JPH0520033B2 - - Google Patents

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JPH0520033B2
JPH0520033B2 JP16702585A JP16702585A JPH0520033B2 JP H0520033 B2 JPH0520033 B2 JP H0520033B2 JP 16702585 A JP16702585 A JP 16702585A JP 16702585 A JP16702585 A JP 16702585A JP H0520033 B2 JPH0520033 B2 JP H0520033B2
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JP
Japan
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electron beam
vertical
screen
horizontal
line
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JP16702585A
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Tsutomu Watanabe
Shizuo Inohara
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP16702585A priority Critical patent/JPS6229283A/ja
Publication of JPS6229283A publication Critical patent/JPS6229283A/ja
Publication of JPH0520033B2 publication Critical patent/JPH0520033B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スクリーン上の画面を垂直方向に複
数の区分に分割したときのそれぞれの区分毎に電
子ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子
ビームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示
し、全体としてテレビジヨン画像を表示する装置
に関する。
従来の技術 従来、カラーテレビジヨン画像表示用の表示素
子としては、ブラウン管が主として用いられてい
るが、従来のブラウン管では画面の大きさに比し
て奥行きが非常に長く、薄形のテレビジヨン受像
機を作成することは不可能であつた。また、平板
状の表示素子として最近EL表示素子、プラズマ
表示装置、液晶表示素子等が開発されているが、
いずれも輝度、コントラスト、カラー表示等の性
能の面で不充分であり、実用化されるには至つて
いない。
そこで、電子ビームを用いて平板状の表示装置
を達成するものとして、本出願人は特願昭56−
20618号(特開昭57−135590号公報)により、新
規な表示装置を提案した。
これは、スクリーン上の画面を垂直方向に複数
の区分に区分したときのそれぞれの区分毎に電子
ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子ビ
ームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示
し、全体としてテレビジヨン画像を表示するもの
である。
まず、ここで用いられる画像表示素子の基本的
な一構成例を第3図に示して説明する。
この表示素子は、後方から前方に向つて順に、
背面電極1、ビーム源としての線陰極2、垂直集
束電極3,3′垂直偏向電極4、ビーム流制御電
極5、水平集束電極6、水平偏向電極7、ビーム
加速電極8およびスクリーン板9が配置されて構
成されており、これらが扁平なガラスバルブ(図
示せず)の真空になされた内部に収納されてい
る。ビーム源としての線陰極2は水平方向に線状
に分布する電子ビームを発生するように水平方向
に張架されており、かかる線陰極2が適宜間隔を
介して垂直方向に複数本(ここでは2イ〜2ニの
4本のみ示している)設けられている。この実施
例では15本設けられているものとする。それらを
2イ〜2ヨとする。これらの線陰極2はたとえば
10〜20μφのタングステン線の表面に熱電子放出
用の酸化物陰極材料が塗布されている。そして、
これらの線陰極2イ〜2ヨは電流が流されること
により熱電子ビームを発生しうるように加熱され
ており、後述するように、上記の線陰極2イから
順に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制
御される。背面電極1は、その一定時間電子ビー
ムを放出すべく制御される線陰極2以外の他の線
陰極2からの電子ビームの発生を抑止し、かつ、
発生された電子ビームを前方向だけに向けて押し
出す作用をする。この背面電極1はガラスバルブ
の後壁の内面に付着された導電材料の塗膜によつ
て形成されていてもよい。また、これら背面電極
1と線陰極2とのかわりに、面状の電子ビーム放
出陰極を用いてもよい。
垂直集束電極3は線陰極2イ〜2ヨのそれぞれ
と対向する水平方向に長いスリツト10を有する
導電板11であり、線陰極2から放出された電子
ビームをそのスリツト10を通して取り出し、か
つ、垂直方向に集束させる。水平方向1ライン分
(360絵素分)の電子ビームを同時に取り出す。図
では、そのうち水平方向の1区分のもののみを示
している。スリツト10は途中に適宜の間隔で桟
が設けられてもよく、あるいは、水平方向に小さ
い間隔(ほとんど接する程度の間隔)で多数個並
べて設けられた貫通孔の列で実質的にスリツトと
して構成されていてもよい。垂直集束電極3′も
同様のものである。
垂直偏向電極4は上記スリツト10のそれぞれ
の中間の位置に水平方向にして複数個配置されて
おり、それぞれ、絶縁基板12の上面と下面とに
導電体13,13′が設けられたもので構成され
ている。そして、相対向する導電体13,13′
の間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビームを
垂直方向に偏向する。この実施例では、一対の導
電体13,13′によつて1本の線陰極2からの
電子ビームを垂直方向に16ライン分の位置に偏向
する。そして、16個の垂直偏向電極4によつて15
本の線陰極2のそれぞれに対応する15対の導電体
対が構成され、結局、スクリーン9上に240本の
水平ラインを描くように電子ビームを偏向する。
次に、制御電極5はそれぞれが垂直方向に長い
スリツト14を有する導電板15で構成されてお
り、所定間隔を介して水平方向に複数個並設され
ている。この実施例では180本の制御電極用導電
板15a〜15nが設けられている(図では9本
のみ示している)。この制御電極5は、それぞれ
が電子ビームを水平方向に2絵素分ずつに区分し
て取り出し、かつ、その通過量をそれぞれの絵素
を表示するための映像信号に従つて制御する。従
つて、制御電極5用導電板15a〜15nを180
本設ければ水平1ライン分当り360絵素を表示す
ることができる。また、映像をカラーで表示する
ために、各絵素はR、G、Bの3色の螢光体で表
示することとし、各制御電極5には2絵素分の
R、G、Bの各映像信号が順次加えられる。ま
た、180本の制御電極5用導電板15a〜15n
のそれぞれには1ライン分の180組(1組あたり
2絵素)の映像信号が同時に加えられ、1ライン
分の映像が一時に表示される。
水平集束電極6は制御電極5とスリツト14と
相対向する垂直方向に長い複数本(180本)のス
リツト16を有する導電板17で構成され、水平
方向に区分されたそれぞれの絵素毎の電子ビーム
をそれぞれ水平方向に集束して細い電子ビームに
する。
水平偏向電極7は上記スリツト16のそれぞれ
の両側の位置に垂直方向にして複数本配置された
導電板18,18′で構成されており、それぞれ
の電極18,18′に6段階の水平偏向用電圧が
印加されて、各絵素毎の電子ビームをそれぞれ水
平方向に偏向し、スクリーン9上で2組のR、
G、Bの各螢光体を順次照射して発光させるよう
にする。その偏向範囲は、この実施例では各電子
ビーム毎に2絵素分の幅である。
加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置に水
平方向にして設けられた複数個の導電板19で構
成されており、電子ビームを充分なエネルギーで
スクリーン9に衝突させるように加速する。
スクリーン9は電子ビームの照射によつて発光
される螢光体20がガラス板21の裏面に塗布さ
れ、また、メタルバツク層(図示せず)が付加さ
れて構成されている。螢光体20は制御電極5の
1つのスリツト14に対して、すなわち、水平方
向に区分された各1本の電子ビームに対して、
R、G、Bの3色の螢光体が2対ずつ設けられて
おり、垂直方向にストライプ状に塗布されてい
る。第3図中でスクリーン9に記入した破線は複
数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示される
垂直方向での区分を示し、2点鎖線は複数本の制
御電極5のぞれぞれに対応して表示される水平方
向での区分を示す。これら両者で仕切られた1つ
の区画には、第4図に拡大して示すように、水平
方向では2絵素分のR、G、Bの螢光体20があ
り、垂直方向では16ライン分の幅を有している。
1つの区画の大きさは、たとえば、水平方向が1
mm、垂直方向が10mmである。
なお、第3図においては、わかり易くするため
に水平方向の長さが垂直方向に対して非常に大き
く引き伸ばして描かれている点に注意されたい。
また、この実施例では1本の制御電極5すなわ
ち1本の電子ビームに対してR、G、Bの螢光体
20が2絵素分の1対のみ設けられているが、も
ちろん、1絵素あるいは3絵素以上設けられてい
てもよくその場合には制御電極5には1絵素ある
いは3絵素以上のためのR、G、B映像信号が順
次加えられ、それと同期して水平偏向がなされ
る。
次に、この表示素子にテレビジヨン映像を表示
するための駆動回路の基本構成を第5図に示して
説明する。最初に、電子ビームをスクリーン9に
照射してラスターを発光させるための駆動部分に
ついて説明する。
電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイ
アス電圧(動作電圧)を印加するための回路で、
背面電極1には−V1、垂直集束電極3,3′には
V3、V3′水平集束電極6にはV6、加速電極8には
V8、スクリーン9にはV9の直流電圧を印加する。
次に、入力端子23にはテレビジヨン信号の複
合映像信号が加えられ、同期分離回路24で垂直
同期信号Vと水平同期信号Hとが分離抽出され
る。
垂直偏向駆動回路40は、垂直偏向用カウンタ
ー25、垂直偏向信号記憶用のメモリ27、デイ
ジタル−アナログ変換器39(以下D−A変換器
という)によつて構成される。垂直偏向駆動回路
40の入力パルスとしては、第6図に示す垂直同
期信号Vと水平同期信号Hを用いる。垂直偏向用
カウンター25(8ビツト)は、垂直同期信号V
によつてリセツトされて水平同期信号Hをカウン
トする。この垂直偏向用カウンター25は垂直周
期のうちの垂直帰線期間を除いた有効走査期間
(ここでは240H分の期間とする)をカウントし、
このカウント出力はメモリ27のアドレスへ供給
される。メモリ27からは各アドレスに応じた垂
直偏向信号のデータ(ここでは10ビツト)が出力
され、D−A変換器39で第6図に示すv、v′の
垂直偏向信号に変換される。この回路では240H
分のそれぞれのラインに対応する垂直偏向信号を
記憶するメモリアドレスがあり、16H分ごとに規
則性のあるデータをメモリに記憶させることによ
り、16段階の垂直偏向信号を得ることができる。
一方、線陰極駆動回路26は、垂直同期信号V
と垂直偏向用カウンター25の出力を用いて線陰
極駆動パルス〔イ〜ヨ〕を作成する。第7図aは
垂直同期信号V、水平同期信号Hおよび垂直偏向
用カウンター25の下位5ビツトの関係を示す。
第7図bはこれら各信号を用いて16Hごとの線陰
極駆動パルス〔イ′〜ヨ′〕をつくる方法を示す。
第7図で、LSBは最低ビツトを示し(LSB+1)
はLSBより1つ上位のビツトを意味する。
最初の線陰極駆動パルス〔イ′〕は、垂直同期
信号Vと垂直偏向用カウンター25の出力
(LSB+4)を用いてR−Sフリツプフロツプな
どで作成することができ、線陰極駆動パルス
〔ロ′〜ヨ′〕はシフトレジスタを用いて、線陰極
駆動パルス〔イ′〕を垂直偏向用カウンター25
の出力(LSB+3)の反転したものをクロツク
とし転送することにより得ることができる。この
駆動パルス〔イ′〜ヨ′〕は反転されて各パルス期
間のみ低電位にされ、それ以外の期間には約20ボ
ルトの高電圧にされた線陰極駆動パルス〔イ〜
ヨ〕に変換され、各線陰極2イ〜2ヨに加えられ
る。
各線陰極2イ〜2ヨはその駆動パルス〔イ〜
ヨ〕の高電位の間に電流が流されて加熱されてお
り、駆動パルス〔イ〜ヨ〕の低電位期間に電子を
放出しうるように加熱状態が保持される。これに
より、15本の線陰極2イ〜2ヨからはそれぞれに
低電位の駆動パルス〔イ〜ヨ〕が加えられた16H
期間にのみ電子が放出される。高電位が加えられ
ている期間には、背面電極1と垂直集束電極3と
に加えられているバイアス電圧によつて定められ
た線陰極2の位置における電位よりも線陰極2イ
〜2ヨに加えられている高電位の方がプラスにな
るために、線陰極2イ〜2ヨからは電子が放出さ
れない。かくして、線陰極2においては、有効垂
直走査期間の間に、上方の線陰極2イから下方の
線陰極2ヨに向つて順に16H期間ずつ電子が放出
される。
放出された電子は背面電極1により前方の方へ
押し出され、垂直集束電極3のうち対向するスリ
ツト10を通過し、垂直方向に集束されて、平板
状の電子ビームとなる。
次に、線陰極駆動パルス〔イ〜ヨ〕と垂直偏向
信号v、v′との関係について、第8図を用いて説
明する。垂直偏向信号v、v′は各線陰極パルス
〔イ〜ヨ〕の16H期間の間に1H分ずつ変化して16
段階に変化する。垂直偏向信号vのv′とはともに
中心電圧がV4のもので、vは順次増加し、v′は
順次減少してゆくように、互いに逆方向に変化す
るようになされている。これら垂直偏向信号vと
v′はそれぞれ垂直偏向電極4の電極13と13′
に加えられ、その結果、それぞれの線陰極2イ〜
2ヨから発生された電子ビームは垂直方向に16段
階に偏向され、先に述べたようにスクリーン9上
では電子ビームで16ライン分のラスターを上から
順に順次1ライン分ずつ描くように偏向される。
以上の結果、15本の線陰極2イ〜2ヨの上方の
ものから順に16H期間ずつ電子ビームが放出さ
れ、かつ各電子ビームは垂直方向の15の区分内で
上方から下方に順次1ライン分ずつ偏向されるこ
とによつて、スクリーン9上では上端の第1ライ
ン目から下端の240ライン目まで順次1ライン分
ずつ電子ビームが垂直偏向され、合計240ライン
のラスターが描かれる。
このように垂直偏向された電子ビームは制御電
極5と水平集束電極6とによつて水平方向に180
の区分に分割されて取り出される。第3図ではそ
のうちの1区分のものを示している。この電子ビ
ームは各区分毎に、制御電極5によつて通過量が
制御され、水平集束電極6によつて水平方向に集
束されて1本の細い電子ビームとなり、次に述べ
る水平偏向手段によつて水平方向に6段階に偏向
されてスクリーン9上の2絵素分のR、G、B各
螢光体20に順次照射される。第4図に垂直方向
および水平方向の区分を示す。制御電極5のそれ
ぞれ15a〜15nに対応する螢光体は2絵素分
のR、G、Bとなるが説明の便宜上、1絵素を
R1、G1、B1とし他方をR2、G2、B2とする。
つぎに、水平偏向駆動回路41は、水平偏向用
カウンター(11ビツト)と、水平偏向信号を記憶
しているメモリ29と、D−A変換器38とから
構成されている。水平偏向駆動回路41の入力パ
ルスは第9図に示すように垂直同期信号Vと水平
同期信号Hに同期し、水平同期信号Hの6倍のく
り返し周波数のパルス6Hを用いる。
水平偏向用カウンター28は垂直同期信号Vに
よつてリセツトされて水平の6倍パルス6Hをカ
ウントする。この水平偏向用カウンター28は
1Hの間に6回、1Vの間に240H×6/H=1440
回カウントし、このカウント出力はメモリ29の
アドレスへ供給される。メモリ29からはアドレ
スに応じた水平偏向信号のデータ(ここでは8ビ
ツト)が出力され、D−A変換器38で、第9図
に示すh、h′のような水平偏向信号に変換され
る。この回路では6×240ライン分のそれぞれに
対応する水平偏向信号を記憶するメモリアドレス
があり、1ラインごとに規則性のある6個のデー
タをメモリに記憶させることにより、1H期間に
6段階波の水平偏向信号を得ることができる。
この水平偏向信号は第9図に示すように6段階
に変化する一対の水平偏向信号hとh′であり、と
もに中心電圧がV7のもので、hは順次減少し、
h′は順次増加してゆくように、互いに逆方向に変
化する。これら水平偏向信号h、h′はそれぞれ水
平偏向電極7の電極18と18′とに加えられる。
その結果、水平方向に区分された各電子ビームは
各水平期間の間にスクリーン9のR、G、B、
R、G、B(R1、G1、B1、R2、G2、B2)の螢光
体に順次H/6ずつ照射されるように水平偏向さ
れる。かくして、各ラインのラスターにおいては
水平方向180個の区分毎に電子ビームがR1、G1
B1、R2、G2、B2の各螢光体20に順次照射され
る。
そこで各ラインの各水平区分毎に電子ビームを
R1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号によつて変
調することにより、スクリーン9の上にカラーテ
レビジヨン画像を表示することができる。
次に、その電子ビームの変調制御部分について
説明する。
まず、テレビジヨン信号入力端子23に加えら
れた複合映像信号は色復調回路30に加えられ、
ここで、R−YとB−Yの色差信号が復調され、
G−Yの色差信号がマトリクス合成され、さら
に、それらが輝度信号Yと合成されて、R、G、
Bの各原色信号(以下R、G、B映像信号とい
う)が出力される。それらのR、G、B各映像信
号は180組のサンプルホールド回路組31a〜3
1nに加えられる。各サンプルホールド回路組3
1a〜31nはそれぞれR1用、G1用、B1用、R2
用、G2用、B2用の6個のサンプルホールド回路
を有している。それらのサンプルホールド出力は
各々保持用のメモリ組32a〜32nに加えられ
る。
一方、基準クロツク発振器33はPLL(フエー
ズロツクドループ)回路等により構成されてお
り、この実施例では色副搬送波SCの6倍の基準
クロツク6SCと2倍の基準クロツク2SCを発生す
る。その基準クロツクは水平同期信号Hに対して
常に一定の位相を有するように制御されている。
基準クロツク2SCは偏向用パルス発生回路42に
加えられ、水平同期信号Hの6倍の信号6HのH/
6ごとの信号切替パルスr1、g1、b1、r2、g2、b2
パルスを得ている。一方基準クロツク6SCはサン
プリングパルス発生回路34に加えられ、ここで
シフトレジスタにより、クロツク1周期ずつ遅延
される等して、水平周期(63.5μsec)のうちの有
効水平走査期間(約50μsec)の間に1080個のサン
プリングパルスRa1〜Bo2が順次発生され、その
後に1個の転送パルスtが発生される。このサン
プリングパルスRa1〜Bo2は表示すべき映像の1
ライン分を水平方向360の絵素に分割したときの
それぞれの絵素に対応し、その位置は水平同期信
号Hに対して常に一定になるように制御される。
この1080個のサンプリングパルスRa1〜Bo2
それぞれ180組のサンプルホールド回路組31a
〜31nに6個ずつ加えられ、これによつて各サ
ンプルホールド回路組31a〜31nには1ライ
ンを180個に区分したときのそれぞれの2絵素分
のR1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号が個別
にサンプリングされホールドされる。そのサンプ
ルホールドされた180組のR1、G1、B1、R2、G2
B2の映像信号は1ライン分のサンプルホールド
終了後に180組のメモリ32a〜32nに転送パ
ルスtによつて一斉に転送され、ここで次の一水
平期間の間保持される。この保持されたR1、G1
B1、R2、G2、B2の信号はスイツチング回路35
a〜35nに加えられる。スイツチング回路35
a〜35nはそれぞれR1、G1、B1、R2、G2、B2
の個別入力端子とそれらを順次切換えて出力する
共通出力端子とを有するトライステートあるいは
アナログゲートにより構成されたものである。
各スイツチング回路35a〜35nの出力は
180組のパルス幅変調(PWM)回路37a〜3
7nに加えられ、ここで、サンプルホールドされ
たR1、G1、B1、R2、G2、B2映像信号の大きさに
応じて基準パルス信号がパルス幅変調されて出力
される。この基準パルス信号のくり返し周期は上
記の信号切換パルスr1、g1、b1、r2、g2、b2のパ
ルス幅よりも充分小さいものであることが望まし
く、たとえば、1:10〜1:100程度のものが用
いられる。
このパルス幅変調回路37a〜37nの出力は
電子ビームを変調とするための制御信号として表
示素子の制御電極5の180本の導電板15a〜1
5nにそれぞれ個別に加えられる。各スイツチン
グ回路35a〜35nはスイツチングパルス発生
回路36から加えられるスイツチングパルスr1
g1、b1、r2、g2、b2によつて同時に切換制御され
る。スイツチングパルス発生回路36は先述の偏
向用パルス発生回路42からの信号切換パルス
r1、g1、b1、r2、g2、b2によつて制御されており、
各水平期間を6分割してH/6ずつスイツチング
回路35a〜35nを切換え、R1、G1、B1
R2、G2、B2の各映像信号を時分割して順次出力
し、パルス幅変調回路37a〜37nに供給する
ように切換信号r1、g1、b1、r2、g2、b2を発生す
る。
ここで注意すべきことは、スイツチング回路3
5a〜35nにおけるR1、G1、B1、R2、G2、B2
の映像信号の供給切換えと、水平偏向駆動回路4
1による電子ビームR1、G1、B1、R2、G2、B2
螢光体への照射切換え水平偏向とが、タイミング
においても順序においても完全に一致するように
同期制御されていることである。これにより、電
子ビームがR1螢光体に照射されているときには
その電子ビームの照射量がR1映像信号によつて
制御され、G1、B1、R2、G2、B2についても同様
に制御されて、各絵素のR1、G1、B1、R2、G2
B2各螢光体の発光がその絵素のR1、G1、B1
R2、G2、B2の映像信号によつてそれぞれ制御さ
れることになり、各絵素が入力の映像信号に従つ
て発光表示されるものである。かかる制御が1ラ
イン分の180組(各2絵素ずつ)について同時に
行われて1ライン360絵素の映像が表示され、さ
らに240分のラインについて上方のラインから順
次行われて、スクリーン9上に1つの映像が表示
されることになる。
そして、以上の如き諸動作が入力テレビジヨン
信号の1フイールド毎にくり返され、その結果、
通常のテレビジヨン受像機と同様にスクリーン9
上に動画のテレビジヨン映像が映出される。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、線陰極駆
動回路よりのパルス数と垂直偏向信号の偏向段数
との積によつて垂直走査期間が決定されてしまう
ので、結果として、垂直オーバースキヤン量も決
まつてしまい、任意に垂直オーバースキヤン量を
選ぶことができないという問題を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、線陰極駆動回路よ
りのパルスのオン期間を、スクリーン上の画面で
一番上部垂直区分と一番下部垂直区分のみを任意
に変化せしめて、垂直オーバースキヤン量を任意
に選ぶことが可能な手段を有する画像表示装置を
提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の画像表示
装置は、スクリーン像の画面を垂直方向に複数に
区分した各垂直区分毎に電子ビームを発生させる
線陰極駆動回路よりの線陰極駆動パルスの内、ス
クリーン上の画面で一番上部垂直区分のパルス期
間を換える回路と、一番下部垂直区分のパルス期
間を換える回路とから構成されている。
作 用 本発明は上記した構成によつて、スクリーン上
の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直区分毎
に電子ビームを発生させる線陰極駆動回路よりの
線陰極駆動パルスのオン期間を、スクリーン上の
画面で一番上部垂直区分と、一番下部垂直区分を
任意に変えることができるので、垂直オーバース
キヤン量を任意に選ぶことができる。たとえば垂
直オーバースキヤン量を3.2%にしたい時を例に
上げて次に説明する。
全走査期間=262.5H 垂直帰線期間=21Hより 垂直有効走査期間=262.5−21=241.5H 垂直オーバースキヤン量3.2%の時の垂直走査
期間は 垂直走査期間=垂直有効走査期間/(1+垂直オーバー
スキヤン量) より 垂直走査期間=241.5/(1+0.032)=234H 線陰極駆動回路のパルス=15 垂直偏向信号の偏向段数=16として 一番上部垂直区分と一番下部垂直区分の除く垂
直区分は (15−2)×16=208……Aとする 求めようとする垂直走査期間−A=26……Bと
する 今、Bの値を上部と下部に均等にふり分けると
すると、垂直偏向信号の偏向段数を13段ずつにし
たなら、いいかえるなら線陰極駆動回路よりの線
陰極駆動パルスのオン期間を、垂直偏向信号の偏
向段数13段に合わせて、他より狭くすることによ
り、垂直走査期間234Hが実現できる。
実施例 以下本発明の一実施例の画像表示装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例における画像表示装置
の線陰極駆動回路を示すものである。第1図にお
いて、51はタイミング発生回路、52はR−S
フリツプフロツプ回路、53は反転アンプ、54
はシフトレジスタ、55はカウンター、56はゲ
ート回路である。
以上のように構成された画像表示装置につい
て、以下第1図および第2図を用いてその動作を
説明する。
まず第2図は、線陰極駆動パルスをつくる方法
を示すためのものであつて、最初の線陰極駆動パ
ルス〔イ″〕は、垂直同期信号Vをタイミング発
生回路51で3H遅らせた信号V″と、垂直偏向用
カウンター25の出力(LSB+4)を用いてR
−Sフリツプフロツプ回路52で作成する。
線陰極駆動パルス〔ロ′〜ヨ′〕はシフトレジス
タ54を用いて、線陰極パルス〔イ″〕を垂直偏
向用カウンター25の出力(LSB+3)の反転
したものをクロツクとし転送することにより得る
ことができる。
線陰極駆動パルス〔ヨ″〕は、水平同期信号H
をカウンター55で237Hカウントした信号V
と、シフトレジスタ54よりの線陰極駆動パルス
〔ヨ′〕を用いてゲート回路56でゲートを取るこ
とにより作成することができる。
この駆動パルス〔イ″、ロ′〜カ′、ヨ″〕は反転
アンプ53により反転されて各パルス期間のみ低
電位にされ、それ以外の期間には約20ボルトの高
電位にされた線陰極駆動パルス〔イ、ロ〜カ、
ヨ〕に変換され、各線陰極2イ〜2ヨに加えら
れる。
上記説明は垂直走査期間を234Hにする場合に
ついて述べたが、タイミング発生回路51の遅延
時間及び、カウンター55のカウント数は、別々
に任意に選ぶことができる。
以上のように本実施例によれば、スクリーン上
の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直区分毎
に電子ビームを発生させるビーム源よりの線陰極
駆動パルスのオン期間を、スクリーン上の画面で
一番上部垂直区分と一番下部垂直区分のみを任意
に変化せしめる回路を設けることにより、垂直オ
ーバースキヤン量を任意に選ぶことができる。
発明の効果 以上のように本発明は、スクリーン上の画面を
垂直方向に複数に区分した各垂直区分毎に電子ビ
ームを発生させる線陰極駆動回路よりの線陰極駆
動パルスの内、スクリーン上の画面で一番上部垂
直区分のパルス期間を変える回路と、一番下部垂
直区分のパルス期間を変える回路を設けることに
より、スクリーン上の画面で一番上部垂直区分と
一番下部垂直区分の線陰極駆動パルスのオン期間
が任意に選ぶことのできるので、垂直走査期間、
言い替えるなら垂直オーバースキヤン量を任意に
選ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における画像表示装
置の線陰極駆動回路図、第2図は第1図の線陰極
駆動回路の動作を説明するための波形図、第3図
は従来の画像表示素子の基本的な一構成例を示す
分解斜視図、第4図は第3図中のスクリーンの要
部拡大図、第5図は従来の画像表示素子にテレビ
ジヨン映像を表示するための駆動回路の基本構成
を示す回路図、第6図は垂直偏向駆動回路の入力
パルス波形図、第7図は垂直同期信号、水平同期
信号及び垂直偏向用カウンターの出力信号を用い
て線陰極駆動パルスをつくる方法を示す波形図、
第8図は線陰極駆動パルスと垂直偏向信号との関
係を示す波形図、第9図は水平偏向駆動回路の入
力パルス波形図である。 51……タイミング発生回路、52……R−S
フリツプフロツプ回路、53……反転アンプ、5
4……シフトレジスタ、55……カウンター、5
6……ゲート回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電子ビームが照射されることにより、発光す
    る蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリ
    ーン上の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直
    区分毎に電子ビームを発生する電子ビーム源と、
    上記電子ビーム源で発生された電子ビームを、水
    平方向に区分した各水平区分毎に分離して上記ス
    クリーンに照射する分離手段と、上記電子ビーム
    を上記スクリーンに至るまでの間で垂直方向及び
    水平方向に複数段階に偏向する偏向電極と、上記
    水平区分毎に分離された電子ビームを上記スクリ
    ーンに照射する量を制御して上記スクリーンの画
    面上の各絵素の発光量を制御するビーム流制御電
    極と、各絵素において電子ビームによる蛍光体面
    上での発光サイズを制御する集束電極と、上記電
    子ビーム源からの電子ビーム量を制御する背面電
    極と、上記スクリーンまで電子ビームを加速照射
    せしめる加速電極とを備え、上記スクリーン上の
    画面を垂直方向に複数に区分した各垂直区分毎に
    電子ビームを発生させる電子ビーム源よりの線陰
    極駆動パルスのオン期間を、スクリーン上の画面
    で一番上部垂直区分と一番下部垂直区分のみを任
    意に変化せしめ、垂直オーバースキヤン量を任意
    に選ぶように構成してなる画像表示装置。
JP16702585A 1985-07-29 1985-07-29 画像表示装置 Granted JPS6229283A (ja)

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