JPH03293486A

JPH03293486A - 地下式霊園

Info

Publication number: JPH03293486A
Application number: JP9603090A
Authority: JP
Inventors: Kenichiro Hida; 飛田　研一郎; Tetsuya Ota; 哲也大田; Teruo Suda; 晃夫須田; Chieko Koizumi; 小泉　千絵子; Sadaaki Masuda; 増田　貞明
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1990-04-10
Filing date: 1990-04-10
Publication date: 1991-12-25
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: JPH0689616B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、地下式霊園に関するものである。

〔従来の技術〕

墓地、霊園に関してはほとんど人工的な構造物は存在せ
ず、自然の土地の利用が主であった。

なお、寺等の地上における建物でコンクリート造の団地
式の慕も存在するが、墓石を設けることができないきわ
めて小規模のものであり、立体式の大規模のものは存在
しなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

近年、都市部における地価の高騰には著しいものがあり
、新たな霊園を確保することが困難である。このような
ことから、地下に墓地をつくることが検討される。

霊園に求められるものは、ゆたかな心を育むやすらぎの
場であり、亡き人と語り合うふれあいの里であり、温か
な時を刻む永遠のふるさととしての場所である。

しかし地下のイメージは暗い、ジメジメしたものが強く
、前記の要望にそぐわないものとされていた。

本発明の目的は前記不都合を解消し、地下空間を利用す
ることにより交通に便利な都市部で限られた敷地の効率
的活用が可能になるとともに、清潔でこころやすまる空
間の創出ができ、明るく親しみのある墓地が得られる地
下式霊園を提供することにある。

［課題を解決するための手段〕本発明は前記目的を達成するため、地上部建屋とこの建
屋に連続する地下部としての多層階のコンクリート地下
構造物とからなり、地下構造物の各階のスラブに墓石を
載置し、地上部建屋の屋根はガラス張りとするとともに
、アトリウムをこの地下構造物及び地上部建屋の中央に
形成したこと、もしくは地下構造物の各階のスラブは、
二重スラブ構造とし、上スラブに墓石を載置するととも
にその下の上スラブと下スラブ間に骨壺収納空間を形成
したこと、および上スラブと下スラブ間に、水道、換気
、電気等の配管ダクトを配設することを要旨とするもの
である。

〔作用〕請求項第１項記載の本発明によれば、地下に設けること
により少ない敷地の効率的な利用が可能となり、地上部
の敷地を墓地以外の多目的に使用でき、周辺環境の保全
にも役立つ。

さらに、多層階のコンクリート地下構造物を主体とする
ことで、多くのスペースを確保でき、墓石がある従来の
墓地が形成でき、また、地下構造物であるので天候に左
右されない墓参りが可能となり、墓石も風雨にさらされ
ず美しい状態を保ち、雑草の生えないきれいな墓所とな
る。加えて地震にも安全なものである。

さらに、多層階のコンクリート地下構造物は中央にアト
リウムがあり、地上部建屋のガラス張りの屋根から内部
に太陽光を取り入れることができるので地下でありなが
ら明るいものとなり、水と緑を備えたうるおいのある場
所となる。

請求項第２項記載の本発明によれば、前記作用に加えて
多層階を二重スラブ構造とすることで、墓石の下に骨壺
収納空間が確保できる。

請求項第３項記載の本発明によれば、前記作用に加えて
、快適環境が得られる近代的な設備を施した地下構造物
となる。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明の地下式霊園の第１実施例を示す縦断側
面図、第２図、第３図は同上横断平面図で、寺院境内の
墓地に適する比較的狭い敷地を有効に利用した平面矩形
の竪型の立体霊園の場合であ・る。

本発明の霊園は、コンクリート製の地上部建屋４１とこ
の建屋４１に連続する多層階のコンクリート地下構造物
１による地下部とからなる。

地上部建屋４１の屋根４２はガラス張りとして採光部３
ｂを形成するとともに、地下構造物１及び地上部建屋４
１の中央にアトリウム３を構成する吹抜け３ａを確保し
た。

一例として、地上部建屋４１や地下構造物１の平面は２
０ｍＸ２０ｍ、地下構造物ｌの深度は２４ｍ程度であり
、このコンクリート地下構造物１はスラブ２で多層階に
区画される。

第２図に示すように、地上部建屋４１は吹抜け３ａの周
囲に大きく空間を確保し、建物躯体の周側に、休息室２
０、売店２１、倉庫２２、管理人室２３、トイレ２４、
機械室２５などを設け、かつ入口２６を正面に設ける。

また、屋根４２の頂部、すなわちアトリウム３の最上部
は開放２７とする。

これに対して地下構造物１の各階についてみれば、前記
吹抜け３ａへの開口部４を有するとともに、第３図に示
すようにスラブ２上に外棚５等で区画した各墓所として
墓石６を置き、区画外は砂利７を敷詰めて通路部をなす
ようにする。この場合、１区画は約４ｒｒｆで、全体と
して約３００基が確保できる。

ところで、このスラブ２は単層構造のものでもよいが、
第４図、第５図に示すように２重スラブとすることもで
き、その場合は上スラブ２ａの上に墓石６が置かれ、各
区画毎の墓石６の下方で上スラブ２ａと下スラブ２ｂの
間に骨壷８を収納する骨壺収納空間９を形成し、また水
道、換気、電気等の配管ダクト１０をこの上スラブ２ａ
と下スラブ２ｂ間で骨壺収納空間９を通るように配設し
た。

図中９ａは骨壺収納空間９の収納口である。

一方、全体についてみれば、前記開口部４には手摺１１
等を設け、吹抜け３ａの最下部に背の高い樹木１２や池
１３を設けるようにしてもよい。

また、この地下構造物１の各階ともに躯体の周側に、附
室２８を確保し、かつ各階ごとに給水設備１７を設け、
さらにかかる地下構造物１の各階や地上部建屋４１への
連絡路として、特別避難階段１４やエレベータ−シャツ
目５を設ける。

そして、地下構造物１の各階に連通ずるものとして、特
避給排気シャフト２９、スプリンクラ−・アラーム弁室
３０、電気シャフト３１、換気シャフト３２を形成した
。これらのシャフトには前記水道、換気、電気等の配管
ダクト１０が連通ずる各種配管を配置する。

このようにして慕参にきたものは、入口２６から地上部
建Ｊｉ４１内に入り、主としてエレベータ−で所定階へ
行き、自分の区画の暮にお参りをするが、水は給水設備
１７で得ることができ、天候に左右されない墓参りが行
える。

特に、アトリウム３における吹抜け３ａの存在が開放感
を抱かせ、屋根４２の採光部３ｂからこの吹抜け３ａ内
に充分陽光を採り入れることができる。

さらに、図示は省略するが地下構造物１の各階の天井部
に照明を設けることもあり、通称「ひまわり」のごとき
光ファイバーによる太陽光導入装置を付加することも考
えられる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の地下式霊園は、従来地上のも
のとされた墓地をコンクリート地下構造物を用いて地下
に設けたことにより、交通の便利な都市部であっても少
ない敷地の効率的な利用が可能となり、地上部の敷地を
墓地以外の多目的に使用することもでき、周辺環境の保
全にも役立つものとなる。

さらに、このコンクリート地下構造物を多層階とするこ
とで、より多くのスペースを確保でき、墓石がある従来
の墓地が地下に得られるものである。

さらに、管理面についてみれば、地下構造物であるので
天候に左右されない慕参りが可能となり、墓石も風雨に
さらされず美しい状態を保ち、雑草の生えないきれいな
墓所となる。加えて地震にも安全なもので、万全な防災
・防犯システムを組込むこともできる。

そして、この多層階のコンクリート地下構造物の中央に
アトリウムを設けたので、地表に顕出する透明屋根部か
ら内部に太陽光を取り入れることができるので地下であ
りながら明るいものとなり、騒音のない静かな空間とし
て水と緑を備えたうるおいのある場所となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の地下式霊園の第１実施例を示す縦断側
面図、第２図、第３図は同上横断平面図、第４図は他の
実施例を示す要部の縦断側面図、第５図は同上横断平面
図である。１・・・コンクリート地下構造物２．０．スラブ　　　　２ａ・・・上スラブ２ｂ・・・
下スラブ　　　　３・・・アトリウム３ａ・・・吹抜け
　　　　　３ｂ・・・採光部４・・・開口部５・・・外棚　　　　　　　６・・・墓石７・・・砂利
　　　　　　　８・・・骨壷９・・・骨壺収納空間　　
　９ａ・・・収納口１０・・・配管ダクト１１・・・手
摺１２・・・樹木　　　　　　　１３・・・池１４・・・
特別避難階段　　　１５・・・エレベータ−シャツ１７
・・・給水設備２０・・・休息室　　　　　　２１・・・売店２２・・
・倉庫　　　　　　　２３・・・管理人室２４・・・ト
イレ　　　　　　２５・・・機械室２６・・・入口　　
　　　　　２７・・・開放２８・・・附室　　　　　　
　２９・・・特避給排気シャフト３０・・・スプリンク
ラ−・アラーム弁室３１・・・電気シャフト　　　３２
・・・換気シャフトト４１・・・地上部建屋４２・・・屋根

Claims

【特許請求の範囲】

（１）地上部建屋とこの建屋に連続する地下部としての
多層階のコンクリート地下構造物とからなり、地下構造
物の各階のスラブに墓石を載置し、地上部建屋の屋根は
ガラス張りとするとともに、アトリウムをこの地下構造
物及び地上部建屋の中央に形成したことを特徴とする地
下式霊園。
（２）地下構造物の各階のスラブは、二重スラブ構造と
し、上スラブに墓石を載置するとともにその下の上スラ
ブと下スラブ間に骨壺収納空間を形成したことを特徴と
する請求項第１項記載の地下式霊園。
（３）上スラブと下スラブ間に、水道、換気、電気等の
配管ダクトを配設する請求項第２項記載の地下式霊園。