JPH0329233B2 - - Google Patents

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JPH0329233B2
JPH0329233B2 JP7694684A JP7694684A JPH0329233B2 JP H0329233 B2 JPH0329233 B2 JP H0329233B2 JP 7694684 A JP7694684 A JP 7694684A JP 7694684 A JP7694684 A JP 7694684A JP H0329233 B2 JPH0329233 B2 JP H0329233B2
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electron beam
screen
signal
horizontal
pulse
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JP7694684A
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Shizuo Inohara
Mitsuya Masuda
Sadahiro Takuhara
Minoru Ueda
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジヨン受像機および各種端末
モニター用として使用しうる画像表示装置に関す
る。
従来例の構成とその問題点 従来、カラーテレビジヨン画像表示用の表示素
子としては、ブラウン管が主として用いられてい
るが、従来のブラウン管では画面の大きさに比し
て奥行きが非常に長く、薄形のテレビジヨン受像
機を作成することは不可能であつた。また、平板
状の表示素子として最近EL表示素子、プラズマ
表示装置、結晶表示素子等が開発されているが、
いずれも輝度、コントラスト、カラー表示等の性
能の面で不充分であり、実用化されるには至つて
いない。
そこで、電子ビームを用いて平板状の表示装置
を達成するものとして、本出願人は特願昭56−
20618号(特開昭57−135590号公報)により、新
規な表示装置を提案した。
これは、スクリーン上の画面を垂直方向に複数
の区分に区分したときのそれぞれの区分毎に電子
ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子ビ
ームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示
し、全体としてテレビジヨン画像を表示するもの
である。
まず、ここで用いられる画像表示素子の基本的
な一構成列を第1図に示して説明する。
この表示素子は、後方から前方に向つて順に、
背面電極1、ビーム源としての線陰極2、垂直集
束電極3,3、垂直偏向電極4、ビーム流制御電
極5、水平集束電極6、水平偏向電極7、ビーム
加速電極8およびスクリーン板9が配置されて構
成されており、これらが扁平なガラスバルブ(図
示せず)の真空になされた内部に収納されてい
る。ビーム源としての線陰極2は水平方向に線状
に分布する電子ビームを発生するように水平方向
に張架されており、かかる線陰極2が適宜間隔を
介して垂直方向に複数本(ここでは2イ〜2ニの
4本のみ示している)設けられている。この実施
例では15本設けられているものとする。それらを
2イ〜2ヨとする。これらの線陰極2はたとえば
10〜20μφのタングステン線の表面に熱電子放出
用の酸化物陰極材料が塗着されて構成されてい
る。そして、これらの線陰極2イ〜2ヨは電流が
流されることにより熱電子ビームを発生しうるよ
うに加熱されており、後述するように、上記の線
陰極2イから順に一定時間ずつ電子ビームを放出
するように制御される。背面電極1は、その一定
時間電子ビームを放出すべく制御される線陰極2
以外の他の線陰極2からの電子ビームの発生を抑
止し、かつ、発生された電子ビームを前方向だけ
に向けて押し出す作用をする。この背面電極1は
ガラスバルブの後壁の内面に付着された導電材料
の塗膜によつて形成されていてもよい。また、こ
れら背面電極1と線陰極2とのかわりに、面状の
電子ビーム放出陰極を用いてもよい。
垂直集束電極3は線陰極2イ〜2ヨのそれぞれ
と対向する水平方向に長いスリツト10を有する
導電板11であり、線陰極2から放出された電子
ビームをそのスリツト10を通して取り出し、か
つ、垂直方向に集束させる。水平方向1ライン分
(360絵素分)の電子ビームを同時に取り出す。図
では、そのうちの水平方向の1区分のもののみを
示している。スリツト10は途中に適宜の間隔で
棧が設けられていてもよく、あるいは、水平方向
に小さい間隔(ほとんど接する程度の間隔)で多
数個並べて設けられた貫通孔の列で実質的にスリ
ツトとして構成されていてもよい。垂直集束電極
3′も同様のものである。
垂直偏向電極4は上記スリツト10のそれぞれ
の中間の位置に水平方向にして複数個配置されて
おり、それぞれ、絶縁基板12の上面と下面とに
導電体13,13′が設けられたもので構成され
ている。そして、相対向する導電体13,13′
の間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビームを
垂直方向に偏向する。この実施例では、一対の導
電体13,13′によつて1本の線陰極2からの
電子ビームを垂直方向に16ライン分の位置に偏向
する。そして、16個の垂直偏向電極4によつて15
本の線陰極2のそれぞれに対応する15対の導電体
対が構成され、結局、スクリーン9上に240本の
水平ラインを描くように電子ビームを偏向する。
次に、制御電極5はそれぞれが垂直方向に長い
スリツト14を有する導電板15で構成されてお
り、所定間隔を介して水平方向に複数個並設され
ている。この実施例では180本の制御電極用導電
板15a〜15nが設けられている(図では9本
のみ示している)。この制御電極5は、それぞれ
が電子ビームを水平方向に2絵素分ずつに区分し
て取り出し、かつ、その通過量をそれぞれの絵素
を表示するための映像信号に従つて制御する。従
つて、制御電極5用導電板15a〜15nを180
本設ければ水平1ライン分当り360絵素を表示す
ることができる。また、映像をカラーで表示する
ために、各絵素はR,G,Bの3色の蛍光体で表
示することとし、各制御電極5には2絵素分の
R,G,Bの各映像信号が順次加えられる。ま
た、180本の制御電極5用導電板15a〜15n
のそれぞれには1ライン分の180組(1組あたり
2絵素)の映像信号が同時に加えられ、1ライン
分の映像が一時に表示される。
水平集束電極6は制御電極5のスリツト14と
相対向する垂直方向に長い複数本(180本)のス
リツト16を有する導電板17で構成され、水平
方向に区分されたそれぞれの絵素毎の電子ビーム
をそれぞれ水平方向に集束して細い電子ビームに
する。
水平偏向電極7は上記スリツト16のそれぞれ
の両側の位置に垂直方向にして複数本配置された
導電板18,18′で構成されており、それぞれ
の電極18,18′に6段階の水平偏向用電圧が
印加されて、各絵素毎の電子ビームをそれぞれ水
平方向に偏向し、スクリーン9上で2組のR,
G,Bの各蛍光体を順次照射して発光させるよう
にする。その偏向範囲は、この実施例では各電子
ビーム毎に2絵素分の幅である。
加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置に水
平方向にして設けられた複数個の導電板19で構
成されており、電子ビームを充分なエネルギーで
スクリーン9に衝突させるように加速する。
スクリーン9は電子ビームの照射によつて発光
される蛍光体20がガラス板21の裏面に塗布さ
れ、また、メタルバツク層(図示せず)が付加さ
れて構成されている。蛍光体20は制御電極5の
1つのスリツト14に対して、すなわち、水平方
向に区分された各1本の電子ビームに対して、
R,G,Bの3色の蛍光体が2対ずつ設けられて
おり、垂直方向にストライプ状に塗布されてい
る。第1図中でスクリーン9に記入した破線は複
数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示される
垂直方向での区分を示し、2点鎖線は複数本の制
御電極5のそれぞれに対応して表示される水平方
向での区分を示す。これら両者で仕切られた1つ
の区画には、第2図に拡大して示すように、水平
方向では2絵素分のR,G,Bの蛍光体20があ
り、垂直方向では16ライン分の幅を有している。
1つの区画の大きさは、たとえば、水平方向が1
mm、垂直方向か10mmである。
なお、第1図においては、わかり易くするため
に水平方向の長さが垂直方向に対して非常に大き
く引き伸ばして描かれている点に注意されたい。
また、この実施例では1本の制御電極5すなわ
ち1本の電子ビームに対してR,G,Bの蛍光体
20が2絵素分の1対のみ設けられているが、も
ちろん、1絵素あるいは3絵素以上設けられてい
てもよくその場合には制御電極5には1絵素ある
いは3絵素以上のためのR,G,B映像信号が順
次加えられ、それと同期して水平偏向がなされ
る。
次に、この表示素子にテレビジヨン映像を表示
するための駆動回路の基本構成を第3図に示して
説明する。最初に、電子ビームをスクリーン9に
照射してラスターを発光させるための駆動部分に
ついて説明する。
電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイ
アス電圧(動作電圧)を印加するための回路で、
背面電極1には−V1、垂直集束電極3,3′には
V3,V3′、水平集束電極6にはV6、加速電極8に
はV8、スクリーン9にはV9の直流電圧を印加す
る。
次に、入力端子23にはテレビジヨン信号の複
合映像信号が加えられ、同期分離回路24で垂直
同期信号Vと水平同期信号Hとが分離抽出され
る。
垂直偏向駆動回路40は、垂直偏向用カウンタ
ー25、垂直偏向信号記憶用のメモリ27、デイ
ジタル−アナログ変換器39(以下D−A変換器
という)によつて構成される。垂直偏向駆動回路
40の入力パルスとしては、第4図に示す垂直同
期信号Vと水平同期信号Hを用いる。垂直偏向用
カウンター25(8ビツト)は、垂直同期信号V
によつてリセツトされて水平同期信号Hをカウン
トする。この垂直偏向用カウンター25は垂直周
期のうちの垂直帰線期間を除いた有効走査期間
(ここでは240H分の期間とする)をカウントし、
このカウント出力はメモリ27のアドレスへ供給
される。メモリ27からは各アドレスに応じた垂
直偏向信号のデータ(ここでは8ビツト)が出力
され、D−A変換器39で第4図に示すv,v′の
垂直偏向信号に変換される。この回路では240H
分のそれぞれのラインに対応する垂直偏向信号を
記憶するメモリアドレスがあり、16H分ごとに規
則性のあるデータをメモリに記憶させることによ
り、16段階の垂直偏向信号を得ることができる。
一方、線陰極駆動回路26は、垂直同期信号V
と垂直偏向用カウンタ25の出力を用いて線陰極
駆動パルスイ〜ヨを作成する。第5図aは垂直同
期信号V、水平同期信号Hおよび垂直偏向用カウ
ンター25の下位5ビツトの関係を示す。第5図
bはこれら各信号を用いて16Hごとの線陰極駆動
パルスイ′〜ヨ′をつくる方法を示す。第5図で、
LSBは最低ビツトを示し、(LSB+1)はLSBよ
り1つ上位のビツトを意味する。
最初の線陰極駆動パルスイ′は、垂直同期信号
Vと垂直偏向用カウンター25の出力(LSB+
4)を用いてR−Sフリツプフロツプなどで作成
することができ、線陰極駆動パルスロ′〜ヨ′はシ
フトレジスタを用いて、線陰極駆動パルスイ′を
垂直偏向用カウンター25の出力(LSB+3)
の反転したものをクロツクとし転送することによ
り得ることができる。この駆動パルスイ′〜ヨ′は
反転されて介パルス期間のみ低電位にされ、それ
以外の期間には約20ボルトの高単位にされた線陰
極駆動パルスイ〜ヨに変換され、各線陰極2イ〜
2ヨに加えられる。
各線陰極2イ〜2ヨはその駆動パルスイ〜ヨの
高電位の間に電流が流されて加熱されており、駆
動パルスイ〜ヨの低電位期間に電子を放出しうる
ように加熱状態が保持される。これにより、15本
の線陰極2イ〜2ヨからはそれぞれに低電位の駆
動パルスイ〜ヨが加えられた16H期間にのみ電子
が放出される。高電位が加えられている期間に
は、背面電極1と垂直集束電極3とに加えられて
いるバイアス電圧によつて定められた線陰極2の
位置における電位よりも線陰極2イ〜2ヨに加え
られている高電位の方がプラスになるために、線
陰極2イ〜2ヨからは電子が放出されない。かく
して、線陰極2においては、有効垂直走査期間の
間に、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ヨに
向つて順に16H期間ずつ電子が放出される。
放出された電子は背面電極1により前方の方へ
押し出され、垂直集束電極3のうち対向するスリ
ツト10を通過し、垂直方向に集束され、平板状
の電子ビームとなる。
次に、線陰極駆動パルスイ〜ヨと垂直偏向信号
v,v′との関係について、第6図を用いて説明す
る。垂直偏向信号v,v′は各線陰極パルスイ〜ヨ
の16H期間の間に1H分ずつ変化して16段階に変
化する。垂直偏向信号vとv′とはともに中心電圧
がv4のもので、vは順次増加し、v′は順次減少し
てゆくように、互いに逆方向に変化するようにな
されている。これら垂直偏向信号vとv′はそれぞ
れ垂直偏向電極4の電極13と13′に加えられ、
その結果、それぞれの線陰極2イ〜2ヨから発生
された電子ビームは垂直方向に16段階に偏向さ
れ、先に述べたようにスクリーン9上では1つの
電子ビームで16ライン分のラスターを上から順に
順次1ライン分ずつ描くように偏向される。
以上の結果、15本の線陰極2イ〜2ヨの上方の
ものから順に16H期間ずつ電子ビームが放出さ
れ、かつ各電子ビームは垂直方向の15の区分内で
上方から下方に順次1ライン分ずつ偏向されるこ
とによつて、スクリーン9上では上端の第1ライ
ン目から下端の240ライン目まで順次1ライン分
ずつ電子ビームが垂直偏向され、合計240ライン
のラスターが描かれる。
このように垂直偏向された電子ビームは制御電
極5と水平集束電極6とによつて水平方向に180
の区分に分割されて取り出される。第1図ではそ
のうちの1区分のものを示している。この電子ビ
ームは各区分毎に、制御電極5によつて通過量が
制御され、水平集束電極6によつて水平方向に集
束されて1本の細い電子ビームとなり、次に述べ
る水平偏向手段によつて水平方向に6段階に偏向
されてスクリーン9上の2絵素分のR,G,B各
蛍光体20に順次照射される。第2図に垂直方向
および水平方向の区分を示す。制御電極5のそれ
ぞれ15a〜15nに対応する蛍光体は2絵素分
のR,G,Bとなるが説明の便宜上、1絵素を
R1,G1,B1とし他方をR2,G2,B2とする。
つぎに、水平偏向駆動回路41は、水平偏向用
カウンター(11ビツト)と、水平偏向信号を記憶
しているメモリ29と、D−A変換器38とから
構成されている。水平偏向駆動回路41の入力パ
ルスは第7図に示すように垂直同期信号Vと水平
同期信号Hに同期し、水平同期信号Hの6倍のく
り返し周波数のパルス6Hを用いる。
水平偏向用カウンター28は垂直同期信号Vに
よつてリセツトされて水平の6倍パルス6Hをカ
ウントする。この水平偏向用カウンター28は
1Hの間に6回、1Vの間に240H×6/H=1440
回カウントし、このカウント出力はメモリ29の
アドレスへ供給される。メモリ29からはアドレ
スに応じた水平偏向信号のデータ(ここでは8ビ
ツト)が出力され、D−A変換器38で、第7図
に示すh,h′のような水平偏向信号に変換され
る。この回路では6×240ライン分のそれぞれに
対応する水平偏向信号を記憶するメモリアドレス
があり、1ラインごとに規則性のある6個のデー
タをメモリに記憶させることにより、1H期間に
6段階波の水平偏向信号を得ることができる。
この水平偏向信号は第7図に示すように6段階
に変化する一対の水平偏向信号hとh′であり、と
もに中心電圧がV7のもので、hは順次減少し、
h′は順次増加してゆくように、互いに逆方向に変
化する。これら水平偏向信号h,h′はそれぞれ水
平偏向電極7の電極18と18′とに加えられる。
その結果、水平方向に区分された各電子ビームは
各水平期間の間にスクリーン9のR,G,B,
R,G,B(R1,G1,B1,R2,G2,B2)の蛍光
体に順次H/6ずつ照射されるように水平偏向さ
れる。かくして、各ラインのラスターにおいては
水平方向180個の各区分毎に電子ビームがR1
G1,B1,R2,G2,B2の各蛍光体20に順次照射
される。
そこで各ラインの各水平区分毎に電子ビームを
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によつて変
調することにより、スクリーン9の上にカラーテ
レビジヨン画像を表示することができる。
次に、その電子ビームの変調制御部分について
説明する。
まず、テレビジヨン信号入力端子23に加えら
れた複合映像信号は色復調回路30に加えられ、
ここで、R−YとB−Yの色差信号が復調され、
G−Yの色差信号がマトリクス合成され、さら
に、それらが輝度信号Yと合成されて、R,G,
Bの各原色信号(以下R,G,B映像信号とい
う)が出力される。それらのR,G,B各映像信
号は180組のサンプルホールド回路組31a〜3
1nに加えられる。各サンプルホールド回路組3
1a〜31nはそれぞれR1用、G1用、B1用、R2
用、G2用、B2用の6個のサンプルホールド回路
を有している。それらのサンプルホールド出力は
各々保持用のメモリ組32a〜32nに加えられ
る。
一方、基準クロツク発振器33はPLL(フエー
ズロツクドルーブ)回路等により、構成されてお
り、この実施例では色副搬送波fscの6倍の基準
クロツク6fscと2倍の基準クロツク2fscを発生
する。その基準クロツクは水平同期信号Hに対し
て常に一定の位相を有するように制御されてい
る。基準クロツク2fscは偏向用パルス発生回路
42に加えられ、水平同期信号Hの6倍の信号6
HとH/6ごとの信号切替パルスr1,g1,b1,r2, g2,b2のパルスを得ている。一方基準クロツク6
fscはサンプリングパルス発生回路34に加えら
れ、ここでシフトレジスタにより、クロツク1周
期ずつ遅延される等して、水平周期(63.5μsec)
のうちの有効水平走査期間(約50μsec)の間に
1080個のサンプリングパルスRa1〜Bn2が順次発
生され、その後に1個の転送パルスtが発生され
る。このサンプリングパルスRa1〜Bn2は表示す
べき映像の1ライン分を水平方向360の絵素に分
割したときのそれぞれの絵素に対応し、その位置
は水平同期信号Hに対して常に一定になるように
制御される。
この1080個のサンプリングパルスRa1〜Bn2
それぞれ上記の180組のサンプルホールド回路組
31a〜31nに6個ずつ加えられ、これによつ
て各サンプルホールド回路組31a〜31nには
1ラインを180個に区分したときのそれぞれの2
絵素分のR1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号
が個別にサンプリングされホールドされる。その
サンプルホールドされた180組のR1,G1,B1
R2,G2,B2の映像信号は1ライン分のサンプル
ホールド終了後に180組のメモリ32a〜32n
に転送パルスtによつて一斉に転送され、ここで
次の一水平期間の間保持される。この保持された
R1,G1,B1,R2,G2,B2の信号はスイツチング
回路35a〜35nに加えられる。スイツチング
回路35a〜35nはそれぞれがR1,G1,B1
R2,G2,B2の個別入力端子とそれらを順次切換
えて出力する共通出力端子とを有するトライステ
ートあるいはアナログゲートにより構成されたも
のである。
各スイツチング回路35a〜35nの出力は
180組のパルス幅変調(PWM)回路37a〜3
7nに加えられ、ここで、サンプルホールドされ
たR1,G1,B1,R2,G2,B2映像信号の大きさに
応じて基準パルス信号がパルス幅変調されて出力
される。その基準パルス信号のくり返し周期は上
記の信号切換パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2のパ
ルス幅よりも充分小さいものであることが望まし
く、たとえば、1:10〜1:100程度のものが用
いられる。
このパルス幅変調回路37a〜37nの出力は
電子ビームを変調するための制御信号として表示
素子の制御電極5の180本の導電板15a〜15
nにそれぞれ個別に加えられる。各スイツチング
回路35a〜35nはスイツチングパルス発生回
路36から加えられるスイツチングパルスr1
g1,b1,r2,g2,b2によつて同時に切換制御され
る。スイツチングパルス発生回路36は先述の偏
向用パルス発生回路42からの信号切換パルス
r1,g1,b1,r2,g2,b2によつて制御されており、
各水平期間を6分割してH/6ずつスイツチング
回路35a〜35nを切換え、R1,G1,B1
R2,G2,B2の各映像信号を時分割して順次出力
し、パルス幅変調回路37a〜37nに供給する
ように切換信号r1,g1,b1,r2,g2,b2を発生す
る。
ここで注意すべきことは、スイツチング回路3
5a〜35nにおけるR1,G1,B1,R2,G2,B2
の映像信号の供給切換えと、水平偏向駆動回路4
1による電子ビームR1,G1,B1,R2,G2,B2
蛍光体への照射切換え水平偏向とが、タイミング
においても順序においても完全に一致するように
同期制御されていることである。これにより、電
子ビームがR1蛍光体に照射されているときには
その電子ビームの照射量がR1映像信号によつて
制御され、G1,B1,R2,G2,B2についても同様
に制御されて、各絵素のR,G,B1,R2,G2
B2各蛍光体の発光がその絵素のR1,G1,B1
R2,G,B2の映像信号によつてそれぞれ制御さ
れることになり、各絵素が入力の映像信号に従つ
て発光表示されるのである。かかる制御が1ライ
ン分の180組(各2絵素づつ)について同時に行
われて1ライン360絵素の映像が表示され、さら
に240分のラインについて上方のラインから順次
行われて、スクリーン9上に1つの映像が表示さ
れることになる。
そして、以上の如き諸動作が入力テレビジヨン
信号の1フイールド毎にくり返され、その結果、
通常のテレビジヨン受像機と同様にスクリーン9
上に動画のテレビジヨン映像が映出される。
以上の従来例の第3図37a〜37nのPWM
回路には、実際に画像表示装置の信号電極(第1
図の5参照)に印加する場合の約40Vp-pのパル
スを得るパルス増幅回路が内蔵されている。
このPWM回路の出力と、水平偏向波形(第3
図のh,h′との相関を第8図に示す。
第8図Aは、映像信号の輝度レベルに比例した
パルス幅をもつPWM信号であり、1H期間にお
ける左3パルスは輝度最高時を示している。第8
図Bは、PWM信号が出力される期間を示すパル
ス(イネーブルパルス、以下EPとする)で、
“H”の期間時のみ出力される。つまり、このEP
の立ち下がりで、上記PWM信号のリセツトタイ
ミングをとつている。よつて、このシステムの輝
度変調のPWM信号は全出力が同時にリセツトさ
れ、EPの“L”期間では強制的にA波形を“L”
にして出力しないようにしている。
第8図Cは、第3図のh,h′に示す水平偏向出
力波形を示している。上記EPの“L”期間の大
きさは、この水平偏向出力波形Cの立ち上がり、
立ち下がり時のなまりを考慮して設計されてお
り、約1μs前後である。
第8図AのPWM出力波形を作り出すのに、第
9図の様な増幅回路を用いることが提案されてい
る。第10図にその各部の波形を示す。
ここで、簡単にその回路を説明する。この回路
は、トランジスタ50,51によるプツシユープ
ル回路である。
ここで、特徴のあるのは、トランジスタ52の
入力がコンデンサ53を通しての入力であり、入
力信号Viの過渡現象(この場合はパルスVe55
立ち上り)時にトランジスタ52がオン状態にな
る、いわゆるダイナミツク的なアンプであること
である。入力信号Viのパルスの立ち上りでトラ
ンジスタ54がオンし、トランジスタ51もオン
し、出力端子より電流を吸い込もうとする。入力
信号パルスViの立ち下りでトランジスタ54,
51はカツトオフする。そして、トランジスタ5
5がオン状態になる。トランジスタ56のコレク
タには上述の如く入力信号Viの立ち下り、つま
りトランジスタ55のエミツタ電圧Ve55の立ち
上りの時にのみ電流が流れ、トランジスタ57が
オンとなり、トランジスタ50もオンとなる。そ
して出力端子に電流を流出させる。
第11図に、この出力波形を他のパルスとの関
係を示す。第11図Cは、第8図のXを示し、所
望するPWM出力波形である。第11図Aは、こ
れまでの入力信号波形、第11図Bは、EPパル
スを示している。
ところが、実際には、PWM出力波形は、第1
1図Dの様になまつた波形となる。又、Eは、こ
のPWM波形の波高値が低下しても、制御電極5
としては、オン状態を保つている(完全ではな
い)範囲を示している。Eの範囲は、このシステ
ムにおいて、約30V程度である。
この第11図DのPWM出力波形では、前述の
様に輝度と信号変調とが対応せず、視覚性の問題
点が大きくあつた。
この第9図に示す回路がもつ問題点を改善し、
PWM出力波形の立ち下がりを急しゆんにするこ
とは、出力数が180本あることにより、パワーや
実装面では得策ではない。
発明の目的 本発明は、従来の回路での立ち下りが時間的に
長くあつても、フオーカスや輝度変調に異和感を
生じない画像表示装置を提供することを目的とす
る。
発明の構成 本発明においては、上述のような画像表示素子
の信号電極に印加するPWMパルス信号の非発光
期間のタイミングに同期して背面電極にパルスを
印加して強制的にこの同期には電子ビームが放出
されない状態に制御するようにしたものである。
実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、添付図面を
参照して詳細に説明する。その具体的な回路例を
第12図に示す。図中、70,71はエミツタ.
フオロワーを構成するトランジスタと抵抗で、ト
ランジスタ70のベースにEPパルスが反転され
て入力される。本実施例では、EPパルスとして
偏向用パルス発生回路42で作られた6Hパルス
を用いているトランジスタ72のベースには、抵
抗73とダイオード74により決まる直流電圧が
印加され、さらにコンデンサ75を通じてトラン
ジスタ70からのエミツタフオロワ出力が印加さ
れる。このトランジスタ72もエミツタフオロワ
ーになつており、この出力はトランジスタ76の
ベースに抵抗77を通じて印加され、トランジス
タ76のベースに正パルスが印加されてオン状態
になると、背面電極1の電圧が約−70Vまで引き
下げられる。すなわち、EPパルスの期間は背面
電極1には約−70Vの電圧が印加される。
従来に背面電極1に印加していた電圧(VB
−30V)をEPパルスが印加されている期間その
VBから−70Vに落とすことにより、そのカソー
ドエミツシヨン電子ビーム放出を停止させ、これ
を信号変調のリセツト信号とする。実際には、背
面電極1の印加電圧VBは、約−30V〜−35V位で
あり、これにより、20V程度下げると電子放出が
停止されるが、回路の設計裕度として十分にマー
ジンをとり、約−70V程度にまで落としている。
これらのパルス関係を第13図に示す。第13
図Aは、信号入力(第11図のA)、BはEPパル
ス(第11図B)、CはPWM出力(第11図の
D)、Dは第12図の具体回路により背面電極1
に印加される電圧VBを示す。Eは螢光体面(第
1図の9)上で電子ビームの照射により発光して
いる期間を示し、破線が従来の余分な部分であ
り、斜線部が本具体例である第12図の回路を導
入した場合を示している。
本装置では、信号変調をPWMで行なう際にセ
ツトのタイミング(オフ→オン)は、従来の第9
図に示す立ち上りを利用し、リセツトのタイミン
グ(オン→オフ)は第13図Dのパルスで制御し
て、線陰極からの電子放出そのものを停止させて
いる。
発明の効果 このように、本発明によれば、次のような効果
が得られる。
(1) 輝度変化を入力の信号変調パルス幅に正しく
相当するものとすることができ、正しい視覚的
特性が得られる。
(2) 信号変調回路による信号パルスの立ち下りを
約1μsの間で30V程度低下する程度までに特性
をゆるめられ、電力を大幅に減少させることが
できる。
(3) 背面電極では、容量や抵抗値がなくて基本的
には無負荷状態であり、制御パルスとしてはポ
テンシヤルを与えるだけでよく、小電力設計が
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における画像表示装
置に用いられる画像表示素子の分解斜視図、第2
図は同画像表示素子の螢光面の拡大図、第3図は
同画像表示素子を駆動するために本発明に先立つ
て考案された駆動回路のブロツク図、第4図、第
5図、第6図、第7図はそれぞれ同駆動回路の動
作を説明するための各部の波形図、第8図は
PWM出力波形と水平偏向出力波形の相関関係を
示す波形図、第9図はPWM回路に含まれるパル
ス増幅装置の回路図、第10図は第9図の回路の
動作説明のための波形図、第11図は第9図の回
路の問題点を説明する波形図、第12図は本発明
の一実施例における画像表示装置の要部の回路
図、第13図は第12図の動作説明のための波形
図である。 1……背面電極、2,2イ〜2ヨ……線陰極、
4……垂直偏向電極、5……ビーム流制御電極、
7……水平偏向電極、9……スクリーン板、10
……スリツト、20……螢光体、23……入力端
子、24……同期分離回路、25……垂直偏向用
カウンター、26……線陰極駆動回路、27……
メモリ、28……水平偏向用カウンター、29…
…メモリ、30……色復調回路、31a〜31n
……サンプルホールド回路、32a〜32n……
メモリ、33……基準クロツク発振器、34……
サンプリングパルス発生回路、35a〜35n…
…スイツチング回路、36……スイツチングパル
ス発生回路、37a〜37n……PWM回路、3
8……D/A変換器、39……D/A変換器、4
0……垂直偏向駆動回路、41……水平偏向駆動
回路、42……偏向用パルス発生回路、100…
…イネーブルパルス増幅回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電子ビームが照射されることにより発光する
    蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリー
    ン上の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直区
    分毎に電子ビームを発生する電子ビーム源と、上
    記電子ビーム源で発生された電子ビームを上記ス
    クリーン上の画面を水平方向に複数に区分した各
    水平区分毎に分離して上記スクリーンに照射する
    水平分離手段と、上記電子ビームを上記スクリー
    ンに至るまでの間で垂直方向及び水平方向に複数
    段階に偏向する偏向手段と、上記各水平区分毎に
    分離された電子ビームを上記スクリーンに照射す
    る時間を制御して上記スクリーンの画面上の各絵
    素の発光量を制御する信号電極、各絵素において
    電子ビームによる蛍光体面上での発光サイズを制
    御する集束電極と、電子ビームの発生量を制御す
    る背面電極とを有する画像表示素子を備え、上記
    信号電極に印加するPWMパルス信号のオフのタ
    イミングと輝度最大時のPWMパルス信号のオン
    のタイミングを示すイネーブルパルス発生回路
    と、上記イネーブルパルスを所定の電圧まで増幅
    するための増幅器を有し、上記増幅器の出力パル
    スを上記背面電極に印加して強制的にこの期間に
    は電子ビームが放出されない状態に制御するよう
    にした画像表示装置。
JP7694684A 1984-04-17 1984-04-17 画像表示装置 Granted JPS60220678A (ja)

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