JPH03293439A - 温水洗浄装置付き便座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は洋風便器に取付られる便座に係り、特に人体の
臀部を洗浄するための温水洗浄装置付きの便座に関する
。

［従来の技術］ 人体の臀部を洗浄するための温水洗浄装置付きの洋風便
器が広く普及しつつある。

この温水洗浄装置の一種として、ヒータ付きの温水タン
クと、該温水タンクから温水が供給される洗浄ノズルと
を備えたものがある。この温水りンク内には、温水が貯
留され、この温水をノズルに供給すると、ノズルのシリ
ンダ部からノズル本体が突出し、該ノズル本体の先端か
ら人体臀部に向けて温水が噴出される。

従来この温水タンクは、 ■　便器上面に設けられた便座ボックスの中、■　洋風
便器内の便鉢の後方部分（又は前方部分）、あるいは ■　洋風便器の近傍に設置された据置ボックスの中 などに設置されている。

また、ノズルは便座ボックスや洋風便器に取付られてい
る。なお、便座ボックスを設置した場合、便座や便蓋は
この便座ボックスに枢支されるのが通常である。

従来の温水洗浄装置にあっては、便座の側方部分に便座
ボックスを張り出し、この張出部分にダイヤルあるいは
押ボタン式のスイッチ類を設けるようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ 温水タンクを便座ボックス内に設けるには、洋風便器の
後部上面に該便座ボックスを設置するだけのスペースが
必要である。このため、便鉢よりも後方部分の大きさが
小さい洋風便器にあっては便座ボックスを設置できない
ことがあり、温水洗浄装置の設置も行なえないことがあ
る。また、便座ボックスを設置すると、それだけ洋風便
器上面の器具点数が増えることにあり、清掃の邪魔にな
る。

温水タンクを洋風便器内に設置するには、洋風便器内に
それだけのスペースが必要であり、いずれの型式の洋風
便器にも通用できるとは限らない。

温水タンクを洋風便器とは別の据置ボックス内に設置す
る場合には、洋風便器に設けられたノズルと、据置ボッ
クスとを連絡する配管が洋風便器周囲に丸出しにて配設
されることになり、見栄えが悪く、清掃にも多大の支障
がある。

温水タンクを洋風便器内や据置ボックス内に設置する場
合には、温水タンクとノズルとを結ぶ配管の長さが大き
く、途中で湯温が下がるという問題がある。殊に、洗浄
初期にあっては、相当に長時間にわたって低温の洗浄水
が噴出される。

また、従来の温水洗浄装置にあっては、便座側方の便座
ボックス張出部にスイッチ類が設けられているのである
が、上半身をよじるようにしてダイヤルや押ボタンを確
認して操作する必要があり、操作が面倒であった。

［課題を解決するための手段］ 本発明の請求項（１）の温水洗浄装置付き便座は後部に
便器への枢支部が設けられている便座において、該便器
内又は便座の下面部分に温水の貯留部を設け、かつ該温
水貯留部から温水が供給される洗浄ノズルを便座に設け
た温水洗浄装置付き便座であって、温水貯留部から洗浄
ノズルへの給水制御用の弁が該便座に設けられると共に
、該便座の側面部分に該弁を操作するためのレバーハン
ドルを回動自在に設けたことを特徴とするものである。

請求項（２）の温水洗浄装置付き便座は、請求項（１）
のものにおいて、前記洗浄ノズルが２本設けられており
、前記レバーハンドルを中立止水位置から一方向に回動
すると一方の洗浄ノズルへ温水が供給され、該レバーハ
ンドルを中立止水位置から他方向に回動すると他方の洗
浄ノズルへ温水が供給されることを特徴とするものであ
る。

請求項（３）の温水洗浄装置付き便座は請求項（２）の
ものにおいて、前記弁は、前記レバーハンドルを中立止
水位置から離れる方向に回動するほど洗浄ノズルへの給
水量が増大するものであり、かつレバーハンドルを中立
止水位置から一方向に回動させて全開させるまでの回動
角度と、他方向に回動させて全開させるまでの回動角度
とが異なっていることを特徴とするものである。

［作用コ かかる本発明の温水洗浄装置付き便座にあっては、温水
タンク及びノズルと便座とが一体的となっているから、
便座の取付を行なうだけで温水タンクとノズルとの設置
が行なえることになる。

従って、本発明の温水洗浄装置付き便座は、これを洋風
便器に取付だ後は温水タンクを水道配管及び電源に接続
するだけで温水洗浄装置を使用できる。また、便器の便
鉢後方部分のスペースが小さくても温水洗浄装置の設置
が可能である。

さらに、温水タンクとノズルとが近傍するから、水温低
下も殆ど生じない。また、洗浄初期に噴出される初期低
温水も微量となる。

本発明の温水洗浄装置付き便座においては、便座の側面
部分にレバーハンドルか回動自在に設けられており、い
ちいち目視確認しなくても、便座に着座したまま手を伸
して該レバーハンドルを回し、洗浄ノズルの作動を行な
わせることができる。

請求項（２）では、洗浄ノズルとしてシャワー洗浄用ノ
ズルとチャーム洗浄用ノズルとの２本のものを設けてお
き、−木のレバーハンドルを正方向又は逆方向に回すこ
とにより所望の洗浄ノズルから温水を噴出させることが
できる。

請求項（３）では、このレバーハンドルを中立止水−か
ら大きく回すなど洗浄ノズルからの噴出水量が増大し、
洗浄強さが増大する。

この場合、レバーハンドルを一方向に回転させてときの
全開に到るまでの角度と、他方向に回転させたときの全
開に到るまでの角度とが相違している。このため、レバ
ーハンドルを回しにくい方向には全開に到るまでの角度
が小さい回動側が配置されるようにレバーハンドルを設
置でき、温水洗浄装置付き便座の操作を行ない易いもの
になる。

即ち、洋風便器の側部に人体臀部の温水洗浄装置用のこ
のレバーハンドルを設け、ハンドルを上下方向に回転さ
せることによりシャワー洗浄とチャーム洗浄とを着座姿
勢の便器使用者が切り替えようとする場合、上方向には
比較的腕先を動かし易いが、下方向には腕先が届きにく
く回しにくい。そのため、このような場合には、下方向
には少しハンドルを回しただけで全開になるよう切替弁
が構成されているのが好適である。（もちろん、閉弁状
態から全開状態までの回転角度θ１、θ２が過度に小さ
いと、ハンドルを若干回しただけで全開してしまうから
、上記角度θ１、θ２はある程度大きい方が好ましい。

特に、本発明の温水洗浄装置付き便座において、レバー
ハンドルの中立止水位置からの回動角度に応じて水量を
調節するように構成した場合、水量の微調節を確実に行
なうためには、なるべくθツ、θ２が大きい方が好まし
い。従って、上記の温水洗浄装置用レバーハンドルにお
いては、レバーハンドルを上下方向に回す場合には、全
開に到るまでの角度は、腕先を楽に動かし得る範囲で大
きい方が好ましい。） ［実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本発明の実施例に係る温水洗浄装置付き便座の
平面図、第２図は右側面図、第３図は左側面図、第４図
及び第５図は組立説明区、第６図は便座内の後部の構成
を示す平断面図（便座の上面カバーを取り除いた構成図
）、第７図は第６図の■−■線に沿う断面図である。

本実施例は、便座１０に対し便Ｎ１２が一体的に設けら
れた実施例に関する。便座１０は、第４図及び第５図に
示す如く、底面カバー１４と、上面カバー１６とを組合
わせた中空形状のものであり、該底面カバー１４の後方
部分には便座１０を便器に枢支するためのヒンジ部１８
．２０が一体的に設けられている。また、底面カバー１
４と上面カバー１６にはそれぞれ中央孔２２．２４が設
けられており、この中央孔２２．２４が重なり合うよう
に各カバー１４．１６が連結されて便座が構成される。

便座１０の取付を行なうために、本実施例では取付ヘー
ス２６が用いられている。この取付ベース２６は、平板
状のベース本体２８と該ベース本体２８から立上がる一
対のリング状のステー３０．３２を備えている。３４は
ベース本体２８に穿設された長孔であり、洋風便器の前
後方向に延在している。

底面カバー１４の後端縁からは一対のスリット３６．３
８が切り込まれており、ステー３０、３２がこのスリッ
ト３６．３８に係合するように取付ベース２６が底面カ
バー１４の下側から組み付けられる。そして、このステ
ー３０．３２の間に配置されるように温水タンク４０が
便座１０内に設置される。

本実施例では、温水タンク４０は円筒形状のものであり
、両端面に開口４２．４４が穿設されている。なお、温
水タンク４０には第７図に示す如くヒータ４６がその外
面に設けられている。温水タンク４０の一方の開口４４
には給水管４８の先端が接続されており、該給水管４８
の後端には電磁弁５０が接続されている。第３．６図に
示す如く、この電磁弁５０は水道配管への接続口５２を
備えている。

温水タンク４０の他方の開口４２には主給湯管５４の先
端が接続されており、該主ｌＩ８渇管５４の後端はバル
ブ５６に接続されている。

この５６バルブは２つの出湯用の給湯管を備えている。

一方の出湯用給湯管５８はチャーム用洗浄ノズル６２に
接続されており、他方の出湯用給湯管６０はシャワー用
洗浄ノズル６４に接続されている。該バルブ５６は上下
方向に回動されるレバーハンドル６６を備えており、該
レバーハンドル６６の上下方向の回動により可動弁体６
８（第７図）が固定弁体７０に対して摺動し、これによ
り主給湯管５４と出湯用給湯管５８．６０との流路接続
の選択がなされる。

本実施例ではレバーハンドル６６を上方に回動すると給
湯管５４．６０の連通が選択され、レバーハンドル６６
を下方に向けて回動すると給湯管５４．５８の連通が選
択される。なお、便座１０を洋風便器上面に倒した状態
においてレバーハンドル６６を水平にすると、給湯管５
８．６０のいずれへも給湯がなされず止水状態となる。

また、この水平状態から離反するようにレバーハンドル
６６を上下方向に回動すると、この回動角度に応じて給
湯量が増大し、洗浄ノズル６２．６４からの温水の噴出
量（洗浄強さ）が調節される。

底面カバー１４には一対の開ロア２．７４が穿設されて
おり、この開ロア２．７４からノズル６２．６４のノズ
ル本体６２ａ、６４ａが突出可能となるようにノズル６
２．６４が底面カバー１４に固定されている。このノズ
ル６２．６４は温水が供給されると後端側のシリンダ部
６２ｂ、６４ｂからノズル本体６２ａ、６４Ｂか突出さ
れ、かつノズル本体６２ａ、６４ａの先端から温水が人
体臀部に向けて噴出される。

第６．７図に示す如く、前記ステー３０．３２にはカラ
ム７６．７８が内嵌されている。そして、前記主給湯管
５４．５８．６０は一方のカラム７６に挿通されている
。他方のカラム７８の軸心部分に沿って別のカラム８０
が設けられており、該カラム８０は便座１０に対し固定
されている。そして、カラム８ｏと前記カラム７８との
間に便座１０をゆっくりと回動させるためのスローラウ
ン機構８２が介在されている。カラム８０内には前記給
水管４８のほか、ヒータ４６へ通電を行なうためのり一
ト線８４が挿通されている。

前記上面カバー１６の後縁部分は上方に影らんだ突部１
６ａとなフており、該突部１６ａが温水タンク４０に被
さるように上面カバー１６が底面カバー１４に対し係合
される。この上面カバー１６の後部両側には一対のヒン
ジ部１６ｂ１１６ｃが設けられており、ヒンジ部１６ｂ
はカラム７６に係合し、ヒンジ部１６ｃはカラム７８に
係合する。このヒンジ部１６ｂ、１６ｃはカラム７６．
７８に対しビン又は螺子で固定される。

第２．３図の符号８８は便座１０の下面に固着されたゴ
ム足を示す。また、第４図の符号９０は制御ボックスで
あり、その前面に暖房便座スイッチ９２、温水温度スイ
ッチ９４などか設けらハている。このボックス９０はリ
ート線８４を介して前記ヒータ４６に通電を行なうと共
に、便座１０内に設けられた便座暖房用ヒータ（略）へ
も通電を行なうよう構成されている。

第４図に示す如く、便ｉ１２の後部には一対のヒンジ部
＋２ａ、１２ｂが設けられており、ヒンジ部１２ａはカ
ラム７６に係合し、ヒンジ部１２ｂは給水管４８に係合
し、これによフて便蓋１２が上下方向に回動自在とされ
ている。

このように構成された温水洗浄装置付き便座において、
制御ボックス９０の温水温度スイッチ９４をオン操作し
ておくことにより、温水タンク４０内に導入された水が
所定温度にまで加温される。そして、前記の通り、レバ
ーハンドル６６を上方に回すと主給湯管５４とシャワー
用給湯管６０とが連通され、ノズル６４のノズル本体６
４ａが突出し、人体臀部のシャワー洗浄が行なわれる。

また、レバーハンドル６６を下向きに回動させると主給
湯管５４とチャーム用給湯管５８とが連通され、ノズル
６２のノズル本体６２ａが突出し、人体臀部のチャーム
洗浄が行なわれる。

この実施例に係る温水洗浄装置付き暖み便座は、上記の
通り、温水タンク４０、ノズル６２．６４が一体に組込
まれたものであり、該便座１０を洋風便器に取付るだけ
で温水洗浄装置付き洋風便器が完成される。従って、温
水洗浄装置の取付作業が極めて容易である。しかも、温
水タンク４０とノズル６２．６４との距離が極めて短く
、タンク４０内の温水が全く又は殆ど温度低下すること
なく人体臀部に向けて噴出されるようになる。さらに、
温水洗浄装置が外部からは見えず、外観上の見栄えが極
めて良いと共に、洋風便器の便鉢後方部分に狭いスペー
スしかない場合であっても、この温水洗浄装置付き洋風
便器を設置することができる。

なお、本実施例にあっては、便座の回転枢軸となるヒン
ジ部同志の間に温水タンク４０が配置されているから、
温水タンク４０が満水状態であって、相当の重量が便座
１０に加えられている状態であっても、便座１０の回転
モーメントは殆ど増大することはなく、便座を軽快に上
下回動させることができる。

また、上記実施例にあっては、レバーハンドル６６を上
下に回動して温水噴出を行わせるようにしており、いち
いち目で確認することなく手先の操作だけで所望の洗浄
強さとなるように噴出量制御を行なうことが可能であり
、極めて便利である。

また、本実施例にあっては、便座１ｏが洋風便器上に倒
伏した状態でレバーハンドルを水平にすると止水状態と
なる。従って、この止水状態のまま便座を上方に跳ね上
げて男子小用としての便器使用を行なう場合、レバーハ
ンドル６６は上方を向いた姿勢となる。従って、仮に尿
が飛散したとしてもレバーハンドル６６に尿が掛からず
、極めて衛生的である。

上記実施例にあっては、バルブ５６や電磁弁５０が便座
の側部外方に配置されており、これらバルブ５６や電磁
弁５０の点検を行なう場合に便座を解体することなく行
なえ、極めて便利である。

さらに、本実施例にあっては取付ベース２６に洋風便器
前後方向に延在する長孔３４が穿設されている。従フて
、取付ベース２６を洋風便器上面において前後方向に位
置調節することができ、洋風便器の便鉢とヒンジボルト
孔との間隔や、該便鉢の形状に応じて便座１ｏの設置位
置を自在に調節できる。この結果、各種の洋風便器につ
いても、本発明の温水洗浄装置付き便座を取付ることが
できる。

上記実施例は、本発明の一例であって、本発明は図示以
外の構成としても良い。例えば、上記実施例では温水タ
ンク４０はヒンジ部の間に配置されているが、その他の
部分例えば便座の底面部分に設けられても良い。また、
このタンクの形状は円筒形に限らず、方形など地形状と
しても良い。

次に、本発明においてバルブ５６として採用された異な
る構成の切替弁について説明する。

この切替弁は、摺動回転自在に接した固体弁体と可動弁
体とを備えており、該固定弁体及び可動弁体のうち一方
の弁体には２個の流路が設けられ、他方の弁体には１個
の流路が設けられ、閉弁状態から可動弁体を正方向に回
転することにより該一方の弁体の１個の流路と他方の弁
体の流路とが連通され、閉弁状態から可動弁体を逆方向
に回転することにより該一方の弁体の他の流路と他方の
弁体の流路とが連通される切替弁において、前記閉弁状
態から可動弁体を正方向に全開状態まで回転させるとき
の回転角度と、閉弁状態から可動弁体を逆方向に全開状
態まで回転させるときの回転角度とが相違するように前
記一方の弁体の２個の流路形状を非対称形状としたこと
を特徴とするものである。

かかる切替弁は、次のように本発明の温水洗浄装置付き
便座に組み込まれる。即ち、可動弁体を一方向に全開状
態まで回転させると鎗の角度と、可動弁体を他方向に全
開状態まで回転させると１の角度とが相違しているから
、レバーハンドルを回転操作しにくい方向と可動弁体回
転方向が小回転角度で全開に到る方向とを合致させ、レ
バーハンドルを回転操作し易い方向と可動弁体回転方向
が大回転角度で全開に到る方向とが合致するように切替
弁を設置する。

以下図面を参照してかかる切替弁の構成について説明す
る。

第８図はこの切替弁の平面図、第９図は第８図の［Ｘ−
ＩＸ線に沿う断面図、第１０図は弁体の組立斜視図、第
１１図は作動説明図である。なお、第８図ではハンドル
が省略されて示されており、該ハンドルは第９図にのみ
示されている。

１１０は有底筒状のバルブケースであり、その内部に固
定弁体１１２と可動弁体１１４とが摺動自在に重ね合わ
されて配置されている。バルブケース１１０内にはスピ
ンドル１１６が挿入されており、該スピンドル１１６の
先端は可動弁体１１４の摺動面と反対側の面に突設され
た突部１１４ａと係合しており、該スピンドル１１６が
その軸心回りに回転されたときに可動弁体１１４を該ス
ピンドル１１６　と一体に回転可能としている。スピン
ドル１１６は蓋１１８を通ってバルブケース外に抜き出
されており、該スピンドル１１６の先端にレバーハンド
ル１２０がねじ］２２で止め付けられている。なお、ス
ピンドル１１６の先端にはセレーション１２４が設けら
れている。１２６はねじ１２２を隠す化粧キャップであ
る。

なお、蓋１１８はバルブケース１１０のフランジ１２８
にビス１３０により固定されている。蓋１１８とバルブ
ケース１１０との間には０リングが配置されている。ま
た、スピンドル１１６　と１１１８との摺動面にも０リ
ングが設けられている。

バルブケース１１０には給水口１３２と、第１排水口１
３４及び第２排水口１３６が設けられ、ざらに止水時の
圧抜き排水管１３８が設けられている。

この給水口１３２は前記タンク４０からの主給湯管５４
に接続される。また、第１排水口１３２はシャワー用給
湯管６０に接続され、第２排水口１３６はチャーム用給
湯管５８に接続される。圧抜き排水管１３８は図示しな
い配管により便鉢内へ水排出可能とされる。

第１Ｏ図に示す如く、固定弁体１１２はディスク弁であ
り、ディスク厚さ方向に貫通する流入口１４０と、第１
流出口１４２及び第２流出口１４４　とを備えている。

流入口１４０は前２己給水口１３２に連通している。

可動弁体１１４は固定弁体１１２と同じ直径を有したデ
ィスク弁であり、固定弁体１１２と摺動する面には半径
方向に延在する凹部１４６が穿設されている。この凹部
１４６内と可動弁体１１４との側周面を連通ずるように
圧抜き孔１４８が穿設されている。

第１流出口１４２は第１排水口１３４　と連通し、第２
流出口１４４は第２排水口１３６　と連通している。

また、流入口１４０は、可動弁体１】４と接する側にお
いて半径方向に延在し、流入口１４０と凹部１４６とが
、固定弁体１１２　′Ｂｔび可動弁体１１４の中央部分
において常時連通した状態となっている。

第１流出口１４２　と第２流出口１４４　との間には、
凹部１４５が第１流圧口１４２及び第２流出口１４４の
いずれにも連通しない状態で介在し得るだけの間隔かと
られている。また、第１１図に示す如く、第１流出口１
４２は固定弁体１１２の軸心に対し約９０°の範囲で周
方向に延在する形状となっている。また、第２流出口１
４４は固定弁体１１２の軸心に対し約６０°の範囲で周
方向に延在する形状となっている。そして、図に示す如
くこれら第１流出口１４２と第２流出口１４４　とは非
対称形状となっている。

この切替弁においては、レバーハンドル１２０が水平で
、しかも便座の前方を指向したときに止水されるように
便座１０に取り付けられる。そして、ハンドル１２０を
中立状態に位置させると、凹部１４６が第１流出口１４
２と第２流出口１４４との間に位置し、第１１図（ｂ）
の如く止水状態となる。

なお、図示はしないが、レバーハンドル１２０が中立止
木状態に位置されると、この状態がセンサ（図示略）で
検出され、電磁弁５０が閉弁される。

この中立止水状態からレバーハンドル１２０を上又は下
方向に回すと、電磁弁５０が開弁さねる。

中立止水状態からレバーハンドル１２０を上方向に回転
させると、凹部１４６が第１流出口１４２と連通し、給
水口１３２からの水が流入口１４０、凹部１４６、第１
流出口１４２を経て第１排水口１３４から流出される。

これにより、温水タンク４０内の温水がシャワーノズル
６４に供給される。レバーハンドル１２０の回転角度を
調節することによりシャワーノズルからの噴出水量を調
節できる。そして、レバーハンドル１２０をこの上方向
に９０°回転させると全開状態となる。この場合、約０
〜９０”の範囲で噴出水量を調節でき、洗浄強さを微調
節し易い。

第１１図（ｂ）に示した中立止水状態からレバーハンド
ル１２０を逆方向に回転させると、凹部１４Ｂが第２流
出口１４４と連通し、給水口１３２からの水は流入口１
４０、凹部１４６．３４２流出口１４４を経て第２排水
口１３６からチャームノズル６２に供給される。この場
合、第１１図（Ｃ）に示す如く、レバーハンドル１２０
を該逆方向に６０°回転させると全開状態となる。

このように、本実施例に係る切替弁を採用した温水洗浄
装置付き便座にあっては、レバーハンドル１２０を上方
向に回してシャワーノズル６４から温水噴出させるとき
にはレバーハンドル１２０を９０°回転させると全開と
なる。また、下方向にレバーハンドル１２０を回してチ
ャームノズル６２から温水噴出させるときには６０°回
すことにより全開状態となる。このように便座に着座し
た姿勢で比較的腕先を動かし易い上方向回動側に９０°
の回転範囲が設定され、腕先を大きくは動かしにくい下
方向回動側に６０°の回動範囲が設定されている。この
ため、便座に着座した姿勢でレバーハンドル１２０を操
作し易い。また、シャワー洗浄しているとぎの洗浄強さ
を微調節し易い。

圧抜き排水管１３８と圧抜き孔１４８は、可動弁体１１
４を中立止水状態にしたときに相互に連通し、凹部１４
６内やそれに通じた流路内の圧抜きを行なうために設け
られている。該圧抜き排水管１３８及び圧抜き孔１４８
は、給水口１３２の上流側に電磁弁５０流路の開閉弁が
設けられており、かつレバーハンドル１２０を閉弁操作
したときに二〇Ｎｍ弁が併せて閉弁されるよう流路構成
されているので、電磁弁５０の閉弁時の圧抜きを行なう
ことにより温水タンク４０内などにこもろうとする圧力
を解放することができる。仮に、圧抜き排水管１３８及
び圧抜き孔１４８が設けられていないとすると、レバー
ハンドル１２０を閉弁操作したときには弁体１１２．１
１４と該電磁弁との間の流路（主給湯管５４、温水タン
ク４０、給水管４８の内部）が密閉状態となり、圧力が
こもることになる。上記の圧抜き排水管１３８及び圧抜
き孔１４８が設けられていると、該弁体１１２　、１１
４と該開閉弁との間の圧を解放することができるから、
温水タンク４０の耐圧度を低減したり、配管のシール部
分からの漏水を防止したりすることが可能となる。

第８〜１１図の切替弁では１対のディスク弁により可動
弁体と固定弁体とを構成しているが、円筒状の弁体と該
円筒状弁体に差し込まれる円柱状弁体とで可動弁体と固
定弁体とを構成しても良い。

Ｅ効果］ 以上の通り、本発明の請求項（１）の温水洗浄装置付落
便座によると、該便座を洋風便器に取付るだけで温水洗
浄装置の設置施工が行なえ、極めて便利である。また、
便器機種の如何を問わず取り付けることができると共に
、便器上面の部品点数が少ないので清掃も容易である。

しかも、この便座に温水タンクとノズルとが組込まれて
いるため、温水タンクとノズルとの距離が極めて小さく
、タンクからノズルに至る流路での温水の温度低下が少
なく、洗浄初期に吐出される低温水量も微量である。

また、レバーハンドルを回動させることにより、洗浄ノ
ズルからの温水噴出をコントロールすることができ、便
座に着座したままも姿勢でいちいち目視確認することな
（、レバーハンドルの操作を行ない易い。

本発明の請求項（２）の温水洗浄装置付き便座では、１
木のレバーハンドルの操作により２本の洗浄ノズルから
の温水噴出をコントロールでき、極めて便利である。

請求項（３）の温水洗浄装置付き便座では、レバーハン
ドルを回動し易い方向では、止水から全開までの回動角
度が大きく、レバーハンドルを回動しにくい方向では止
水から全開までの回動範囲が小さくなるよう構成でき、
レバーハンドルの手動操作がきわめて行ない易いと共に
、噴出水量の微調節も行ない易い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る温水洗浄装置付き便座の
平面図、第２図は同右側面図、第３図は同左側面図、第
４図及び第５図は組立斜視図、第６図は便座内の後部の
構成を示す平面図、第７図は第６図の■−■線に沿う断
面図である。′ｔＳａ図は本発明の実施例に係る切替弁
の平面図、第９図は第８図のＩＸ−ＩＸ線に沿う断面図
、第１０図は弁体の組立斜視図、第１１図は作動説明図
である。 １０・・・バルブケース、１２・・・固定弁体、１４・
・・可動弁体、　　　１６・・・スピンドル、１２０・
・・レバーハンドル、 １３２・・・給水口、　　　１３４・・・第１排水口、
１３６・・・第２排水口、　１４０・・・流入口、１４
２・・・第１流出口、　１４４・・・第２流出口、１４
６・・・凹部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）後部に便器への枢支部が設けられている便座にお
   いて、 該便座内又は便座の下面部分に温水の貯留部を設け、か
   つ該温水貯留部から温水が供給される洗浄ノズルを便座
   に設けた温水洗浄装置付き便座であって、温水貯留部か
   ら洗浄ノズルへの給水制御用の弁が該便座に設けられる
   と共に、該便座の側面部分に該弁を操作するためのレバ
   ーハンドルを回動自在に設けたことを特徴とする温水洗
   浄装置付き便座。
2. （２）前記洗浄ノズルが２本設けられており、前記レバ
   ーハンドルを中立止水位置から一方向に回動すると一方
   の洗浄ノズルへ温水が供給され、該レバーハンドルを中
   立止水位置から他方向に回動すると他方の洗浄ノズルへ
   温水が供給されることを特徴とする請求項（１）の温水
   洗浄装置付き便座。
3. （３）前記弁は、前記レバーハンドルを中立止水位置か
   ら離れる方向に回動するほど洗浄ノズルへの給水量が増
   大するものであり、かつレバーハンドルを中立止水位置
   から一方向に回動させて全開させるまでの回動角度と、
   他方向に回動させて全開させるまでの回動角度とが異な
   っていることを特徴とする請求項（２）の温水洗浄装置
   付き便座。