JPH03290504A - 舗装工法及び舗装用ジオテキスタイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、舗装工法及び舗装用ジオテキスタイルに関
するものである。

（従来の技術） 道路舗装を設計する場合、その交通量に基づく荷重を予
測計算し、該荷重と路床の支持力とから路盤及び表層の
厚さをその死荷重を考慮しつつ設定し、路盤及び表層で
効率よく荷重分散を図って舗装の沈下や破損等を防止で
きるように設計するのが一般的であるが、この方法によ
ると交通量の多い道路や軟弱な路床を舗装する場合、路
盤及び表層、特に路盤を厚く設計する必要がある。

他方、最近の道路舗装においては、経費節減や資源節約
等の観点から、例えば特開昭６２−２６８４１３号公報
や特開昭６４−１４４１５号公報に示されるように、い
わゆるジオテキスタイル（ｇｅｏｔｅｘｔｉｌｅ）工法
が注目される傾向にある。このジオテキスタイル工法に
おいては、■舗装材料の分離機能、■補強機能（荷重分
散、引張抵抗、摩擦力発揮等）、■水分の濾過排出機能
、等が基本的機能として挙げられているが、軟弱地盤の
舗装では、重車両に対する支持力及び牽引抵抗が小さく
、工事用車両等のトラフィカビリイティ確保や作業性能
向上のため、ジオテキスタイルの補強機能、特に荷重分
散機能が特に注目されている。

そして従来のジオテキスタイル舗装工法では、路床上に
ジオテキスタイルを敷設し、その上に盛土材又は砂利等
の粒状物を敷設して舗装路盤を、さらにアスファルト合
材やセメント混合物を敷設固化して舗装表層を形威し、
舗装に加わる荷重を舗装路盤及びジオテキスタイルで各
々分散支持している。

ここでジオテキスタイルとしては、■透水性や不透水性
の織物、織布、不織布等のテキスタイルのみを、■テキ
スタイルを土質安定強化に関連するネット、グリッド、
帯紐、マット、発泡シート等のネットａとともに、ある
いは■テキスタイルをネット類及び不透水性のジオメン
ブレンとともに使用するようにしている。

（発明が解決しようとする課題） しかるに、従来のジオテキスタイル舗装工法では、上述
のようにテキスタイルのみを、又はこれとネット類とを
重ねて使用するようにしているので、交通量の極めて多
い道路、支持力の極めて低い極軟弱路床を舗装する場合
には土とジオテキスタイル間の拘束が十分ではなく、ジ
オテキスタイルが舗装に加わる荷重を十分に分散しえず
、舗装の沈下や損傷を防止するために依然として路盤を
厚くする必要があり、この点が未だ改良の余地があった
。

かかる問題を解決する方法としては、例えば特開昭６４
−１４４１５号公報に示されるように、織物製のシート
状物とネット状物とを積層一体化してジオテキスタイル
を権威し、ネット状物によってシート状物を拘束する方
法が提案されているが、かかる方法では、荷重が極めて
大きい場合や路床が非常に軟弱な場合にはネット状物自
体が変形してジオテキスタイル全体としても変形しまい
、その拘束が十分ではなく、舗装の沈下や損傷が発生す
ることが懸念される。

そこでジオテキスタイルと剛性を有する格子状骨格材と
を相互に固着し、格子状骨格材によってジオテキスタイ
ルの変形を拘束してジオテキスタイルをあたかも一枚の
板状物として機能させて荷重分散効果を高めるとともに
、格子状骨格材によっても舗装に加わる荷重を分散支持
させる方法が考えられる。しかしながら、この場合、舗
装現場でジオテキスタイルと骨格材とを固着するように
すると固着作業が非常に煩雑で、舗装作業に時間がかか
る一方、予め工場等でジオテキスタイルと骨格材とを固
着しておくようにすると骨格材入りジオテキスタイルを
舗装現場、特に遠くの舗装現場へ運搬するのが非常に煩
雑であり、いずれにしても実用化が困難である。

この発明は、かかる問題点に鑑み、交通量の極めて多い
道路や支持力の極めて低い路床においてもジオテキスタ
イルによって十分な荷重分散効果を発揮できる舗装工法
を提供することを課題とする。

また、本発明は、上述の舗装工法に使用される運搬容易
な舗装用ジオテキスタイルを提供することを課題とする
。

（課題を解決するための手段） そこで本願発明に係る舗装工法は、ジオテキスタイル本
体に所定間隔毎に略平行に複数の剛性骨格材を固着して
巻回運搬可能とした舗装用ジオテキスタイルを使用し、
二枚の舗装用ジオテキスタイルをその剛性骨格材が相互
に交差するように重ねて路床上に展開敷設し、その上に
舗装路盤及び表層を形成するようにしたことを要旨とす
る。

また、本願発明に係る舗装用ジオテキスタイルは、路床
と舗装路盤間に敷設されて舗装の荷重を分散させるジオ
テキスタイルを、ジオテキスタイル本体とこれに所定間
隔毎に略平行に固着された複数の剛性骨格材とから権威
して巻回運搬を容易としたことを要旨とする。

ここでジオテキスタイル本体は織物、織布、不織布ある
いは合成樹脂シート等を使用できるが、経済性と強度の
二点からその材質を決定するのが望ましい。

また、骨格材は舗装への荷重を分散支持できるものであ
ればどのようなものでもよいが、舗装内での腐蝕性雰囲
気、車両通行による荷重変動等を考慮すると、耐腐蝕性
及び適度の弾性を備える材料、例えば合成樹脂材料が好
ましい。

骨格材の強度及び相互の間隔はジオテキスタイル本体の
強度、骨格材の材質、太さあるいは補強面にかかる荷重
等を考慮して設定するのがよく、この場合も経済性と強
度の二点からその条件を決定するのが望ましい。

また、骨格材のジオテキスタイル本体への固定方法は接
着剤による骨格材とジオテキスタイル本体との貼着、骨
格材のジオテキスタイル本体への縫い付け、ジオテキス
タイル本体の挿通穴への骨格材の挿通、あるいはジオテ
キスタイル本体を構成する二枚のシート間への骨格材の
挟持等、種々な方法が採用できる。

また、ジオテキスタイルを二枚その骨格材を相互に交差
させて重ねるようにしたのは、荷重分散効果に異方性が
でないようにするためであり、その交差角度は９０度と
するのが望ましい。

（作用） 本発明においては、舗装用ジオテキスタイルを二枚その
剛性骨格材を相互に交差させて路床上に敷設するように
したことから、格子状骨格材がジオテキスタイルを拘束
してその荷重分散効果を高めるとともに、格子状骨格材
自体が荷重を分散支持する結果、舗装に作用する荷重が
効率よく分散される。

また、本発明においては、ジオテキスタイル本体に複数
の剛性骨格材を所定間隔毎に略平行に固着するようにし
たことから、ジオテキスタイルを運搬する場合にこれを
コンパクトに巻回することが可能であり、運搬が非常に
容易となる。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明
する。

第１図ないし第５図は本発明の一実施例による舗装工法
を模式的に示す。第１図ないし第５図において、１は舗
装を行うべき路床、２は路床ｌ上に二重に敷設された舗
装用ジオテキスタイルで、該ジオテキスタイル２はジオ
テキスタイル本体２０にその強度及びテキスタイル本体
２０の強度等から予め実験等で求められた一定間隔毎に
略平行に複数の合成樹脂型リブ（剛性骨格材）２１を貼
着して構成されている。３．４はジオテキスタイル２上
ムこ形成された舗装路盤及び表層である９次に舗装工法
について説明する。

本工法で路床１上に舗装を行う場合、ジオテキスタイル
２を巻回し、これを巻回状態のまま車両等に搭載して舗
装現場まで運搬する。舗装現場においては、その路床１
上に最初のジオテキスタイル２をそのリブ２１を上側又
は下側にして所定の方向に展開敷設し、その上に次のジ
オテキスタイル２をそのリブ２１を上側又は下側にして
最初のジオテキスタイル２のリブ２１と略直交させて展
開敷設しく第４図参照）、こうして路床１上に二枚の舗
装用ジオテキスタイル２を展開敷設する（第３図（ａ）
　（ｂ）参照）。

その後は、従来の舗装工法と同様に、ジオテキスタイル
２上に砂利等を敷設して舗装路盤３を形成し、さらにそ
の上にアスファルト合材やセメント混合物を敷設し、こ
れを固化して表Ｎ４を形成する〔第３図（Ｃ）参照〕。

以上のような本実施例の舗装工法では、ジオテキスタイ
ル２を二枚そのリブ２Ｉを相互に直交させて路床１上に
敷設するようにしたので、格子状リブ２１がジオテキス
タイル本体２０を拘束してノオテキスタイル２があたか
も一枚の板状物として作用することとなる。その結果、
例えば表層４がアスファルトの場合、第５図に示すよう
に、ジオテキスタイル本体２０が舗装の荷重（矢印Ａ参
照）を効率よく分散支持しく矢印Ｂ参照）、又格子状リ
ブ２１自体が舗装の荷重を分散支持しく矢印Ｃ参照）、
舗装の荷重分散効果は全体として大きく向上され、その
結果路盤３の厚さを非常に小さくでき、場合によっては
路盤３を省略してジオテキスタイル２上に直接表層４を
形成できる。

また、本舗装工法では、ジオテキスタイル本体２０に複
数のリブ２１を所定間隔毎に略平行に固着してジオテキ
スタイル２を槽底するようにしたので、ジオテキスタイ
ル２を運搬する場合にこれを第２図に示すようにコンパ
クトに巻回でき、運搬が非常に容易となり、又従来のジ
オテキスタイル舗装工法に比してそれほどコスト高にな
ることもない。

（発明の効果） 以上のように、本発明に係る舗装工法及び舗装用ジオテ
キスタイルよれば、ジオテキスタイル本体に所定間隔毎
に略平行に複数の骨格材を固着してジオテキスタイルを
巻回運搬可能とし、該ジオテキスタイルを二枚その骨格
材が相互に交差するように重ねて路床上に展開敷設し、
その上に舗装路盤及び表層を形成するようにしたので、
ジオテキスタイルの運搬性を確保しつつその分散効果を
向上でき、予想交通量の極めて多い道路や支持力の極め
て低い路床をも路盤を厚くすることなく舗装できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）各々本発明の一実施例による舗装工
法に使用されるジオテキスタイルを示す平面図及び側面
図、第２図は上記ジオテキスタイルの巻回状態を示す斜
視図、第３図（ａ）（ｂ）　（Ｃ）は各々上記舗装工法
における各工程を示す概略断面図、第４図は展開敷設状
態の上記ジオテキスタイルを示す平面図、第５図は上記
ジオテキスタイルの作用を説明するための断面図である
。 １・・・−・・−路床、２−・・・ジオテキスタイル、
２０ジオテキスタイル本体、２１−−−−−−−リブ（
骨格材）　、３−−−−一路盤、４−−−−−一表層。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ジオテキスタイル本体２０に所定間隔毎に略平行
   に複数の剛性骨格材２１を固着して巻回運搬可能とした
   舗装用ジオテキスタイル２を使用し、舗装すべき路床１
   上に上記舗装用ジオテキスタイル２を少なくとも二枚そ
   の剛性骨格材２１が相互に交差するように重ねて展開敷
   設し、 該舗装用ジオテキスタイル２上に舗装路盤３及び表層４
   を形成するようにしたことを特徴とする舗装工法。
2. （２）舗装すべき路床１と舗装路盤３間に少なくとも二
   枚重ねて敷設され、荷重を分散させるジオテキスタイル
   ２であって、 ジオテキスタイル本体２０と該ジオテキスタイル本体２
   ０に所定間隔毎に略平行に固着された複数の剛性骨格材
   ２１とから構成されて巻回運搬可能に設けられているこ
   とを特徴とする舗装用ジオテキスタイル。