0329387 A JPH0329387 A JP H0329387A JP 16417889 A JP16417889 A JP 16417889A JP 16417889 A JP16417889 A JP 16417889A JP H0329387 A JPH0329387 A JP H0329387A
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fibers
printed circuit
fiber
circuit board
liquid crystal
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Masao Umezawa
正夫 梅澤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は.プリント基板用基材およびその製法に関する
.さらに詳しくは.軽量でかつ,加工性に冨み,低誘電
率のプリント基板用基材およびその製法に関する. 〔従来の技術〕 硝子繊維織物にエポキシ樹脂を含浸したプリント基板は
広く展開されている. しかし,かかるプリント基板には下記の問題点があった
。即ち ■硝子職維の誘電率が高いのでプリント基板の誘電率が
高い。
■重い。
このため.用途が限定されていた. かかる問題点を解決すべく,いくつかの技術が開示され
ている。その代表的なものとして,誘電率の低い硝子繊
維を用いようとするものであり,石英繊維を基布とする
ものである。石英繊維の場合には確かに低誘電率化は可
能である.しかし,重いことに対する解決手段にはなら
ない.また,非常に高価であるという問題点もある。
また.特開昭62−154690号公報には,微小中空
体を用いる技術が開示されている。
しかし.かかる方法によるものは微小中空体の分布が不
均一になることが多いので,物性が均一でない欠点があ
った.また,微小中空体が応力集中点となり,プリント
基板の強度が低くなることも多々あった. また,有機アラミド級維を用い軽量化を図る試みが特開
昭62−11289号公報に開示されている。しかし.
かかるアラ主ド繊維は誘電率が高く,また.吸水率が高
いという欠点があった。
即ち,低誘電率化と軽量化および安定した物性を同時に
達或する技所はなかった. 〔発明が解決しようとする課題〕 即ち,本発明は低誘電率で,かつ.軽量でその上寸法安
定性の高いプリント基板用基材,およびその製法を提供
するものである. 〔課題を解決するための手段〕 かかる現状にかんがみ,本発明者らは.従来の研究概念
に囚われることなく,鋭意検討を重ねた結果,本発明に
到達した.本発明は前記の問題点を解決するため.以下
の構或を有する.11)  無機繊維と液晶ポリエステ
ル系繊維よりなる布帛とからなるプリント基板用基材. (2)液晶ポリエステル系繊維の繊度が.1デニール未
満である1に記載のプリント基板用基材.(3)  液
晶ポリエステル系繊維が.強度10g/d以上,弾性率
4 0 0 g/d以上である1または2に記載のプリ
ント基板用基材。
(4)液晶ポリエステル系繊維の数平均分子量が,3万
以上である1〜3のいずれかに記載のプリント基板用基
材. (5)液晶ポリエステル系繊維が.窒素シールしたデフ
アレンジャル・スキャニング・カロリメーターで400
℃まで測定した時,該繊維の融解に基づく吸熱ピークが
無い1〜4のいずれかに記載のプリント基板用基材. (6)無機繊維が,硝子繊維である1に記載のプリント
基板用基材。
(7)  無機繊維と,液晶ポリエステル系繊維が.混
繊糸である   ” 苓1〜6のいずれかに記載のプリント基板用基材。
(8)無機繊維と,液晶ポリエステル系繊維が融着して
いる1〜7のいずれかに記載のプリント基板用基材。
(9)無機繊維と.岐晶ポリエステル系繊維が,双方と
も連続した繊維からなる1〜8のいずれかに記載のプリ
ント基板用基材。
αω 布帛が織物であるlに記載のプリント基板用基材
(11)液晶ポリエステル系樹脂と他の樹脂を該他の樹
脂が少なくとも複合繊維の表面を形或するように熔融複
合紡糸する第一工程,該複合繊維を無機繊維と混合し混
繊糸とした1&製織するか,あるいは混織糸とせずに交
織する第二工程,該複合繊維の他の樹脂を溶解除去し,
モ#ニ=本害溝呻極II繊維液晶ポリエステル系繊維と
する第三工程,液晶ポリエステル系樹脂の(融点−10
0)”C以上の温度で熱処理する第四工程よりなること
を特徴とするプリント基板用基材の製法(第四工程は第
一工程の後であればいずれの工程の後に実施しても良い
). (12)熱処理を,液晶ポリエステル系繊維の強度が1
0g/d,弾性率が4 0 0 g/d.数平均分子量
が3万以上になるまで実施する11に記載のプリント基
板用基材の製法. 以下さらに詳細に本発明を説明する. 本発明によれば,容易に.低誘電率で,しかも軽量で,
その上,物性の安定したプリント基板用基材を,しかも
低コストで作れることは誠に驚くべきことである。
本発明のプリント基板用基材は,無機繊維と波晶ポリエ
ステル系繊維を必須材料とするものであり.かつ両者が
布帛形態を構威しているものである. 無機織維としては,所謂.Eガラス繊維をはじめとする
各種の硝子繊維.また,石英絨維,さらにアルミナ繊維
等をはじめとする無限繊維が広く適用出来る.そして,
かかる無機繊維の中でも特に好ましいのは,所誼.Eガ
ラス繊維と石英繊維である. かかる繊維の断面形状は○形断面をはじめ,十字型.Δ
形.楕円形等も使え.特に限定されるものではない.特
開昭61−244088号公報に開示されているような
異形断面繊維も特に好ましいものである.さらに,繊度
も特に限定されるものではない.そして,特に好ましく
は1μ〜20μの太さの繊維が特に好ましく用いられる
本発明においては.かかる硝子繊維と液晶ポリエステル
系繊維が用いられる。
本発明の液晶ポリエステル系繊維とは,主鎖にメソーゲ
ン基がある熱可塑性の液晶形成性のポリエステルまたは
ポリエステルアミドからなる樹脂からなる繊維を称する
. かかる樹脂は.本来熱可塑性を示すが,本発明のプリン
ト基板用基材の繊維においては,熱可塑性でなくても良
い。むしろ,特に耐熱性を要求する場合には,熱可塑性
でないほうが好ましい.かかる主鎖型の液晶ポリエステ
ル系繊維は種々のものがあり.特に限定されるものでは
無く.従来公知のものが広く通用できる. そして芳香族ポリエステルからなるものとして種々のも
のが挙げられ,従来公知のものが通用でき,特に限定さ
れるものではない。
そして.特に好ましいものとしては.下記の構造単位か
らなる液晶ポリエステル系繰維が挙げられる. 即ち ここで. Xは水素. ハロゲン, 炭素数4以下の アルキル基を表す。
ここで.各構造式においてΣni−100である.そし
て.特に好ましいのは各構造式のn+が4以上の点であ
る.また,各式ともハロゲン等をはじめ,各種の置換基
が付加されていても良い.これらに示されるものは熔融
戒形性が高く,かつ高強度であり.また,融点,ガラス
転位点も高く.特に好ましいものである。
そして,誘電率も低く,その上,特に熱収縮率も低く,
かつ,吸水率も低いので好ましい。
次に.芳香族ポリエステルア主ドからなる液晶ポリエス
テル系繊維も従来公知のものが広く通用でき,特に限定
されるものではない。
特に液晶ポリエステルアミドからなる繊維の場合には,
容易に不融化出来る利点がある。このため,特に耐熱性
を必要とする場合には有効である。
本発明の液晶ポリエステル系繊維の太さ,Ir面形状等
は,特に限定されず,広く通用出来るものである. 断面形状に関しては,○,Δ,口,楕円形の等が使える
.さらに.中空断面,また中空繊維の−部である田型.
蓮根の断面型等も好ましい.特に,中空繊維とその変形
繊維は誘電率を低減する効果があるので好ましい。なお
.これらの中空繊維は連続中空であっても良いが.より
好ましいのは,部分的に中が詰まっている繊維である.
かかる繊維であるとプリント基板用として実用しても銅
のマイグレーシッンによる絶縁不良は発生しにくい。
また,繊維の内部やその表面に微細な多孔があるのも好
ましい。微多孔も誘電率を低減するのに有効である. そしてこれらの繊維は方向で総て同一形状である必要は
ない。また糸を構成する繊維の形状が総て同一形状であ
る必要はなく,断面形状が各種にミンクスされた繊維か
ら糸が構成されていても良い。
一方.uh度については.好ましいのは,1デニール未
満の極細繊維からなることである.より好ましいのは0
. 5デ壬一ル以下,さらに好ましいのは0. 3デニ
ール以下のgIII &a維からなることである。なお
,繊維の繊度はすべて均一でなくてもよく.デニールミ
ソクスされていてもよい。
即ち,繊維が太いとプリント基板用基材が厚くなりコン
パクトなプリント基板と出来ないので好ましくない.ま
た同様に繊維が太いと表面が平滑なプリント基板としに
<<.厚いプリント基板となるので好ましくない. 即ち,細い繊維からなるプリント基板が優れている. そして.かかる液晶ポリエステル系繊維の強度はLog
/d以上.弾性率は4 0 0 g/d以上であること
が好ましい.より.好ましいのは,強度が20g/d,
弾性率が500g/dのことである。高い強度,弾性率
であると.プリント基板の寸法安定性が高くなり好まし
い。
そして,液晶ポリエステル系繊維の数平均分子量は3万
以上であることが好ましい。より好ましいのは5万以上
である。かかる高分子量の液晶ポリエステル系繊維は.
強度.弾性率が高いのみなす,耐疲労性も高くなり好ま
しい.特に座屈強度が強くなり好ましい。また.液晶ポ
リエステル系繊維を窒素でシールしたデファレンシャル
・スキャニング・カロリメーター(以下DSCと略称す
る)で400℃まで測定した時,該繊維の融解に基づく
吸熱ピークがない繊維が好ましい。かかる繊維からなる
プリント基板用基材は高い耐熱性を有する。
本発明のプリント基板用基材は.かかる液晶ポリエステ
ル系繊維と無機繊維からなるものであり.その形状は布
帛である.布帛とはmu物,不織布.紙状物.および織
編物と不織布,紙等の複合体等.および,これらにフィ
ルム等を積層した物等を称する。
かかる布帛の中で特に好ましい布帛は織物である,織物
は経緯の寸法安定性が高く好ましい.また,薄く出来る
利点もある.織物は一般的には.経,緯の糸で作られる
ものであるが,その他に経糸に対して,45℃の方向等
.斜め方向に糸をいれる多軸織物も全方向の寸法安定性
を上げる上で好ましい。また,織物と不織布との積層物
も同様の理由から好ましい。
布帛は.上記の繊維が連続した長繊維から構成されてい
ても良い.また,短tΔ維から構成されていても良い。
また,長繊維と短絨維の混合繊維から構成されていても
良い。そして,特に好ましいのは,無機繊維,液晶ポリ
エステル系繊維ともに連続級維から構威されていること
である。連[J.M維の場合には寸法安定性が高くなる
大きな利点がある。
次に.かかる無i繊維と液晶ポリエステル系繊維の布帛
での繊維の形態について述べる。
布帛を構戒する両繊維の布帛中での分布状態を繊維の配
列形態から見ると.基本的には,次の4つとなる.即ち ■無機繊維と液晶ポリエステル系繊維が基本的には単繊
維で混合していて,かつ,m維が直接,布帛を構戒. この代表的例としては.無機熱維と液晶ポリエステル系
繊維が繊維レベルで混合した紙状の布帛や不織布が挙げ
られる. ■無機迅維と液晶ポリエステル系繊維が混合して糸を構
威し.該糸が布帛を構成, この代表的例としては,無機繊維と液晶ポリエステル系
繊維が繊維レベルで混合している糸からなる布帛が挙げ
られる.即ち,無機繊維と液晶ポリエステル系繊維が混
繊された糸(混横糸).や混紡された糸(混紡糸)から
構成された布帛が挙げられる。
■無機繊維と液晶ポリエステル系繊維が各々糸を構成し
ており,該糸が布帛を構戒。
この代表的例としては.無機繊維と液晶ポリエステル系
繊維で交織や交編した布帛が挙げられる.■■から■の
組合せ. ■の場合には布帛が無機繊維と液晶ポリエステル系繊維
が布帛のどの部分でも均一に分布しているので,寸法安
定性が均一である利点がある。
■の場合は,無機繊維と液晶ポリエステル系繊維の混操
糸や混紡糸が布帛を作っているのであり,布帛が織物の
時.特に,寸法安定性が高く好ましい. ■の場合も.■の場合と同様であり.布帛が織物の時に
は,■同様,高強度の寸法安定性V)高い布帛となる. ■の場合の例としては.■と■.■と■.また,■と■
とも,さらに■.■,■総ての組合せがある。
いずれにしろ.■〜■は目的,用途により適宜選定する
ことが好ましい, そして,かかる布帛を構成している液晶ポリエステル系
繊維と無機繊維は一部融着していても何等構わない。ま
た液晶ポリエステル系議維相互が融着していても良い.
これらが融着しているとプリント基板の寸法安定性が更
に向上する。また,プリント基板を作る時に各種の樹脂
を含浸する時にもプリント基板用基材が変形し難い等の
利点があり,プリント基板の製造の収率が向上すること
もある. 次に,無機tli維と液晶ポリエステル系繊維の比率は
,目的,用途により大幅に変わり,一揖には言えない.
より軽量.低誘電率が要求される時には液晶ポリエステ
ル系繊維がより多い方が好ましい.特に耐熱性を必要と
する時には無機繊維が多い方が好ましい.即ち,目的,
用途を明確にして液晶ポリエステル系繊維と無機繊維の
比率は決めるべきである。そして,基本的には.液晶ポ
リエステル系繊維がより多いことが好ましく.液晶ポリ
エステル系繊維が15〜90重量%であることが好まし
い.より好ましくは30〜90重量%であることが好ま
しい.本発明のプリント基板用基材の厚さは特に限定さ
れるものではない.極めて薄い物から,厚い物まで作れ
る. 特に液晶ポリエステル系繊維.硝子繊維ともに細い繊維
を用いると薄い布帛となる.従来の硝子繊維のみからな
る織物は熱プレスによって厚さはコントロール出来なか
ったが,本発明の布帛は適度の温度,圧力を懸けること
により,布帛の厚さをコントロール出来る利点がある. 次に本発明の製法について述べる. まず.液晶ポリエステル系樹脂と他の樹脂を溶融複合紡
糸する.ここで本発明における複合紡糸とは,2種以上
のポリマが口金の同じ孔から同時に吐出される紡糸方法
を称する.即ち.所誼.芯−鞘型.バイメタル型.芯が
多数存在する高分子配列体型,ブレンド紡糸法.また.
所謂.分割剥離型,また,分割剥離の数が多い,ミクロ
分割型また.中空の高分子配列体型,中空の分割剥離型
等がその代表的なものとして挙げられる。そして,かか
る,紡糸において,本発明においては他の樹脂が複合繊
維の表面の少なくとも一部を形戒するように紡糸する. 複合紡糸で用いる他の樹脂は,液晶ポリエステル系威分
と同時に紡糸出来,かつ,後の工程で餘去出来るもので
あれば特に限定されるものではなく.従来公知の樹脂が
広く通用出来る.例えば.ポリスチレンおよびその共重
合体,スルホン酸ソーダが付加されたイソフタル酸が共
重合体されたポリエチレンテレフタレート,ポリエチレ
ングリコールを共重合体したポリエチレンテレフタレー
ト.ナイロン6,ポリエチレングリコールの両末端がア
ミンに変性されたジアミンを共重合体したナイロン6.
やナイロン66,またポリカーボネート等は特に好まし
いものである.こうした紡糸法の中で特に好ましい方法
は,液晶樹脂或分が級維の中で連続していることである
。また,液晶樹脂が,他の樹脂により覆われて吐出され
る紡糸法が好ましい。即ち,芯一鞘型や,マトリックス
ポリマの中に多数の島が分散している,所謂,高分子配
列体型,が特に好ましい。
即ち,液晶ポリエステル系樹脂,他の樹脂とも複合繊維
の中で連続しているものである.かかる方法で,他の樹
脂を除けば.液晶ポリエステル系樹脂戒分が1デニール
未満になるように紡糸するのである. かかる好ましい方法で紡糸すると,なぜかしら,液晶ポ
リエステル系繊維の強度は向上し,また工程的にも容易
に該繊維が作れる. このように,本発明にかかる紡糸法を用いるとその理由
は不確かではあるが.下記の大きな利点が出る。
■方法面から (イ〉かかる構或をとると,なぜかしら,紡糸が安定し
て.液晶樹脂の単独紡糸より高速で紡糸できる。このた
め,生産性が向上する。
■物から (イ)細い液晶ポリエステル系繊維が出来る。
(ロ)他の樹脂の中に多数の液晶ポリエステル系繊維が
作れる。
(二〉液晶ポリエステル系樹脂を単独で紡糸した時に得
られる繊維より高強度,高弾性率の繊維が得られる. かかる複合紡糸を行う時の紡糸速度は速い方が好ましい
.紡糸速度が速いと液晶ポリエステル系樹脂成分の配向
が進み,好ましい,紡糸速度は,500m/分以上,よ
り好ましくは,1000m/分以上,更に好ましいのは
2000m/分以上とすることである.こうすると,液
晶ポリエステル系樹脂は配向して.高強度の繊維となる
。かかる繊維の紡糸工程で.適宜.磁場や電場.マイク
ロ波をかけたり,また,口金下を加熱したり.また.口
金下を真空にしたりしても,なんら構わない。
本工程での液晶ポリエステル系樹脂と他の樹脂の比率は
特に限定されるものではない。液晶ポリエステル系戒分
が97ffi量%でも紡糸可能な場合もある。比率は目
的に合わせて選定すれば良い.次にこうして得られた液
晶ポリエステル系繊維を無機繊維と交織し.m物にする
か.または.無機繊維と混繊糸とする。
混繊糸とする方法は.■ひきそろえよりか,■ひきそろ
え仮撚.■ひきそろえ流体処理等をはじめとする従来公
知の方法が通用出来.特に限定されるものではない。
こうして.混繊糸とされた繊維,または,液晶ポリエス
テル系繊維のみの糸,無機繊維の糸は製織される。
混鋤糸の場合は,それ単独で製織しても良いし.液晶ポ
リエステル系繊維,無#B.繊維と交織しても良い。な
お,液晶ポリエステル系繊維が単独で糸を構威している
時には無tJ3lm維と交織する.交織の組織としては
.種々のものがあるが,液晶ボリエステル系繊維,無機
繊維双方とも経緯糸に用いることが好ましい.また.多
軸織物の場合も同様であり,各軸に双方の糸を用いるこ
とが好ましい.製織する織機は従来の硝子繊維や炭素繊
維用のm機で特に問題なく織れる.織組織も特に限定さ
れるものではない. こうして布帛化された液晶ポリエステル系繊維の複合繊
維は次に他の樹脂を除去する.除去の方法は溶解除去,
分解除去が特に好ましい.本方法も特に限定されるもの
ではなく.薬剤に浸漬して除去する方法,薬剤を高速流
体にして布帛にあてる方法等.従来公知の方法が広く適
用出来る.こうして.1デニール未満の液晶ポリエステ
ル系繊維を作る. 得られた1デニール未満の極細の液晶ポリエステル系繊
維と無機繊維からなる布帛を該液晶ポリエステル系繊維
の(融点−100)”C以上の温度で熱処理する.熱処
理は.窒素等の不活性ガス流下や真空下で行う。
特に好ましくは,液晶ポリエステル系繊維の(融点−5
0)℃以上の高温で処理することである。熱処理により
液晶ポリエステル系繊維の融点は上昇するので.熱処理
は液晶ポリエステル系繊維の元の融点以上で実施するこ
とも好ましい。
こうすることにより液晶ポリエステル系繊維の融点,分
子量が高くなり,耐熱性が向上する。また同時に強度も
上昇する. 数平均分子量が3万以上,特に好ましくは5万以上にな
るまで,熱処理することが好ましい.なお.かかる値は
樹脂の種類.その形態(繊度.断面形状等)により大幅
に変わるのて.樹脂に合わせて熱処理時間.温度を適正
化することが重要.である。
また,さらに熱処理を強化すると液晶ポリエステル系繊
維は不融化し,DSCで測定しても融解による吸熱ピー
クが出なくなることもある。
こうすることにより液晶ポリエステル系繊維は容易に強
度1 0 g/d,弾性率400g/d以上の繊維に出
来る.また.強度2 0 g/d,弾性率500g/d
以上とすることも容易である。
特に本発明のように1デニール未満の繊維を用いると高
強度・高弾性率の繊維が単時間で出来る.また.必要に
応じて,液晶ポリエステル系繊維をその融点以上にする
ことにより.液晶ポリエステル系繊維と無機繊維を融着
せしめることも可能である.ナイロン6に代表される従
来の熱可塑性樹脂からなる繊維は熔融する時に,大幅に
収縮したが,本発明の繊維の場合は溶融時の収縮が極め
て少ないので,布帛構造を変形させずに無v&繊維と融
着させることが可能となるのである.特に3万以上の数
平均分子量を有する液晶ポリエステル系繊維であるとか
かる傾向が高い. また.適宜に熱プレス等を実施することにより薄く.高
強度で,表面が良好なプリント基板用基材ができるので
ある. なお,プリント基板用基材と含浸樹脂との接着性を上げ
るために等に,かかる工程のなかで,適宜プラズマ処理
,イオン処理.コロナ放電処理.電子線処理.また特開
昭62−93992号公報に記載のようにシラン処理と
プラズマ処理を組合せること等を実施しても何等構わな
い。
本発明のプリント基板用基材は.次に樹脂の含浸処理.
配線加工処理を経てプリント基板となる。かかる方法に
より得られるプリント基板は軽量で.かつ低誘電率でそ
の上,従来と同等以上の寸法安定性を有する。また,特
に無機繊維の選定を適正化すると,安価で上記の特性を
有するプリント基板となる。従って.本発明にかかるプ
リント基板用基材は高速演算用プリント基板,高周波数
用プリント基板はもとより,従来のプリント基板の高速
演算化にも有効に使えるものである.以下実tJff!
例により.さらに詳しく説明する。
なお,当然のことではあるが.本発明がこれら実施例に
拘束されないことはいうまでもない.〔実施例〕 実施例 1 下記の通り液晶ポリエステル系複合繊維と無機絨維から
なる織物を製織し.プリント基板用基材を作った。各工
程とも特にトラブルはなかった。
A.製糸条件 ■島成分(液晶ポリエステル系繊維用の樹脂):米国へ
キスト・セラニーズ社製の液晶樹脂 ベクトラ A95
0 ■海戊分(他の樹脂〉 :アクリル酸エステルを共重合
したポリスチレン ■島/海−80/20(重量比) ■島の数−16 ■紡糸温度−305℃ ■紡速=1500m/分 ■延伸倍率=なし. B.得られた繊維の特性 ■液晶樹脂複合繊維の繊度とフィラメント数一144デ
ニール(以下dと称する),24本(単繊維d=6d) ■強度−9 g / d ■伸度=1.8% ■弾性率−350g/d 次に該複合繊維といわゆるEガラス繊維で,単繊維の太
さが7μで,フィラメント本数が200本の糸と9経.
緯糸とも交互に製織した。打ち込み本数は経糸が40本
/251m.緯糸が32本/250であった。
次に該布帛をトリクレンの浴槽に浸漬しながらトリクレ
ンの高速流をあて,海底分の除去と,ガラスの糊材を除
去した。海戒分は完全に除去されていた。この結果,液
晶ポリエステル系繊維の繊度が0.3dの極細繊維とE
ガラス繊維からなる布帛が得られた. 次に該布帛を孔が多数あいたステンレスの筒に巻,該筒
の中から窒素を流しながら,270℃まで3時間で昇温
し.該温度で2時間放置し.高温熱処理を行なった。
次に本布帛を取り出し,340℃に加熱された加熱炉の
中を通し,次に280℃の熱プレスローラーでプレスし
,液晶ポリエステル系繊維と無機繊維の融着を行なった
. 液晶ポリエステル系繊維の強度は2 3 g/d,弾性
率は6 5 0 g/dであり,数平均分子量は約6万
であり,DSCで400℃未満で,融解によるピークは
見られなかった 引続き,特開昭61−183992号公報に記載されて
いる方法と同様に樹脂を含浸してプリント基板とした。
誘電率(IMHZ23℃)は3.4であった.比較例と
して総て本例で用いたガラス繊維で作ったプリント基板
より,約18%軽量であった.またその誘電率は4.1
であり.実施例より高いものであった.なお,寸法安定
性は両者に差は無かった. 即ち,軽量で,かつ,低誘電率のプリント基板が作れた
. 実施例 2 実施例1の液晶ポリエステル系複合繊維48本と実施例
1のガラス繊維200本をひきそろえ,80回/m,m
糸し,混鋤糸とした.以下実施例1と同様に処理しプリ
ント基板用基材にし,さらに.樹脂を含浸して,プリン
ト基板とした.誘電率は3.3であった.また,ガラス
繊維で同様にして作ったプリント基板より.約22%軽
量であった.また.誘電率は4.1であり.実施例より
高いものであった.なお,寸法安定性は両者に差が無か
った。
即ち. 軽量で, かつ. 低誘電率のプリント基板 が作れた。
〔発明の効果〕
本発明の構成をとることにより, 低誘電率で, かつ, 軽量のプリント基板用基材が安定して作れる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機繊維と液晶ポリエステル系繊維よりなる布帛
    とからなるプリント基板用基材。
  2. (2)液晶ポリエステル系繊維の繊度が,1デニール未
    満である請求項1に記載のプリント基板用基材。
  3. (3)液晶ポリエステル系繊維が,強度10g/d以上
    ,弾性率400g/d以上である請求項1または2に記
    載のプリント基板用基材。
  4. (4)液晶ポリエステル系繊維の数平均分子量が,3万
    以上である請求項1〜3のいずれかに記載のプリント基
    板用基材。
  5. (5)液晶ポリエステル系繊維が,窒素シールしたデフ
    ァレンシャル・スキャニング・カロリメーターで400
    ℃まで測定した時,該繊維の融解に基づく吸熱ピークが
    無い請求項1〜4のいずれかに記載のプリント基板用基
    材。
  6. (6)無機繊維が,硝子繊維である請求項1に記載のプ
    リント基板用基材。
  7. (7)無機繊維と,液晶ポリエステル系繊維が,混繊糸
    である 請求項1〜6のいずれかに記載のプリント基板用基材。
  8. (8)無機繊維と,液晶ポリエステル系繊維が融着して
    いる請求項1〜7のいずれかに記載のプリント基板用基
    材。
  9. (9)無機繊維と,液晶ポリエステル系繊維が,双方と
    も連続した繊維からなる請求項1〜8のいずれかに記載
    のプリント基板用基材。
  10. (10)布帛が織物である請求項1に記載のプリント基
    板用基材。
  11. (11)液晶ポリエステル系樹脂と他の樹脂を該他の樹
    脂が少なくとも複合繊維の表面を形成するように熔融複
    合紡糸する第一工程,該複合繊維を無機繊維と混合し混
    繊糸とした後製織するか,あるいは混繊糸とせずに交織
    する第二工程,該複合繊維の他の樹脂を熔解除去し,極 細繊維液晶ポリエステル系繊維とする第三工程,液晶ポ
    リエステル系樹脂の(融点−100)℃以上の温度で熱
    処理する第四工程よりなることを特徴とするプリント基
    板用基材の製法(第四工程は第一工程の後であればいず
    れの工程の後に実施しても良い)。
  12. (12)熱処理を,液晶ポリエステル系繊維の強度が1
    0g/d,弾性率が400g/d,数平均分子量が3万
    以上になるまで実施する請求項11に記載のプリント基
    板用基材の製法。
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