JPH0329335Y2 - - Google Patents

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JPH0329335Y2
JPH0329335Y2 JP1986072653U JP7265386U JPH0329335Y2 JP H0329335 Y2 JPH0329335 Y2 JP H0329335Y2 JP 1986072653 U JP1986072653 U JP 1986072653U JP 7265386 U JP7265386 U JP 7265386U JP H0329335 Y2 JPH0329335 Y2 JP H0329335Y2
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spindle
bolster unit
bolster
elastic member
neck
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、精紡機、撚糸機等において使用され
るスピンドルインサートの改良に関する。
〔従来技術〕
上記スピンドルインサートは、一般に、有底筒
状のボルスタユニツトと、このボルスタユニツト
に挿通されかつボルスタユニツトの入口部におい
てネツク軸受により支承されるとともにワーブと
一体化された回転可能なスピンドルとに大別され
る。ボルスタユニツト内には潤滑油が貯えられ、
またネツク軸受には回転による遠心力によつて潤
滑油が供給されるので、ボルスタユニツトとスピ
ンドルとの間から上記潤滑油等が外部にもれるこ
とを防止するために、ネツク軸受の上方側方には
シール部材が設けられる。この場合、回転時にお
けるスピンドルの振れ回りによつてスピンドルと
シール部材とが接触しないように、シール部材と
スピンドルとの間にわずかなシールすきまを残し
てシール部材をボルスタユニツトに取付けるのが
普通である。
しかし、このように構成すると、最近のように
スピンドルの回転が高速化してくると、ボルスタ
ユニツト内に貯えた潤滑油がスピンドルの回転に
基づく遠心力によつてボルススタユニツトの入口
部即ちネツク軸受に向かつて強制的に移動され、
この潤滑油が上記シールすきまから外部にもれた
り、霧状になつて吹き出したりする。
〔本考案が解決すべき問題点〕
その結果、外部にもれたり吹き出した潤滑油に
よつて周辺の機器が汚れたり、ボルスタユニツト
とワーブとの間に風線が付着してスピンドルの回
転に対する摩擦抵抗が増大したり、潤滑油の消費
が激しいためにその補給回数が頻繁になる等の不
具合が生ずることになる。これが、本考案が解決
すべき問題点であり、従つて本考案の目的は、ス
ピンドルが高速回転したときにもボルスタユニツ
ト内の潤滑油が外部にもれることのないように改
良されたスピンドルインサートを提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段、作用〕
上記目的を達成するために、本考案において
は、ボルスタユニツトの入口部とスピンドルのこ
れに対向する部分との間で前記ネツク軸受よりも
軸方向に外方即ちボルスタユニツトの中空穴の内
部方向と逆方向に、シール部材を介装させたので
ある。シール部材はボルスタユニツトに取付けら
れ、このシール部材の内周部は弾性部材を有し、
この弾性部材の内周部は弾性変形可能なリツプで
あり、このリツプは静止時にはスピンドルとの間
に僅かなシールすきまを残し、かつボルスタユニ
ツトの中空穴の内部方向即ちネツク軸受に向かう
方向であつて半径方向内方に延びている。リツプ
は、内周縁が下方にそして半径方向内向きに屈曲
されて延びている。そして、リツプは、スピンド
ルの回転数が増大すると、スピンドルの回転に基
く遠心力により上昇されるボルスタユニツト内の
潤滑油により上方に弾性変形され、スピンドルに
変触されて潤滑油がこの部分から外部にもれるこ
とを防止する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面をもとに説明す
る。
第1図に示すように、スピンドルインサート
は、有底筒状のボルスタユニツト10と、ワーブ
32と一体化されかつボルスタユニツト10の中
空穴に延びるスピンドル30とに大別される。ボ
ルスタユニツト10は有底筒状のボルスタ11
と、ボルスタ11の中空穴の上部に取付けた軸受
ケース16とから構成されている。ボルスタユニ
ツト10の中空穴12の下部には吸振器14が挿
通され、更に吸振器14及び軸受ケース16の内
側にはばねチユーブ18が装着されている。吸振
器14は板材を渦巻いており、半径方向に隣り合
う板材間に複数層の薄い油膜を構成してそのオイ
ルシヨツクにより振動を吸収する。軸受ケース1
6は下部のテーパ部がボルスタ11に圧入嵌合さ
れており、軸受ケース16をボルスタ11にセツ
トしたとき、スピンドルレール40に対する軸受
ケース16の直角度が正しく保たれ、また使用中
に軸受ケース16とボルスタ11との間にすべり
接触することがない。更にばねチユーブ18は軸
受ケース16に保持され、上部にらせんみぞ22
が形成されて放射状方向、垂直方向にばね力をも
ち、これによつてスピンドル30に復元力を与
え、かつ振動吸収及び衝撃力の緩和に役立つ。ば
ねチユーブ18の下端部には係止部24が形成さ
れ、スピンドル30の下端を支承する穴を備えた
ステツプ26がここに係止されている。ステツプ
26は、耐摩耗性を向上させるため、特殊熱処
理、特殊成形加工が施されており、従つて、過酷
な条件で長時間使用しても摩耗量は僅かであり、
耐久性に優れている。また、ステツプ26は、精
密に表面仕上げされているので摩擦抵抗が少な
く、スピンドル30のスムーズな回転を可能にし
ている。
第1図及びその要部拡大図である第2図から明
らなように、軸受ケース16の上端部はばねチユ
ーブ18の上端よりも上方まで延びており、この
軸受ケースの延長部42とスピンドル30の対向
する部分との間には複数のローラ44及び外輪4
6を備えたネツク軸受が介装され、その上側及び
下側にはそれぞれ上側板48及び下側板49が介
装されている。
上記延長部42の上部は若干内方に屈曲してお
り、この部分にスナツプアクシヨン又は圧力によ
りシール部材50が取付けられている。シール部
材50は断面が緩やかなS字形とされた芯金(本
体部)52と、これに沿つた形状を有し、かつ内
周縁が下方にそして半径方向内方に屈曲されたリ
ツプ56であるゴム、合成樹脂等からなる弾性部
材76とから成る。シール部材50の外周縁は延
長部42に支持され、外周縁から若干内方寄りの
部分の下面が上側板48に当接して第2図に示す
状態に保持され、リツプ56はスピンドル30か
ら僅かに離れている。
このスピンドルインサートはボルスタ11に螺
合されたナツト62とフランジ64とが協働して
スピンドルレール40に取付けられる。
次に、本実施例の作用、効果について説明す
る。
ワーブ32にベルトがかけられてワーブ32に
回転力が加わると、スピンドル30は下端をステ
ツプ26により支持されるとともに、中間部をネ
ツク軸受44,46により支持されているで、滑
らかに回転する。スピンドル30の回転時におけ
る振動、衝撃はばねチユーブ18及び吸振器14
によつて吸収、緩和される。スピンドル30の回
転数が比較的少ない場合には、シール部材50の
リツプ56とスピンドル30との間にはわずかな
シールすきまが残されており、従つて、シール部
材50がスピンドル30の回転に対して摩擦抵抗
となることはなく、しかもボルスタユニツト10
内の潤滑油が軸受ケース16の入口部から外部に
もれることも防止される。
これに対して、スピンドル30の回転数が増大
すると、前述した通りスピンドル30の回転に基
づく遠心力によりボルスタユニツト10内の潤滑
油が積極的に上方に移動され、軸受ケース16の
入口部からもれ易くなる。しかし、このような潤
滑油の上昇に伴ない、シール部材50のリツプ5
6が上方に即ち略横方向に弾性変形され、スピン
ドル30の外周面に弾性接触して、この部分から
潤滑油が外部にもれることを良好に防止するので
ある。
なお、上述したのは既に完成している軸受ケー
ス16を有するスピンドルインサートにシール部
材50を取付ける場合であつたが、シール部材5
0を組み込むことを前提にしてスピンドルインサ
ートの軸受ケースを製作する場合には、第3図に
示すように、軸受ケース16の上端縁に形成する
屈曲部72は短くしておき、S字形の芯金74
と、その内周側に固着された弾性部材76とから
成るシール部材80を上側板48に載置した後、
屈曲部72をかしめてシール部材80の離脱を防
ぐこととすれば良い。
また、弾性部材76がネツク軸受44,46側
の面に円周方向の切欠きを有しても良く、弾性部
材76がネツク軸受44,46側の面と、ネツク
軸受44,46と反対側の面との少なくとも一方
に周みぞを有しても良い。このように弾性部材7
6が変形可能な薄肉の部分を有すると、リツプ5
6はスピンドル30に接する方向により弾性変形
しやすくなる。
また、スピンドルインサートの種類としては、
第1図に示した構成のものの他にも、第4図に示
すようにボルスタと軸受ケースとが一体化されて
一つの部材から構成されているボルスタユニツト
(90にて表示)であつても良い。本実施例の基
本的な構成は、第1図に示した実施例と同様であ
るので、対応する部分には同じて番号を付して詳
しい説明は省略する。本実施例においてもボルス
タユニツト90の上端部とスピンドル30との間
には、第2図に示した態様でシール部材50が組
み込まれている。シール部材50の代わりに、第
3図に示したシール部材80を組み込んでも良
い。
本考案はこの他にも、その趣旨を損ねない範囲
内において適宜変更、改良が可能であることは言
うまでもない。
〔考案の効果〕
以上述べてきたように、本考案によれば、スピ
ンドルインサートにおいて、シール部材のリツプ
はスピンドルの回転が低速のときにはスピンドル
からわずかに離れているので回転に対して抵抗と
なることはなく、しかもボルスタユニツト内の潤
滑油がボルスタユニツトの入口部から外部にもれ
ることも防止されるとともに、スピンドルの回転
が高速になると、ボルスタユニツト内の潤滑油が
外部にもれ出そうとする傾向が強まるが、シール
部材のリツプが弾性変形してスピンドルに接触す
ることにより、このような潤滑油のもれを良好か
つ確実に防止する効果が奏されることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面断面図、
第2図はその要部拡大図、第3図は第2図の変形
例を示す断面図、第4図は別の実施例を示す正面
断面図である。 主要部分の符号の説明、10,90……ボルス
タユニツト、30……スピンドル、44,46…
…ネツク軸受、50,80……シール部材、56
……リツプ、76……弾性部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 中空穴を備える有底筒状のボルスタユニツト
    と、該ボルスタユニツトの中空穴内に挿通され
    るスピンドルと;前記ボルスタユニツトの中空
    穴の入口部と前記スピンドルとの間に介装さ
    れ、かつ該スピンドルを回転可能に支承するネ
    ツク軸受とを備え、前記ネツク軸受よりも軸方
    向外方に配設したシール部材は前記ボルスタユ
    ニツトに取付けられ、前記シール部材の内周部
    には弾性部材を有し、該弾性部材の内周部の弾
    性変形可能なリツプは、静止時には前記スピン
    ドルと僅かなシールすきまを介して対向すると
    共に、半径方内向きでかつ軸方向において前記
    ネツク軸受に向かう方向に延びており、前記リ
    ツプは内周縁が下方にそして半径方向内方に屈
    曲されて延びていることを特徴とするスピンド
    ルインサート。 2 前記弾性部材が前記ネツク軸受側の面に円周
    方向の切欠きを有する実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載のスピンドルインサート。 3 前記弾性部材が前記ネツク軸受側の面と、前
    記ネツク軸受と反対側の面との少なくとも一方
    に周みぞを有する実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載のスピンドルインサート。
JP1986072653U 1986-05-16 1986-05-16 Expired JPH0329335Y2 (ja)

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JPS62186977U JPS62186977U (ja) 1987-11-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4811129B1 (ja) * 1969-01-18 1973-04-11

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4811129U (ja) * 1971-06-21 1973-02-07
JPS48109354U (ja) * 1972-03-23 1973-12-17

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4811129B1 (ja) * 1969-01-18 1973-04-11

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