JPH0328986Y2 - - Google Patents
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- JPH0328986Y2 JPH0328986Y2 JP13298685U JP13298685U JPH0328986Y2 JP H0328986 Y2 JPH0328986 Y2 JP H0328986Y2 JP 13298685 U JP13298685 U JP 13298685U JP 13298685 U JP13298685 U JP 13298685U JP H0328986 Y2 JPH0328986 Y2 JP H0328986Y2
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- Filtering Materials (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は鋳鉄などの溶湯中のスラグやその他非
金属介在物等を除去するための金属溶湯用フイル
タに関するものである。 (従来の技術) 従来から鋳鉄などの溶湯を鋳型に鋳込むような
場合、樋状の湯道を通して鋳型中に流し込むこと
が行われている。この場合、溶湯は第3図に示し
たように湯道Tの途中に配設されたフイルタFに
よつて濾過され、元湯中のスラグ(酸化物)、非
金属介在物などを除去して清浄な溶湯を作るよう
にしたものが使用されている。かかる如く元湯を
濾過するために用いるフイルタとしてはコージラ
イト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、ムライト
(3Al2O3・2SiO2)などのセラミツク材から成り、
軸方向に平行に配列された多数の貫通セルをもつ
たハニカム構造のものが多用されている。 (従来技術の問題点) 上記の如きセラミツク材から成るフイルタで
は、溶湯の通過量、元湯中に含まれるスラグや非
金属介在物の大きさ、量等に関連して最適の貫通
セルサイズのものが使用される。 一般に、スラグや非金属介在物は溶湯金属より
比重が小さいことから湯道Tを流れる際、溶湯の
上方部に浮いたような状態で流れる。またフイル
タは出来るだけ溶湯に対する流動抵抗を増加させ
ないため、サイズの大きい貫通セルをもつたもの
が好ましいにもかかわらず、上記フイルタとして
は同一のサイズの貫通セルが一様に分布したハニ
カム構造体を用いるため、濾過特性を良くしよう
として貫通セルサイズの小さいものを使用すると
流動抵抗が大きくなり、反面流動抵抗を小さくせ
んとして貫通セルサイズの大きいものを用いと濾
過特性が悪くなるといつた関係にあるため、結果
として両者の中庸の特性を発揮するサイズの貫通
セルをもつたハニカム構造体がフイルタとして使
用されることから、在来のフイルタは最適の濾過
特性、流動性の双方を兼備しているものがなかつ
た。 (問題点を解決するための手段) 本考案は上記に鑑みて、湯道における溶湯の流
動性が重視される下方部はセルサイズを大きく
し、濾過特性の重視される上方部はセルサイズを
小さくしたハニカム構造体又は三次元網状体など
のセラミツク多孔体でフイルタを構成したもので
ある。 なお、本考案においてセルサイズとは、ハニカ
ム構造体の場合は貫通セル径のことであり、三次
元網状体の場合は気孔径のことである。 (実施例) 第1図は本案実施例によるフイルタF1の斜視
図を示し、このフイルタF1の上方部は小さいサ
イズの貫通セルE1を有し、下部は大きいサイズ
の貫通セルE2をもつたそれぞれハニカム構造体
A−Bを組合せて構成される。このハニカム構造
体A,Bは次の第1表に示した如き寸法諸元を用
いてもよく、この場合、元湯の性状によつてはハ
ニカム構造体のA−Bの組合せに限らずA−B,
B−Cなどの組合せであつてもよく、またこの第
1表に示した諸元のものに限らず、任意の最適の
寸法形状のもの同士を組合せたものであつてもよ
い。さらに外形も方形状のものに限らず半円形の
もの同士を組合せて構成した円形状のフイルタで
あつてもよい。
金属介在物等を除去するための金属溶湯用フイル
タに関するものである。 (従来の技術) 従来から鋳鉄などの溶湯を鋳型に鋳込むような
場合、樋状の湯道を通して鋳型中に流し込むこと
が行われている。この場合、溶湯は第3図に示し
たように湯道Tの途中に配設されたフイルタFに
よつて濾過され、元湯中のスラグ(酸化物)、非
金属介在物などを除去して清浄な溶湯を作るよう
にしたものが使用されている。かかる如く元湯を
濾過するために用いるフイルタとしてはコージラ
イト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、ムライト
(3Al2O3・2SiO2)などのセラミツク材から成り、
軸方向に平行に配列された多数の貫通セルをもつ
たハニカム構造のものが多用されている。 (従来技術の問題点) 上記の如きセラミツク材から成るフイルタで
は、溶湯の通過量、元湯中に含まれるスラグや非
金属介在物の大きさ、量等に関連して最適の貫通
セルサイズのものが使用される。 一般に、スラグや非金属介在物は溶湯金属より
比重が小さいことから湯道Tを流れる際、溶湯の
上方部に浮いたような状態で流れる。またフイル
タは出来るだけ溶湯に対する流動抵抗を増加させ
ないため、サイズの大きい貫通セルをもつたもの
が好ましいにもかかわらず、上記フイルタとして
は同一のサイズの貫通セルが一様に分布したハニ
カム構造体を用いるため、濾過特性を良くしよう
として貫通セルサイズの小さいものを使用すると
流動抵抗が大きくなり、反面流動抵抗を小さくせ
んとして貫通セルサイズの大きいものを用いと濾
過特性が悪くなるといつた関係にあるため、結果
として両者の中庸の特性を発揮するサイズの貫通
セルをもつたハニカム構造体がフイルタとして使
用されることから、在来のフイルタは最適の濾過
特性、流動性の双方を兼備しているものがなかつ
た。 (問題点を解決するための手段) 本考案は上記に鑑みて、湯道における溶湯の流
動性が重視される下方部はセルサイズを大きく
し、濾過特性の重視される上方部はセルサイズを
小さくしたハニカム構造体又は三次元網状体など
のセラミツク多孔体でフイルタを構成したもので
ある。 なお、本考案においてセルサイズとは、ハニカ
ム構造体の場合は貫通セル径のことであり、三次
元網状体の場合は気孔径のことである。 (実施例) 第1図は本案実施例によるフイルタF1の斜視
図を示し、このフイルタF1の上方部は小さいサ
イズの貫通セルE1を有し、下部は大きいサイズ
の貫通セルE2をもつたそれぞれハニカム構造体
A−Bを組合せて構成される。このハニカム構造
体A,Bは次の第1表に示した如き寸法諸元を用
いてもよく、この場合、元湯の性状によつてはハ
ニカム構造体のA−Bの組合せに限らずA−B,
B−Cなどの組合せであつてもよく、またこの第
1表に示した諸元のものに限らず、任意の最適の
寸法形状のもの同士を組合せたものであつてもよ
い。さらに外形も方形状のものに限らず半円形の
もの同士を組合せて構成した円形状のフイルタで
あつてもよい。
【表】
ところで上記実施例に挙げたフイルタF1では
セル構造(大きさ)の異なるハニカム構造体A,
B,Cのうち二者を組合せたものを示したが、セ
ル構造の小さいものからA,B,Cの順に三者
を、あるいはそれ以上の組合せによつて構成する
こともできる。また、貫通セルサイズやセルピツ
チ等を連続的変化させたものであつてもよく、即
ち、下方部は大きなセル構造とし、上方部に行く
に従つてセル構造の小さなものとなるように配列
したものであつてもよい。 次に本案による他の実施例として第2図に示す
フイルタF2のように平均気孔径、気孔率の異な
つた三次元網状体a,bを組合せて構成したもの
であつてもよい。この場合は、上方部の三次元網
状体aを平均気孔径(セルサイズ)の小さなもの
とし、下方部の三次元網状体bを平均気孔径(セ
ルサイズ)の大きなものとする。 なお、上記各実施例においてはハニカム構造体
A,B,C、三次元網状体a,bを予め接合一体
化した例を示したが、使用に際し、個別のものを
組合せ配置してよい。 ところで、上記フイルタF1,F2を成すハニカ
ム構造体A,B,C、三次元網状体a,bを形成
する材質としては、約1400℃以上の耐熱性をも
ち、熱膨張係数が約5×10-6/℃以下のコージラ
イト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、ムライト
(3Al2O3・2SiO2)などのセラミツク材が適用さ
れる。 (考案の効果) 本案フイルタによれば、上方部にはセル(気
孔)サイズが小さく、下方部にはセル(気孔)サ
イズの大きなセラミツク多孔体(ハニカム構造
体、三次元網状体)を配置し、セルサイズの異な
つたものを組合せることによつて、溶湯が流れ易
く、かつスラグや非金属介在物を効率よく捕捉す
ることができるなど清浄な溶湯をもたらし、速い
層流を得ることができる結果、鋳造歩留りや鋳造
技術の向上をもたらすことができるなど多くの作
用効果を有している。
セル構造(大きさ)の異なるハニカム構造体A,
B,Cのうち二者を組合せたものを示したが、セ
ル構造の小さいものからA,B,Cの順に三者
を、あるいはそれ以上の組合せによつて構成する
こともできる。また、貫通セルサイズやセルピツ
チ等を連続的変化させたものであつてもよく、即
ち、下方部は大きなセル構造とし、上方部に行く
に従つてセル構造の小さなものとなるように配列
したものであつてもよい。 次に本案による他の実施例として第2図に示す
フイルタF2のように平均気孔径、気孔率の異な
つた三次元網状体a,bを組合せて構成したもの
であつてもよい。この場合は、上方部の三次元網
状体aを平均気孔径(セルサイズ)の小さなもの
とし、下方部の三次元網状体bを平均気孔径(セ
ルサイズ)の大きなものとする。 なお、上記各実施例においてはハニカム構造体
A,B,C、三次元網状体a,bを予め接合一体
化した例を示したが、使用に際し、個別のものを
組合せ配置してよい。 ところで、上記フイルタF1,F2を成すハニカ
ム構造体A,B,C、三次元網状体a,bを形成
する材質としては、約1400℃以上の耐熱性をも
ち、熱膨張係数が約5×10-6/℃以下のコージラ
イト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、ムライト
(3Al2O3・2SiO2)などのセラミツク材が適用さ
れる。 (考案の効果) 本案フイルタによれば、上方部にはセル(気
孔)サイズが小さく、下方部にはセル(気孔)サ
イズの大きなセラミツク多孔体(ハニカム構造
体、三次元網状体)を配置し、セルサイズの異な
つたものを組合せることによつて、溶湯が流れ易
く、かつスラグや非金属介在物を効率よく捕捉す
ることができるなど清浄な溶湯をもたらし、速い
層流を得ることができる結果、鋳造歩留りや鋳造
技術の向上をもたらすことができるなど多くの作
用効果を有している。
第1図,第2図はともに本案実施例に係るフイ
ルタの斜視図、第3図は在来のフイルタの湯道に
配設した例を示す斜視図である。 F,F1,F2……フイルタ、A,B……ハニカ
ム構造体、a,b……三次元網状体、T……湯
道。
ルタの斜視図、第3図は在来のフイルタの湯道に
配設した例を示す斜視図である。 F,F1,F2……フイルタ、A,B……ハニカ
ム構造体、a,b……三次元網状体、T……湯
道。
Claims (1)
- 金属溶湯が通る湯道に設置するフイルタであつ
て、上方部はセルサイズが小さく、下方部はセル
サイズが大きいセラミツク多孔体で形成したこと
を特徴とする金属溶湯用フイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13298685U JPH0328986Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13298685U JPH0328986Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241440U JPS6241440U (ja) | 1987-03-12 |
JPH0328986Y2 true JPH0328986Y2 (ja) | 1991-06-20 |
Family
ID=31032881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13298685U Expired JPH0328986Y2 (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0328986Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5026247B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2012-09-12 | 東芝機械株式会社 | 成形方法、成形材料用フィルタ及びフィルタ付型 |
KR101704178B1 (ko) * | 2015-03-26 | 2017-02-08 | 현대자동차주식회사 | 슬래그 혼입방지 유도로 |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP13298685U patent/JPH0328986Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241440U (ja) | 1987-03-12 |
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