JPH03290342A

JPH03290342A - セメント用乾燥収縮低減剤

Info

Publication number: JPH03290342A
Application number: JP8957990A
Authority: JP
Inventors: Fumiaki Hondo; 文明本藤; Shigeru Okada; 茂岡田; Minako Bandou; 坂東　美奈子
Original assignee: Sanyo Chemical Industries Ltd
Current assignee: Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date: 1990-04-03
Filing date: 1990-04-03
Publication date: 1991-12-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、セメント用乾燥収縮低減剤に関する。

［従来の技術］従来のセメント用収縮低減剤としてはアミド化合物およ
び／または変性アミド化合物（特開昭５６−３７２５８
号公報）及び低級アルコールに少量のエチレンオキサイ
ドを付加させたもの（特開昭５６−３７２５９号公報）
等が知られている。

口発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記の収縮低減剤にあっては、乾燥初期
の収縮が大きく乾燥初期に発生するひび割れの防止につ
いては、充分ではなかった。

［課題を解決するための手段］本発明者らは、上記問題に鑑みて、鋭意検討を重ねた結
果、本発明に至った。

すなわち本発明は、一般式％式％（１）（式中、Ｒはアルキル基、アルキレン基、不飽和炭化水
素基またはヒドロキシアルキル基；　Ａは炭素数２〜３
の１種または２種のアルキレン基；ｎは１〜２０の数；
ｍは１〜３の数である）で示される化合物の１種または
２種以上からなるセメント用乾燥収縮低減剤である。

本発明において一般式（１）で示される化合物は、通常
分子中に１〜３個のカルボキシル基を有するカルボン酸
に、エチレンオキシドおよび／またはプロピレンオキシ
ドを付加させることによって容易に得られるほか、分子
中に１〜３個のカルボキシル基を有するカルボン酸と、
ポリエチレングリコールおよび／またはポリプロピレン
グリコールを触媒の存在下、エステル化反応することに
よっても得られる。

この時、本発明に彰いて用いられるカルボン酸としては
、具体的には吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリ
ル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウ
リン酸、　トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル
酸、７寸ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、
エルシン酸等の脂肪族モノカルボン酸；マロン酸、コ／
−り酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル
酸、グルチン酸等の脂肪族ジカルボン酸：乳酸、グリセ
リン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等のオキシカルボ
ン酸が挙げられる。これらのうち好ましいのはカプリン
酸である。

一般式（１）中のＲは前記のカルボン酸のカルボキシル
基を除いた残基であり、具体的にはアルキル基、アルキ
レン基、不飽和炭化水素基（アルケニレン基、アルキニ
レン基）またはヒドロキシアルキル基である。

Ａは、炭素数２〜３のアルキレン基でありエチレン基お
よび／またはプロピレン基が挙げられる。

ｎは１〜２０である。ｎが１未満の場合には、セメント
に混和した場合収縮低減効果が小さいとか、強度を低下
させるなどの問題がある。ｎが２０より大きい場合には
収縮低減効果が著しく低下する。

本発明の収縮低減剤の使用できるセメントとしては、普
通ポルトランドセメント、特殊ポルトランドセメント（
早強ポルトランドセメント中庸熱ポルトランドセメント
）、アルミナセメント、高炉セメント、フライアッシュ
セメントなどがあげられセメントの種類の制約を受けな
い。

さらに、骨材の種類、併用する混和剤および混和材料の
制約を受けない。すなわちコンクリート用減水剤、空気
連行剤、膨張材、本発明以外の収縮低減剤、その他公知
のモルタルまたはコンクリート用混和材料と併用するこ
ともできる。

本発明の収縮低減剤の使用量は、一般式（１）で示され
る化合物の構造によっても異なるが、セメントに対して
通常０．５〜１０重量％である。使用量が０．５重量％
未満では収縮低減効果は少なく、一方１０重量％を越え
るとセメント組成物の強度が無添加のものと比較して約
２７３以下となり実用性において充分でない。

本発明のセメント用収縮低減剤の添加手段は、普通一般
に行われているセメント飽和剤の場合と同じように使用
できる。例えば混練水に予め適量のセメント用乾燥収縮
低減剤を混和してもよいし、−度練り上がったコンクリ
ート等に添加してもよい。

本発明の収縮低減剤を添加したモルタルまたはコンクリ
ートの施工法は従来の場合と同じでよく、コテ塗り、型
枠への充填、吹き付は塗り、コーキングガンによる注入
などの方法をとりうる。また、養生法としては気乾養生
、湿空養生、水中養生、加熱促進養生（蒸気養生、オー
トクレーブ養生など）のいずれでもよく、各々の併用で
もよい。また各場合の条件も従来と同様でよい。

［実施例コ以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。

実施例１〜５、比較例１〜２各種の本発明の収縮低減剤を、それぞれセメントに対し
て２重量％添加したものおよび添加しないものについて
、ＪＩＳ　　Ａ　　１１２９のダイヤルゲージ法にて収
縮試験を、ＪＩＳ　　Ａ　　１１１６により空気連行量
を、ＪＩＳ　　Ｒ５２０１により強度を測定し表−１に
示す結果を得た。なお、水／セメント比は６０％、砂／
セメント比は２００％である。また、砂としては豊浦探
準砂を用いた。また、養生は水中養生１週間後更に２０
℃、相対湿度６０％雰囲気下に所定の期間放置して行っ
た。

（以下余白）［発明の効果］本発明のセメント用乾燥収縮低減剤は、従来の乾燥収縮
低減剤と比較して乾燥初期において収縮低減効果が大き
いため、乾燥初期の収縮に起因するコンクリート等のひ
び割れを大幅に低減できる。

また、コンクリート等の強度低下をおこすこともない。

Claims

【特許請求の範囲】１、一般式Ｒ｛ＣＯＯ（ＡＯ）＿ｎ｝＿ｍＨ（１）（式中、Ｒはアルキル基、アルキレン基、不飽和炭化水
素基またはヒドロキシアルキル基；Ａは炭素数２〜３の
１種または２種のアルキレン基；ｎは１〜２０の数；ｍ
は１〜３の数である）で示される化合物の１種または２
種以上からなるセメント用乾燥収縮低減剤。２、一般式（１）のＡＯがオキシプロピレン基である請
求項１記載のセメント用乾燥収縮低減剤。３、Ｒが炭素数６〜１２のアルキル基である請求項１ま
たは２記載のセメント用乾燥収縮低減剤。